「劉鳳」の版間の差分
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:第13話。カズマとの対決は更なる苛烈さを伴い始め、これ以上は危険だとシェリスは劉鳳を止めようと声をあげる。しかし劉鳳はもうカズマしか見ていなかった……。 | :第13話。カズマとの対決は更なる苛烈さを伴い始め、これ以上は危険だとシェリスは劉鳳を止めようと声をあげる。しかし劉鳳はもうカズマしか見ていなかった……。 | ||
+ | :なお、脚本家の黒田洋介氏によれば、この台詞を入れたのはフェミニストを自認する黒田氏ではなく、監督の谷口悟朗氏だった事を述べている。 | ||
;「俺を都合のいいように使おうとしたな! 精神の死は、肉体の死よりも重い!」 | ;「俺を都合のいいように使おうとしたな! 精神の死は、肉体の死よりも重い!」 | ||
:第16話より。記憶喪失の状態で雲慶のマッド・スプリクトによる精神操作を受けるも、遂に記憶を取り戻して激怒する。己の正義と信念を弄ぶような下劣な真似を劉鳳は決して許さない。それはきっと、あの男も同じだろう。 | :第16話より。記憶喪失の状態で雲慶のマッド・スプリクトによる精神操作を受けるも、遂に記憶を取り戻して激怒する。己の正義と信念を弄ぶような下劣な真似を劉鳳は決して許さない。それはきっと、あの男も同じだろう。 |
2020年5月25日 (月) 22:46時点における版
劉鳳 | |
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読み | りゅう ほう |
外国語表記 | Ryuhou |
登場作品 | スクライド |
声優 | 緑川光 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 17歳 |
所属 | ホーリー |
アルター能力 | 絶影 |
概要
対アルター能力者特殊部隊ホーリーに所属する少年。ホーリーでのランクはA級。
6年前に母親と愛犬を謎のアルター使いに殺害された過去を持ち、その際にアルター能力を発現させた。母を殺したアルター使いを探し出すためホーリーに入隊し、ネイティブアルター狩りを行っている。かつては心優しい少年だったが、母を殺されて以降は冷酷な性格に変貌した。一見クールだが激高しやすく、特に母親の仇と考えているネイティブアルターに対しては強い憎悪を向ける。
カズマの事は当初は実力差もあったため歯牙にもかけていなかったが、徐々に成長していく彼をライバルと認めていく。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2019年9月のイベント「我道」の期間限定ユニット。絶影のパイロット扱い。イベント報酬のパイロットパーツはボイス付き。
パイロットステータス
精神コマンド
人間関係
- 劉大蓮
- 父親。ロストグラウンド復興地区の四分の一を支配している大物華僑でもある劉家の総帥。劉鳳がホーリーに入隊する事にも反対しないなど、良き父でもあり、良き理解者でもあった。しかし、無常矜侍の陰謀により劉家の財産を全部没収され、自身も人質にされるが息子の迷惑にならないように自決した。
- 劉桂華
- 母親。温厚な性格をした心優しき女性だが、六年前に謎のアルター使いの手によって愛犬であった絶影と共に殺されてしまう。そしてその件が、劉鳳を大きく変えてしまう切っ掛けとなった。漫画版では設定が異なり、ジグマールと共謀して自身が死んだことにして劉鳳の能力を開花させてホーリーに売り渡し、自身は外国に高飛びした悪女として描かれている。
- カズマ
- お互いに認め合う最大最強のライバル。当初は彼を単なるアルター犯罪者として見下していたが、戦いを経て唯一無二の戦うべき相手として認識していく。
- 何もかもが正反対であったが、「自らのルールを意固地なまでに貫く点」だけは驚く程よく似ていた。
- 桐生水守
- 幼馴染で想いを寄せられている。
- シェリス・アジャーニ
- ホーリーの隊員。やはり想いを寄せられている。
- マーティン・ジグマール
- HOLY隊長。ロストグラウンドに秩序を齎す理念に同調した劉鳳に絶大な期待を寄せている。漫画版・アニメとも終盤に敵対するが、理由は正反対。
- 由詑かなみ
- 最悪の出会いをしてしまったが、とある事情から触れ合うことになる。
- 瓜核
- 同僚。関係は悪くなく、再隆起で行方不明になっていた劉鳳を見つけたときは嬉しそうにしていた。また、ホーリーを抜けるときもその場では交戦せずに見逃すなど中立に近い立場を取る。ホーリーが無常に掌握された後も一貫してジグマールの部下として行動し、間接的にではあるが支援することになる。
- ウェッジ・バーンズ
- 第2話冒頭で、劉鳳が絶影を使って倒したネイティブアルターの少年。不良グループのリーダーで、仲間を率いて立ち入り禁止区域で集会していた所を、ネイティブアルター保護活動中に遭遇。アルター能力で強襲されるが、不良仲間共々絶影でなぎ払い、身柄を確保・強制連行した。
- ドレッド・レッド
- カズマとの死闘で記憶を失い、彷徨っていた所で彼が支配していた強制労働所に流れ着く。最初は手下たちに嬲られるなどされるがままであったが、かなみと彼女が庇った中年女性・吉井さんに手下が面白半分に暴行を加えようとした所を、やんわりと諭すが彼が自分の意見を聞く気がないと判断すると、倒すべき悪と断定。手下を一人残らず蹴散らし、アルター能力を持ち出したドレッドも、(絶影は出さず、精々相手のアルターを分解する程度に能力は使ったが)丸腰で倒した。これにより、ドレッドがやられた事で彼の力を後ろ盾に、残忍に振る舞っていた赤ジャケットの手下たちも、恐れをなして蜘蛛の子を散らすように砦から逃げて行った。
- 集落のインナーの住民たち
- カズマとの戦いによって発生したロストグラウンドの再隆起により、住む場所を失い彷徨い歩いていた所を、ドレッドの一味に無理矢理連行され強制労働を強いられていた人々。劉鳳がドレッドとその手下たちを一人で倒した事で、彼らからは英雄視され、一時はリーダーに推薦されたりと、心を通じ合わせ穏やかな一時を過ごす。しかし、本土に連行するためにホーリーの来夏月爽や雲慶が集落に襲来した事により本来の記憶を取り戻し、シェリスや瓜核の口からドレッドと同じアルター能力者で、しかもホールドの人間だった事が解ると態度を一変させ、集落から出ていくように言われ、追い出されてしまった(大変心苦しい様子を見せていたが)。尤も劉鳳もホーリーの方針が間違っていた事に気付き、脱退した身なので彼らを責めはせず、集落から少し離れた山道に小屋を建て彼らを遠目から何が何でも守る事を決意した。
- 無常矜持
- 本土から派遣されたアルター使い。自分の父がロストグラウンドで勢力を伸ばす際に潰した勢力の関係者と判明する。
- かなみを攫い、父を自殺に追い込んだ彼に激しい敵意を燃やす[1]。
名台詞
アニメ版
- 「この毒虫(共)が!」
- 劉鳳といえばコレ。己が信念に基づき、理由なき力を振るう者たちを断罪する。記憶喪失になった後半でも、この台詞だけは変わらなかった。
- 「あの男の拳は、ただ闇雲に振り回しているわけではない…刻むしかないようだな、あの男の名前を…カズマという名前を」
- ホーリーの収容所から脱獄したカズマを止めようとしたが、逆に自分がダメージを負い突破されてしまう。取るに足らないはずの能力者だったカズマが自身に傷を負わせたことから明確に敵と認め、名前を覚える。
- 後にこの人がこれのパロディセリフを口走る。
- 「なぜ隠れる? 今まで好き勝手に行動していながら、形勢が不利になった途端、逃げ回るのか。もし貴様たちにも大義と正義があるのなら、この少年のように振る舞って見せろ」
- 第9話より。自らに抗議してきた幼い子供にも絶影を召喚して容赦なく攻撃する……かと思いきや、その攻撃は隠れ潜んでいた暴徒達へ向けられていた。正々堂々と真正面から挑んできた者に対する敬意と、都合が悪くなった途端に意志を翻して保身を図る者に対する軽蔑が、劉鳳の価値観を現している。
- 「うるさい!! 女如きが邪魔をするな!!」
- 第13話。カズマとの対決は更なる苛烈さを伴い始め、これ以上は危険だとシェリスは劉鳳を止めようと声をあげる。しかし劉鳳はもうカズマしか見ていなかった……。
- なお、脚本家の黒田洋介氏によれば、この台詞を入れたのはフェミニストを自認する黒田氏ではなく、監督の谷口悟朗氏だった事を述べている。
- 「俺を都合のいいように使おうとしたな! 精神の死は、肉体の死よりも重い!」
- 第16話より。記憶喪失の状態で雲慶のマッド・スプリクトによる精神操作を受けるも、遂に記憶を取り戻して激怒する。己の正義と信念を弄ぶような下劣な真似を劉鳳は決して許さない。それはきっと、あの男も同じだろう。
- 「今わかった!俺の理念がホーリーの中にあるのでは無い!ホーリーの理念を追求し、受け継ぐ者こそがこの俺!絶影を持つ男――劉鳳だ!!」
- 記憶を取り戻したことで雲慶や来夏月と敵対し、また無常が仕切るようになり道を踏み外そうとしているホーリーを離脱。ロストグラウンドに秩序をもたらし、力なき人々を守る。それがHOLYの本来あるべき姿であり劉鳳が進むべき道筋なのだ。ついに迷いなき確信を得た彼は、信念を失った力を振りまくかつての同僚にな迷いなく敵対するのであった。
- 「フ、フフフ。こんな……ささやかな。嗚呼……すぐにでも手に入りそうな物を、俺はこんなにも欲していたのか……。不器用な、俺は本当に不器用な男だ」
- 最終話『夢』。熾烈、苛烈な熱量を伴っていくカズマとの戦い。絶影とシェルブリットのぶつかり合いで吹き飛んだ二人はささやかな夢を視ていた。当たり前の日常。シェリスと橘あすかが自分を呼びに来て、水守に送り出される。頼もしい仲間たちと一緒に、ジグマールから下された命令を遂行しに行く。自らの正義を示し、荒廃した大地に秩序を齎す『HOLY』隊員の姿――けれど、もうHOLYは存在しない。あるのは理念。揺るぎない信念。志を託してくれた漢達に報いるため、絶影をもつアルター使い・劉鳳は道を切り開く。
漫画版
- 「その無理、俺の道理でこじあける!!!」
- ジグマールとの決戦時。カズマに「(ジグマールを倒すのは)お前じゃ無理だな」と言われて。
- スクライドと同じく黒田洋介氏がシリーズ構成を務めている機動戦士ガンダム00でも、グラハム・エーカーが似たようなセリフを言っている。
- この後、ジグマールの恐るべき猛攻により敢え無く玉砕してしまう……
- カズマ「手ごわくても!」
- 「勝つ!!」
- 倒れても立ち上がり、それでも抗う二人。しかし――『だから無理だって!!』というジグマールの猛攻はそんな覚悟をあっさりと粉砕しにかかるのであった。
- 「俺も2人(シェリス)で十分だ!!」
- 最終決戦時。カズマの「俺1人で十分だ!!」に呼応する劉鳳の決起。
迷台詞
漫画版
- 「ロスト・グラウンド特殊任務用警察(ホーリー)―― 劉鳳」
- 初登場時の名乗り。台詞だけだとなんて事はないのだが、「ビシッ…」と言う効果音と共に角度をつけた人差しがシュールに見える。なおこの構図は、同作者の書いた別の漫画の人物で再度使用されている。
- 「何が知識だ 貴様は甚だしい勘違いをしている」
- 「『ビバ』はイタリア語で 『ノウレッジ』は英語だ!!!」
- T.T撃破後。T.Tのアルター名に対する言及なのだが、己の過去を最愛のパートナーと共に乗り越えカッコよく勝負を決めた後にコレなので実にギャップが激しくシュール。
関連機体
- 絶影
- 劉鳳のアルター能力。普段はSPのように待機し、劉鳳の声に応じて攻撃する。しかし隠された形態があり、それこそが本来の姿。
余談
- 『スクライド』の監督である谷口悟朗氏は、劉鳳について『男が自分の生き方を貫こうとした時、社会や人間関係とどう折り合いをつけるか、変化させていくのか。それを描いたキャラクター』と語っている。
- 劉鳳を演じた声優の緑川光氏は、映画『スクライド オルタレイション QUAN』のBlu-ray & DVD発売記念トークショーにて、「僕は10年前からずっとシェリスの事、好きでしたよ」とシェリス役の倉田雅世氏に告げている。
商品情報
脚注
- ↑ もっとも無常から見ても劉家は自分の生活を破壊した仇敵ではある。家柄繁栄の過程で表には出せない事をしていた際、劉家が飲み込んできた家柄の中に無常の名前があったという。