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[[ティターンズ]]の将校で、[[軍階級|階級]]は大佐。分厚いレンズのゴーグルを装着している風貌が特徴的。
 
[[ティターンズ]]の将校で、[[軍階級|階級]]は大佐。分厚いレンズのゴーグルを装着している風貌が特徴的。
   −
[[機動戦士Ζガンダム]]』では、ティターンズ総帥の[[ジャミトフ・ハイマン]]大将の片腕といえる男で、前線において総指揮を任されている。事実上のティターンズのNo.2<ref>あくまで実戦部隊での最高階級。本編中ではジャミトフの副官などティターンズ将官クラスの軍服を着ている人物は多数確認できるため、バスクよりも階級が上の人物は存在している</ref>だけあって、軍人としては優秀(劇場版において味方から「戦術の天才」と評されている)だが、非情な権力主義者で反[[地球連邦政府]]の集会を行っていた[[スペースコロニー|コロニー]]の住民を毒ガス(G3ガス)で全滅させた「[[30バンチ事件]]」の実行者でもある。他にも、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の両親を人質にする、[[ジャブロー]]を味方ごと核攻撃で爆破する<ref>漫画『機動戦士ZガンダムDefine』では、ジャブローから脱出した連邦軍将兵さえも口封じのため[[ジェリド・メサ|ジェリド]]に全員を処刑させるという非道を行っている。</ref>、[[コロニーレーザー]]をサイド2のコロニーに向けて試射する、陽動作戦としてまたもや毒ガスを使うなど、その暴虐ぶりには枚挙に暇が無い。また平時でも同じ[[地球連邦軍]]でも[[ティターンズ]]以外の人間を見下しており、戦術に意見した[[ブライト・ノア|ブライト]]を暴力で黙らせる事もあった(他に、[[レコア・ロンド|レコア]]や[[一般兵]]、ドゴス・ギアの艦長も殴り飛ばしたことがある)。最期は[[ティターンズ]]乗っ取りを企んだ[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]の策略にはまり、レコアの乗る[[パラス・アテネ]][[ドゴス・ギア]]のブリッジごと撃ち抜かれて死亡した。劇場版では撃ち抜く役は[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]に変更。どちらもシロッコの息のかかった者である。小説版ではブリッジを撃ち抜かれなかったが、エゥーゴのコロニーレーザー発射に巻き込まれて戦死している。
+
=== デラーズ紛争時===
 +
[[一年戦争]]から[[グリプス戦役]]までの空白を描いた『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』でも[[地球連邦軍]]の強硬派の一員として登場<ref>'''[[小説|小説版]][[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』では「[[一年戦争]]に参加していない」という設定であった'''が、『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』以降の設定に上書きされて「無かった事」になっている。</ref>[[デラーズ・フリート]][[コロニー落とし]][[ソーラ・システム]]で迎え撃とうとしていた。ここでは「味方([[コウ・ウラキ|コウ]]と第一地球軌道艦隊の先鋒艦隊)が射線上で戦っているにも関わらず、ソーラ・システムを使う」という、『Ζ』におけるバスクの非情さの片鱗を垣間見る事が出来る。
   −
[[一年戦争]]から[[グリプス戦役]]までの空白を描いた『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』にも連邦軍の強硬派の一員として登場<ref>『Ζ』小説版では一年戦争に参加していないという設定であったが、『0083』以降の設定に上書きされ、なかったことになっている。</ref>。[[デラーズ・フリート]]の[[コロニー落とし]]を[[ソーラ・システム]]で迎え撃とうとしていた。ここでも味方([[コウ・ウラキ|コウ]]と第一地球軌道艦隊の先鋒艦隊)が射線上で戦っているにも関わらず、ソーラ・システムを使うという非情さを垣間見ることが出来る。なお、この時点では[[ジョン・コーウェン|コーウェン]]の派閥に所属していたが、コーウェン失脚と同時にジャミトフ派に鞍替えし、先述の凶行はお咎め無しとなり発足間もないティターンズの指揮官に任命されている。
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なお、[[デラーズ紛争]]の頃のバスクは[[ジョン・コーウェン|コーウェン]]の派閥に所属していたが、コーウェン失脚と同時にジャミトフ派に鞍替えした結果、先述の凶行は「お咎め無し」となり、発足間も無いティターンズの[[指揮官]]に任命されている。
   −
先述のゴーグルは、一年戦争時に負った負傷による視覚障害の影響で着用するようになったもの<ref>漫画『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』では[[ジオン軍]]捕虜となった際受けた拷問が原因となっている。</ref>。元々それ以前から徹底した[[アースノイド]]至上主義者と同時に反[[スペースノイド]]の思想を持っていたとされているが、自身が負った障害への怒りが、先述のようにジェノサイドなどまで行うようになった原因の1つであることは想像に難くない。
+
=== グリプス戦役時 ===
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[[機動戦士Ζガンダム]]』では、ティターンズ総帥の[[ジャミトフ・ハイマン]]大将の片腕といえる男で、前線において総指揮を任されている。事実上のティターンズのNo.2<ref>あくまでも「実戦部隊での最高階級」にすぎない。本編中ではジャミトフの副官等ティターンズ将官クラスの軍服を着ている人物は多数確認できるため、バスクよりも[[軍階級|階級]]が上の人物は存在している</ref>だけあって、軍人としては優秀<ref>劇場版『Ζ』において、味方から「戦術の天才」と評されている。</ref>
   −
グリプス戦役後、ティターンズは'''「精鋭部隊とは名ばかりの、地球至上主義に凝り固まった危険思想を孕んだ集団」'''のレッテルを貼られ元構成員は不当な処罰を受けるなどの冷遇を受けることになるが、そのイメージを定着させたのは間違いなくバスクであるといえよう。しかし、バスクの手腕がなければティターンズを巨大組織にすることは出来なかった為、ある意味因果応報であった。
+
だが、非情な権力主義者で反[[地球連邦政府]]の集会を行っていた[[スペースコロニー|コロニー]]の住民を毒ガス(G3ガス)で全滅させた「[[30バンチ事件]]」の実行者でもある。他にも、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の両親を人質にする、[[ジャブロー]]を味方ごと[[核ミサイル|核攻撃]]で爆破する<ref>北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ZガンダムDefine』では、「[[ジャブロー]]から脱出した連邦軍将兵さえも口封じのため[[ジェリド・メサ|ジェリド]]に全員を処刑させる」という非道を行っている。</ref>、[[コロニーレーザー]]をサイド2のコロニーに向けて試射する、陽動作戦としてまたもや毒ガスを使う等々、その暴虐ぶりには枚挙に暇が無い。また、平時でも'''(友軍である[[地球連邦軍]]であっても)[[ティターンズ]]以外の人間を見下しており'''、バスクの戦術に意見した[[ブライト・ノア|ブライト]]を暴力で黙らせる事もあった<ref>他に、[[レコア・ロンド|レコア]]や[[一般兵]]、ドゴス・ギアの艦長も殴り飛ばした事がある。</ref>。
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SRWではジャミトフに忠実なイメージはあるが、原作ではどちらかというとスペースノイド弾圧をし易くするために従っていた節が所々に見られた(SRW以外のゲームではより明確に描写されている)。ジャミトフ自身は暴虐な振る舞いに対しては世間からの反感を増幅しかねないとして難色を示しており、特に劇場版ではジャミトフがバスクを警戒している描写がある。
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最期は[[ティターンズ]]乗っ取りを企んだ[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]の策略にはまり、[[レコア・ロンド|レコア]]の乗る[[パラス・アテネ]]に[[ドゴス・ギア]]のブリッジごと撃ち抜かれて死亡した<ref>一方、劇場版『Ζ』では撃ち抜く役は[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]に変更された。こちらもシロッコの息のかかった者である。[[小説|小説版]]『Ζ』ではブリッジを撃ち抜かれなかったが、[[エゥーゴ]]のコロニーレーザー発射に巻き込まれて戦死している。</ref>。
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=== キャラクターの総評===
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先述のゴーグルは、一年戦争時に負った負傷による[[医療・病障害|視覚障害]]の影響で着用するようになったもの<ref>[[漫画]]『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』では[[ジオン軍]]の捕虜となった際受けた拷問が原因となっている。</ref>。元々それ以前から徹底した[[アースノイド]]至上主義者と同時に反[[スペースノイド]]の思想を持っていたとされているが、自身が負った障害への怒りが、先述のようにジェノサイド等まで行うようになった原因の一つである事は想像に難くない。
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グリプス戦役後、ティターンズは「精鋭部隊とは名ばかりの、地球至上主義に凝り固まった危険思想を孕んだ集団」のレッテルを貼られ、元構成員は不当な処罰を受ける等の冷遇を受ける事になるが、'''「ティターンズの負のイメージを定着させたのは、間違い無くバスク・オムである」'''と言えよう。しかし、バスクの手腕が無ければティターンズを巨大組織にする事は出来なかった為、ある意味因果応報であった。
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 +
SRWではジャミトフに対して忠実なイメージがあるが、原作では'''どちらかというとスペースノイド弾圧をし易くするために従っていた節が所々に見られた'''<ref>SRW以外の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]ではより明確に描写されている。</ref>。一方、'''ジャミトフはバスクの暴虐な振る舞いに対して、「世間からの反感を増幅しかねない」として難色を示しており'''、特に劇場版ではジャミトフがバスクを警戒している描写がある。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
スパロボにおいても原作同様に毒ガス攻撃や人質作戦等の卑劣な手段を平然と使用する横暴な権力主義者である事は変わらず、そのやり口は他作品のキャラからも嫌われており、リアル系における分かりやすい悪役として大抵悲惨な最期を迎える。
+
スパロボにおいても原作同様に毒ガス攻撃や人質作戦等の卑劣な手段を平然と使用する横暴な権力主義者である事は変わらず、そのやり口は他作品のキャラからも嫌われており、「リアル系における分かりやすい悪役」として大抵悲惨な最期を迎える。
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ただ、前述の通りジャミトフがSRWではバスク同様の地球至上主義に描かれている側面が強いせいか、互いに警戒する事はなくジャミトフに忠実な人物となっている。
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ただ、前述の通りジャミトフがSRWではバスク同様の地球至上主義に描かれている側面が強いせいか、互いに警戒する事は無くジャミトフに忠実な人物となっている。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]のメンバーで第2遊撃軍司令官。キシリアの直属([[ティターンズ]]系はキシリア派所属)として原作通り毒ガス作戦等の非道な作戦を行う他、インスペクターとの同盟交渉に就くなど、序盤からDC側の悪役として出番が多い。序盤から中盤は[[ドゴス・ギア]]、終盤はなんと[[ドロス]]に搭乗している。
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:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]のメンバーで第2遊撃軍司令官。キシリアの直属([[ティターンズ]]系はキシリア派所属)として原作通り毒ガス作戦等の非道な作戦を行う他、インスペクターとの同盟交渉に就く等、序盤からDC側の悪役として出番が多い。序盤から中盤は[[ドゴス・ギア]]、終盤はなんと[[ドロス]]に搭乗している。
:ちなみに、『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではティターンズが登場するのに彼は登場しない。死亡描写は無かったのだが彼は何処へ行ったのだろう?<ref>第4次のティターンズはDC残党狩りを目的としたDCの再就職先であるのだが、今作のバスクは'''本来撃退するはずの異星人と結託して地球連邦を倒す'''という行為を行なっている為、異星人と結託していたバスクが地球連邦側に再就職するのは無理があると判断され、意図的にフェードアウトさせたのかもしれない。ただしFではのうのうと連邦側にいたりするのだが。</ref>
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:ちなみに、『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではティターンズが登場するのに彼は登場しない。死亡描写は無かったのだが彼は何処へ行ったのだろう?<ref>『第4次』のティターンズは「DC残党狩りを目的としたDCの再就職先」であるのだが、『第3次』のバスクは'''「本来撃退するはずの異星人と結託して地球連邦を倒す」'''という行為を行なっている為、「異星人と結託していたバスクが地球連邦側に再就職するのは無理がある」と判断され、意図的にフェードアウトさせたのかもしれない。ただし『F』ではのうのうと連邦側にいたりするのだが。</ref>
 
;[[スーパーロボット大戦F]]
 
;[[スーパーロボット大戦F]]
 
:声がついた。原作同様のティターンズ幹部として登場するが、まだこの時点では味方側。戦闘はしないが、[[キャラクター事典]]での一言セリフは必聴。
 
:声がついた。原作同様のティターンズ幹部として登場するが、まだこの時点では味方側。戦闘はしないが、[[キャラクター事典]]での一言セリフは必聴。
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=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:[[ガルダ級]]、[[アレキサンドリア]]に乗ってくる。艦長効果と[[底力]]でとにかく硬い。なお、本作では[[ドゴス・ギア]]にはイベントシーンでしか乗ってこない(さらにはシロッコに持ち逃げされてしまった)。最期は[[ロード・ジブリール|ジブリール]]共々シロッコの露払いにされて死亡する。本作ではやや小物臭さが強調されている。
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:[[ガルダ級]]、[[アレキサンドリア]]に乗ってくる。艦長効果と[[底力]]でとにかく硬い。なお、本作では[[ドゴス・ギア]]にはイベントシーンでしか乗ってこない(さらにはシロッコに持ち逃げされてしまった)。最期は[[ロード・ジブリール|ジブリール]]共々シロッコの露払いにされて死亡する。本作ではやや小物臭さが強調されている。
    
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
:シーン5のシナリオ23「刻の涙」にドゴス・ギアで登場。戦闘台詞と撃破時以外に台詞はなく、歴代で一番目立たないバスクかもしれない。
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:シーン5のシナリオ23「刻の涙」にドゴス・ギアで登場。戦闘台詞と撃破時以外に台詞は無く、歴代で一番目立たないバスクかもしれない。
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT for WSC]]
 
;[[スーパーロボット大戦COMPACT for WSC]]
 
:リメイク前と出番は変わらないが、マップ上での台詞が追加されている。どうやらシロッコに騙され、ロンド・ベルの迫るグリプスIIに誘導された様子。
 
:リメイク前と出番は変わらないが、マップ上での台詞が追加されている。どうやらシロッコに騙され、ロンド・ベルの迫るグリプスIIに誘導された様子。
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==== [[ティターンズ]] ====
 
==== [[ティターンズ]] ====
 
;[[ジャミトフ・ハイマン]]
 
;[[ジャミトフ・ハイマン]]
:上司。バスク自身はジャミトフにとって代わろうとした野心があったか不明であるが、一方でジャミトフ自身の方はバスクの強硬すぎるやり方を快く思っていない面がある。少なくともスパロボにおいてはジャミトフに忠実である。
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:上司。バスク自身はジャミトフにとって代わろうとした野心があったか不明であるが、一方で'''ジャミトフ自身の方はバスクの強硬的すぎるやり方を快く思っていない面がある'''。少なくともスパロボにおいてはジャミトフに忠実である。
 
;[[ジェリド・メサ]]
 
;[[ジェリド・メサ]]
 
:部下。毒ガスを「嫌な作戦」と言っているが、バスクに対しては特段何の描写もない。
 
:部下。毒ガスを「嫌な作戦」と言っているが、バスクに対しては特段何の描写もない。
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:味方ではあるが、シロッコの登用が自身に対する牽制という目的もあった為もあって危険視する。しかし、結局は彼の謀略によって葬られる事になる。
 
:味方ではあるが、シロッコの登用が自身に対する牽制という目的もあった為もあって危険視する。しかし、結局は彼の謀略によって葬られる事になる。
 
;[[ジャマイカン・ダニンガン]]
 
;[[ジャマイカン・ダニンガン]]
:部下で懐刀。しかし、後に2人揃って同じような死に方をする羽目に。
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:部下で懐刀。しかし、後に二人とも揃って同じような死に方をする羽目に。
 
;[[ヤザン・ゲーブル]]
 
;[[ヤザン・ゲーブル]]
 
:部下。しかし劇場版においては彼に殺害される事になる。
 
:部下。しかし劇場版においては彼に殺害される事になる。
 
;[[レコア・ロンド]]
 
;[[レコア・ロンド]]
:当初は敵対関係にあったが後半は部下となり、彼女に毒ガス作戦を命じた際は反対されたことで[[修正]]した事もあった。TV版では彼女に止めを刺される事になる。
+
:当初は敵対関係にあったが後半は部下となり、彼女に毒ガス作戦を命じた際は反対された事で[[修正]]した事もあった。TV版では彼女に止めを刺される事になる。
 
;シュリー・ペイジ(SRW未登場)
 
;シュリー・ペイジ(SRW未登場)
:漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』に登場するオリジナルキャラクター。自分の腹心。
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:北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ΖガンダムDefine』に登場するオリジナルキャラクター。自分の腹心。
    
==== [[エゥーゴ]] ====
 
==== [[エゥーゴ]] ====
149行目: 158行目:  
:カミーユの父親。エゥーゴについたカミーユに対する人質とした。
 
:カミーユの父親。エゥーゴについたカミーユに対する人質とした。
 
;ヒルダ・ビダン
 
;ヒルダ・ビダン
:カミーユの母親。フランクリンと同じく人質とし、カプセルに閉じ込めて宇宙空間に放出して事情を知らないジェリドに殺害させるという非道な作戦を行なった。
+
:カミーユの母親。フランクリンと同じく人質とし、「カプセルに閉じ込めて宇宙空間に放出して事情を知らないジェリドに殺害させる」という非道な作戦を行なった。
    
=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]] ===
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:直接の面識は無いが、ガトーと交戦していた彼もろとも攻撃しようとした。
 
:直接の面識は無いが、ガトーと交戦していた彼もろとも攻撃しようとした。
 
;[[エイパー・シナプス]]
 
;[[エイパー・シナプス]]
:終盤では彼を恫喝した。松浦まさふみの漫画版に至っては拘束しようとまでした。
+
:終盤では彼を恫喝した。松浦まさふみ氏の漫画版に至っては拘束しようとまでした。
    
==== ジオン残党 ====
 
==== ジオン残党 ====
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:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では同じ[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]所属であるが、当然関係は最悪であり、ガトーを謀殺しようとした事も。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では同じ[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]所属であるが、当然関係は最悪であり、ガトーを謀殺しようとした事も。
 
;[[シーマ・ガラハウ]]
 
;[[シーマ・ガラハウ]]
:本来は敵対する立場同士であるが、終盤では味方同士の関係となる。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では一時的に協調関係となるが、[[ガンダムMk-II]]を奪われた事を嘲笑された事で女狐と毒づいた。
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:本来は敵対する立場同士であるが、終盤では味方同士の関係となる。
:漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、戦犯扱いのスペースノイドであるシーマ艦隊を当初から捨て駒扱いしており、戦闘中に敵もろとも攻撃していた。
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:『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では一時的に協調関係となるが、[[ガンダムMk-II]]を奪われた事を嘲笑された事で「女狐」と毒づいた。
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:夏元雅人氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、戦犯扱いのスペースノイドであるシーマ艦隊を当初から捨て駒扱いしており、戦闘中に敵もろとも攻撃していた。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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==== アナザーガンダムシリーズ ====
 
==== アナザーガンダムシリーズ ====
 
;[[ウォン・ユンファ]]
 
;[[ウォン・ユンファ]]
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』でティターンズを宇宙に逃す手引きをするが、ティターンズに対して見下した態度を取った事で激怒し、マフィアごときと侮蔑する。
+
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』でティターンズを宇宙に逃す手引きをするが、ティターンズに対して見下した態度を取った事で激怒し、「マフィア如き」と侮蔑する。
 
;[[デュオ・マックスウェル]]
 
;[[デュオ・マックスウェル]]
:コロニー側の存在なので、共演する作品ではシリーズを通して敵対する間柄。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では、序盤から早々と彼に襲撃を受ける事になる。また、直接ではないが彼の口から、エゥーゴ側の[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と裏切った元部下の[[エマ・シーン|エマ]]に[[30バンチ事件]]の真相を暴露される結果となる。
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:コロニー側の存在なので、共演する作品ではシリーズを通して敵対する間柄。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では、序盤から早々と彼に襲撃を受ける事になる。
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:また、直接ではないが彼の口から、エゥーゴ側の[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と裏切った元部下の[[エマ・シーン|エマ]]に[[30バンチ事件]]の真相を暴露される結果となる。
    
==== ガンダムSEEDシリーズ ====
 
==== ガンダムSEEDシリーズ ====
 
;[[ロード・ジブリール]]
 
;[[ロード・ジブリール]]
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では元々は反目し合っていたが、シロッコや[[デューイ・ノヴァク|デューイ]]のクーデター後は共同歩調をとる。最後は[[フロスト兄弟]]に陥れられ、ジブリール共々シロッコによってゴミ同然の捨て駒にされてしまう。
+
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では元々は反目し合っていたが、シロッコや[[デューイ・ノヴァク|デューイ]]のクーデター後は共同歩調をとる。
 +
:最後は[[フロスト兄弟]]に陥れられ、ジブリール共々シロッコによってゴミ同然の捨て駒にされてしまう。
 
;[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
 
;[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
 
:『Z』では彼の返答を「猿芝居」と酷評した。
 
:『Z』では彼の返答を「猿芝居」と酷評した。
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=== スーパー系 ===
 
=== スーパー系 ===
 
;[[兜甲児]]
 
;[[兜甲児]]
:『64』ではバスクの知らないところで、彼に「タコメガネ」というあだ名をつけられていた。
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:『64』ではバスクの知らない所で、彼に'''「タコメガネ」'''というあだ名をつけられていた。
 
;[[帝王ゴール]]
 
;[[帝王ゴール]]
 
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander|SC]]』では彼の放った[[マグマ砲]]により、引導を渡される。
 
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander|SC]]』では彼の放った[[マグマ砲]]により、引導を渡される。
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:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では彼と接触してDCとインスペクターの同盟交渉を行う。
 
:『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では彼と接触してDCとインスペクターの同盟交渉を行う。
 
;[[エルリッヒ・シュターゼン]]
 
;[[エルリッヒ・シュターゼン]]
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』での部下。中盤、帝国の排除より地球圏支配のための地盤堅めを優先するバスクに度々進言するが、バスクはその進言を全て退けていた。最終的には理由をつけて出撃拒否をする彼を、無理矢理出撃させるべく恋人アリンディーネを人質に取って[[マーチウィンド]]との戦いに向かわせる。結局その行動が原因で彼は[[OZ]]を離反することになる。
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:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』での部下。中盤、帝国の排除より地球圏支配のための地盤堅めを優先するバスクに度々進言するが、バスクはその進言を全て退けていた。
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:最終的には理由をつけて出撃拒否をする彼を、無理矢理出撃させるべく恋人アリンディーネを人質に取って[[マーチウィンド]]との戦いに向かわせる。結局その行動が原因で彼は[[OZ]]を離反することになる。
 
;[[リッシュ・グリスウェル]]
 
;[[リッシュ・グリスウェル]]
 
:『64』での部下。中盤、帝国の排除より地球圏支配のための地盤堅めを優先するバスクとはソリが合わなかった。[[主人公]]の[[説得]]の後、[[マーチウィンド]]に参入する。
 
:『64』での部下。中盤、帝国の排除より地球圏支配のための地盤堅めを優先するバスクとはソリが合わなかった。[[主人公]]の[[説得]]の後、[[マーチウィンド]]に参入する。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 +
=== 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY ===
 +
;「おおっ、コロニーが肉眼で見えるぞ! もういい、照射!」
 +
:第13話より。第一地球軌道艦隊臨時旗艦「マダガスカル」艦橋で、デラーズ・フリートにより地球落下軌道を取るスペースコロニーを真正面に陣取った[[ソーラ・システム|ソーラ・システムII]]で破壊するためのミラーを展開中、ガトーの駆る[[ノイエ・ジール]]が迫る中、焦って展開が未完了にも拘らずソーラ・システムIIの照射命令を出してしまう。
 +
:十分な配置が完了しない状況での照射ではコロニーが破壊できなくなるかもしれない可能性が残るため<ref>[[小説|小説版]]ではソーラ・システムIIでコロニーを蒸発させるには「しっかりと角度を合わせながら60秒以上の照射が必要」とされている。しかし、実際に行えた照射時間は30秒程度。しかもコントロール艦が被弾した影響で照射中の角度調整まで不十分な状態だった結果、破壊に至れなかった。</ref>、かなり危険な独断専行だったと思われる<ref>もっともガトーを止められていなかった以上、仮に展開完了を待っていたところで状況は改善するどころか悪化していてもおかしくないので、一概にバスクの判断が悪かったとも言えないところである。少なくとも照射を強行した結果、ソーラ・システムは不発にはならず、コロニー周辺に展開していた護衛艦隊が消滅している。</ref>。
 +
:結果としては照射直前にガトーの攻撃でコントロール艦が撃沈されてしまい、不十分な照射となってしまったため、コロニーを破壊する事はできなかった。
 +
;「やかましい! ヤツらを一撃せねばおさまらん!」
 +
:第13話より。部下の制止を押し切ってソーラ・システムで味方の連邦軍もろとも攻撃しようとした際の台詞。この時点でバスクの非道ぶりが表れている<ref>[[OVA]]本編では「必死に止めようとする副官を無視してソーラ・システムの光を眺めるバスクの笑みが映される」という場面だったが、[[小説|小説版]]『0083』では、何と「バスクは'''副官の胸倉を掴んで残忍な笑みで威圧する'''」という内容に変更されており、より非情さと狂気性が増している。</ref>。
 +
;「省みよ! 今回の事件は地球圏の静謐を夢想した一部の楽観論者が招いたのだ! 『デラーズ・フリート』の決起等はその具体的一例に過ぎぬ!」<br />「また三日前、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えたスペース・コロニーの落下事故を見るまでもなく、我々の地球は絶えず、様々な危機に晒されているのだ!」<br />「地球! …この宇宙のシンボルを揺るがせにしない為にも、我々は誕生した! 地球! …真の力を再びこの手に取り戻すため、ティターンズは起つのだ!」
 +
:第13話で[[デラーズ・フリート]]との戦いが終結した後に行った演説。かくして、後世に悪名高き[[ティターンズ]]が発足する…。
 +
:余談だが、公式年表ではコロニー落下は0083年11月13日で、ティターンズ創設演説は12月4日とされているため、「また三日前」の発言と矛盾してしまっており、設定に齟齬があったと思われる<ref>連邦の情報統制が行われた影響の可能性も残るが、コロニーが落下した日時を誤魔化すのは困難である上に、意義も薄い。</ref>。また、小説版では「先月の13日」とセリフの修正が行われている。
 +
:『[[スーパーロボット大戦α|α]]』のラストでもやや形を変えて同様の演説を行なっている。
 +
 
=== 機動戦士Ζガンダム ===
 
=== 機動戦士Ζガンダム ===
 
==== TV版 ====
 
==== TV版 ====
 
;「赤い彗星だと!? バカな!!」
 
;「赤い彗星だと!? バカな!!」
 
:第2話においてのファーストシーンの台詞。
 
:第2話においてのファーストシーンの台詞。
:「[[赤い彗星]]」の名を知っているあたりから、やはり彼も[[一年戦争]]を生き抜いてきた事が伺える。
+
:「[[赤い彗星]]」の名を知っているあたりから、やはりバスクも[[一年戦争]]を生き抜いてきた事が伺える。
 
;「一般将校は黙ってろ!」<br />「ここはティターンズの拠点である! 正規の連邦軍と、やり方が違う!」
 
;「一般将校は黙ってろ!」<br />「ここはティターンズの拠点である! 正規の連邦軍と、やり方が違う!」
:第2話より。居住区で[[ガンダムMk-II]]のテストをしたことに抗議した[[ブライト・ノア|ブライト]]を殴り飛ばしてからこう怒鳴り付けた。
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:第2話より。居住区で[[ガンダムMk-II]]のテストをしたことに抗議した[[ブライト・ノア|ブライト]]を殴り飛ばしてから、こう怒鳴り付けた。
 
:横暴で権力主義的であるバスク、そしてティターンズをよく表した台詞であり、[[エマ・シーン|エマ]]がティターンズを離反するきっかけになった。
 
:横暴で権力主義的であるバスク、そしてティターンズをよく表した台詞であり、[[エマ・シーン|エマ]]がティターンズを離反するきっかけになった。
 
;「愛人にとっては都合が良かったのではないのか?」
 
;「愛人にとっては都合が良かったのではないのか?」
:第4話で人質にとった[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の母が戦闘中に死亡した後、その事を抗議してきたカミーユの父・フランクリンに対して。事実であるだけに、抗議しようとしたフランクリンはぐうの音も出なかった。<ref>近くにいた部下達もバスクに同調するかのごとくフランクリンに対して軽蔑の眼差しを向けていた。</ref>。
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:第4話で人質にとった[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の母が戦闘中に死亡した後、その事を抗議してきたカミーユの父・フランクリンに対して。事実であるだけに、抗議しようとしたフランクリンは「ぐう」の音も出なかった<ref>近くにいた部下達もバスクに同調するかのごとくフランクリンに対して軽蔑の眼差しを向けていた。</ref>。
 
:なお、この発言からフランクリンの愛人の事は軍内部でも知られていた可能性がある。また、直前のアレキサンドリア格納庫でのカミーユとフランクリンの言い争いはブリッジで盗み聞ぎされており、その際に「愛人か」と不敵な笑みと共に呟いている場面もある。
 
:なお、この発言からフランクリンの愛人の事は軍内部でも知られていた可能性がある。また、直前のアレキサンドリア格納庫でのカミーユとフランクリンの言い争いはブリッジで盗み聞ぎされており、その際に「愛人か」と不敵な笑みと共に呟いている場面もある。
;「汚名挽回? その言葉は実績を見せた者が言うことだ」
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;「汚名挽回? その言葉は実績を見せた者が言う事だ」
 
:同上。[[ジェリド・メサ|ジェリド]]の「自分が汚名挽回をしたく」への返事。バスクも間違いに気づかないままである。劇場版ではジェリドの台詞が「汚名返上」に修正されたため、この台詞はなくなっている。
 
:同上。[[ジェリド・メサ|ジェリド]]の「自分が汚名挽回をしたく」への返事。バスクも間違いに気づかないままである。劇場版ではジェリドの台詞が「汚名返上」に修正されたため、この台詞はなくなっている。
:もっとも、「汚名挽回」という言葉は、横暴の限りを尽くし人々の反感を買っていったティターンズという[[組織]]に相応しい、と言える。
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:もっとも、'''「汚名挽回」という言葉は、横暴の限りを尽くし人々の反感を買っていったティターンズという[[組織]]に相応しい'''、と言える。
 
;「シロッコ…貴公の許せんことは、自分以上に能力の高いものがいない、と思っていることだ。馬鹿にするな!!」  
 
;「シロッコ…貴公の許せんことは、自分以上に能力の高いものがいない、と思っていることだ。馬鹿にするな!!」  
:第39話より。敵視する[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]への台詞。[[F完結編]]では郷里氏の[[DVE]]で収録されている。
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:第39話より。敵視する[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]への台詞。『[[F完結編]]』では[[声優:郷里大輔|郷里氏]]の[[DVE]]で収録されている。
;「これで中立コロニーも月の連中も、我がティターンズに逆らうことの無意味さを悟るだろう」
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;「これで中立コロニーも月の連中も、我がティターンズに逆らう事の無意味さを悟るだろう」
 
;オペレーター「アーガマが後退します」
 
;オペレーター「アーガマが後退します」
 
;「……フハハハハハ、ハハハハ!!」
 
;「……フハハハハハ、ハハハハ!!」
240行目: 265行目:  
;「我々は人殺しの集団ではない。一刻も早い平和を願っている事を忘れんでな」
 
;「我々は人殺しの集団ではない。一刻も早い平和を願っている事を忘れんでな」
 
:第41話にて、毒ガス作戦実行を命令された[[レコア・ロンド|レコア]]が「ティターンズへの忠誠を試すのなら、他にも方法があるはずです」と反論した際、彼女に対し[[修正]]と共にこう言い放つ。
 
:第41話にて、毒ガス作戦実行を命令された[[レコア・ロンド|レコア]]が「ティターンズへの忠誠を試すのなら、他にも方法があるはずです」と反論した際、彼女に対し[[修正]]と共にこう言い放つ。
:自身のかつての所業を棚上げした、厚顔無恥の極みとも言える台詞。彼の目に映るのは[[アースノイド]]だけであるという事がよく分かる。
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:「'''自身のかつての所業を棚に上げた'''、厚顔無恥の極み」とも言える台詞。バスクの目に映るのは[[アースノイド]]だけである、という事がよく分かる。
 
;「正面!? シロッコのモビルスーツ隊が!!」<br />「ぐわあああああああああああ!!!」
 
;「正面!? シロッコのモビルスーツ隊が!!」<br />「ぐわあああああああああああ!!!」
 
:第48話における断末魔。
 
:第48話における断末魔。
252行目: 277行目:  
;バスク「ビダン大尉もエゥーゴのモビルスーツを見ておくのだ」
 
;バスク「ビダン大尉もエゥーゴのモビルスーツを見ておくのだ」
 
;フランクリン「はっ」
 
;フランクリン「はっ」
:劇場版における初登場シーン。本編通り「赤い彗星の様」と報告を受けて驚愕するのだが、すぐさまジャマイカンが部下を叱責するなど、TV版と比較してかなり張り詰めた様な雰囲気となっている。
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:劇場版における初登場シーン。本編通り「赤い彗星の様」と報告を受けて驚愕するのだが、すぐさまジャマイカンが部下を叱責する等、TV版と比較してかなり張り詰めた様な雰囲気となっている。
:また、報告を受けてすぐにグリーンノア1へ移動しており、行動力の速さは如何にも現実の現場指揮官であることを思わせる。また、フランクリンにもエゥーゴの新型である[[リック・ディアス]]の観察を指示している。
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:また、報告を受けてすぐにグリーンノア1へ移動しており、行動力の速さは如何にも現実の現場指揮官である事を思わせる。また、フランクリンにもエゥーゴの新型である[[リック・ディアス]]の観察を指示している。
 
;バスク「このドゴス・ギアをシロッコから回収した時に貴様の復帰も許した。コロニーレーザーの工事を進めているグリプス2の守りのためだ。つまりな…コロニーレーザーがあれば、あそこだ、ここだではなくこの私に主導権がある」<br/>ヤザン「はぁ!? あぁ…それは考えました…」<br/>バスク「なら、子供みたいな戦争ごっこはやめろ」
 
;バスク「このドゴス・ギアをシロッコから回収した時に貴様の復帰も許した。コロニーレーザーの工事を進めているグリプス2の守りのためだ。つまりな…コロニーレーザーがあれば、あそこだ、ここだではなくこの私に主導権がある」<br/>ヤザン「はぁ!? あぁ…それは考えました…」<br/>バスク「なら、子供みたいな戦争ごっこはやめろ」
 
:ゼダンの門の宙域に展開していたドゴス・ギア艦橋でのバスクとヤザンの会話。
 
:ゼダンの門の宙域に展開していたドゴス・ギア艦橋でのバスクとヤザンの会話。
:バスクはヤザンに復帰を許した理由等を話して、手駒としての信頼を得ることや「真面目にやれ」と釘を刺すことが目的だったと思われる。ヤザンは「了解です、大佐」と指示を快諾しているが、実は既にシロッコに興味を持っていた。
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:バスクはヤザンに復帰を許した理由等を話して、手駒としての信頼を得る事や「真面目にやれ」と釘を刺す事が目的だったと思われる。ヤザンは「了解です、大佐」と指示を快諾しているが、実は既にシロッコに興味を持っていた。
:また、バスクがシロッコに対して子供じみた対抗心を持っていることが見え隠れしており、ヤザンもそこは意外だったのか微妙な反応を示してしまった。
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:また、'''バスクがシロッコに対して子供じみた対抗心を持っている'''事が見え隠れしており、ヤザンもそこは意外だったのか微妙な反応を示してしまった。
;「シロッコの演説だと!?女狐の始末もできなかったガキにつべこべ言わせるなッ! ジャミトフ総裁は奴に殺されたんだぁーッ!」
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;「シロッコの演説だと!? 女狐の始末もできなかったガキにつべこべ言わせるなッ! ジャミトフ総裁は奴に殺されたんだぁーッ!」
:ジャミトフを暗殺し、ティターンズ艦隊に「ジャミトフの遺言」であるとしてモビルスーツから演説を行うシロッコの声をドゴス・ギアの艦橋で聞きながら。シロッコがディターンズを乗っ取ろうとしている事を理解しているため反発しているが、実際にシロッコがジャミトフを暗殺した事実を確信しているのかは疑問。
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:ジャミトフを[[暗殺]]し、ティターンズ艦隊に「ジャミトフの遺言」であるとしてモビルスーツから演説を行うシロッコの声をドゴス・ギアの艦橋で聞きながら。シロッコがディターンズを乗っ取ろうとしている事を理解しているため反発しているが、実際にシロッコがジャミトフを暗殺した事実を確信しているのかは疑問。
:ヤザンから「これでアンタの天下だ」と言われて押し黙ってしまうため、ジャミトフの穏健姿勢を快く思っていない事が窺える。しかし、この時点でヤザンは既にシロッコ派であり、劇場版ではこれが自身の破滅へと繋がっていく。
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:ヤザンから「これでアンタの天下だ」と言われて押し黙ってしまうため、'''バスクはジャミトフの穏健姿勢を快く思っていない'''事が窺える。しかし、この時点でヤザンは既にシロッコ派であり、劇場版ではこれが自身の破滅へと繋がっていく。
 
;「ヤザンは、本気なのかーっ!」
 
;「ヤザンは、本気なのかーっ!」
:断末魔。自艦から発進した[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]の[[ハンブラビ]]の砲撃を受けて死亡という最期であった。
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:断末魔。自艦から発進した[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]の[[ハンブラビ]]の砲撃を受けて死亡、という最期であった。
 
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=== 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY ===
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;「おおっ、コロニーが肉眼で見えるぞ! もういい、照射!」
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:第13話より。第一地球軌道艦隊臨時旗艦「マダガスカル」艦橋で、デラーズ・フリートにより地球落下軌道を取るスペースコロニーを真正面に陣取った[[ソーラ・システム|ソーラ・システムII]]で破壊するためのミラーを展開中、ガトーの駆る[[ノイエ・ジール]]が迫る中、焦って展開が未完了にも拘らずソーラ・システムIIの照射命令を出してしまう。
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:十分な配置が完了しない状況での照射ではコロニーが破壊できなくなるかもしれない可能性が残るため<ref>小説版ではソーラ・システムIIでコロニーを蒸発させるには「しっかりと角度を合わせながら60秒以上の照射が必要」とされている。しかし、実際に行えた照射時間は30秒程度。しかもコントロール艦が被弾した影響で照射中の角度調整まで不十分な状態だった結果、破壊に至れなかった。</ref>、かなり危険な独断専行だったと思われる<ref>もっともガトーを止められていなかった以上、仮に展開完了を待っていたところで状況は改善するどころか悪化していてもおかしくないので、一概にバスクの判断が悪かったとも言えないところである。少なくとも照射を強行した結果、ソーラ・システムは不発にはならず、コロニー周辺に展開していた護衛艦隊が消滅している。</ref>。結果としては照射直前にガトーの攻撃でコントロール艦が撃沈されてしまい、不十分な照射となってしまったため、コロニーを破壊する事はできなかった。
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;「やかましい! ヤツらを一撃せねばおさまらん!」
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:第13話より。部下の制止を押し切ってソーラ・システムで味方の連邦軍もろとも攻撃しようとした際の台詞。この時点でバスクの非道ぶりが表れている<ref>OVAでは必死に止めようとする副官を無視してソーラ・システムの光を眺めるバスクの笑みが映されるという場面だったが、小説版ではなんとバスクは'''副官の胸倉を掴んで残忍な笑みで威圧する'''という内容に変更されており、より非情さと狂気性が増している。</ref>。
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;「省みよ! 今回の事件は地球圏の静謐を夢想した一部の楽観論者が招いたのだ! 『デラーズ・フリート』の決起などはその具体的一例に過ぎぬ!」<br />「また三日前、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えたスペース・コロニーの落下事故を見るまでもなく、我々の地球は絶えず、様々な危機に晒されているのだ!」<br />「地球! …この宇宙のシンボルを揺るがせにしない為にも、我々は誕生した! 地球! …真の力を再びこの手に取り戻すため、ティターンズは起つのだ!」
  −
:第13話で[[デラーズ・フリート]]との戦いが終結した後に行った演説。かくして、後世に悪名高き[[ティターンズ]]が発足する…。
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:余談だが、公式年表ではコロニー落下は0083年11月13日で、ティターンズ創設演説は12月4日とされているため、「また三日前」の発言と矛盾してしまっており、設定に齟齬があったと思われる<ref>連邦の情報統制が行われた影響の可能性も残るが、コロニーが落下した日時を誤魔化すのは困難である上に、意義も薄い。</ref>。また、小説版では「先月の13日」とセリフの修正が行われている。
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:『[[スーパーロボット大戦α|α]]』のラストでもやや形を変えて同様の演説を行なっている。
      
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;「か、閣下……どうか、どうか我等が理想を……この世界を正しき道へ! 一足先にいっております……」<br />「何者!? き、貴様は!?」
 
;「か、閣下……どうか、どうか我等が理想を……この世界を正しき道へ! 一足先にいっております……」<br />「何者!? き、貴様は!?」
:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』「野望の果てに」での断末魔。バスクらしくもない殊勝なセリフであるが「彼の言う正しい道=コロニーと全面戦争」と考えるとあまり感心しない。
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:『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』「野望の果てに」での断末魔。バスクらしくもない殊勝な台詞であるが、「(バスクの言う)正しい道=コロニーと全面戦争」と考えるとあまり感心しない。
:ただし、条件を満たすと下のセリフを言って生存する。助けに来た人物を見て相当驚いていたので顔見知りだったのかもしれないが、結局誰かは明かされなかった。
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:ただし、条件を満たすと下の台詞を言って生存する。助けに来た人物を見て相当驚いていたので顔見知りだったのかもしれないが、結局誰なのかは明かされなかった。
 
;「ジャミトフ閣下‥‥今こそ、閣下の無念‥‥はらしてみせます! うおぉぉぉぉぉっ!!」
 
;「ジャミトフ閣下‥‥今こそ、閣下の無念‥‥はらしてみせます! うおぉぉぉぉぉっ!!」
 
:『F完結編』においてシロッコに[[特攻]]した時の台詞。
 
:『F完結編』においてシロッコに[[特攻]]した時の台詞。
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;「そのアリンディーネ嬢のためにも、よけいな行動はせぬことだ」<br />「地上も混乱しておる。その娘は[[OZ]]が保護している。が、貴官の行動いかんでは、その娘に事故がおこるやもしれん」
 
;「そのアリンディーネ嬢のためにも、よけいな行動はせぬことだ」<br />「地上も混乱しておる。その娘は[[OZ]]が保護している。が、貴官の行動いかんでは、その娘に事故がおこるやもしれん」
:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』の[[アークライト・ブルー|アーク]]ルートで反抗的な[[エルリッヒ・シュターゼン|エルリッヒ]]の恋人を人質に取っていることを示唆した台詞。『64』におけるバスクを象徴するともいえる台詞である。
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:『[[スーパーロボット大戦64|64]]』の[[アークライト・ブルー|アーク]]ルートより。'''反抗的な[[エルリッヒ・シュターゼン|エルリッヒ]]の恋人を人質に取っている'''事を示唆した台詞。『64』におけるバスクを象徴する台詞である。
    
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
 
;[[アレキサンドリア]]
 
;[[アレキサンドリア]]
:
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:物語前半に搭乗。
 
;[[ドゴス・ギア]]
 
;[[ドゴス・ギア]]
:
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:物語後半に搭乗。
    
=== SRWでの搭乗機体 ===
 
=== SRWでの搭乗機体 ===
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*コミカライズ作品『機動戦士ΖガンダムDefine』では艦隊戦において伏兵や増援を駆使し[[エゥーゴ]]艦隊を幾度も追い詰めるなど、優秀な戦術家としての面が強調されている。一方で失態を犯した部下に対して家族への補償と引き換えに死を前提とした「特務」を命じる、中立の立場を取った連邦正規軍の艦に対し躊躇なく砲撃を加える、ジャブローで捨て石にされた数百名の人員を独断で救出した[[ジェリド・メサ|ジェリド]]に対し、彼自身と[[マウアー・ファラオ|マウアー]]の助命の条件として他の全員の口封じを行うことを命じるなど冷酷さも際立っている。
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*北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ΖガンダムDefine』では、艦隊戦において伏兵や増援を駆使し[[エゥーゴ]]艦隊を幾度も追い詰める等、バスク・オムの優秀な戦術家としての面が強調されている。
*故・郷里大輔氏が『[[機動戦士ガンダム]]』で演じた[[ドズル・ザビ]]とはあらゆる面で正反対な人物である<ref>尤も、ドズルとてギレン・ザビの計画、命令だったとは言え、コロニー落としや毒ガス等を用いて地球圏の総人口の半分を死に至らしめた側の責任者の一人であり、特にブリテッィシュ作戦での艦隊戦においては陣頭指揮しており、シーマ・ガラハウのように「知らなかった」という立場ではすまされない。そういう意味ではバスクよりドズルの方が非戦闘員を多く虐殺したと言える。</ref>。
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**一方で失態を犯した部下に対して家族への補償と引き換えに死を前提とした「特務」を命じる、中立の立場を取った連邦正規軍の艦に対し躊躇無く砲撃を加える、ジャブローで捨て石にされた数百名の人員を独断で救出した[[ジェリド・メサ|ジェリド]]に対し、彼自身と[[マウアー・ファラオ|マウアー]]の助命の条件として他の全員の口封じを行う事を命じる等々、冷酷さも際立っている。
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*故・郷里大輔氏が『[[機動戦士ガンダム]]』で演じた[[ドズル・ザビ]]とはあらゆる面で正反対な人物である<ref>もっとも、'''ドズル・ザビもまた「[[ギレン・ザビ]]の[[計画]]・命令だったとは言え、[[コロニー落とし]]や毒ガス等を用いて[[地球|地球圏]]の総人口の半分を死に至らしめた側の責任者の一人」である'''。特に「ブリテッィシュ作戦」での艦隊戦においては陣頭指揮をしており、[[シーマ・ガラハウ]]のように「知らなかった」という立場ではすまされない。そういう意味では「五十歩百歩」とも言える。</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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