差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
24行目:
24行目:
− +
− 過去に母と妹を[[テロリスト|テロ]]によって失って以来テロ行為を憎んでおり、テロ対策に心血を注いでいる。その覚悟の強さは既に幼少の頃から発揮されており、軍学校に入って戦う術を徹底的に学んだ後は、皇帝に直接掛け合い、皇位継承権の放棄と引き換えにグリンダ騎士団の創設許可を貰っているほど。その行動と心情に興味を示した[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]に興味を持たれ、その支援も得ている。一方で、テロリストとの戦闘では確実な殲滅を優先する苛烈な指揮手法を以て臨むことが多く、時にそれが行き過ぎて、部下や無関係な一般人たちの命を省みないような無茶な指示を下してしまうこともある。+
− 部下である騎士たちに対しては表面上穏やかに接しており、その能力の高さもあって概ね慕われているが、その実個人的にも親しい親友である[[オルドリン・ジヴォン]]以外には余り心を開いていない。しかし、上述の苛烈な戦い振りが市民を巻き込むことを嫌うオルドリンらの考え方と合わず、徐々に齟齬と対立が深まっていくこととなる。+
− 司令官でありながら自らグリンダ騎士団の母艦である浮遊艦「グランベリー」に乗り込み、前線で陣頭指揮を執ることも多い。また、滅多に乗り込むことはないがKMFパイロットとしても驚異的な操縦技量を備えている。劇中でも[[ランスロット・トライアル]]を駆って一人で戦局を覆す活躍を見せ、「英雄皇女」と呼ばれる所以にもなった。+
+
+
+
+
+
+
+
+
56行目:
64行目:
− +
− +
− +
− +
+
− +
− +
76行目:
85行目:
− +
+
+
+
+
編集の要約なし
== 概要 ==
== 概要 ==
[[神聖ブリタニア帝国]]の第88皇女だが、皇位継承権は既に放棄しており、皇籍を持つだけの一皇族でしかない。対テロ対策機関「グリンダ騎士団」を率いる騎士団長を務める。普段の物腰こそ穏やかだが切れ者で、状況判断や戦略の立案に優れ、ルルーシュに勝るとも劣らない明晰な頭脳の持ち主。
[[神聖ブリタニア帝国]]の第88皇女だが、皇位継承権は既に放棄しており、皇籍を持つだけの一皇族でしかない。対テロ対策機関「グリンダ騎士団」を率いる騎士団長を務める。
司令官でありながら自らグリンダ騎士団の母艦である浮遊艦「グランベリー」に乗り込んで前線で陣頭指揮を執ることも多く、その行動と心情に興味を示した[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]からは興味を持たれ、新型の試作機を優先的に配備される等といった形で支援も得ている。また、滅多に乗り込むことはないが、[[ナイトメアフレーム|KMF]]パイロットとしても驚異的な操縦技量を備えており、劇中でも[[ランスロット・トライアル]]を駆って一人で戦局を覆す活躍を見せ、「英雄皇女」と呼ばれる所以にもなった。
しかし、過去に[[テロリスト|テロ]]によって母と妹を失ってしまった事による苛烈なまでの憎しみが、マリーベルだけでなく、幼馴染みの[[オルドリン・ジヴォン]]やその兄である[[オルフェウス・ジヴォン]]の運命をも狂わせる事になっていく。
=== 人物 ===
普段の物腰こそ穏やかだが、切れ者でもあり、状況判断や戦略の立案に優れ、ルルーシュに勝るとも劣らない明晰な頭脳の持ち主。部下である騎士達には、表面上の穏やかさやその能力の高さもあって概ね慕われているが、その実個人的にも親しい親友である[[オルドリン・ジヴォン]]以外には余り心を開いていない。
テロ対策に心血を注いでいる一方、テロリストとの戦闘では確実な殲滅を優先する苛烈な指揮手法を以て臨むことが多く、時にそれが行き過ぎて、部下や無関係な一般人達の命を省みないような指示を下してしまう事もあり、それを良しとしないオルドリン達と齟齬や対立が深まっていく事になってしまっている。それを見兼ねたシュナイゼルからも、「部下の意見に耳を傾ける事が出来るのも指揮官の資質だよ」と諭されているのだが、結局の所効果は無く、むしろ感情を抑え切れない程の反感まで彼に抱いている。また、ルルーシュに似た過去を持つ反面、ブリタニアから追放される事は無かった為か、その本質は他のブリタニア人の大半と同様、ナンバーズに対する根強い差別意識を持っており、これがルルーシュとの決定的な違いとなっている。エリア11で[[黒の騎士団]]残党から暴行を受けそうになったのを機に、ナンバーズへの差別意識は排他的思想にまで悪化。自らが指揮するグリンダ騎士団の方針も、「テロリストの脅威から民衆を守る」から「民衆を犠牲にしてでもテロリスト達からその関係者に到るまで徹底的に排除する」へと逸脱していく事になる。
=== 来歴 ===
ブリタニアの皇女として生を受けたマリーベルは、母・フローラや妹・ユーリアと共に穏やかな日々を過ごしていた。しかし、母が自分よりも妹を構うのにちょっとした嫉妬心を抱いていたマリーベルは、ちょっとした悪戯心のつもりで離宮に現れた帽子を被った少年を通してしまい、それが原因で、彼が持ち込んでいた爆弾によって母と妹は死亡してしまう事になった。その後、マリーベルは[[シャルル・ジ・ブリタニア]]に真相究明を求めて直談判を行い、無碍にされたと思い激昂した事で剣まで向けてしまった結果、皇位継承権を剥奪され、[[ギアス]]で記憶を書き換えられてしまうに到っている。また、更にそれが原因となる形で、事件の真相を知っていてマリーベルを庇っていたオルドリンの身にも悲劇が起きている。
しかし、皇位継承権を失ってもテロに対する憎しみを抱き続けたマリーベルは、軍学校に入って戦う術を徹底的に学び、皇帝に直接掛け合った末に、皇位継承権第88位として復帰。グリンダ騎士団の創設までに至っている。
後に母と妹の死の真相を思い出し、それをきっかけとして[[ゼロレクイエム]]と併行したウィキッド・セレモニーを計画する。
後に母と妹の死の真相を思い出し、それをきっかけとして[[ゼロレクイエム]]と併行したウィキッド・セレモニーを計画する。
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
;[[オルドリン・ジヴォン]]
;[[オルドリン・ジヴォン]]
:部下・親友。過去の経緯から、唯一心を開いている相手。しかし、思想が合わず対立を深めていき、最終的には離反されることとなる。
:部下であり親友で、過去の経緯から、唯一心を開いている相手。しかし、彼女はマリーベルに対し盲目的になり過ぎている部分があり、後にブリタニアが他国にとって侵略者でしかない事実や自分達がテロリストとして切り捨てている者達が民衆の代表であったという真実に気付いてしまった結果、思想が合わずに対立を深めていき、最終的には離反される。
:最後はルルーシュと同じく彼女に呪いをかける道を選ぶ事になる。もっとも、本人はそれは呪いではなく願いと解釈している。
:最後はルルーシュと同じく彼女に呪いをかける道を選ぶ事になる。もっとも、本人はそれは呪いではなく願いと解釈している。
;[[レオンハルト・シュタイナー]]、[[ソキア・シェルバ]]、[[ティンク・ロックハート]]
;[[レオンハルト・シュタイナー]]、[[ソキア・シェルバ]]、[[ティンク・ロックハート]]
:部下。騎士団のKMF部隊の中心戦力であるパイロットたち。オルドリン離反後も従っていたが、やはり同様の理由で対立を深め、彼らにも離反される。
:部下。騎士団のKMF部隊の中心戦力であるパイロットたち。オルドリン離反後も従っていたが、越権行為が目立つ様になった上にナンバーズを人間とすら見なさなくなった考えについていけなくなった結果、彼等にも離反されていく。
;[[オルフェウス・ジヴォン]]
;[[オルフェウス・ジヴォン]]
:敵。当初は憎むべきテロリストの一人であったが、エリア11で黒の騎士団の末端員に捕らえられて暴行を受けていたところを、彼に救われる。その際に、オルドリンと酷似した容姿の彼に興味を持つ。
:敵。当初は憎むべきテロリストの一人であったが、エリア11で黒の騎士団の末端員に捕らえられて暴行を受けていたところを、彼に救われる。その際に、オルドリンと酷似した容姿の彼に興味を持った結果、オルドリンとの対立を深めたのも重なって、トトの死に際のギアスで記憶を失った彼を、新たな筆頭騎士に据えてしまう。
:O2では肉体関係を持つほどの仲になるが、男性として愛する一方でオルドリンの代わりとしての側面も求めていた。
:O2では肉体関係を持つほどの仲になるが、男性として愛する一方でオルドリンの身代わりとしての側面も求めていた。
;[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]
;[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]
:マリーベルに興味を寄せている支援者。資金面・戦力面の双方で彼女をバックアップしており、彼の旗下の研究機関からも高性能の試作機が優先的に提供されている。
:マリーベルに興味を寄せている支援者。資金面・戦力面の双方で彼女をバックアップしており、彼の旗下の研究機関からも高性能の試作機が優先的に提供されている。
:しかし、苛烈で部下の意見にも耳を貸さない独善的なやり方から彼やその腹心の[[カノン・マルディーニ|カノン]]からも危険視されていき、マリーベルも部下に対する思い遣りに欠けている事を指摘されたのを機に、反感を抱き始める。
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]
:父親。母と妹を失った爆破事件で彼に二人の事を詰られ、その怒りで剣を向けた報いとして彼の[[ギアス]]によって事件の詳細に関わる記憶を消される。
:父親。母と妹を失った爆破事件で彼に二人の事を詰られ、その怒りで剣を向けた報いとして彼のギアスによって事件の詳細に関わる記憶を消される。
;カリーヌ・ネ・ブリタニア
;カリーヌ・ネ・ブリタニア
:同じ皇族。本編ではナナリーに対して辛辣な態度を見せていたカリーヌだが、旧知であるマリーベルに対しては自らが所有するランスロット・トライアルを提供するなど、協力の姿勢を見せた。
:同じ皇族。本編ではナナリーに対して辛辣な態度を見せていたカリーヌだが、旧知であるマリーベルに対しては自らが所有するランスロット・トライアルを提供するなど、協力の姿勢を見せた。
;[[V.V.]]
;[[V.V.]]
:「絶対服従」のギアスを与えてくれた相手。しかし、後に自らが討つべき者の一人としてその行方を追い始める。
:「絶対服従」のギアスを与えてくれた相手。しかし、自らのギアスに関する真実が公になれば破滅を免れられないと考えたのか、後に自らが討つべき者の一人としてその行方を追い始める。
;[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]
;[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]
:皇帝即位時にはその場にいなかったために彼のギアスを免れており、同時に彼がギアス能力者であると気付いていた模様。即位後、スペインに戻ったエリア24諸共軍門に下ってKGFエルファバを受領し、互いの最終目的をそれとなく察して協力し合う。
:皇帝即位時にはその場にいなかったために彼のギアスを免れており、同時に彼がギアス能力者であると気付いていた模様。即位後、スペインに戻ったエリア24諸共軍門に下ってKGFエルファバを受領し、互いの最終目的をそれとなく察して協力し合う。
;フローラ・メル・ブリタニア、ユーリア・メル・ブリタニア
;フローラ・メル・ブリタニア、ユーリア・メル・ブリタニア
:母と妹。母フローラは貴賤の交わりを貴ぶ皇妃だったが、それを疎んじた者に暗殺され、妹も巻き添えで命を落とす。
:母と妹。母フローラは貴賤の交わりを貴ぶ皇妃だったが、それを疎んじた者に暗殺され、妹も巻き添えで命を落とす。
:実はオルドリンが離宮に招き入れたとされているのは彼女が着いた嘘で、実際は母が妹ばかりに構うのが面白くなかったマリーベルが突然の来客で少し困らせてやろうという幼い故の悪戯心で爆弾を持った少年を離宮に招いてしまったという真相がある。後に自分が母と妹を殺した真相を思い出し、同時に[[オルドリン・ジヴォン|親友]]と[[オルフェウス・ジヴォン|恋人]]を復讐の道具にした事実に絶望してしまった。
:実はオルドリンが離宮に招き入れたとされているのは彼女が着いた嘘で、母が妹ばかりに構うのが面白くなかったマリーベルが突然の来客で少し困らせてやろうという幼い故の悪戯心で爆弾を持った少年を離宮に招いてしまったというのが真相。後に自分が母と妹を殺した真相を思い出し、同時に[[オルドリン・ジヴォン|親友]]と[[オルフェウス・ジヴォン|恋人]]を復讐の道具にした事実に絶望してしまった。
;[[ウィザード]]/オイアグロ・ジヴォン
:オルドリンとオルフェウスの叔父。自らの起こした事件が原因で、オルドリンを守ろうとした彼が姉でありオルドリンの母であったオリヴィアを殺害してしまうに到っている。彼自身も、その事に強い罪悪感を抱いており、後のウィキッド・セレモニーでは、真相を聞かされて絶望した自身の筆頭騎士として仕える事になる。
;[[ノネット・エニアグラム]]
:自らの越権行為の繰り返しに等しいやり方を危険視したシュナイゼルによって、監視役として送り込まれる。そして後に、エリア11を強襲してきた[[黒の騎士団]]の殲滅を名目に、復帰したオルドリンを始めとする古株の騎士達を奪われてしまう。
== 搭乗機体・関連機体 ==
== 搭乗機体・関連機体 ==