王政陸
王政陸 | |
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読み | おうせい りく |
登場作品 | |
声優 | 阪口大助 |
デザイン |
下口智裕(原作漫画版) 平井久司(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦L |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | 1995年4月17日 |
年齢 | 24歳 |
身長 | 143cm |
体重 | 80kg |
血液型 | B型 |
所属組織 | 加藤機関 |
所属部隊 | 八番隊 |
役職 | 隊長 |
趣味 | 工作 |
王政陸は『鉄のラインバレル』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
かつて上海において2万人以上の死者を出した爆破事件の実行犯で、収監されている所を機関に迎えられた。低身長かつ東京タワーの観光客が彼を見た時、思わず不快な反応を示す程の醜い容姿の持ち主。チョコレートなどの菓子類を食べていることが多く、口の周りが汚れている。
自分の「想像力の高さ」に異様に固執する性格で、想像力のない他者を嘲笑しているが、その実態は自身の思い込みを想像力(=己の死を想像するコト)と取り違えているだけの人間である[2]。事実、想像を超える事態に直面して驚いたり、痛い目を見たりする場面が多く、ましてや己の死を想像をしていないためか、ほかならぬ彼こそが想像力が足りないといえる。
ちなみに「おうせい」までが姓であり「りく」が名である。
原作漫画版[編集 | ソースを編集]
東京タワーを襲撃した際にラインバレルに撃退され、ヤオヨロズを失う(正確には失ったのはシンカヒアを態と自機に当てて自爆したため)。
その後、イダテン試作機に乗り換えた陸は「想像力が足りない」と断言した浩一に復讐すべく、絵美を誘拐するという「機関の目的に反する小さな行為」を行ったことで機関から見限られ、久嵩の命令を受けた沢渡に抹殺された。しかも久嵩は陸を全く信用しておらず、いつか目に余る行動をとるだろうと沢渡に始末を任せており、抹殺報告を受けても興味も示さなかった。
アニメ版[編集 | ソースを編集]
宇宙空間での戦闘において、無人衛星兵器・「ヘリオス」を駆使してラインバレルを追いつめたものの、エグゼキューターの直撃を受けて戦死した。久嵩はその死を悼み、とある場所の墓石に自らナイフでその名を刻んでいた。
なお、ヘリオスによるラインバレルとの戦闘は、実はヘリオスをラインバレルに破壊させることで時空に揺らぎを作り、後にセントラルが侵攻して来る道筋を作ることが目的であり、その意味では漫画版同様に捨て駒にされたと言える。
アニメでは食べる物が骨付き肉に変更されている。口は汚れてはいないが、食べカスを散らしている。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
どの作品でも分岐ルートにしか出てこないため、ルート次第では自軍と一度も戦わないまま死んでいる。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作品。アニメ版設定。イベントで乗機のヤオヨロズはエイーダのR-ダイガンに破壊され、その後はステルスアルマに乗り換えるが、今度は絵美のラインバレルに撃墜され死亡。原作より長生きはしたが、ヤオヨロズやヘリオスといった見せ場がないためかませ犬感が強くなっている。とはいえ死後は沢渡やデミトリー達にもその死を悼まれる描写もあり、アニメと比べてもまだマシな扱いと言えるかもしれない。
- それにしても、ヤオヨロズからほかのアルマに乗り換えるという展開は、どこか原作漫画版を彷彿させてしまうようだが…。
- スーパーロボット大戦UX
- 音声初収録。原作漫画版設定。JUDAルート8話「明日への道標」で登場。今回はきちんとヤオヨロズに乗って来る。ただ、今回もどちらかというと咬ませ犬感が強く、能力が低い上に気力が上がりにくく、ディスィーブの攻撃を受けた後だとあっさり落とされてしまう。その後は日本ルート14話「黒の執行者」で登場し、原作通りの末路を迎える。いずれも分岐中のステージのため、前作に引き続き、ルート選択によっては一度も出会わないうちに退場してしまう。
- また、『機神咆吼デモンベイン』と共演している都合か、ファンからは「インスマウスの民」呼ばわりされることも。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
隊長格の中では最低クラス。一般兵よりマシ、というレベル(命中・回避に至っては加藤機関兵士より下)。
特殊スキル[編集 | ソースを編集]
- L
- ガード、指揮L1、底力L5、援護攻撃L3、アタックコンボL3
- 技能は粒揃いだが能力が低すぎる。搭乗機がヤオヨロズであればまだガードの意味もあったろうが、乗っているのは通常のステルスアルマ(しかも強化されておらず、HPはたったの4800)のため、ラインバレルの一撃で勝負がつくことも。特殊戦闘台詞があるのだが、見るのは困難だろう。
- UX
- ガード、底力L5、援護攻撃L3
- 指揮官技能がなくなった。まあ、原作では部下がいなかったので、ある意味原作再現とも言えなくもない。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- 加藤久嵩
- 彼を唯一信用している。アニメ版では部下として認めている(とはいえ捨て駒にした辺りそれも怪しい)が、原作漫画版ではあくまで捨て駒としてのスカウトであり、最初から信頼も期待もしていないと、対応が大きく異なる。
- 沢渡拓郎
- 同僚。原作漫画版及び『UX』では久嵩の命令を受けた彼の部下に抹殺された。その一方でアニメ版準拠の『L』では彼の死を悼んでいる描写がある。
- 中島宗美
- 同僚。『L』で唯一、久嵩以外で話をした機関員。
- デミトリー・マガロフ
- 同僚。原作漫画版では陸を信用していないが、アニメ版準拠の『L』では陸の仇打ちをするとも発言していた。
- 早瀬浩一
- アニメ版ではラインバレルのエグゼキューターの一撃を受けて死亡。原作漫画版では東京タワーを襲撃した際に「お前も立派に想像力が足りない」と言われて逆上するのだが、これが後に破滅を招くことに……。
- 城崎絵美
- 『L』では彼女に引導を渡される事になる。原作漫画版及び『UX』では彼女を誘拐したのが原因で抹殺されることに。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- 張五飛
- 『L』では一応同僚だが、ほとんど絡まない。
- エイーダ・ロッサ
- 『L』において彼女にヤオヨロズを破壊されてしまう。その際、「想像力が足りない」と辛辣な言葉を浴びせられた。
- 『UX』では最初から敵対。
- サヤ・クルーガー
- 『UX』において絵美共々彼女を誘拐する。
- アニエス・ベルジュ
- 『UX』において敵の命を奪う事を嫌っていた前半の彼をして、「生かしてはおけない」と言わしめた。
名台詞[編集 | ソースを編集]
原作漫画版[編集 | ソースを編集]
- 「ヒィィィ‥イィィ…た 助けてくだ…さい……~~~~~!」
- 第20話「黒の執行者」より。ラインバレル・オーバードライブによってイダテン試作型の四肢を切断され、死の恐怖のあまり、とうとう命乞いをしてしまう。…が、絵美がオーバーライドの負荷によって動きが止まったと知るや否か…
- 「キヒッ!? 色が戻った!!? というコトは……チャンスですねェ」
「キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ! 今だ お前たち 出て来ぉい!!」
「どうです! ここまで想像出来ていなかったでしょう!? 切り札はァ最後まで取っておくモノで…」 - 同上。今までの命乞いはどこへやら、物陰に隠れているアルマ隊に号令。高らかに勝利を宣言するが、アルマ隊が攻撃を仕掛けたのは動かなくなったラインバレルではなく、両手足を失って擱座したイダテン試作型だった。
- 「…嘘だ……司令が…加藤さんが僕を………」
- 同上。通信越しの沢渡から加藤が陸の事を信用してないと言われて愕然とする。…そして。
- 「看守さん……これは僕の想像力の高さを証明する賭けなんですよ 僕の想像通りなら僕の能力を必要とする人間が現れるハズ……そう 必ず現れるんです!!」
- 上記の台詞からの回想シーン。爆破事件の後出頭したことについて、看守(に変装していた久嵩)からその真意を問われての返しがこれ。想像というよりは楽観極まる思い込みであり、後に当の久嵩が「お前が一番想像を理解していない」と評したのは全く正しい評価だった。
- これを聞いた久嵩は「その過剰なまでの自我が何かの役に立つだろう」と引き込んでいる。
- 「加藤ォォォォォォ…」
- 死の間際に沢渡から、久嵩が「お前が一番想像を理解していない」と伝言を伝えられ、絶望と怒りのあまり絶叫。イダテン試作型ごと八つ裂きにされ、最期を迎えた。…自業自得と言われればそれまでではあるが。
- 『UX』では原作同様に今際の際に発する他、撃墜台詞のパターンとしても採用。当然阪口氏のボイス入りだが、タイミングが違うので少々違和感が。
アニメ版[編集 | ソースを編集]
- 「残念ですが、今年のクリスマスは中止になりましたぁ!」
- 第11話「SUPER NOVA」より。クリスマスを過ごす人々を無人衛星兵器・「ヘリオス」のレーザーで虐殺して。所謂「クリスマス中止のお知らせ」というスラングを強く意識した台詞。
- この時、骨付き肉(チキン)を貪りながら発している。福山潤氏によれば、阪口大助氏は収録の際はかなりノっていたらしく、ノリ過ぎてこの台詞を言い過ぎて、「もうチキンは食べないで下さい」と注意されたとのこと[3]。
- 逆に『L』ではこのイベントが再現されなかったため、原作を知るプレイヤーからは「残念ですが、今年のクリスマスの中止は中止になりました」とネタにされる事も。
- 「さらば、世界よ。クリスマスの幻想に酔いしれた、想像力なき愚民共よぉ!」
「さようならぁああああああああああああ!!……え?」
「うわああああああああああああ!?」 - 同上。無人衛星兵器・「ヘリオス」のレーザーで世界を焦土に変える…が、あと一歩のところでラインバレルのエグゼキューターに乗機ごと「ヘリオス」を叩き切られてしまう。自分自身がこの世からさようならするコト(=死)を最期まで「想像」しなかったのであった。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
L[編集 | ソースを編集]
- 「本当に想像力がないんですねぇ、あなた達は」
「爆発したのはヤオヨロズの特殊装甲ですよ。こんなこともあろうかと想像し、用意をしていたんですよ」 - 第12話「放課後の来訪者」より。大空魔竜の放ったゾルマニウム貫通弾を装甲でしのいで。別作品の類稀なる想像力の持ち主を意識したような台詞だが、別に想像力をアピールするような場面ではないし、そもそも簡単に思いつくコトだと思うのだが…。この台詞から彼の浅はかさが伺える。
- 「さて、何度もやられると厄介ですし…そろそろダンクーガには綺麗に吹っ飛んでもらいましょうかねぇ!」
「さよ~なら~!」 - 直後にシンカヒアでダンクーガノヴァを破壊にかかるが、寸でのところでR-ダイガンに襲撃されてしまう。
- 「そ…んな…。加藤ォォォ総司令ィィィィ!!」
- 第16話JUDAの防衛任務にあたれルート「裏切りの蒼」より。『L』での断末魔。ラインバレル mode-Bをワイヤーで捉えたと思ったらオーバーライドで逃げられ、逆に切り刻まれるという情けない最期であった。捕えた時点で勝ちを確信したものの、森次からは「馬鹿め!」と切り捨てられ、絵美からは「昔の早瀬君と同じ、その傲慢さがあなたを滅ぼすのです!」と喝破され、アニメ以上の想像力の無さを浮き彫りにしてしまった。
UX[編集 | ソースを編集]
- 「フン、知ったようなコトを! そんなコトいちいち気にしてたら、戦いなんてできませんよォ! 」
- 第14話日本ルート「黒の執行者」に於けるサヤとの戦闘前会話より。サヤから「痛みを想像できない人間」と罵倒されて。戦う際に他人の痛みを考えられない、という想像力の無さを露呈していることに本人は気付いていない。
- 「その姿で僕が驚くと思っていたでしょう!? 知ってるんですよ、ガンダムはァ!」
- 対ガンダム専用の特殊戦闘台詞。ルートの都合上、本作で陸と相対できるガンダムタイプの機体は少ない上、隆と最初に交戦するガンダムタイプは孫権と孫尚香というガンダム人間たち。この世界に存在する正真正銘のロボットのガンダムタイプと明らかに違って、命を持ったガンダムであるSDガンダムな孫権と孫尚香を前にしても驚かないのは、確かに凄い事かもしれない。……とはいえ、『UX』では呂布が加藤機関所属なので、驚かなかったのは本人の言う通り「事前に知っていたから」というだけなのだろう。
- またこの台詞も深読みすると「ガンダムを知っているつもりで高を括り、相手がどんなガンダムなのか想像できていない」という、陸の想像力の無さが露呈した台詞とも取れる。
- ちなみに、陸を演じる阪口氏はご存じのとおり『機動戦士Vガンダム』の主人公であるウッソ・エヴィンを演じた声優でもある。という事で、この台詞は声優ネタでもある(彼ほど露骨にウッソのパロディな台詞ではないが)。阪口氏はガンダムシリーズではウッソ以外にも、『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』にて曹操の息子である曹丕ガンダムを、『機動戦士ガンダムAGE』ではマックス・ハートウェイを演じている(ウッソ以外はSRW未参戦)。ウッソはガンダムのパイロット、曹丕はガンダムそのもの、マックスはガンダムパイロットの仲間と、三人ともそれぞれが異なった形でガンダムと縁のある人物である。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- ヤオヨロズ
- 分厚い耐火装甲を全身に纏ったアルマ。
- イダテン試作機
- 原作漫画版では破壊されたヤオヨロズから乗り換えた機体。
- ヘリオス
- アニメ版で名前が付けられた衛星兵器。原作では無人だが、アニメでは彼がヤオヨロズからコントロールしていた。
- ステルスアルマ
- 『L』ではヤオヨロズが破壊された後に乗ってくる。