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| *分類:汎用[[量産型]][[モビルスーツ]] | | *分類:汎用[[量産型]][[モビルスーツ]] |
| *型式番号:MS-06F | | *型式番号:MS-06F |
− | *全高:17.5m | + | *[[全長一覧|全高]]:17.5m |
| *本体重量:58.1t | | *本体重量:58.1t |
| *全備重量:73.3t | | *全備重量:73.3t |
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| ジオニック社が開発した[[ジオン公国軍]]の[[量産型]][[モビルスーツ]]。正式名称は「'''ザクII(ツー)'''」であり、主に「ザク」と呼ばれる機体は本機の事を指す。 | | ジオニック社が開発した[[ジオン公国軍]]の[[量産型]][[モビルスーツ]]。正式名称は「'''ザクII(ツー)'''」であり、主に「ザク」と呼ばれる機体は本機の事を指す。 |
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− | MS-05B[[ザクI]]を改良した機体であり、動力パイプを機体外へ露出させる事で運動性を向上させ、同時に稼働時間の延長なども図られている。また、オプション装備も実に多彩である。本機は、初期量産型であるC型の改良型で、[[南極条約]]にて使用が禁止された耐[[核ミサイル|核兵器]]用の装備を外し、軽量化が図られている。 | + | MS-05B「[[ザクI]]」を改良した機体であり、動力パイプを機体外へ露出させる事で運動性を向上させ、同時に稼働時間の延長なども図られている。また、オプション装備も実に多彩である。本機は、初期量産型であるC型の改良型で、[[南極条約]]にて使用が禁止された耐[[核ミサイル|核兵器]]用の装備を外し、軽量化が図られている。 |
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− | 劇中では[[ジオン軍]]の主力として多数が登場しており、[[一年戦争]]時に連邦・ジオン双方で開発されたモビルスーツの中では最大級の生産数を誇った。 | + | 劇中では[[ジオン公国軍]]の主力として多数が登場しており、[[一年戦争]]時に連邦・ジオン双方で開発されたモビルスーツの中では最大級の生産数を誇った。 |
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− | 実はその装甲はガンダムの60mmバルカン砲でも余裕で貫通できてしまうほど貧弱なのだが、ゲームの影響もあってあまり知られていない。ゲームの都合上、どうしても被弾が避けられない仕様になる為、ジオン軍[[MS]]は強めに設定される事が多い(「第2次大戦期のドイツは強かった」と言えば分かり易いか)。だが、逆にそんな能力しかもたない上に本来、空間戦用兵器であったMSで、物量でも劣っているというのに空挺・対空・砲撃・白兵までこなしてしまった[[ジオン兵]]達の力とはいったいどれほどのものだったのか…想像を絶するものであった事だけは間違いないだろう。それの[[エース]]ともなれば、[[シャア専用ザク|色を塗って角も付け]]たくなるというものである。
| + | 実は、'''ザクの装甲はガンダムの60mmバルカン砲でも余裕で貫通できてしまうほど貧弱'''なのだが、[[コンピュータゲーム|ゲーム]]の影響もあってあまり知られていない。ゲームの都合上、どうしても被弾が避けられない仕様になる為、ジオン軍[[MS]]は強めに設定される事が多い(譬えるなら「第二次世界大戦期のドイツは強かった」と言えば、分かり易いか)。だが、逆にそんな能力しかもたない上に本来、空間戦用兵器であったMSで、物量でも劣っているというのに空挺・対空・砲撃・[[白兵戦|白兵]]までこなしてしまった[[ジオン兵]]達の力とはいったいどれほどのものだったのか…想像を絶するものであった事だけは間違いないだろう。それの[[エース]]ともなれば、[[シャア専用ザク|色を塗って角も付け]]たくなるというものである。 |
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| === バリエーション === | | === バリエーション === |
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| === ジオンにとってのザク === | | === ジオンにとってのザク === |
− | そもそもにして[[モビルスーツ]]とは、[[ジオン公国]]が正面からの近代的物量戦争では[[地球連邦軍]]に勝てない事を悟り、造り出した兵器である。その思想の根幹は「優良種たる我々ならば、技術で持ってこれを克服できる」であり、この「物量で負けている分は技量で補えばいい」的思想は後の時代のジオン系[[MS]]にも連綿と受け継がれていく事になるのである。 | + | そもそもにして[[モビルスーツ]]とは、[[ジオン公国]]が正面からの近代的物量戦争では[[地球連邦軍]]に勝てない事を悟り、造り出した兵器である。その思想の根幹は「優良種たる我々ならば、技術で持ってこれを克服できる」であり、この「物量で負けている分は技量で補えば良い」的思想は後の時代のジオン系[[MS]]にも連綿と受け継がれていく事になるのである。 |
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− | 「ザク」という機体は後のジオン系組織にとっては象徴的存在である(連邦にガンダム神話があるように、ジオンにもザク神話があると言える。メタな意味では尚更のこと)が、特に残党組織の傾向として見られる「過去の栄光」としてしがみつく対象であったり、[[ネオ・ジオン]]の[[ザクIII]]や[[ギラ・ドーガ]]のコンセプトである「汎用的な高性能兵器」という意味合いであったりと、組織の懐具合や勢いに応じて様々な思いの込められている機体として語り継がれている。
| + | 「ザク」という機体は後のジオン系組織にとっては象徴的存在である(連邦に「ガンダム神話」があるように、ジオンにも「ザク[[神話]]」があると言える。メタフィクションな意味では尚更のこと)が、特に残党組織の傾向として見られる「過去の栄光」としてしがみつく対象であったり、[[ネオ・ジオン]]の[[ザクIII]]や[[ギラ・ドーガ]]あるいは[[ギラ・ズール]]のコンセプトである「汎用的な高性能兵器」という意味合いであったりと、組織の懐具合や勢いに応じて様々な思いの込められている機体として語り継がれている。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| :第1話などに登場。これといって特徴のない、ただのザコキャラ。 | | :第1話などに登場。これといって特徴のない、ただのザコキャラ。 |
| ;[[スーパーロボット大戦64]] | | ;[[スーパーロボット大戦64]] |
− | :[[スペシャルズ]]やゲリラ兵が搭乗。'''ザクII'''表記だが、F・F完結編のデータを流用しているのか、武装が[[ザク改]]のものになっている。 | + | :[[スペシャルズ]]やゲリラ兵が搭乗。'''ザクII'''表記だが、『F』『F完結編』のデータを流用しているのか、武装が[[ザク改]]のものになっている。 |
| ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) | | ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) |
− | :'''ザクII'''表記。[[一年戦争]](含『08小隊』『0080』)メインのシナリオのおかげで[[ザク改|ザクII改]]との競演が実現。また[[捕獲]]システムの説明イベントで[[アムロ]]に達磨にされる悲惨な出番も。非常食に変換できるのが何気においしい。 | + | :'''「ザクII」'''表記。[[一年戦争]](含『08小隊』『0080』)メインのシナリオのおかげで[[ザク改|ザクII改]]との競演が実現。また[[捕獲]]システムの説明イベントで[[アムロ]]に達磨にされる悲惨な出番も。非常食に変換できるのが何気においしい。 |
| ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] | | ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] |
− | :ザク・マシンガン装備タイプ、ザク・バズーカ装備タイプが登場する。能力が貧弱なうえ、ザク・マシンガンは非常に攻撃力が低いので脅威とはならない。ただ戦闘デモでは第1話の再現なのか、やたらと至近距離で撃ってくる([[ジーン|その時の]][[デニム|パイロット]]はいないのだが…)。[[シャア専用ザク|シャア]]も一緒になって撃つので妙に印象に残る。[[ザクII改]]登場以降は徐々にフェードアウトしていくが、細々ながら出番は多い。中盤以降はスタック数の多さもあり、HP10000以上とザクらしからぬしぶとさを見せる。 | + | :ザク・マシンガン装備タイプ、ザク・バズーカ装備タイプが登場する。能力が貧弱なうえ、ザク・マシンガンは非常に攻撃力が低いので脅威とはならない。 |
| + | :ただ戦闘デモでは第1話の再現なのか、やたらと至近距離で撃ってくる([[ジーン|その時の]][[デニム|パイロット]]はいないのだが…)。[[シャア専用ザク|シャア]]も一緒になって撃つので妙に印象に残る。 |
| + | :[[ザクII改]]登場以降は徐々にフェードアウトしていくが、細々ながら出番は多い。'''中盤以降はスタック数の多さもあり、[[HP]]10000以上とザクらしからぬしぶとさを見せる'''。 |
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| === 関連作品 === | | === 関連作品 === |
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| ==== 基本装備 ==== | | ==== 基本装備 ==== |
| ;120mmマシンガン | | ;120mmマシンガン |
− | :通称「ザク・マシンガン」。上部にドラムマガジンを装備し、そこから給弾する。本機の主兵装。実は口径だけなら[[ガンタンク]]の主砲と同スケールという、機関砲系武装としては破格の大口径砲である。しかしガンダムの装甲の前にはかすり傷一つ負わす事ができない。 | + | :通称「ザク・マシンガン」。上部にドラムマガジンを装備し、そこから給弾する。本機の主兵装。 |
| + | :実は「口径だけなら[[ガンタンク]]の主砲と同スケール」という、機関砲系武装としては破格の大口径砲である。しかし、ガンダムの装甲の前にはかすり傷一つ負わす事ができない。 |
| :『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では原作の発射音を再現している。 | | :『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』では原作の発射音を再現している。 |
| ;ヒートホーク | | ;ヒートホーク |
− | :接近戦用の斧。刃の部分から高温を発し、敵機の装甲を焼き切る。対モビルスーツ戦を意識して、[[キシリア・ザビ]]が提案した事がきっかけで装備される事となった。威力は折り紙つきで、ルナ・チタニウム合金でできたガンダムのシールドをも溶断して見せた。横腰部にマウント可能。 | + | :接近戦用の斧。刃の部分から高温を発し、敵機の装甲を焼き切る。対モビルスーツ戦を意識して、[[キシリア・ザビ]]が提案した事がきっかけで装備される事となった。 |
| + | :威力は折り紙つきで、'''[[ガンダリウム合金|ルナ・チタニウム合金]]でできたガンダムのシールドをも溶断して見せた'''。横腰部にマウント可能。 |
| ;280mmバズーカ | | ;280mmバズーカ |
| :通称「ザク・バズーカ」。元々は[[核ミサイル|核弾頭]]発射用に開発されていた。[[南極条約]]締結後は通常の弾頭が使用されている。後腰部にマウント可能。 | | :通称「ザク・バズーカ」。元々は[[核ミサイル|核弾頭]]発射用に開発されていた。[[南極条約]]締結後は通常の弾頭が使用されている。後腰部にマウント可能。 |
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| ==== オプション装備 ==== | | ==== オプション装備 ==== |
| ;クラッカー | | ;クラッカー |
− | :複数の突起が特徴的な球形手榴弾。この突起は本体が爆発した際に分離・射出されて着弾地点に更なる連鎖爆発を引き起こす子爆弾となっており、見た目よりもかなり広い効果範囲を持つため、目眩まし武器にもなる。腰部にマウントしており、マニピュレーターで投げて使う。主に陸戦で使用される。 | + | :複数の突起が特徴的な球形手榴弾。この突起は本体が爆発した際に[[分離]]・射出されて着弾地点に更なる連鎖爆発を引き起こす子爆弾となっており、見た目よりもかなり広い効果範囲を持つため、目眩まし武器にもなる。 |
| + | :腰部にマウントしており、マニピュレーターで投げて使う。主に陸戦で使用される。 |
| ;3連装ミサイルポッド | | ;3連装ミサイルポッド |
| :両脚に装着して使用する。こちらも主に陸戦に使用されるが、宇宙でも使用可能。また、[[グフ]]などに装備される事もある。 | | :両脚に装着して使用する。こちらも主に陸戦に使用されるが、宇宙でも使用可能。また、[[グフ]]などに装備される事もある。 |
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| === [[合体攻撃]] === | | === [[合体攻撃]] === |
− | ;ランバ・ラル隊 | + | ;[[ランバ・ラル隊]] |
| :[[ランバ・ラル]]の[[グフ]]と[[アコース]]のザク、[[コズン・グラハム]]のザクでの合体攻撃。『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』で実装。 | | :[[ランバ・ラル]]の[[グフ]]と[[アコース]]のザク、[[コズン・グラハム]]のザクでの合体攻撃。『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』で実装。 |
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| :初の[[モビルスーツ]]同士の戦闘になった。 | | :初の[[モビルスーツ]]同士の戦闘になった。 |
| ;ザク対ザク | | ;ザク対ザク |
− | :無人島で孤児たちと暮らすジオン脱走兵ククルス・ドアンは追撃してきたザクに自らのザクで挑む。ヒート・ホークすら装備していない中果敢に立ち向かい、相手のザク・マシンガンで小破するものの最後は正拳突きで見事に勝利を収める。 | + | :無人島で孤児達と暮らすジオン脱走兵ククルス・ドアンは追撃してきたザクに自らのザクで挑む。 |
− | :なおドアンはSRW未登場だが『[[リアルロボット戦線]]』に登場している。 | + | :ドアンはヒート・ホークすら装備していない中で果敢に立ち向かい、相手のザク・マシンガンで小破するものの最後は正拳突きで見事に勝利を収める。 |
| + | :なお、ドアンはSRW未登場だが、『[[リアルロボット戦線]]』に登場している。 |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *『[[コンパチヒーローシリーズ]]』においてはショッカー戦闘員と並び序盤から最弱クラスのザコとして登場。主役機である[[ガンダム]]が登場しない作品にも多数出演し、毎回のようにヒーロー達に蹴散らされている。 | + | *ザクは『[[コンパチヒーローシリーズ]]』においてショッカー戦闘員と並び序盤から最弱クラスの[[やられメカ|ザコ]]として登場する。 |
| + | **主役機である[[ガンダム]]が登場しない作品にも多数出演しており、毎回のようにヒーロー達に蹴散らされている。 |
| + | *高橋良輔監督はNHK総合の番組『ニッポンアニメ100 ロボットアニメ大集合』(2017年4月7日放送)において'''「ザク等、モノアイになっている機体(のデザイン)を初めて見た時には、とても衝撃的を受けた」'''と述懐している。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |