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| 現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとして滅ぼせなかった'''唯一の存在である([[W]]の[[ザ・データベース]]は事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2の[[シュウイチロウ・ユキムラ]]といい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。 | | 現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとして滅ぼせなかった'''唯一の存在である([[W]]の[[ザ・データベース]]は事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2の[[シュウイチロウ・ユキムラ]]といい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。 |
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− | なお、[[ル=コボル]]とは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無い。憑依された時点でその人間の意識は消滅し、人間としては死亡してしまう。一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった。 | + | なお、[[ル=コボル]]とは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無い。憑依された時点でその人間の意識は消滅し、人間としては死亡してしまう。一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった(ただし記憶はそのまま残るため、消滅というよりも「破滅の王」に乗っ取られるというべきであろう)。 |
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| こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「[[マクロス7]]」があり、その敵対勢力である[[プロトデビルン]](より正確にいうと、「宇宙全ての[[スピリチア]]を吸い尽くす」[[ゲペルニッチ]])を超える脅威を表現するため、という理由が強い。 | | こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「[[マクロス7]]」があり、その敵対勢力である[[プロトデビルン]](より正確にいうと、「宇宙全ての[[スピリチア]]を吸い尽くす」[[ゲペルニッチ]])を超える脅威を表現するため、という理由が強い。 |
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− | このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。全次元規模の災厄で、かつ「'''破壊エントロピー自体'''」が相手となると、これを滅ぼす手段は理論上存在しない(アゾエーブはエントロピーを味方につけていたが、破滅の王はそのエントロピーそのもの)。 | + | このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。全次元規模の災厄で、かつ「'''破壊エントロピー自体'''」が相手となると、これを滅ぼす手段は理論上存在しない(アゾエーブはエントロピーを味方につけていたが、破滅の王はそのエントロピーそのもの。版権作品で言うと、元ネタと思しきラ=グースや時天空が近い)。 |
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− | 破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。第2次OGの場合はこれに対応するエネルギーが現在の所見当たらず(辛うじて該当しそうなのが念動力程度)、2012年現在、対応策は見出されていない。 | + | 類似する存在であるケイサル・エフェスやル=コボルは初めから作中世界に存在していたのに対し、「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただ、あまりにも大きすぎるエネルギーゆえか、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じて現界を試みるという特徴がある。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている(Dにおける「メガゾーン23」の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。 |
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| + | 破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。 |
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| なお、発生の理由は不明。規模と脅威度が桁違いとはいえ、その在り方は[[プロトデビルン]]に似ているらしい。 | | なお、発生の理由は不明。規模と脅威度が桁違いとはいえ、その在り方は[[プロトデビルン]]に似ているらしい。 |
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− | フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、宇宙の広がりに対するカウンター的な存在であるということだろう。
| + | フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、MXでいう所の「並行世界の増殖」に対し、連鎖崩壊を防ぐために世界を間引く存在と言える。言ってみれば「破滅の王」とはエントロピーがどうのこうのというよりは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''と言い換えられるだろう。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| ;[[スーパーロボット大戦D]] | | ;[[スーパーロボット大戦D]] |
− | :ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。 | + | :ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。 |
| ;第2次スーパーロボット大戦OG | | ;第2次スーパーロボット大戦OG |
− | :59話「デザイア」で登場。搭乗機はやはりファートゥム。本作でもD同様追い返すのみにとどまった。 | + | :59話「デザイア」で登場。搭乗機はやはりファートゥム。本作でもD同様追い返すのみにとどまった。関氏のボイスがついたが「Dに比べて無機質さや不気味さが足りない」と評価されることも。 |
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| == パイロットステータス設定の傾向 == | | == パイロットステータス設定の傾向 == |
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| 命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。 | | 命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。 |
| === [[精神コマンド]] === | | === [[精神コマンド]] === |
− | W以前の携帯機の敵は精神コマンドを持っていない。OGに登場した場合のラインナップが気になる所である。
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| === [[特殊技能]] === | | === [[特殊技能]] === |
| ;[[底力]]L9 [[援護攻撃]]L4 [[指揮官|指揮]]L4 [[コンボ]]L4 [[カウンター]] | | ;[[底力]]L9 [[援護攻撃]]L4 [[指揮官|指揮]]L4 [[コンボ]]L4 [[カウンター]] |
− | :ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、[[V2ガンダム]]や[[プロトガーランド]]などの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。 | + | :ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、[[V2ガンダム]]や[[プロトガーランド]]などの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。<br />OG2ndではαのユーゼスよろしく「ド根性」を2回も使って来る上、この後に[[応龍皇|真・龍王機]]が控えているのでリソースを使い切らないように。 |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
− | ;「ペルフェクティオとは、我が宿りしかりそめの、この体の名」<br />「我は破滅、我は混沌…すべてをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの…我はすべての宇宙とともに存在するもの」<br />「この肉と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。この世界が破滅へと導かれる時がきた…」 | + | ;「ペルフェクティオとは、我が宿りしかりそめの、この体の名」<br />「我は破滅、我は混沌…すべてをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの…我はすべての宇宙とともに存在するもの」<br />「この器と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。この世界が破滅へと導かれる時がきた…」 |
| :最終話で初登場したときの台詞。 | | :最終話で初登場したときの台詞。 |
| ;「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」<br />「そして、破滅そのもの…」 | | ;「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」<br />「そして、破滅そのもの…」 |
− | :戦闘セリフの一つ。 | + | :戦闘セリフの一つ。第2次OGではエデッセサペレ使用時の台詞に採用されている。 |
| ;「なんと…」<br />「かりそめとはいえ、我の力をこれほど退けるというのか…」 | | ;「なんと…」<br />「かりそめとはいえ、我の力をこれほど退けるというのか…」 |
| :重傷時。「ペルフェクティオ」の力は、フェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。 | | :重傷時。「ペルフェクティオ」の力は、フェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。 |
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| ;「感じるぞ…お前たちの、叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が力となれ、人という名の生命体よ」 | | ;「感じるぞ…お前たちの、叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が力となれ、人という名の生命体よ」 |
| :再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。 | | :再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。 |
− | ;「あり得ぬ…我は無限、我は永遠。滅びの宿命をもつただの生命体が、死と滅びと、負の波動のすべてによって存在し続ける我の力を退けるなど。あり得ぬ!」 | + | ;「あり得ぬ…我は無限、我は永遠。滅びの宿命をもつただの生命体が、死と滅びと、負の波動のすべてによって存在し続ける我の力を退けるなど。たとえ我が、このかりそめの体を通してのみ、この世界に存在しているとしても……あり得ぬ!」 |
| :主人公機体やバサラ、[[エンジェル・ハイロゥ]]など、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。 | | :主人公機体やバサラ、[[エンジェル・ハイロゥ]]など、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。 |
| ;「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。だが、我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」 | | ;「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。だが、我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」 |
− | :二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊される。だが、「破滅の王」は未だ健在。何処かの世界に再び現れる日は、決して遠くはない……。 | + | :二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊される。だが、「破滅の王」は未だ健在。 |
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