デトネイター・オーガン
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- 1991年7月25日 ~ 1992年3月25日 全3巻。
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦W(2007年)
概要
『メガゾーン23』のメカニックデザインを担当したSF小説家の柿沼秀樹氏が原作・脚本及び小説版の執筆を手がけ、『破邪大星ダンガイオー』等のメカニック作画監督を務めた大張正己氏を監督に据えて制作されたSFヒーローOVA作品。音楽は「テクノ御三家」の一角と称されたP-MODELの平沢進が担当。
1992年にはMEGA-CDでOVA2巻までの内容が単品ゲーム化もされている。
『宇宙の騎士テッカマン』へのリスペクトを込めて作られた作品で、タツノコプロのスタッフが本作にインスパイアされ『宇宙の騎士テッカマンブレード』の企画に繋がったと言う逸話も持つ。監督の大張氏も後年『テッカマンブレード』のOPの製作に関わっている。
発表当時未設定ないしは未発表だったゾアとラング(こちらは厳密には動力炉を開放する自爆である)の胸部エネルギービームは、スパロボではゲームユニットの武装にする都合等から「反物質砲」と設定されている。原作中では反物質砲と言及されているのは戦闘惑星ゾーマの主砲のみである。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
地球人
- 真道トモル / オーガン
- 本作の主人公。
- 神先未知
- 本作のヒロイン。
- アイザック
- EDF情報部の中枢を担う有機コンピューター。未知とほぼ同じ時代に産まれている。
- ノック
- トモルのスクールの悪友。
- 美剣陽子
- 女性でありながら、研ぎ澄まされた肉体と戦闘本能を持つバードマン中隊の隊長。
- フォレストン
- EDF情報局の局長。未知の上司でもある。
- 久見・ジェファーソン
- 天変地異から航空事故までを予知する預言者であるが、出生・出自は小説版での最終決戦時のエピソードまで不明だった。イバリューダーの地球侵攻をも予言した。
イバリューダー
- オーガン
- イバリューダー最強と謳われた「勇者」。イバリューダーが闘争の中で失ったものを求め、地球へとやって来た。
- ラング
- オーガンの上官であるヘッド・デトネイター。相手の表層思考を読み取る能力を備え、戦闘力も非常に高い。
- リーブ
- かつてのオーガンのパートナー。オーガンの求める「イバリューダーの失ったもの」に興味を抱いている。
- ゾア
- イバリューダーの総司令官にして最強の戦士。力こそが全てであるとし、それに固執している。
- ミーク
- 予知能力を持ったイバリューダーの指導者。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
オーガン
- オーガン
- イバリューダーのオーガンが使用していたソリッドアーマーであり、彼の体そのものでもある。
- オーガン (地球製)
- オーガンのデータをもとに地球の技術で複製されたソリッドアーマー。彼の意思に同調できるトモルだけが使用可能。
EDF側兵器
- バードマン(ハリケーンMkIII)
バードマン(スピットファイヤMkII) - 大気圏内での戦闘機的な役割を務めるエクテアーマー。スパロボでは人型・飛行機形態の可変が再現されている。
- フリーマン(テンペストMKI)
- 上空からの地上攻撃に特化したエクテアーマー。戦闘ヘリ形態に変形、ウェポンハンガーに各種誘導弾を装備する。SRW未登場。
- タンクマン(クロコダイル)
- 戦車形態に変形する陸戦用エクテアーマー。全地域用キャタピラフッドと交換可能なカノンハンド、耐レーザー装甲を有する。SRW未登場。
- EDF宇宙戦闘機
- デザインの違う2タイプが登場。原作でのEDF宇宙軍のソリッドアーマー以前の主戦力だがイバリューダーには為すすべ無く撃墜されていた。SRW未登場。
- EDFソリッドアーマー
- EDFがオーガンとリーブの遺したデータを基に上記エクテアーマーの発展型として開発した、量産型ソリッドアーマー。
- ドレッドノート
- 500m級戦艦。原作では冥王星宙域でイバリューダーと戦闘し撃沈。SRW未登場。
- ドレッドノートII
- 600m級戦艦だが前者とは違いソリッドアーマー用宇宙空母的なデザイン・性能となっている。SRW未登場。
EDF宇宙戦艦はこれら以外に200m級と150m級が存在するがSRW未登場である。
イバリューダー
- エイド
- デストロイヤークラス。本作ではOVA本編に存在するモブのウォリアーズ達の代わりを務めているのでスペックは雑魚レベルに落とされている。
- エイドII
- ウォリアーズクラス。上記エイドの”中の人”だが本来は上位のエイドのみがエイドIIを内蔵し、ランクの低いエイドには内蔵されていない。
- ラング
- ヘッド・デトネイター(クラスとしてはデトネイター)。
- リーブ
- スカウトクラス。
- ゾア総司令
- イバリューダー戦闘母艦
- 200m級戦艦。原作では月面でアーキタイプ・オーガンと相打ちになった他最終決戦時に多数出現。SRW未登場。
用語
楽曲
- エンディングテーマ
-
- 「バンディリア旅行団」(01)
- 作詞・作曲・平沢進 / 編曲:平沢進、松本かよ / 歌:平沢進&東京混声合唱団 / String:内田輝ストリングス
- 『W』で採用。
- 「山頂晴れて」(02)
- 作詞・作曲・編曲:平沢進 / 歌:平沢進&戸川純 / Chorus:見上裕一、藤井ヤスチカ、藤井一彦、高橋ボブ、竹内修、鎮西正憲
- 「魂のふる里」(03)
- 作詞・作曲・編曲・歌:平沢進 / String:三宅純
- 『W』で採用。
- 劇中BGM
-
- 「DETONATOR ORGUN」
- 『W』で採用。
登場作と扱われ方
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 原作ではイバリューダーのアーキオーガンの出番はほんの一分ほどだが、今作品では、第一部・第二部のうち、第一部を通じてスポット参戦を続けるという大出世を遂げている。
また、『宇宙の騎士テッカマンブレードシリーズ』のクロスオーバーも多数設けられ、ソリッドアーマーとテックシステムの類似性や、イバリューダーがラダムを激しく憎悪する理由などが語られ、後に二つを結ぶ驚愕の事実が明らかに。流れが非常に自然で、二作品が同一作品ではと誤解される程見事に出来上がり、非常に高い出来栄えである。
反面、参戦をしているのはオーガンとバードマン(陽子)、それと隠し扱いの地球製リーブ型ソリッドアーマー(パイロットはバードマンの陽子がそのまま引き継ぐ)一種のみ、原作そのものの再現も『ブレード』とのクロスオーバーの都合上最低限に留まる、オーガンの強化が最終局面の終盤と、作品単体の扱いとしてはある程度控えめな待遇になっている。
主要スタッフ
- 制作
- AIC
- アートミック(制作協力)
- 監督
- 大張正己
- 原作・脚本
- 柿沼秀樹
- キャラクターデザイン
- 菊池通隆(現:麻宮騎亜)
- メカニックデザイン
- 幡池裕行(現:伊東岳彦)
- 音楽
- 平沢進
商品情報
DVD
小説版
設定資料集