「ペルフェクティオ」を編集中
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− | + | == ペルフェクティオ(Perfectio) == | |
− | + | *[[登場作品]]:[[バンプレストオリジナル]] | |
− | + | **[[スーパーロボット大戦D]] | |
− | * | + | **[[第2次スーパーロボット大戦OG]] |
− | + | *[[声優]]:関俊彦 | |
− | + | *種族:なし(『D』においては疑似意識を構築していたが、本来は意志も心もない) | |
− | + | *所属:[[ルイーナ]] | |
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− | + | [[南極]]遺跡「[[ファブラ・フォレース]]」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせた[[フェリオ・ラドクリフ]]の意識を取り込み、実体化した姿。ただし、[[プロトデビルン]]の長である[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]によると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理門を開けられた関係と思われる。なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿はフェリオというよりも彼の息子の[[ジョシュア・ラドクリフ|ジョッシュ]]に似ている。 | |
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− | + | ちなみに「ペルフェクティオ」とはフェリオに憑依した状態を指し、メリオルエッセは総じて「破滅の王」と呼称。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。 | |
− | == | + | === 存在 === |
− | + | その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める存在である。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。 | |
− | + | 『[[スーパーロボット大戦D|D]]』における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。『D』の世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も破滅の王を現出させるための使い捨ての道具であり、彼ら自身が滅びる際の負の念すらも糧とすることが出来る。 | |
− | + | ブルー・スウェアはこの存在を何とか撃退することが出来たが、その方法はバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]が[[特攻]]して「破滅の王」を一時退散させた隙に現界するための門である[[ファブラ・フォレース]]を破壊し、現出自体を阻止する事でようやく事態を収拾するというものだった。 | |
− | + | つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は'''本格的に現出する前に追い返しただけ(それでもトレーズという大きな犠牲を払っている)で、倒すことはできなかった。''' | |
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− | つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は''' | ||
=== 特徴 === | === 特徴 === | ||
− | 現状、スパロボのラスボスとしては、''' | + | 現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとして滅ぼせなかった'''唯一の存在である(『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の[[ザ・データベース]]は事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡していない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させた[[アゾエーブ]]といい勝負だが、ペルフェクティオは元を断てない分始末が悪い。 |
− | + | なお、[[ル=コボル]]とは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無く、憑依された時点でその人間の意識は消滅するため、一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった(ただし記憶はそのまま残るため、消滅というよりも「破滅の王」に乗っ取られたというべきであろう)。 | |
− | 類似する存在である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]や[[ル=コボル]] | + | 類似する存在である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]や[[ル=コボル]]は初めから作中世界に存在していたのに対し「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただし、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じなければ現れることが出来ない。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている(『D』における『メガゾーン23』の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。 |
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=== 総論 === | === 総論 === | ||
− | + | フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。言ってみれば「破滅の王」とは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''であり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。 | |
− | + | 『D』では概ね上記の通りの存在であり、最終的にトレーズの特攻で器を失い、ファブラ・フォレースの破壊によって現界出来なくなったことにより、元の現象に戻った。 | |
− | === | + | === 『第2次OG』における諸設定 === |
− | + | 今作ではいくつかの設定が追加・変更されている。 | |
− | + | “鍵”と呼ばれるものが存在し、それは、門を開き、また閉じるためのものであり、その世界の知的生命体の心の在り様を調べ、「破滅の王」が現出するための糧となる負の感情を集める素地を作るためのものであった。 | |
− | + | 遙か古代、恐らくはオーバーテクノロジーによって栄えた文明の時代、“鍵”に触れた何者か(少なくとも人間ではなかったようだが)に憑依して「ペルフェクティオ」という端末を得、開かれた門から現れようとしていた。当時の人間達は、その尖兵たるメリオルエッセやミーレス達と戦い、膨大な犠牲を払ってクロスゲートを封じ込め、「破滅の王」の現出を阻止した。その後、生き残った者たちは、戦いで得たものを利用し、後の時代に「破滅の王」が現れた時の対抗策を造り上げた。それが“鍵”の複製品である[[シュンパティア]]や[[レース・アルカーナ]]である。そして、ファブラ・フォレースの正体は、かつて「破滅の王」が現出しようとしていた[[クロスゲート]]と、古人達が戦いの後に築いた封印神殿のことを指す。 | |
− | + | 恐らくは、その戦いの際に構築したと思しき疑似意識が時を経ても残っていたらしく(推測だが、どうやら器ごと放逐されたらしい)、フェリオを器に再び顕現した際は、当時の事を記憶していた。 | |
− | + | シュンパティアに組み込まれたカルケリア・パルス・ティルゲムにより、門を開いたフェリオは「破滅の王」本体、即ち死の概念そのものに接触してしまい、その結果人格を乗っ取られてしまった。この時、疑似意識にフェリオの所有していた知識が書き込まれ、その結果メリオルエッセ達は、恐怖のイメージを移した人の姿と、闘争の手段である機動兵器を与えられることになった。また、ラテン語で名称がつけられたのも、フェリオの持つラテン語のセンスが反映されたと考えれば説明がつく。 | |
− | 結末は概ね『D』に準じるが、最終局面では[[イルイ・ガンエデン]] | + | 結末は概ね『D』に準じるが、最終局面では[[イルイ・ガンエデン]]によって抑え込まれ、ウェントスの特攻とクリスがクロスゲートを介して引きずり込んだことにより、OG世界から消滅した。<ref>この時「AI1に取り込まれた」という話が聞かれるが、実際にAI1が取り込んだのはクロスゲートから力を取り込んで暴走した[[アレス・ガイスト]]であり、正確には間違い。</ref>今作においてはクロスゲートが破壊されずにそのまま残ったため、また何らかの形で現界して来る可能性は否定できない。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦D]] |
− | : | + | :最終話「デザイア」で[[ラストボス|ラスボス]]として登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。ただし、40周した際はスパロボ史上でもありえないくらいの能力値(底力込み)となるので注意は必要である。 |
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=== [[OGシリーズ]] === | === [[OGシリーズ]] === | ||
− | ; | + | ;[[第2次スーパーロボット大戦OG]] |
:第59話「デザイア」で共通ルートの[[ラストボス|最終ボス]]として登場(以後はSRポイントによる分岐に突入するため、この話が終了した時点でどこまでSRポイントを貯められたかで真のエンディングに到達できるかが決まる)。[[ガード]]こそないが、特殊効果満載の攻撃と凄まじい命中率、何よりαのボス勢さながらの「ド根性」ラッシュで絶望感を与えて来る。[[グランゾン]]辺りを囮にコツコツ削るのが定石。 | :第59話「デザイア」で共通ルートの[[ラストボス|最終ボス]]として登場(以後はSRポイントによる分岐に突入するため、この話が終了した時点でどこまでSRポイントを貯められたかで真のエンディングに到達できるかが決まる)。[[ガード]]こそないが、特殊効果満載の攻撃と凄まじい命中率、何よりαのボス勢さながらの「ド根性」ラッシュで絶望感を与えて来る。[[グランゾン]]辺りを囮にコツコツ削るのが定石。 | ||
:実は本作において「破滅の王が現出すれば宇宙が終わる」という事実を明確に認識していたのは、何と'''[[ユーゼス・ゴッツォ]]ただ一人'''([[バラル]]も認識してはいたが中途半端)であり、その他の面々は単に「別世界の存在」と思っていたか、クロスゲートを破壊すれば地球も自分達もただでは済まない、という認識を持っていた。つまり、「破滅の王」の真実を知らないままであればいずれ押し負けて「破滅の王」が現れていた=全てが終わっていたのはほぼ間違いなく、「イルイの干渉」と「ユーゼスがクロスゲートの動作を操作していた」こと、そして「ウェントスの特攻」という3つのイレギュラーがあったからこそ成し得た勝利と言える。 | :実は本作において「破滅の王が現出すれば宇宙が終わる」という事実を明確に認識していたのは、何と'''[[ユーゼス・ゴッツォ]]ただ一人'''([[バラル]]も認識してはいたが中途半端)であり、その他の面々は単に「別世界の存在」と思っていたか、クロスゲートを破壊すれば地球も自分達もただでは済まない、という認識を持っていた。つまり、「破滅の王」の真実を知らないままであればいずれ押し負けて「破滅の王」が現れていた=全てが終わっていたのはほぼ間違いなく、「イルイの干渉」と「ユーゼスがクロスゲートの動作を操作していた」こと、そして「ウェントスの特攻」という3つのイレギュラーがあったからこそ成し得た勝利と言える。 | ||
:なお、本作では疑似意識がしっかりしているのか会話シーンが多く、Dでは他者から語られた事象を自ら明かしていたりする。 | :なお、本作では疑似意識がしっかりしているのか会話シーンが多く、Dでは他者から語られた事象を自ら明かしていたりする。 | ||
− | == | + | == パイロットステータス設定の傾向 == |
=== [[能力|能力値]] === | === [[能力|能力値]] === | ||
;[[スーパーロボット大戦D|D]] | ;[[スーパーロボット大戦D|D]] | ||
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=== [[精神コマンド]] === | === [[精神コマンド]] === | ||
;[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]] | ||
− | :'''[[必中]]、[[不屈]]、[[鉄壁]]、[[気迫]]、[[魂]]、[[再動]] | + | :'''[[必中]]、[[不屈]]、[[鉄壁]]、[[気迫]]、[[魂]]、[[再動]]''' |
:スーパー系のお手本のような構成である。 | :スーパー系のお手本のような構成である。 | ||
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:全回復のトリガーが60%であるため、イルイのイベント後に使って来ることになる。これを撃たれると1ターン無駄にする上に「パッシーオ」で気力が削られるのだが、起動判定は規定値を割った瞬間なので防ぎようがない。 | :全回復のトリガーが60%であるため、イルイのイベント後に使って来ることになる。これを撃たれると1ターン無駄にする上に「パッシーオ」で気力が削られるのだが、起動判定は規定値を割った瞬間なので防ぎようがない。 | ||
− | == パイロットBGM == | + | == [[BGM|パイロットBGM]] == |
;「Despair」 | ;「Despair」 | ||
− | : | + | :専用曲。意味は「絶望」。やや意訳ではあるが「希望」を意味するジョッシュのBGM「Desire」と対極をなす曲名であり、そのアップテンポアレンジ。ユーザーからも非常に人気が高い。ちなみに曲名を知らなくてもユーザー間なら「'''完璧親父の曲'''」と言えば通じる。ちなみに『第2次OG』では[[レーツェル・ファインシュメッカー|「Trombe!」]]よりも優先度が高い(前例は[[レオナルド・メディチ・ブンドル|この人]])<ref>『第2次OG』ではこの曲に限った話ではないのだが(大ボス系はだいたい優先)、その一番最初がこの曲なので印象が強い。</ref>。 |
− | :なおこの曲は、'''シリーズ初のラスボスの個人専用曲''' | + | :なおこの曲は、'''シリーズ初のラスボスの個人専用曲'''(他の敵やマップと共用していない)。また、目覚ましに使うと金縛りが発生するという都市伝説がある(しかも実例あり)。 |
− | ;「Destinies ( | + | ;「Destinies (Ver.OGII)」 |
− | : | + | :『第2次OG』において、3度目のイベント後にこれが流れ始める。『D』のタイトルミュージックだが、スローペースアレンジなのでちょっと聞いただけだと「?」となる。もちろんこの曲も「Trombe!」よりも優先度が高い。なお、いわゆる「主題歌・テーマ曲が常時流れ続けるボス」について、ペルフェクティオは実は2番手である(1番手は[[テイニクェット・ゼゼーナン]]なのだが分岐中の対峙である上、肝心のトロンベがいないためどっちのBGMが優先されたかは不明)。 |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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;[[クリアーナ・リムスカヤ]] | ;[[クリアーナ・リムスカヤ]] | ||
:『第2次OG』では彼女たちのうちクリスによって世界の外へ引きずり出されることになる。 | :『第2次OG』では彼女たちのうちクリスによって世界の外へ引きずり出されることになる。 | ||
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;[[夏喃潤]]、[[泰北三太遊]]らバラル勢 | ;[[夏喃潤]]、[[泰北三太遊]]らバラル勢 | ||
:「破滅の王」を警戒して行動していた。……が、「破滅の王」の実態を知らなかったため、対策のレベルが中途半端であり仮に成功していても「破滅の王」が出てくれば全てご破算だっただろう。裏付ける証拠として、バラルの園を中心として地球に展開したフィールドは'''ルイーナの本拠地である南極だけ覆えなかった'''。 | :「破滅の王」を警戒して行動していた。……が、「破滅の王」の実態を知らなかったため、対策のレベルが中途半端であり仮に成功していても「破滅の王」が出てくれば全てご破算だっただろう。裏付ける証拠として、バラルの園を中心として地球に展開したフィールドは'''ルイーナの本拠地である南極だけ覆えなかった'''。 | ||
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== 版権作品との人間関係 == | == 版権作品との人間関係 == | ||
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:『第2次OG』での戦闘セリフの一つ。こちらは通常台詞のほか、エデッセサペレ使用時にも言うことがあるため、「大事なことなので2回言いました」状態になることがある。ただしエデッセサペレ使用時のバージョンは別録りで、抑揚がついており「全てを飲み込み」の後に「そして…」と前置きがある。 | :『第2次OG』での戦闘セリフの一つ。こちらは通常台詞のほか、エデッセサペレ使用時にも言うことがあるため、「大事なことなので2回言いました」状態になることがある。ただしエデッセサペレ使用時のバージョンは別録りで、抑揚がついており「全てを飲み込み」の後に「そして…」と前置きがある。 | ||
;「創造主たる我に刃向かうか……」 | ;「創造主たる我に刃向かうか……」 | ||
− | : | + | :対ウェントス、グラキエース。実はかなり少ない特殊戦闘台詞。 |
;「何と……仮初めとは言え、我の力をこれほど退けるというのか……」<br />「何だ……これは? 我の力が……」<br />「肉と機械の器が……!!」 | ;「何と……仮初めとは言え、我の力をこれほど退けるというのか……」<br />「何だ……これは? 我の力が……」<br />「肉と機械の器が……!!」 | ||
:重傷時。「ペルフェクティオ」の力はフェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。 | :重傷時。「ペルフェクティオ」の力はフェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。 | ||
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:「デザイア」で初登場したときの台詞。 | :「デザイア」で初登場したときの台詞。 | ||
;「無駄だ……我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは出来ぬ」<br />「終わりだ。お前達に与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」 | ;「無駄だ……我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは出来ぬ」<br />「終わりだ。お前達に与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」 | ||
− | : | + | :一度倒されたにも関わらず、何事も無かったかのように復活したときの台詞。そして、ブルー・スウェアにさらなる絶望を与えることに…。<ref>『第2次OG』では前半の台詞が採用され、この台詞と共に「ド根性」を使用して来る。</ref> |
− | ; | + | ;「感じるぞ…お前たちの叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が糧となれ、人という名の生命体よ」(D)<br />「まもなく、我が本体が現出する。終焉の時だ」<br />「お前達に与えよう……これまでに我が糧となった、亡者達の怨念を」<br />「感じるぞ、お前達の叫びを。絶望の果てに滅びを迎え……我が糧となれ、人という名の生命体よ」(第2次OG) |
:再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。『第2次OG』では2回目のド根性の使用後、HPを60%まで削るとこの台詞が出現。メリオルエッセに葬られた亡者達の怨念を叩きつけ、鋼龍戦隊から戦意を奪い取りにかかる…(ただしこの状況でありながら[[サフィーネ・グレイス|彼女]]だけリアクションがおかしかった)。 | :再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。『第2次OG』では2回目のド根性の使用後、HPを60%まで削るとこの台詞が出現。メリオルエッセに葬られた亡者達の怨念を叩きつけ、鋼龍戦隊から戦意を奪い取りにかかる…(ただしこの状況でありながら[[サフィーネ・グレイス|彼女]]だけリアクションがおかしかった)。 | ||
;「何だ、これは? 我の、我の力を押しのけるだと?」<br />「あり得ぬ……我は無限、我は永遠。滅びの宿命を持つただの生命体が、死と滅びと負の波動によって存在し続ける我の力を退けるなど」<br />「例え、我がこの仮初めの体を通してのみ、この宇宙に存在しているとしても……あり得ぬ!」 | ;「何だ、これは? 我の、我の力を押しのけるだと?」<br />「あり得ぬ……我は無限、我は永遠。滅びの宿命を持つただの生命体が、死と滅びと負の波動によって存在し続ける我の力を退けるなど」<br />「例え、我がこの仮初めの体を通してのみ、この宇宙に存在しているとしても……あり得ぬ!」 | ||
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;「お前は……我が得た知識の中にあるぞ。ジョシュア・ラドクリフ……」<br />「そして、クリアーナ・リムスカヤだな」 | ;「お前は……我が得た知識の中にあるぞ。ジョシュア・ラドクリフ……」<br />「そして、クリアーナ・リムスカヤだな」 | ||
:登場時、ジョッシュとリムを視認して。意外にも『D』では存在しなかった、会話シーンである。 | :登場時、ジョッシュとリムを視認して。意外にも『D』では存在しなかった、会話シーンである。 | ||
− | ; | + | ;クリフ「ならば、教授はまだ!?」<br/>ペルフェクティオ「否だ、クリフォード・ガイギャクス」<br />「お前達がフェリオ・ラドクリフと認識する知的生命体……その魂は、すでに消滅している。この肉体は、我の仮初めの器に過ぎぬ」<br/>リム「じゃ、じゃあ、父さんは……!!」<br/>ペルフェクティオ「我にこの世界の知識を与え、虚無に還った」 |
:クリフとリムに対して。『D』では[[シビル]]が「クライシス・ポイント」のIMでジョッシュに教えていた。 | :クリフとリムに対して。『D』では[[シビル]]が「クライシス・ポイント」のIMでジョッシュに教えていた。 | ||
;「本来、“鍵”とは我が赴く先の世界、その知識所有者……負の波動の源となる者達……すなわち、我の糧となる知的生命体の心の在り様を調べるための物だ」<br/>「お前達のシュンパティアは、“鍵”を歪めたもの。おそらくはこの封印殿を建造した者達により、作り出されたものであろう」 | ;「本来、“鍵”とは我が赴く先の世界、その知識所有者……負の波動の源となる者達……すなわち、我の糧となる知的生命体の心の在り様を調べるための物だ」<br/>「お前達のシュンパティアは、“鍵”を歪めたもの。おそらくはこの封印殿を建造した者達により、作り出されたものであろう」 | ||
:シュンパティアと“鍵”について。“鍵”とは要するに「破滅の王」の糧、器となる者を見出すための装置であり、シュンパティアは機能を限定した劣化複製品、ということのようだ。アインストが探していた“鍵”もこれのようだが……。 | :シュンパティアと“鍵”について。“鍵”とは要するに「破滅の王」の糧、器となる者を見出すための装置であり、シュンパティアは機能を限定した劣化複製品、ということのようだ。アインストが探していた“鍵”もこれのようだが……。 | ||
;「古の知識所有者…… 我の目覚めに備え、我が眷属との戦いで得たものを利用し、封印殿やシュンパティア……そして、お前達がレース・アルカーナと呼ぶ物を作り、遺した知的生命体」<br/>「姿形は、今のお前達とよく似ていた。だが、既に死滅している。我の封印と引き換えにな」 | ;「古の知識所有者…… 我の目覚めに備え、我が眷属との戦いで得たものを利用し、封印殿やシュンパティア……そして、お前達がレース・アルカーナと呼ぶ物を作り、遺した知的生命体」<br/>「姿形は、今のお前達とよく似ていた。だが、既に死滅している。我の封印と引き換えにな」 | ||
− | : | + | :ファブラ・フォレースを残した者達の真相。『D』でも恐らく、ほぼ同様のプロセスが踏まれたのであろう。 |
;「……古の知識所有者達も、フェリオ・ラドクリフも、“鍵”の全てを解明することは出来なかった。“鍵”に触れた者は、その知識と引き換えに魂を蝕まれる……いずれ来る破滅の導き手となるために」<br/>「そう、お前達がメリオルエッセと呼ぶ存在……我が下僕、我が尖兵と化すのだ」<br/>「知らぬことか。ならば、フェリオ・ラドクリフの記憶を垣間見るがいい……それは、お前達にとってさらなる絶望を呼ぶ因子となるであろう」 | ;「……古の知識所有者達も、フェリオ・ラドクリフも、“鍵”の全てを解明することは出来なかった。“鍵”に触れた者は、その知識と引き換えに魂を蝕まれる……いずれ来る破滅の導き手となるために」<br/>「そう、お前達がメリオルエッセと呼ぶ存在……我が下僕、我が尖兵と化すのだ」<br/>「知らぬことか。ならば、フェリオ・ラドクリフの記憶を垣間見るがいい……それは、お前達にとってさらなる絶望を呼ぶ因子となるであろう」 | ||
:“鍵”に関する事実。イグニス達はゼロから作り上げられたものだが、本来の「メリオルエッセ」とは“鍵”に触れた人間が変質して生まれるものらしい。見方を変えれば、“鍵”とは一種のブービートラップとも言える。つまり、模造品のシュンパティアに感応したジョッシュとリムもいずれそうなる可能性がある、というのだが……。 | :“鍵”に関する事実。イグニス達はゼロから作り上げられたものだが、本来の「メリオルエッセ」とは“鍵”に触れた人間が変質して生まれるものらしい。見方を変えれば、“鍵”とは一種のブービートラップとも言える。つまり、模造品のシュンパティアに感応したジョッシュとリムもいずれそうなる可能性がある、というのだが……。 | ||
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;ペルフェクティオ「触れた物がシュンパティアではなく、本物の“鍵”であったならば……すぐに我が下僕となったものを」<br/>「だが、[[クリアーナ・リムスカヤ|お前]]が長期間シュンパティアに触れていれば……本来の魂を打ち消し、[[メリオルエッセ|破滅の導き手]]へと変貌を遂げる可能性もあった」<br/>「マシーンに搭乗した時、お前の人格が前面に出ていたのは、その兆候だ。しかし、今のお前は、人間とメリオルエッセの狭間で揺れる不安定な存在であるがな」<br/>「[[ジョシュア・ラドクリフ|お前]]も同様だ。本物の“鍵”に触れていれば、この仮初めの器のように我が物となっていた」<br/>ジョッシュ「リムは二つの人格に分かれた……! 親父はお前の器となった……! なら、何故、俺は平気なんだ!?」<br/>ペルフェクティオ「時間の問題だ。歪められたとはいえ、シュンパティアに触れたことによって、お前も変貌しつつある。その証拠に、メリオルエッセ達の声を聞き、グラキエースとは共振までしたであろう?」 | ;ペルフェクティオ「触れた物がシュンパティアではなく、本物の“鍵”であったならば……すぐに我が下僕となったものを」<br/>「だが、[[クリアーナ・リムスカヤ|お前]]が長期間シュンパティアに触れていれば……本来の魂を打ち消し、[[メリオルエッセ|破滅の導き手]]へと変貌を遂げる可能性もあった」<br/>「マシーンに搭乗した時、お前の人格が前面に出ていたのは、その兆候だ。しかし、今のお前は、人間とメリオルエッセの狭間で揺れる不安定な存在であるがな」<br/>「[[ジョシュア・ラドクリフ|お前]]も同様だ。本物の“鍵”に触れていれば、この仮初めの器のように我が物となっていた」<br/>ジョッシュ「リムは二つの人格に分かれた……! 親父はお前の器となった……! なら、何故、俺は平気なんだ!?」<br/>ペルフェクティオ「時間の問題だ。歪められたとはいえ、シュンパティアに触れたことによって、お前も変貌しつつある。その証拠に、メリオルエッセ達の声を聞き、グラキエースとは共振までしたであろう?」 | ||
:ジョッシュとリムに突きつけた衝撃の事実。シュンパティアに近づき過ぎれば、二人ともメリオルエッセと化すというが……。 | :ジョッシュとリムに突きつけた衝撃の事実。シュンパティアに近づき過ぎれば、二人ともメリオルエッセと化すというが……。 | ||
− | ; | + | ;ペルフェクティオ「その原因は、シュンパティアに組み込まれた別因子による作用だ」<br/>「フェリオ・ラドクリフが触れたシュンパティアの別因子は、“鍵”としての機能を励起した」<br/>ジョッシュ「何で親父のシュンパティアだけが!?」<br/>ペルフェクティオ「“門”を開き、我の一部に直接触れたからだ。そして、この肉の器が所有していた知識によって、我が眷属が新たな姿で生まれ出でた」<br/>レーツェル「では、メリオルエッセはフェリオ・ラドクリフ教授の知識や記憶を基にして作られたのか……!」<br/>ペルフェクティオ「然り。“鍵”によって人間の心の仕組みを調べ、そこから効率良く負の波動を引き出し、収集するための姿、力を得たのだ」<br/>アクセル「貴様も同じか、それは?」<br/>ペルフェクティオ「そう、見るがいい……我の機械の器を!」 |
:フェリオが乗っ取られた原因。経緯こそ違えど、「ペルフェクティオ」とメリオルエッセ達は似た存在。そして、主の声に応じ、「破滅の王」が作り上げた機械の器が顕現する……。 | :フェリオが乗っ取られた原因。経緯こそ違えど、「ペルフェクティオ」とメリオルエッセ達は似た存在。そして、主の声に応じ、「破滅の王」が作り上げた機械の器が顕現する……。 | ||
;「お前は本来、存在し得ないもの……我が生み出したも同然の虚ろな魂……」<br/>「シュンパティアは偽りの“鍵”……お前もまた、偽りの存在……消えゆく運命なのだ」 | ;「お前は本来、存在し得ないもの……我が生み出したも同然の虚ろな魂……」<br/>「シュンパティアは偽りの“鍵”……お前もまた、偽りの存在……消えゆく運命なのだ」 | ||
179行目: | 157行目: | ||
;「お前たちの焦燥、周章を感じるぞ。それもまた、我の力となる……」 | ;「お前たちの焦燥、周章を感じるぞ。それもまた、我の力となる……」 | ||
:この台詞と共に2回目の「ド根性」を使用してくる。何となく、プレイヤーに語っているように聞こえなくもない。一度目はともかく二度目のド根性なので精神的に疲弊するプレイヤーは多い。 | :この台詞と共に2回目の「ド根性」を使用してくる。何となく、プレイヤーに語っているように聞こえなくもない。一度目はともかく二度目のド根性なので精神的に疲弊するプレイヤーは多い。 | ||
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;「あり得ぬ……! この肉の体に縛られた故か……! この仮初の機械体は、もう保たぬ……!」<br/>「だが、我を退ける力……古の者達を凌駕するこの力……その存在を許してはならぬ……!」<br/>「我は無限……我は永遠……! 絶対真理を以て、宇宙の破滅、破砕、破界を司るもの……我は……!」<br/>「……我は……永遠……!!」 | ;「あり得ぬ……! この肉の体に縛られた故か……! この仮初の機械体は、もう保たぬ……!」<br/>「だが、我を退ける力……古の者達を凌駕するこの力……その存在を許してはならぬ……!」<br/>「我は無限……我は永遠……! 絶対真理を以て、宇宙の破滅、破砕、破界を司るもの……我は……!」<br/>「……我は……永遠……!!」 | ||
− | : | + | :最後の台詞。しかし、滅びそのものたる破滅の王が終焉を迎える時は全平行世界、あるいは時間の概念そのものが消え去らない限り、永遠に無いだろう……。 |
:なお、'''破界'''という言葉から[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|あの作品]]を連想させるが、ユーゼスも同じ言葉を使っている事を考えると、単純にスタッフのお遊びとは良い難い。 | :なお、'''破界'''という言葉から[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|あの作品]]を連想させるが、ユーゼスも同じ言葉を使っている事を考えると、単純にスタッフのお遊びとは良い難い。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *ペルフェクティオはラテン語で「完璧」「完全」の意味で(英語圏なら「Perfect」)、取り付いているのが[[ジョシュア・ラドクリフ|主人公]]の「親父」なので、ユーザーからは「'''完璧親父'''」と呼ばれている。また、石川賢の作品『[[ゲッターロボシリーズ|ゲッターロボサーガ]]』とも関連が囁かれる漫画『虚無戦記』に登場する「ラ=グース」とその性質が非常に似ている。 |
*『[[スーパーロボット大戦D|D]]』最終話では登場する際に[[メリオルエッセ]]の機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』のラスボス・[[アルカイド・ナアシュ|修羅王]]の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「'''復活したのは機体だけでパイロットは一般兵'''」、「'''一体だけいない'''([[ストゥディウム]]と[[アガレス]])」という所まで共通している。 | *『[[スーパーロボット大戦D|D]]』最終話では登場する際に[[メリオルエッセ]]の機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』のラスボス・[[アルカイド・ナアシュ|修羅王]]の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「'''復活したのは機体だけでパイロットは一般兵'''」、「'''一体だけいない'''([[ストゥディウム]]と[[アガレス]])」という所まで共通している。 | ||
*『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』では戦闘台詞が[[木原マサキ]]を彷彿とさせるためか「冥王」のあだ名が付いた。 | *『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』では戦闘台詞が[[木原マサキ]]を彷彿とさせるためか「冥王」のあだ名が付いた。 | ||
**ちなみに、笑みのグラフィックは『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』のマサキのものと表情・アングルがほとんど同じ(見下すようにしてニヤリと笑っている)。 | **ちなみに、笑みのグラフィックは『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』のマサキのものと表情・アングルがほとんど同じ(見下すようにしてニヤリと笑っている)。 | ||
− | *メリオルエッセやルイーナの軍勢を生み出す力を持つが、その全ては破滅を導くための『破壊の使徒』であり、アートルム・エクステリオル等のペルフェクティオの力で発現した現象は破滅を導く方向性しか有していない。またOGにおいてはルイーナの軍勢 ( | + | *メリオルエッセやルイーナの軍勢を生み出す力を持つが、その全ては破滅を導くための『破壊の使徒』であり、アートルム・エクステリオル等のペルフェクティオの力で発現した現象は破滅を導く方向性しか有していない。またOGにおいてはルイーナの軍勢(ミーレスや機動兵器)は既存の物質をペルフェクティオの力で変換しているとされている。これらの要素は[[Zシリーズ]]における[[次元力]]、特に「消滅しようとする力」辺りの設定と非常に似通っている。 |
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== 脚注 == | == 脚注 == |