中華連邦
中華連邦とは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場する国家。
概要
ブリタニアやE.U.に並んで世界に覇を唱えるアジア地域随一の大国。その版図は東アジアのみならず、中央・南・東南アジア、一部はイスラム教圏にも達する。 その国力・戦力は実質神聖ブリタニア帝国に次ぐほどの規模を誇り、ブリタニア側も迂闊な手出しが出来ず、東アジアでの侵攻作戦において巨大な障壁として立ちはだかっている。
その名の通り連邦国家であり、主体である「中華」を中心に、制圧・併合した国を自治州として支配下に置いているが、各自治州は半独立の軍閥が台頭して抑えており、本領である中華以外の地域の支配体制は必ずしも盤石ではない。現実の中国とは異なり、中国皇室やその文化が存続したまま近代化・権力統合を成し遂げることに成功しており、天子(皇帝)が元首として君臨する君主制国家ともなっている。一方でブリタニア側の「富を平等に分配した結果、中華連邦は怠け者ばかりになった」との言から、共産主義的な体制も取り入れていると思われる[1]。しかし、現在ではすっかり体制内の腐敗が進んでおり、大宦官たちはその最たる一例として中華連邦内に根深く巣食っている。当代の天子は先帝の早世によってまだ幼少であったため、大宦官たちが実質的な後見役として政務を執り仕切っているが、彼らは実権を握ったことをこれ幸いとばかりに専横を振るい始め、国内には暗雲が漂い始めている。
第一期ではキュウシュウ戦役に乗じてエリア11に介入、ブリタニア勢力を叩き出して同地の取り込みを企むも、ブリタニア側の迎撃部隊に敗北して撤退した。「R2」ではゼロが宦官の一人を調略したことで黒の騎士団と協力体制を取るも、それは中華連邦を中心に反ブリタニア連合国家「超合衆国」の建国を目論むゼロの謀略の一環で、その過程における抗争で宦官とブリタニアの影響力を排除し、一度は各自治州が独立の動きを見せるなど旧体制の崩壊を招いたが、黒の騎士団と黎星刻軍の迅速な鎮圧行動と天子を旗印とした新体制の樹立によって「合衆国中華」として生まれ変わり、超合衆国の主要構成国としてその役目を果たしていくこととなる。
ラクシャータ・チャウラーが日本製KMFの開発に従事していたインド軍区が自治州の一つとして含まれており[2]、この地域はブラックリベリオンで敗走した黒の騎士団の一部の幹部が隠れ潜んで再起を図る場所ともなった。
登場作品
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。人革連を構成する国家の一つとなっている。保有兵器の鋼髏が人革連の戦力として登場するが、それ以外はほぼ名前のみの登場。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 地球連邦成立に伴い、それを構成する国家の一つとなっている。「R2」の参戦となったため、今作で本格的に舞台の一つとなる。
人物
- 天子
- 国家元首。しかし、宦官らの傀儡となっていて実権を持たず、彼らの専横で国政が乱されている事実もほとんど知らない。
- 黎星刻
- 武官。敬愛する天子を人質にされて大宦官に不承不承従っているが、その陰では密かに反乱の計画を立てている。
- 大宦官
- 官僚。幼少の天子の政務の補佐…という名目で、彼女をないがしろにして専横を振るっている。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 仮想敵国の皇子。中華連邦の混乱に付け入り、戦わずして同国を制圧下に置くべく謀略を展開する。
関連用語
- 黒の騎士団
- 協力体制を取る。
- E.U.
- 同格の覇権国家。当初は対ブリタニア同盟を結んで、東西からブリタニアのユーラシア進出を阻む防壁となっていたが、思想の違いや利権を巡る対立から袂を分かった。