クロスゲート・パラダイム・システム

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クロスゲート・パラダイム・システム
(Crossing Gate Paradigm System)

ユーゼス・ゴッツォが作り出した『限定因果律操作装置』。

時空間跳躍装置』とも呼ばれる一種のタイムマシンとも言うべき装置であり、因果律を計算してタイムパラドックスを排除した状態の並行世界を創造する(結果的にはタイムスリップと同様の結果をもたらす)機能を持つ。機能が完全であれば、過去の出来事を自分の思うがままに改編した「平行世界」を創造することが可能であるが、上述の通りユーゼスが作り上げたものは「限定」的に因果律を操作できるに過ぎない。ユーゼスはこの装置の完成体を自身、或いは自身の操る機動兵器「ジュデッカ」に組み込むことで、因果律の全てを統べる神になることを目論んだ。

下記の通り、装置の完成のためには「超常的なエネルギー」が必須で、スーパーヒーロー作戦では「光の巨人(=ウルトラ族)」の力を、またαシリーズでは(恐らく)「無限力(及びその力を引きだすことのできる純粋なサイコドライバー)」をその対象として追い求めている。行使できる能力が神の領域に等しいものであるため、それに必要なエネルギーもまた超常的な域に達したものが必要、ということであろうと思われる。

このような装置を独力で完成させたユーゼスの才覚は非凡極まりないと評価できよう(αシリーズでは因果律の計算装置としてサイバスターのラプラスコンピュータを追い求めたりもしているが、この段階で既に装置自体は完成しているようなので、同種の機能を持つラプラスコンピュータを奪取することで装置をより完全に近づけたかったが故の行動と思われる)。ただし後述するように、この装置によって実現することはまさしく「神の領域」であり、一個人の手に委ねるにはあまりに危険な装置であるという点もまた疑いないところであろう。

以下、CPSと省略。

概要(スーパーヒーロー作戦

本作においてユーゼスは、大気浄化弾の実験失敗、及び侵略者襲撃に巻き込まれて肉体の大部分を失ったことによりアイデンティティ崩壊の危機に瀕し、そこから立ち直る過程で何者にも侵されない絶対の自我を確立すべく、因果律の全てを統べる神となる野望を抱くことになった。

その結果、彼は事故に遭った新西暦155年から実に40年の歳月を費やし、CPSを不完全ながら完成させる。この時点では過去や未来の予測される知識を限定的に得られる程度の実用性しかない。なおこのCPSは脳内に埋め込むナノマシンである。

そこに、別の次元、別の時間から介入して来たユーゼスによって作り出された男から助力があり、ジュデッカの機体フレーム(時間を越える機能があり、ズフィルードであるという)を受け取っている。これによりCPSの実用性は、ジュデッカの機能で過去移動する際に時空の修正力で最初から居なかったことにされるのを回避、ジュデッカの機能で歴史改変することで因果律が乱れたらCPS単体でゲートを検出して過去に移動可能、と使い道が広がった。

ユーゼスは、自己再生・自己進化・自己増殖の3大理論を実現したアルティメットガンダムの基礎フレーム(時間を越える機能があり、高性能で大型のCPSが組み込まれている)を開発し、ライゾウ・カッシュ博士に持ち込んだ。生体コアを得たアルティメットガンダムは光の巨人を倒すだけの力を持つというユーゼスの目算である。また自身の複製であるイングラムをネオ・ジャパンコロニーへと送り込む。

あとは、半年もすればアルティメットガンダムは完成、イングラムがアルティメットガンダムの生体コアになり、アルティメットガンダムにプログラムしておいた命令通り新西暦155年の時代へとタイムスリップして、新西暦155年近辺にのみその存在が確認されている「光の巨人(ウルトラ族)」の命の源「カラータイマー」を奪取、元の時代にタイムスリップしてCPSを完璧に稼働させるのに必要なカラータイマーを持ち帰るのを待てばよいはずであった。

しかし、いくつか想定外の事態も生じる。途中、イングラムが失踪(自我を持ち、その副作用で記憶喪失になり、身元不明のままピースクラフトに引き取られていた)。またカッシュ博士は本来の性能に気付き、アルティメット細胞によって本来の性能を封印した。そのためユーゼスは半年後の完成に合わせて、新たな生体コア候補5人(ヒイロ、デュオ、トロア、カトル、五飛)によるアルティメットガンダム奪取作戦を実行した。因果のなせる業かイングラムもピーククラフトでパイロットになり、アルティメットガンダム破壊作戦に就いている。結果的にアルティメットガンダムはデビルガンダムへと変貌、地球に逃げ去り、プログラム通りに生体コアになるべきパイロット達を巻き込んで新西暦155年の時代へとタイムスリップした。

その後、デビルガンダムは紆余曲折を経て、再びイングラム達を巻き込んで新西暦195年の時代に戻ってきたあと、またまたイングラム達を巻き込んで新西暦155年の時代に飛んでしまう。やむを得ずユーゼスは危険を冒して過去へ飛び、ETFやフーマを使役してカラータイマーの奪取に成功する。そして同じく過去へ飛んでデビルガンダムを自らの目的に使おうとしていた東方不敗から回収して、CPSをDG細胞による封印から解き放つ。目的を果たした彼は新西暦195年の世界において、てカラータイマーを組み込んだデビルガンダムをネオジャンパンのウルベに引き渡す。ウルベはユーゼスを出し抜こうとレイン・ミカムラを生体コアにするが、それによりデビルガンダム内のCPSが100%の力を出せるようになり、ユーゼスは因果律を直接操作できる空間「ユーゼスの世界」を作り出した。デビルガンダムはDG細胞も再生できないくらい完全破壊されるが、ユーゼスも因果律操作でこともなくデビルガンダムを復元しデビルガンダムと融合、「超神形態ゼスト」へと進化を遂げた。

因果律を完全に支配した状態のゼスト形態は生命の概念を超越した存在であり、如何なる攻撃によっても滅びることはない。しかしゼストの力の源たるカラータイマーが光の巨人たちの決死の一撃により無力化されたことにより、CPSによる因果律支配機能も無力化される。「神」に成り損ねたゼストはSRXR-GUNパワードの「天上天下一撃必殺砲」により消滅。この世界自体が、別の出自で別の経緯によりCPSを作り上げたユーゼスが、様々な平行世界を繋いで作った虚構の世界だったことが明らかとなり、ユーゼスに死にともなって世界を結び付けていた因果律が崩壊。元のそれぞれの作品世界へと解き放たれた。

概要(スーパーロボット大戦α

この世界のユーゼスもまた、装置を作り出して「神」となるべく策謀を重ねている。この際にユーゼスが着目したのは「クロスゲート」である。クロスゲートはサイコドライバーを介して「無限力」を引きだすことにより、自在に時空間・次元の跳躍を可能とする構造物である。また、因果律の計算に最適な素材として魔装機神サイバスターの「ラプラスデモンタイプコンピュータ」に目を付け、その奪取を目論む。しかし装置は完全に完成することはなく、未完成(「限定的に」因果律操作を行使できる状態)のまま自身の搭乗機である「ジュデッカ」に搭載されたが、力及ばず倒されてしまった。

次元力との関連性

この装置の行使による因果律改編とは、言いかえれば「複数の次元に存在する自己を自身に安定(自身の存在は消えないと前提)させた上で、自身の望む平行世界を思うがままに創造して取り出す」ということである。このような点から、現時点で次元力を操作できる唯一の装置であろうと思われる。仮に「時空崩壊」が発生し、あらゆる平行世界がパッチワークで繋がった(=Zシリーズの「多元世界」や、SH作戦の「虚構世界」に近い現象が起きる)としても、この装置を使えば自分の思い描く世界を安定的に創造できる。

しかしながら前述の通り、この装置だけでは因果律を自在に操作するには不十分である。さらなる力を発揮するには強力なエネルギー体が必要であり「スーパーヒーロー作戦」ではそのエネルギーとして光の巨人(ウルトラ族)の力の源「カラータイマー」を使用した。「スーパーロボット大戦α」ではそのエネルギー体は恐らく「思念集積体」、即ちαシリーズにおいて万象を司る「無限力」である。彼はその言動から恐らく正負の無限力の存在までを把握しており、その力を自在に引き出す鍵としてサイコドライバーを追い求めた(その一方、思念集積装置の別の可能性としてエンジェル・ハイロゥにも興味を示していた)。

しかしその一方、ユーゼスの血縁者であるシヴァー・ゴッツォが開発した「ディス・レヴ」は奇しくもこの条件に該当しており、負の無限力を掻き集めるこの装置はまさに最適な素材である。ディス・レヴは長い年月をかけてシヴァーが開発した対ルアフの切り札であるが、シヴァーがその存在を秘匿していたためか、彼は地球での素材探しに奔走し、結局それを手に入れることは叶わなかった。彼らがその力を合わせれば全因果律を支配する正真正銘の「神」と成りえたかもしれないが、今となっては過去の話である。

関連する用語

クロスゲート
次元力
無限力
ディス・レヴ
スフィア
時空振動弾
特異点

メモ

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