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− 霊帝打倒によって大目的を果たしたイングラムだが、因果の鎖に囚われたその魂が「神」の手から解放されることはなかった。銀河大戦から一大劫を経てその宇宙が滅んだ後、再有生によって次なる宇宙へと送り込まれたイングラム。目覚めたのは元いた世界とは似て非なる場所であり、その世界におけるバルシェム一号体として生を得ることなる。結果として予定よりも早く目覚めた「アウレフ・バルシェム」だったが、かつての記憶である「虚憶」に気付きかけたところで、異常を察知したユーゼスによってまたも枷を嵌められ、その意のままに操られることとなる。+
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− これが何を意味するのかは今のところ全く以って謎だが、諸々考えるに「因果律の連鎖」とみるべきだろう。この因果律とは、別の作品でも散見される単語だが、これはおおざっぱに言うと、「'''あらかじめ確定された結果が存在し、すべてはそれに向かって流れていくという運命'''」である(αシリーズの[[アカシック・レコード]]が顕著な例)。メタ視点を入れて見ると、例えばαシリーズなら、「'''どの作品でどの主人公を選んでも、シリーズの最後にはケイサル・エフェスが待ち受けている'''」という結果が確定していることになる。各主人公のルートはそれぞれが並行世界の関係にあるのがミソである。+
− ユーゼスはこれに気付いていた様子があり、CPSによって神になろうとしたのは偏にこの鎖から抜け出すためであったらしい。彼はこれから抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどCPSを開発し、利用しているがその都度阻まれている。この一連の真相に気付いていた貴重な人物であるシヴァーは、クォヴレーと対峙した際に彼もまた因果の鎖に繋がれていると言及していたが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。+
− 関係性だけで単純に考えるなら、「操る者であるユーゼスと、操られる者であるイングラムの因縁」だと思われる。またイングラムは、自分が因果の鎖から逃れる方法は「己の手でユーゼスを打倒する」、それだけだと言及しているが、作品展開を見るに、この方法で断ち切れるのは「その時二人が存在していた世界においてのみ」のようである。このため、αやSHOにおいてはこの鎖が断ち切られているが、OGでは未だ続いている。+
− 別作品ではアサキムまでも言及している上、関連要素が藪の中であるため説得力のある推測は出来ないが、起きている事象だけで、かつイングラムとユーゼスに関してのみ言うならば、『どの世界のどの時間においても、互いに操る者、操られる者であり、最終的にはどちらも世界からいなくなる』という結果が出ている。またそれぞれに対して言うならば、イングラムは『操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る』という結果、ユーゼスは『末路に破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる』という結果が確定されている。+
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編集の要約なし
=== [[OGシリーズ]]での設定 ===
=== [[OGシリーズ]]での設定 ===
霊帝打倒によって大目的を果たしたイングラムだが、因果の鎖に囚われたその魂が「神」の手から解放されることはなかった。銀河大戦から一大劫を経てその宇宙が滅んだ後、再有生によって次なる宇宙へと送り込まれたイングラム。目覚めたのは元いた世界とは似て非なる場所であり、その世界におけるバルシェム一号体として生を得ることなる。結果として予定よりも早く目覚めた「アウレフ・バルシェム」だったが、かつての記憶である「[[虚憶]]」に気付きかけたところで、異常を察知したユーゼスによってまたも枷を嵌められ、その意のままに操られることとなる。
[[エアロゲイター]]の一員として行動していたが、内心、ジュデッカの呪縛とイングラムとしての意識の間で争いがあったようである。そのためか、敵に回ってしばらくはα同様、敵の立場からリュウセイ達の能力開発を行っていた。しかし、時が経つにつれてジュデッカの枷とユーゼスの精神支配が強まり、徐々にイングラム本来の意識は消えて行った。また、その中で前の宇宙において誕生した後継者・クォヴレーから自我の確立と枷からの解脱を促されるも、既に遅く、その呼びかけは届かなかった。
[[エアロゲイター]]の一員として行動していたが、内心、ジュデッカの呪縛とイングラムとしての意識の間で争いがあったようである。そのためか、敵に回ってしばらくはα同様、敵の立場からリュウセイ達の能力開発を行っていた。しかし、時が経つにつれてジュデッカの枷とユーゼスの精神支配が強まり、徐々にイングラム本来の意識は消えて行った。また、その中で前の宇宙において誕生した後継者・クォヴレーから自我の確立と枷からの解脱を促されるも、既に遅く、その呼びかけは届かなかった。
イングラムを苦労人足らしめている要素はいくつかあるが、その中でもっとも大きいのが「因果の鎖」である。ユーゼスやイングラム自身が言及したほか、SHOではユーゼスとどこかの世界のラオデキヤ、αシリーズではイングラムとユーゼス、さらにクォヴレーが繋がれている他、シヴァーが拘わっていた節がある。
イングラムを苦労人足らしめている要素はいくつかあるが、その中でもっとも大きいのが「因果の鎖」である。ユーゼスやイングラム自身が言及したほか、SHOではユーゼスとどこかの世界のラオデキヤ、αシリーズではイングラムとユーゼス、さらにクォヴレーが繋がれている他、シヴァーが拘わっていた節がある。
これが何を意味するのかは今のところ全く以って謎だが、諸々考えるに「因果律の連鎖」とみるべきだろう。この因果律とは、別の作品でも散見される単語だが、これはおおざっぱに言うと「'''世界とそこに属するモノを『こういう原因でこういう結果になっている』と規定しているルールのようなもの'''」である(αシリーズの[[アカシック・レコード]]が顕著な例)。メタ視点を入れて見ると、例えばαシリーズなら、「'''先史文明においてガンエデンが建造された'''」→「'''よってどの作品でどの主人公を選んでも、シリーズの最後にはケイサル・エフェスが待ち受けている'''」という結果に至ることになる。各主人公のルートはそれぞれが並行世界の関係にあるのがミソである。<br/>もっと単純な例を挙げれば、クォヴレーなら「'''クォヴレー・ゴードンとして存在している'''」という結果の前に「'''イングラムによる干渉を受けた'''」という原因が存在する。裏返すと、原因が何らかの方法で(それこそCPSなどで)消去されれば、それに付随する結果もまた因果律に従って消去されることになる。一番顕著な例である[[アダマトロン]]を見てみると、「'''アダマトロンが存在する'''」という結果に至るために「'''イングが鋼龍戦隊で成長する'''」「'''マシアフたるイルイが目覚める'''⇒'''[[ナシム・ガンエデン]]が起動する'''」「'''AI1が暴走する'''」「'''南極のクロスゲートが起動する'''」等々の多くの「因」が必要となっているため、これらの一つでも欠けると存在できなかったことになる。
イングラム達を縛る「鎖」はこれを言い換えたもので、現状起きている(イングラムなら「自我の確立に執念を燃やし、その確立と共に、あるいは程なくして命を失う」)現象は因果の「果」にあたる。つまり、それに至るまでの「因」があるはずなのだが、これに関しては全く以って不明。どこかの世界のユーゼスはこの「因」を知ろうとして頓挫し、因果に縛られない新たな世界の構築を目論んでやはり失敗したらしい。
本編のユーゼスはこれに気付いていた様子があり、CPSによって神になろうとしたのは偏にこの鎖から抜け出すためであったらしい。彼はこれから抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどCPSを開発し、利用しているがその都度阻まれている。この一連の真相に気付いていた貴重な人物であるシヴァーは、クォヴレーと対峙した際に彼もまた因果の鎖に繋がれていると言及していたが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。
別作品ではアサキムまでも言及している上、関連要素が藪の中であるため説得力のある推測は出来ないが、起きている事象だけで、かつイングラムとユーゼスに関してのみ言うならば、『どの世界のどの時間においても、互いに操る者、操られる者であり、最終的にはどちらも世界からいなくなる』という結果が出ている。またそれぞれに対して言うならば、イングラムは『操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る』という結果、ユーゼスは『末路に破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる』という結果が確定されている。しかし、其れに至るまでの「因」は未だわかっていない。
彼らを縛る「因果の鎖」とは、ユーゼス、イングラム、クォヴレー、シヴァー、ラオデキヤ、その他多くの人間の存在を規定している「因」と「果」が互いに影響し合い、それらが縒り合わさって収束した結果、雁字搦めになって解けなくなってしまった状態だと思われる。
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。
DWにおいてクォヴレーは、彼らが鎖から逃れる方法はもう一つあり、それは「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」だと述べている。