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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | TV版『[[新機動戦記ガンダムW]]』が好評だったため制作された続編OVA。そういう経緯は他のテレビアニメでは珍しくないが、[[ガンダムシリーズ]]では初。1998年8月1日には追加編集版である劇場版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇』が公開された。 | + | TV版『[[新機動戦記ガンダムW]]』が好評だったため制作された、[[続編]][[OVA]]。そういう経緯は他のテレビアニメ作品では珍しくないが、[[ガンダムシリーズ]]では初。1998年8月1日には追加編集版である劇場版『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇』が公開された。 |
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− | 『Endless Waltz』に限らず、『ガンダムW』はメディアによってアフターストーリーが複数存在し、時間軸が合わない箇所がある。ただし、小説版『EW』ではTV版から『EW』までのサイドストーリーが「全て起こったもの」として設定が刷り合わされている。 | + | 『Endless Waltz』に限らず、『ガンダムW』はメディアによってアフターストーリーが複数存在し、時間軸が合わない箇所もある。ただし、[[小説|小説版]]『EW』ではTV版から『EW』までのサイドストーリーが「全て起こったもの」として設定が刷り合わされている。 |
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− | なお、漫画『新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』とラジオドラマ『新機動戦記ガンダムW BLIND TARGET』は本作とTV版を繋ぐミッシングリンク的な作品となっている。
| + | なお、[[漫画]]『新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』とラジオドラマ『新機動戦記ガンダムW BLIND TARGET』は、『EW』とTV版を繋ぐミッシングリンク的な作品となっている。 |
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| == ストーリー == | | == ストーリー == |
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| == ガンダムの機体名称について == | | == ガンダムの機体名称について == |
− | 他のメディアから登場の前半の主役ガンダムを含む、OVA版のガンダムはTV版のガンダムの'''デザインリファインだけ'''であり、設定上は同一機である。(見た目がが整った反面、ウイングゼロからシールド削除、デスサイズヘルからバスターシールド削除、アルトロンからビームキャノン削除など、機能的にはむしろ弱体化しているのが何とも言い難い特徴。類似例に、劇場版ナデシコのエステバリス・カスタムがある)
| + | 他のメディアから登場の前半の主役ガンダムを含む、OVA版(『EW』)のガンダムはTV版(『W』)のガンダムの'''デザインリファインだけ'''であり、'''設定上は同一機'''である<ref>しかし、「[[ウイングガンダムゼロ|ウイングゼロ]]からシールドを削除、[[ガンダムデスサイズヘル|デスサイズヘル]]からバスターシールドを削除、[[アルトロンガンダム|アルトロン]]からビームキャノンを削除」等、'''見た目が整った反面機能的にはむしろ弱体化している'''のが何とも言い難い特徴。類似例として、『[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-|劇場版ナデシコ]]』の[[エステバリスカスタム]]がある。</ref>。 |
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− | 当時のプラモデル発売において、TV版の機体との商品名の混同をさけるために、主役機である[[ウイングガンダムゼロカスタム|ウイングガンダムゼロ]]の商品名は「'''ウイングガンダムゼロカスタム'''」とされた。しかし、詳細な設定を知らない人たちにとっては「TV版[[ウイングガンダムゼロ]]のカスタム機」(※)と、逆に混乱させることになってしまった。現在では、TV版の混同防止のためにプラモデルなどの商品や、TVとOVA版ガンダムW系機体が同時登場するゲームは「'''~(エンドレスワルツ版)'''」「'''~(EW版)'''」と表記する場合が多い。 | + | 当時のプラモデル発売において、TV版の機体との商品名の混同をさけるために、主役機である[[ウイングガンダムゼロカスタム|ウイングガンダムゼロ]]の商品名は「'''ウイングガンダムゼロカスタム'''」とされた。しかし、詳細な設定を知らない人達にとっては「TV版[[ウイングガンダムゼロ]]のカスタム機」<ref>[[漫画]]『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』では、後付けではあるが、「[[ウイングガンダムゼロカスタム|EW版のウイングガンダムゼロ]]は(TV版デザインをベースとした)ウイングガンダムゼロの改修機である」と設定されたため、ある意味ではこの見解は「正しい」事になった。改修前の機体は[[ウイングガンダムゼロ|TV版のウイングガンダムゼロ]]と区別するために「'''ウイングガンダムプロトゼロ'''」と名前が付けられている。</ref>と、逆に混乱させる結果になってしまった。現在では、TV版の機体との混同防止のために[[ガンプラ|プラモデル]]等の商品や、TV版およびOVA版の『ガンダムW』系機体が同時登場する[[コンピュータゲーム|ゲーム]]では「'''~(エンドレスワルツ版)'''」「'''~(EW版)'''」と表記する場合が多い。 |
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− | なお、TV版前半の主役ガンダムのリファイン版は「'''~アーリータイプ'''」「'''~ver. Ka'''」として表記したこともあるが、現在では後期主役ガンダムと同様に「'''~(エンドレスワルツ版)'''」「'''~(EW版)'''」とするのが主流である。
| + | ちなみに、TV版前半の主役ガンダムのリファイン版は「'''~アーリータイプ'''」「'''~ver. Ka'''」として表記した事もあるが、現在では後期主役ガンダムと同様に「'''~(エンドレスワルツ版)'''」「'''~(EW版)'''」とするのが主流である。 |
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− | ※漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』では、後付けではあるがEW版のウイングガンダムゼロは(TV版デザインをベースとした)ウイングガンダムゼロの改修機であると設定されたため、ある意味ではこの見解は正しいことになった。改修前の機体はTV版のウイングガンダムゼロと区別するために「'''ウイングガンダムプロトゼロ'''」と名前が付けられている。
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| == スパロボシリーズにおいて == | | == スパロボシリーズにおいて == |
− | デザイン性を重視したEW版のガンダムは、武装が非常に偏っていた(近接武器オンリーなど)。初期のシリーズでは、その設定をそのまま既存の基準で武器性能に反映していたため、武器が[[射程]]1の機体などが存在した。しかし、『α』からは格闘武器でも有射程になっていたり、シリーズによっては「通常兵器版」「PLA版」「MAP兵器版」のように性能に変化が加えられている(これらは『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』でも同様)。
| + | デザイン性を重視したEW版のガンダムは、武装が非常に偏っていた(近接武器オンリー等)。初期のシリーズでは、その設定をそのまま既存の基準で武器性能に反映していたため、武器が[[射程]]1の機体などが存在した。しかし、『α』からは格闘武器でも有射程になっていたり、シリーズによっては「通常兵器版」「PLA版」「MAP兵器版」のように性能に変化が加えられている(これらは『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』でも同様)。 |
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− | また、主役の5機のガンダムの機体名称も変化している。当初はTV版との混同を避けるため、「~カスタム」名義であった。現在ではEW版のみの参戦が増えた事もあり、本来の名称で参戦している。
| + | また、主役の5機のガンダムの機体名称も変化している。当初はTV版の機体との混同を避けるため、「~カスタム」名義であった。現在ではEW版のみの参戦が増えた事もあり、本来の名称で参戦している。 |
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| 原作では機体の交換や貸し借りをしていたが、スパロボでは乗り換えが不可能な作品がある。 | | 原作では機体の交換や貸し借りをしていたが、スパロボでは乗り換えが不可能な作品がある。 |
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| === Gチームとその関係者 === | | === Gチームとその関係者 === |
| ;[[ヒイロ・ユイ]] | | ;[[ヒイロ・ユイ]] |
− | :[[主人公]]。[[ウイングガンダムゼロカスタム|ウイングガンダムゼロ(EW版)]]のパイロット。[[張五飛|五飛]]に戦争の愚かさを問いかけ彼と交戦する。SRWではTV版とは違い初めから自軍の味方として登場する。通称「告死天使」。 | + | :[[主人公]]。[[ウイングガンダムゼロカスタム|ウイングガンダムゼロ(EW版)]]のパイロット。[[張五飛|五飛]]に戦争の愚かさを問いかけ彼と交戦する。 |
| + | :SRWではTV版とは違い初めから自軍の味方として登場する。[[異名|通称]]「告死天使」。 |
| ;[[リリーナ・ドーリアン]] / リリーナ・ピースクラフト | | ;[[リリーナ・ドーリアン]] / リリーナ・ピースクラフト |
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| === [[旧シリーズ]] === | | === [[旧シリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] | | ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] |
− | :同作唯一の新規参戦作品。ただし機体・[[ウイングガンダムゼロカスタム]]と[[トールギスIII]]のみ参戦。ウイングガンダムゼロカスタムは、最終話間近で手に入る隠し機体という事もあってか高い機体性能を誇る。 | + | :同作唯一の新規参戦作品。ただし、機体([[ウイングガンダムゼロカスタム]]&[[トールギスIII]])のみの参戦。 |
| + | :ウイングガンダムゼロカスタムは、最終話間近で手に入る隠し機体という事もあってか高い機体性能を誇る。 |
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| === [[αシリーズ]] === | | === [[αシリーズ]] === |
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| === [[Zシリーズ]] === | | === [[Zシリーズ]] === |
| ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] |
− | :『L』以来約4年ぶりに参戦であり、ストーリー再現は『W』以来約7年ぶり。前作『[[再世篇]]』でTV版のストーリーが終了し、入れ替わる形での参戦となった。ガンダムのデザインの変更については「気のせいか見た目が変わった気がする」と突っ込まれるだけで、特に深くは言及されなかった。 | + | :『L』以来約4年ぶりに参戦であり、ストーリー再現は『W』以来約7年ぶり。前作『[[再世篇]]』でTV版のストーリーが終了し、入れ替わる形での参戦となった。ガンダムのデザインの変更については'''「気のせいか見た目が変わった気がする」と突っ込まれる'''だけで、特に深くは言及されなかった。 |
| :原作ストーリーそのものは前半で全て消化されるが、シナリオ面では[[フルメタル・パニックシリーズ]]との絡み、性能面ではガンダム系の中でも特にアシスト攻撃の威力が高く設定されていることが特徴。 | | :原作ストーリーそのものは前半で全て消化されるが、シナリオ面では[[フルメタル・パニックシリーズ]]との絡み、性能面ではガンダム系の中でも特にアシスト攻撃の威力が高く設定されていることが特徴。 |
− | :また、[[DLC]]シナリオ『兵士と世界と平和と』においては漫画『BATTLEFIELD OF PACIFIST』のネタが使われている(このシナリオで舞台となる資源衛星「ムルキベル」とは「ウルカヌス」の別名であり、五飛がマリーメイア軍への参加を決意した経緯が描写されているという点で同作と共通する)。 | + | :また、[[DLC]]シナリオ『兵士と世界と平和と』においては[[漫画]]『BATTLEFIELD OF PACIFIST』のネタが使われている(このシナリオで舞台となる資源衛星「ムルキベル」とは「ウルカヌス」の別名であり、五飛がマリーメイア軍への参加を決意した経緯が描写されているという点で同作と共通する)。 |
| ;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]] |
| :原作終了後なので、[[いるだけ参戦]]。本作では中盤にウイングゼロ以外のガンダムとトールギスⅢの武器性能が強化され、ウイングゼロには武装が追加される。 | | :原作終了後なので、[[いるだけ参戦]]。本作では中盤にウイングゼロ以外のガンダムとトールギスⅢの武器性能が強化され、ウイングゼロには武装が追加される。 |
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| :二部構成作品中心だが、TV版は登場せず『Endless Waltz』版のみ。 | | :二部構成作品中心だが、TV版は登場せず『Endless Waltz』版のみ。 |
| ;[[スーパーロボット大戦L]] | | ;[[スーパーロボット大戦L]] |
− | :原作終了後の設定。カトル、ゼクス、ノインは序盤から加入するが、他のメンバーはやはり別行動。物語後半まで敵対したりスポット参戦したり名前すら出てこなかったり、一部『W』よりも弱体化していたりするなど、ユニットとしての扱いは良くない。しかし「ナタクのファクター」などと呼ばれるほど[[加藤機関]]に馴染んだ五飛を始めとして、シナリオ面での見せ場がある時も少なくはない。 | + | :原作終了後の設定。カトル、ゼクス、ノインは序盤から加入するが、他のメンバーはやはり別行動。 |
| + | :物語後半まで敵対したりスポット参戦したり名前すら出てこなかったり、一部『W』よりも弱体化していたりするなど、ユニットとしての扱いは良くない。しかし、'''「[[俗語・俗称|ナタクのファクター]]」等と呼ばれるほど[[加藤機関]]に馴染んだ五飛'''を始めとして、シナリオ面での見せ場がある時も少なくはない。 |
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| === Scramble Commanderシリーズ === | | === Scramble Commanderシリーズ === |
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| ;[[スーパーロボット大戦X]] | | ;[[スーパーロボット大戦X]] |
| :原作終了直前の設定になっているため、デキムは生きており、[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ]]で[[エンブリヲ]]の配下になっている。また、今回Gチームの五人の音声は新録されている。シナリオでは『[[バディ・コンプレックス]]』のキャラとよく絡む。 | | :原作終了直前の設定になっているため、デキムは生きており、[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ]]で[[エンブリヲ]]の配下になっている。また、今回Gチームの五人の音声は新録されている。シナリオでは『[[バディ・コンプレックス]]』のキャラとよく絡む。 |
− | :なお、機体の能力アップが全くないため、ウイングゼロ以外は終盤は攻撃力不足に悩む。Wチーム全員を使うならパーツを優先的に装備させたい。 | + | :なお、機体の能力アップが全くないため、ウイングゼロ以外は終盤は攻撃力不足に悩む。『W』チーム全員を使うならパーツを優先的に装備させたい。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
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| :第2期参戦作品第4弾として2016年6月に追加参戦。 | | :第2期参戦作品第4弾として2016年6月に追加参戦。 |
| ;[[スーパーロボット大戦DD]] | | ;[[スーパーロボット大戦DD]] |
− | :ワールド5の構成作品として追加参戦。原作終了直後にヒイロがワールド5に転移してきたという設定。 | + | :ワールド5の構成作品として追加参戦。「原作終了直後にヒイロがワールド5に転移してきた」という設定。 |
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| + | == 脚注 == |
| + | <references /> |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |