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、 2012年12月22日 (土) 00:16
== スーパーロボット大戦α ==
*発売日:2000年5月25日
*機種:[[プレイステーション]]
*発売:バンプレスト
*定価:6,980円
*前:[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部|スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部 地上激動編]](WS)
*次:[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部|スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部 宇宙激震編]](WS)
== 概要 ==
旧シリーズに次ぐ第2の王道シリーズである'''「[[αシリーズ]]」'''の第1作目であり、前作『[[第4次スーパーロボット大戦]]』から約5年振りの王道シリーズの発売となった。寺田プロデューサーが総指揮を執った初の作品でもある。
より進化したアニメーションによる戦闘デモやシステム・パラメータの大幅刷新による低難易度化・ユーザーフレンドリー化により多くの新規プレイヤーを呼び込んだ。
本作が打ち出したセールス70万本超という記録は2011年現在でも破られていない。
またパイロットの画像が原作でヘルメットや[[パイロットスーツ]]を着用していた者は徹底してそちらの画像に統一され、それとは別に[[インターミッション]]での会話用に素顔のバストアップ画像が多数用意された(例外はある)。ロボットの立ち絵も、特にモビルスーツの多くが今までの手ぶらから、本来携行しているはずの盾や銃などを標準装備したものに変化した。敵味方両方で使われるロボットの場合味方バージョンの向きを前提にされている。
戦闘のフルアニメーション化、戦闘アニメのON/OFF機能、[[オールドタイプ]]の能力の向上やビームライフルのP属性追加などのバランスの見直し、パイロット・ユニットのグラフィックの全体的な描き直し、熟練度の実装……など、現在のスパロボの基礎を築き上げた作品である。<br />その反面、作品間の枠を超えた[[乗り換え]]、[[2回行動]]、[[防御]]の値の代わりに[[反応]]がある、主人公の顔グラフィックと声(=性格)と組み替えられる、[[カラオケモード]]がある、[[魂]]の効果が『ダメージを3倍にする』というもの……など、旧シリーズの影響が残っている部分もあり、旧シリーズと現在のスパロボの転換期の作品である事がよく分かる作品となっており、本作以前・以降のスパロボと見比べてみるのも一興である。
本作発表時のファミ通のコメント欄によれば、企画倒れした『第5次スーパーロボット大戦』と『新スーパーロボット大戦2』の流れを汲んだ作品だとの事である。
その為か、両シリーズのオリジナルキャラクター、両シリーズでお馴染みの参戦作品が揃う形となった。
PS版は[[合体攻撃]]と[[援護]]システムが採用されていない最後の作品でもある。<br />以降の作品で20世紀のシステムに戻ったのは[[ニンテンドーDS|DS]]版『魔装機神』のみ(2012年現在)となっている。
2011年12月21日で続編の『α外伝』と共にゲーム・アーカイブスで配信。[[プレイステーション・ポータブル]]での配信に従って本作で初参戦をしたの[[マクロスシリーズ]]3作が携帯機初参戦となり、『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]』で参戦済みの『[[新世紀エヴァンゲリオン 劇場版]]』も含めてこれで本作のシリーズ初参戦作品の4作品が全て携帯機に参戦をした事になった。
=== 戦闘システムと難易度 ===
*高低差・距離の概念
**空中⇔地上などの高さやユニット間の距離によって[[命中]]率が変動する様になった。
*戦闘アニメカット
**戦闘シーンのアニメーションを省略し、戦闘時間を大幅短縮できる。フルアニメーションになった事でアニメーションの完成度が大幅に上がった反面、難易度が下がり、ソフトリセットする機会が減少した本作からの実装は、少し皮肉な気もする。
<!-- ウィンキーが関わっていない64でも戦闘スキップ機能は無かったので、それまでスキップ機能が無かったのはバンプレストの意向だと思われる。実際ウィンキーがどう思ってたかは分からないが。 -->
*[[熟練度]]
**いわゆる「やりこみ度」を表すポイント。多く取得する事で難易度が上昇したり、隠しユニット入手へのフラグとなる。この時点ではマップ上で困難なミッションを達成するほか、選択肢でも得られる。基本的には人道的な事をすれば上がり、行動次第でマイナスされる事もあり(一騎討ちに横槍を入れる、撤退しようとする敵を殲滅する等)、場合によっては1ポイント以上一気に変動する事もある。
*[[分離]]
**今まで一部の[[スーパーロボット]]や[[モビルスーツ]]に限定されていた分離が多くのユニットで採用された。分離後の形態は運動性が高く設定されており、攻撃力には乏しいが回避力は充分で、無改造でも回避に関してはほぼ問題無い。また、移動力も大抵合体後の形態より高いので、分離して移動し合体することで移動力の強化パーツ分を補うこともできる(移動後攻撃は出来ないが)。分離後の形態で強制出撃するシナリオもある。
*戦闘によるパイロットの成長
**レベルアップによる通常の成長の他に、「敵機へ攻撃を命中させる」「敵機を撃墜する」ことを繰り返す事でパイロットの格闘や射撃のパラメータが成長する。その為、射撃一辺倒、格闘一辺倒の機体のパイロットは有利だといえる。また当然ながら早期に参戦するパイロットの方がパラメータが伸びやすく、本来は同程度のパラメータであっても終盤に参戦するパイロットは攻撃力で見劣りしてしまう。
***射撃武器を使用すれば射撃武器の経験値が、格闘武器を使用すれば格闘武器の経験値が溜まる。(隠しパラメータ)
***敵機へ攻撃を命中させると経験値+1、敵機を撃墜すると経験値+5。[[MAP兵器]]の場合は撃墜で+1、命中は0。
***射撃武器の経験値が20に達するとパイロットの射撃のパラメータが、同様に格闘武器なら格闘のパラメータが1成長する。
=== 話題 ===
*マップグラフィックは[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]以来となるクォータービュー方式が採用された。以後一部を除いて据え置き作品では基本仕様となっている。
*本作より[[ガンダムタイプ]]のユニットの目(カメラアイ)から人間然とした「瞳」が無くなり、いかにも機械然としたリアルな雰囲気になった。ただし、開発中に制作されたPVとゲーム中のCGムービーには瞳が残っている。これも、旧シリーズの名残といえる。
*CMナレーションは神谷明と林原めぐみが担当。
*ポケットステーションを使用したミニゲーム「サイスロット」、「サイシュート」によって、ゲーム本編以外で資金稼ぎが可能。
== 登場作品 ==
新規参戦は★の4作品。Rマークは王道シリーズ(王道は英語でROYAL(ロイヤル)と読む。)初参戦作品。☆マークは[[プレイステーション・ポータブル|PSP]]のゲーム・アーカイブス版における携帯機初参戦作品。
*[[機動戦士ガンダム]]
*[[機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争]]
*[[機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー]]
*[[機動戦士Ζガンダム]]
*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
*[[機動戦士ガンダム F91]]
*[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
*[[機動戦士Vガンダム]]
*[[新機動戦記ガンダムW]]
*[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]
*★☆[[超時空要塞マクロス]]
*★☆[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]
*★☆[[マクロスプラス]]
*[[聖戦士ダンバイン]]
*[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]
*[[グレートマジンガー (TV)|グレートマジンガー]]
*[[ゲッターロボ]]
*[[ゲッターロボG]]
*[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]
*[[超獣機神ダンクーガ]]
*[[無敵鋼人ダイターン3]]
*[[勇者ライディーン]]
*[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]
*R[[超電磁マシーン ボルテスV]]
*[[トップをねらえ!]]
*[[新世紀エヴァンゲリオン]]
*★[[新世紀エヴァンゲリオン 劇場版]]
*R[[ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~]]
尚、[[劇場版マジンガーシリーズ]]、[[真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日]]の機体が登場する。
== 世界観 ==
== バンプレストオリジナル ==
本作ではオリジナル主人公と共に過去のバンプレスト作品に登場したオリジナルキャラが、本作独自の設定で多数登場している。<br />
その後展開されることになる[[OGシリーズ]]では『魔装機神』のキャラや機体を除いて、本作での設定が基本となっている。
=== 登場メカ(オリジナル) ===
;'''主人公機'''
:
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場 !! 備考
|-
| [[ヒュッケバインMk-II]] || 本作 || リアル系初期機
|-
| [[ヒュッケバインMk-III]] || 本作 || リアル系後継機
|-
| [[グルンガスト弐式]]<br />Gホーク || 本作 || スーパー系初期機
|-
| [[龍虎王]]、[[虎龍王]] || 本作 || スーパー系後継機
|}
*ヒュッケバインガンナー
*ヒュッケバインボクサー
**※ヒュッケバインMk-IIIの[[換装]]形態。
*[[龍王機]]
*[[虎王機]]
**※龍虎王、虎龍王の[[分離]]状態。序盤~中盤は分離状態で敵として登場する。
;'''その他味方機(魔装機神、超機大戦SRX、他)'''
:
<br />
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場
|-
| [[サイバスター]] || [[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]
|-
| [[ヴァルシオーネR]] || [[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]
|-
| [[グランゾン]] || [[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]
|}
<br />
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場
|-
| [[R-1]]<br />R-ウイング || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[R-2]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[R-2パワード]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[R-3]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[R-3パワード]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[SRX]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[R-GUNパワード]] || [[スーパーヒーロー作戦]]
|}
<br />
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場
|-
| [[ヒュッケバインEX]] || 本作
|-
| [[グルンガスト改]] || 本作
|}
;'''敵勢力機([[エアロゲイター]])'''
:
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場
|-
| [[メギロート]] || [[スーパーロボットスピリッツ]]
|-
| [[ゼカリア]] || 本作
|-
| [[ハバクク]] || 本作
|-
| [[エゼキエル]] || 本作
|-
| [[アンティノラ]] || 本作
|-
| [[ジュデッカ]] || スーパーロボットスピリッツ
|-
| [[ヘルモーズ]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[ズフィルード]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| ジュデッカ(黒) || 本作
|-
| [[アストラナガン]] || 本作
|}
=== 登場人物(オリジナル) ===
;'''[[主人公]]'''
:
[[スーパーロボット大戦F]]同様、8人の中から1人を選び、対応した1人が恋人となる設定(組合せは下記参照)。結果として、誰を選んだ場合でもストーリーに大きな影響を与えることはないが、後に[[OGシリーズ]]に登場するに際し、各人に存在した裏設定(リオのマオ社重役の娘という設定や、レオナがライの従兄妹である等)を元に明確な特徴が付与されている。<br />『第2次α』以降の作品では、8人のうちクスハがスーパー系[[主人公]]、ブリットがその恋人として引き続き登場するシナリオが存在している。ちなみに、『第2次α』以降でクスハ以外の他の3人の主人公の場合は、本作の主人公について特に設定されていないので、クスハ及びブリットが公式主人公扱いで他の6人は無かったことにされた、というのは誤り。『第2次α』のアラド編では本作の主人公がリアル系であることが明かされているし、ヴィレッタはヒュッケバインMk-IIIに「本来の持ち主」がいる事を明かしているので、全員が主人公である事に違いはない(ただし、本来の持ち主のくだりは'''クスハ編でも存在する''')。また、クスハ以外にスーパー系を選んだ主人公達にも、クスハの様な未来が待っている可能性もある。<br />なお、ブリット、クスハ、リョウト、レオナの4人は本作が初出ではなく、[[スーパーヒーロー作戦]]においてセーブ時及びショップでのキャラクターとして先行登場している。<br />性格と声が一括りになっており、クスハの顔なのにカーラの声といった事も出来る。<br />恋人は記憶喪失になる関係で個性があまり目立たないため、キャラの性格を楽しみたければ主人公として選んだ方がよい。
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 性格 !! 組 !! 初登場
|-
| [[ブルックリン・ラックフィールド]] || 真面目で正義感が強い || A || スーパーヒーロー作戦
|-
| [[クスハ・ミズハ]] || 内気で心優しい || A || スーパーヒーロー作戦
|-
| [[ユウキ・ジェグナン]] || 冷静沈着で頭脳明晰 || B || 本作
|-
| [[リルカーラ・ボーグナイン]] || 陽気で楽天家 || B || 本作
|-
| [[リョウト・ヒカワ]] || 内気で心優しい || C || スーパーヒーロー作戦
|-
| [[リオ・メイロン]] || 真面目で正義感が強い || C || 本作
|-
| [[タスク・シングウジ]] || 陽気で楽天家 || D || 本作
|-
| [[レオナ・ガーシュタイン]] || 冷静沈着で頭脳明晰 || D || スーパーヒーロー作戦
|}
;'''その他味方(魔装機神、超機大戦SRX、他)'''
:
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 初登場
|-
| [[マサキ・アンドー]] || [[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]
|-
| [[クロ]] || [[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス|ヒーロー戦記]]
|-
| [[シロ]] || [[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス|ヒーロー戦記]]
|-
| [[リューネ・ゾルダーク]] || [[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]
|-
| [[シュウ・シラカワ]] || [[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]
|-
| [[チカ]] || [[スーパーロボット大戦EX|EX]]
|}
<br />
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 初登場
|-
| [[リュウセイ・ダテ]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[ライディース・F・ブランシュタイン]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[アヤ・コバヤシ]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|-
| [[イングラム・プリスケン]] || [[スーパーヒーロー作戦]]
|-
| [[ヴィレッタ・バディム]] || [[スーパーヒーロー作戦]]
|-
| [[ロバート・H・オオミヤ]] || [[スーパーロボットスピリッツ]](前日談小説)
|-
| [[カーク・ハミル]] || [[スーパーロボットスピリッツ]](前日談小説)
|-
| [[ケンゾウ・コバヤシ]] || [[スーパーロボットスピリッツ]](前日談小説)
|-
| [[安西エリ]] || [[新スーパーロボット大戦|新]]
|}
<br />
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 初登場
|-
| [[イルムガルト・カザハラ]] || [[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]
|-
| [[リン・マオ]] || [[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]
|}
旧シリーズの主人公から唯一の再登場。
;'''敵勢力([[エアロゲイター]])'''
:
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 初登場
|-
| [[レビ・トーラー]] || [[スーパーロボットスピリッツ]]
|-
| [[ユーゼス・ゴッツォ]] || [[スーパーヒーロー作戦]]
|-
| [[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]] || [[新スーパーロボット大戦]]
|}
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;[[エアロゲイター]]
:宇宙からの未知の敵[[ゼ・バルマリィ帝国]]の地球側の呼称。名前の元ネタは銀河漂流バイファムの敵宇宙人より。
;[[サイコドライバー]]
:T-LINKシステムを発動させる為に必要な[[念動力]]、精神感応能力、透視能力、予知能力等を兼ね備えた能力を持った者達。
=== [[バグ(ゲーム)|バグ]] ===
;無限資金稼ぎ
:特定のマップで特定の行動を取ると、際限無く資金を入手できる。[[張五飛]]の項を参照。
;一部のキャラクターが図鑑に登録されない
:[[黒騎士]]や[[マチルダ・アジャン]]など、一部のキャラクターが図鑑に登録されない為、達成率を100%にする事が出来ない。
== 余談 ==
共通ルート63話に「終わりの始まり」というシナリオが存在する。これは初代から第2次OGまでの全作品中でも唯一の'''戦闘マップ自体が存在しないシナリオ'''となっている(戦闘を行わないシナリオならばいくつか例はある)。
== 資料リンク ==
<!-- *[[一覧:スーパーロボット大戦α]] -->
== リンク ==
*[[シリーズ一覧]]
*[[ゲーム紹介]]
<!-- {{DEFAULTSORT:すうはあろほつとたいせんあるふあ}} -->