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、 2013年2月27日 (水) 21:56
== RX-78GP03 ガンダム試作3号機(Gundam GP03) ==
*[[登場作品]]:[[機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー]]
*分類:宇宙戦用試作型[[モビルスーツ]]
*形式番号:RX-78GP03
*全高:38.5m
*全長:140.0m(メガビーム砲の砲身を含まない場合:73.0m)
*本体重量:226.4t
*全備重量:453.1t
*[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]:核融合炉
*ジェネレーター出力:38900Kw
*スラスター推力:2265000kg(377500Kg×6)
*装甲材質:ルナ・チタニウム合金
*開発:[[アナハイム・エレクトロニクス]]社
*所属:[[地球連邦軍]]
*主なパイロット:[[コウ・ウラキ]]、デフラ・カー
=== 機体概要 ===
[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。コードネームは「'''デンドロビウム'''」。ちなみに花言葉は「わがままな美女」。劣悪な整備性や運用コストの高さ、更に火器管制を始めとする操縦の難しさなど、様々な問題を抱えている事に起因しているのかもしれない。「[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、モビルスーツの高い汎用性と[[モビルアーマー]]の圧倒的な攻撃力を併せ持つ機動兵器というコンセプトで設計されており、[[ガンダム試作1号機]]と同様にクラブ・ワークス事業部が開発を担当している。担当者は[[ルセット・オデビー]]。
<br />アームドベース・オーキス(野生のランの意)と呼ばれる大型ウェポンコンテナと、それを制御するコア・ユニットである[[ガンダム・ステイメン|ステイメン]]と呼ばれる[[モビルスーツ]]で構成されており、その2つがドッキングした状態が本機である。勿論、分離してステイメン単機で運用する事も可能。このような構成となっているのは連邦軍からの「宇宙における拠点防衛用の機体」という要求を満たすためである。
オーキスの後部には6基の大型スラスターが装備され、高い機動性を発揮する。また、巨大なコンテナには各種武装がユニット化されて大量に格納されており、その戦闘力はモビルスーツ1個大隊にも匹敵すると言われる。それに伴って火器管制システムが複雑化しており、さらにステイメンとデンドロビウムと言う運用法が決定的に異なっている2つの形態を制御するためにOSには新開発の物を採用している。しかし、その巨大さ故に宇宙空間で整備・補給を行う必要があるなど整備性はずば抜けて劣悪であり、運用にかかるコストも馬鹿にならない。さらに前述の火器管制システムの複雑化がパイロットに多大な負担を強いるという問題もある。
当初は[[ラビアンローズ]]に係留されていたが、[[アルビオン隊]]が強引に本機を受領して[[星の屑作戦]]阻止に投入している。パイロットは[[コウ・ウラキ]]が務め、その圧倒的な火力を持って多数の敵機を撃滅していった。しかし、[[アナベル・ガトー]]の駆る[[ノイエ・ジール]]との戦闘で劣勢を強いられ、さらに[[ソーラ・システム|ソーラ・システムII]]の攻撃に巻き込まれてオーキスが大破している。
なお、本機は「[[モビルスーツ]]」に分類される。
名前が長いため、ファンからは「デンドロ(ビウム)」「GP03」などと呼ばれるのが常。
=== スパロボシリーズにおいて ===
[[UC]]ガンダム系パイロット内で[[乗り換え]]可能で、デフォルトパイロットは[[コウ・ウラキ]]少尉。<br />最大の特徴はガンダム系としては規格外の[[HP]]と[[装甲]]、そして[[サイズ]](LかLL)。さらに撃墜されても[[ガンダム・ステイメン]]として[[分離]]可能。<br />
[[旧シリーズ]]では地上マップに移行すると自動でステイメン状態になってしまうものの、[[ミノフスキークラフト]]を付ければ空飛ぶデンドロビウムとして出撃可能。ただし、α外伝やCOMPAT2等の一部シリーズでは原作設定を無視し、ゲームでの運用を優先してか飛行能力が付加されている作品もある。<br />
能力的には一年戦争~グリプス戦役の間の機体ということだからか、旧シリーズでは加入(或いは換装可能時期)が遅いのに[[運動性]]や限界反応が低く非常に扱いづらく、また大型機だからなのか[[強化パーツ]]スロットが1つしかなく補強もする事もままならず、リアル系というよりマップ兵器を有する壁・ビーム兵器砲台というイメージが強かった。<br />しかし、α以降からは能力が大幅に見直され、能力の底上げ、必殺技と言える零距離メガビーム砲、強化パーツスロットが2つ等、終盤まで使っていける機体となっている。
== 登場作品と操縦者 ==
=== 旧シリーズ ===
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
:初登場作品。最初から合体形態で入手できるが、名前はデンドロビウムではなくオーキスと表記されている。[[ルセット・オデビー]]から[[コウ・ウラキ|コウ]]に託される。通常の武装はあまり強いとは言えないが、[[マップ兵器]]のマイクロミサイルは攻撃範囲・弾数・命中率に優れ、かなり強力な武器である。
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦|S]])
:後半、[[ラビアンローズ]]でようやく貰える。[[月|月面]]では普通に出撃出来るが、ラスト2面の[[火星]]では[[ミノフスキークラフト]]がないと出撃できない。さらに、第四次の[[ミノフスキークラフト]]は空適応をAにする効果が無かったため、出撃させたところで攻撃力と防御力がガクッと下がってしまう。性能を発揮できるマップはほとんど無く、かなり不遇と言えよう。
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
:「'''GP-03デンドロビウム'''」表記。序盤に[[ラビアンローズ]]にて[[ロンド・ベル]]の戦力になる。大型機という事もあり、サイズ補正に加えて[[運動性]]が低く、何より[[限界反応]]が低すぎて[[ニュータイプ]]パイロットを乗せても本来の[[命中]]、[[回避]]率が発揮できない。そのため命中率補正のため強化パーツを装備したいところだが、強化パーツのスロットが1なのが難点。地上シナリオでは出撃させるために[[ミノフスキークラフト]]を装備する必要があるため、必然的にスロットが埋まってしまう。ちなみにその場合地上に着陸できる。それらの難点の割には攻撃力もさほど高くなく、メイン武器のメガビーム砲の攻撃力は[[Ζガンダム]]のハイパー・メガ・ランチャーにも劣る(射程は1長い)。HPはもちろん[[装甲]]はモビルスーツにしては高い方なので、強化と相手次第では[[Iフィールド]]と共に防御面が役に立つが。
=== COMPACTシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦COMPACT]]
:性能はそこそこだが、本作では敵陣営のMAを([[ノイエ・ジール]]、[[クィン・マンサ]]、[[α・アジール]]など)多数入手にできるため、それらと比べると能力的に貧相。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT for WSC]]
:零距離メガビーム砲が追加された。零距離メガビーム砲は[[射撃]]扱い。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部]]
:パーツの自由度を圧迫している点を考慮したのか、それとも続編が地上面メインでは[[EX]]のような事になると思ったのかは不明だが、遂に'''素で飛べるようになった。'''零距離メガビーム砲が初登場した作品。気力が必要だが燃費もよく威力も高い。コウが援護の鬼なため、[[援護攻撃]]、[[援護防御]]と活躍する。当時の零距離メガビーム砲の名称は'''零距離メガビームキャノン'''だった。ビームライフルはない。
;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第3部]]
:第2部と同様で遠距離、接近戦ともに強力な武器を持ちコウの[[援護]]で活躍できる。
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
:優秀な武装を備えているが、改造段階で勝るGP01と凶悪なMAP兵器を持つGP02の影に隠れ、やや不遇。
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α]]
:中盤で入手。例によって[[地球]]で使うにはミノフスキーが必要。以前よりだいぶ能力が見直され、[[運動性]]においては[[νガンダム]]や[[F91]]と肩を並べるほど高い。また、ほとんどの主人公クラスMSは主要武器が気力が必要なのに対し、本機のメガビーム砲は気力制限がないのも利点。コウの[[能力]]が底上げされたので使える機体となった。
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
:[[Ζガンダム]]および[[ΖΖガンダム]]との[[合体攻撃]]が追加された。メガビーム砲が射程が伸び、燃費も向上し上方修正が施されている。
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
:零距離メガビーム砲が追加され、出撃できる宇宙マップが入手以後1マップしかないためか素で飛べるなど、C2に近い仕様になった。零距離メガビーム砲は強力だが、メガビーム砲と共に燃費が悪いため、ENの改造などでフォローが必要。
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
:最初はステイメンのみで、中盤で[[換装]]パーツが貰える。ダメージ計算式にサイズ差補正が導入された為、攻撃力・防御力ともに高い。使いやすい[[全体攻撃]]武器もあり、全体的にかなり恵まれていると言える。ちなみに「防塵装置」を付けると、地を這う姿を見る事が出来る。
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:序盤から使える。途中の地球降下ルートで登場した際はステイメンになっているが、実は換装パーツは一緒についてくる。<br />前作同様、サイズ差補正による高い攻撃力・防御力とMS離れした打たれ強さ、[[ニュータイプ]]技能や[[気力]]に左右されないALL兵器の使い勝手の良さから、序盤から使えるにもかかわらず、終盤まで息切れせずに使う事が出来る強力な機体。
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦A]]
:今回も零距離メガビーム砲がある([[格闘]]扱い)。能力的には運動性が本作でも[[νガンダム]]や[[ウイングガンダムゼロカスタム]]などと同レベルという高さ。デンドロビウムに[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]を乗せて[[自爆]]すると[[気力]]や[[底力]]を無視して大ダメージを与えることができる。
;[[スーパーロボット大戦A PORTABLE]]
:零距離メガビーム砲は[[射撃]]扱い。フル[[改造]]でパーツスロットが一つ増えるが、今回は命中率の高い[[ニュータイプ]]用[[モビルアーマー]]相手では分が悪い。
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦64]]
:何らイベントもなく、強制乗り換えも無いため、ストーリーを読み飛ばしていると、参入したのにも気付かない。[[限界反応]]が作動していないバグのため、機体の性能を極限まで発揮できるようになり、改造段階もそこそこ高い事もあり、非常に強力なユニットのひとつとなった。
== 装備・機能 ==
=== 武装・必殺攻撃 ===
==== 射撃兵装 ====
;武器コンテナ
:オーキス本体に2基装備されている。1基につき、内部には8つのスロットが存在し、対艦用の武装やステイメンの武装などが格納されている。
;マイクロミサイル
:三角柱状のコンテナから発射される。1面につき36発、3面合わせて計108発もの小型ミサイルが内蔵されており、その弾幕から逃れるのは非常に困難である。ゲームでは[[マップ兵器]]だったり、[[全体攻撃]]だったりと扱いは様々。
;大型集束ミサイル
:ミサイル3発が一纏めでコンテナ内に搭載されており、発射後に分離する。本来は対艦用の武装と思われる。
;後方迎撃ミサイル
:マイクロミサイルと同じ形状のコンテナから発射される武装。放出されたコンテナはY字状に展開し、内蔵された小型ミサイルを発射する。本編でもスパロボでも未登場。
;爆導索
:コンテナ内から爆薬を内蔵したワイヤーを発射して敵を拘束し、爆発する。シーマ艦隊の[[ムサイ級]]を一撃で撃沈した武器。射線指定型の[[マップ兵器]]だったが、扱い方が難しい為か、最近では出番がない。2基装備。
;BAUVA・XBR-M-82-05H ビームライフル
:ステイメンの主兵装。[[ガンダム試作1号機]]と同じ形状で、普段はコンテナ内に格納されている。ステイメンのマニピュレーターで持って使用。
;フォールディングバズーカ
:折りたたみ式のバズーカ。コンテナ内からステイメンのフォールディングアームで引き出し、ステイメンの手で持って使う。コンテナ内に2基装備。
;ハイパーバズーカ
:[[ガンダムMk-II]]などが装備している物と同型。コンテナ内に格納されている。本編では未使用。アニメのOPでのみ装備。
;メガビーム砲
:オーキスの右側面に装備された全長90mのビーム砲。ステイメンのマニピュレーターでグリップを保持し、発射するようになっている。
;零距離メガビーム砲
:原作で突撃する[[シーマ・ガラハウ]]の[[ガーベラ・テトラ]]を串刺しにしてビームを発射したのを再現した技。スパロボではCOMPACT2より追加されて以降、最強武器に。<br />登場初期は格闘武器扱いだったが、最近は使い勝手が考慮されて、射撃武器扱いへと改められた。
;ミサイルポッド
:ステイメンの上から被せるように装備されていた追加武装。漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』にのみ登場。
==== 格闘兵装 ====
;クローアーム
:オーキスの下部に2基装備されている。[[モビルスーツ]]を簡単に潰せるほどのパワーがある。
;大型ビームサーベル
:両手のクローアームに1基ずつ(計2基)内蔵された高出力の大型ビームサーベル。[[ムサイ級]]ペールギュントのブリッジを寸断した。
==== 防御兵装 ====
;フォールディングシールド
:コンテナ内からステイメンのフォールディングアームで引き出して使う、折りたたみ式のシールド。本形態で使用するにはあまりに小さすぎるため、出番はないと思われる。本編では未使用。
;[[Iフィールド]]・ジェネレーター
:オーキスの左側面に装備されており、敵機のビーム兵器を無効化する。本機は外装式となっている。対決したノイエ・ジールはビーム兵器主体だったため、当初は3号機が戦闘を優位に進めていた。ちなみに、連邦軍でこの装備を搭載したのは本機が初である。
=== [[合体攻撃]] ===
;トリプルメガランチャー
:αDCで[[Ζガンダム]]と[[ΖΖガンダム]]による一斉射撃。3機分の武器改造コストや消費ENの膨大さといった問題からお世辞にも扱いやすい合体攻撃とはいえない。
=== [[特殊能力]] ===
;剣装備
:[[切り払い]]を発動させる。
;[[Iフィールド]]
:
;[[分離]]
:オーキスを分離して、[[ガンダム・ステイメン]]で運用する。
;[[換装]]
:[[ガンダム・ステイメン]]に換装する。
;フレア・ディスペンサー
:[[ジャマー|敵のミサイル攻撃を無効化する装備]]。ゲームでは装備されていない。
=== 移動タイプ ===
;[[空]]・[[宇宙|宇]]
:[[飛行]]可能。本来は完全な宇宙用なのだが、α外伝以降は地上でも運用可能になった。
=== [[サイズ]] ===
;Lあるいは2L(LL)
:※スパロボでの区分。同じ機体でも、形態や作品によってはサイズが異なる場合がある。
=== [http://hiki.cre.jp/SRW/?Kaizou#l6 機体フル改造時のカスタムボーナス] ===
*[[強化パーツ]]スロット+1
== 機体[[BGM]] ==
;「THE WINNER」
:
;「MEN OF DESTINY」
:
== 対決 ==
;対[[ノイエ・ジール]]
:両者とも[[Iフィールド]]を装備していたため、実弾兵器主体の3号機が優勢であったが、3号機の[[Iフィールド]]が破壊されたのちは[[ノイエ・ジール]]が優勢となった。しかし、決着がつく事は無かった。
;対[[ガーベラ・テトラ]]
:軍の命令を無視して、寝返ったシーマ艦隊に攻撃をしかける。その攻撃力でシーマ艦隊を壊滅まで追い込むと、後がなくなった[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]の特攻というべき攻撃に対し、コウは巨体の3号機を反転させて、ビーム砲で[[ガーベラ・テトラ]]を串刺しにした。
<!-- == 名場面 == -->
== 余談 ==
;本機の商品化について
:人気がある機体であるが、その巨大さゆえにプラモデルを始めとした商品化が実現する事は少なく、長らく1/400スケールなど比較的小さく収まるサイズでしか発売されていなかったが、2002年3月に遂に1/144スケールのHGUCシリーズとして発売、砲身を入れた全長は1メートルを越えるガンプラ史上最大となった。値段も29400円という高さ。
== 関連機体 ==
;[[ガンダム・ステイメン]]
:コアユニット。
;[[ガンダム試作1号機]]
:
;[[ガンダム試作1号機Fb]]
:
;[[ガンダム試作2号機]]
:
;[[ガーベラ・テトラ]]
:
== 商品情報 ==
*<amazon>B00030EU6C</amazon>
*<amazon>B00030EU9Y</amazon>
*<amazon>B000JCE7TO</amazon>
== 資料リンク ==
<!-- *[[一覧:ガンダム試作3号機]] -->
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[[category:登場メカか行]]
[[category:ガンダムシリーズ]]
[[category:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]