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2015年8月9日 (日) 12:47時点における版
ベターマン(Better Man)
『ベターマン』の作中に登場する、同作のタイトルの由来ともなっている生命体の総称。
その姿はかなり人間に近いものとなっているが、後述の通り生命体としての本質は全く異なる存在である。
概要
生物学的には「ソムニウム」とも呼称される生命体で、人類と同じく霊長類に属する。
人間を始めとする生命体の身体はタンパク質により構成されており、そのため我々はタンパク質を合成できるタイプのアミノ酸「L型アミノ酸」を摂取する必要がある。それに対しソムニウムは、L型のアミノ酸の光学異性体であり、タンパク質を合成することの出来ない「D型アミノ酸」を利用して生命活動を維持している、地球上で唯一の生命体である。
彼らは人間の死体を苗床として育つ特殊な植物「アニムスの花」の摂取によりD型アミノ酸を補充している。また、その実はベターマンにとって変身の起爆剤としての役割を果たし、摂取によって一種の戦闘形態へと変貌を遂げる(狭義には、この形態を指してベターマンと呼称することもある)。
その存在は生態系の中において、地球上の全生命体にとっての天敵に対する免疫抗体的な役割を与えられている。劇中、7年前に行われた不死人=ベストマンを生み出す計画であるダイブインスペクションの結果、生命全体にとってのガン細胞=カンケルの発生という事態を招く。この事件がベターマン作中で大問題となっている伝染病「アルジャーノン」発生の源であり、その場に居合わせた人物が脳内に生体死滅インパルス・プリオン蛋白を刻みこまれた結果、彼らと接触した人物がアルジャーノンにかかっていくことになった。アルジャーノンに感染した人物はその死亡によりアニムスの花の苗床となり、いわばソムニウムの餌となる。即ち、アルジャーノンとはカンケルを打ち倒すソムニウムを招来するための自然の摂理とも呼ぶべきものであった。最終的にソムニウムはその役割を全うし、カンケルを討ち滅ぼすことに成功する。
設定のモチーフは「吸血鬼」で、言い換えれば人を餌として喰らう亜人種。但し前述の通り、彼らはアニムスの花によってしか生命活動を維持できないため、人類とは共生の関係にあり、劇中でもそのような「人を食しなければいけないが故の共生関係」という側面が強く押し出されている。
また、勇者王ガオガイガーに登場したレプリジンは、パスキューマシンによってオリジンから生み出された光学異性体であり、べターマンとはリミピッドチャンネルによる交信が可能(劇中ではレプリパピヨンとベターマン・ラミアが交信に成功している)。
スパロボに登場した変身形態
関連項目
- ソムニウム
- アルジャーノン
- 感染者を発狂させ自殺・大量殺人に追いやる奇病。その正体は、地球生物の免疫抗体たるベターマンを活動させるのに必要なアニムスの花を栽培するために、人類に組み込まれた『アポトーシス(プログラムされた死)』である。
- ダイブインスペクション