「無限のリヴァイアス」を編集中
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==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | [[西暦]] | + | [[西暦]]2137年、大規模な[[太陽]]フレアによって出現した高密度のプラズマ雲「ゲドゥルトの海」に黄道面を境に[[太陽系]]の南半分が覆いつくされた。この「ゲドゥルト・フェノメーン」によって滅亡の危機に追いやられた人類は、ヴァイア艦による外宇宙進出を目的とした「ヴァイア計画」を秘密裏に発動した。 |
− | + | 西暦2225年、相葉昴治が通う航宙士養成所「リーベ・デルタ」が[[テロリスト]]の襲撃によって制御不能になり、圧壊し始め、教官達は全員殉職してしまった。その時、リーベ・デルタ内部に隠されていたヴァイア艦「黒のリヴァイアス」が起動。リヴァイアスに避難した昴治達487人の子供達は、救助が来るまでの間リヴァイアスでの生活を開始する。 | |
− | + | ところが、子供達を救助するはずの軌道保安庁はリヴァイアスに対し攻撃を開始。これを退けた事により、リヴァイアスは逆にテロリスト扱いを受け、追われる身となってしまう。 | |
− | + | 昴治達は自分達の受け入れ先を求めて逃避行を続けていくが、それにより艦内は不穏な空気に包まれていき、混沌と化していく…。 | |
==登場人物== | ==登場人物== | ||
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:本作の主人公。政権ごとに立ち位置が変わりながらも自分が成すべきことを見出そうとする。 | :本作の主人公。政権ごとに立ち位置が変わりながらも自分が成すべきことを見出そうとする。 | ||
;[[相葉祐希]] | ;[[相葉祐希]] | ||
− | : | + | :昴治の弟。VGチームのエースとしても活動。 |
;[[蓬仙あおい]] | ;[[蓬仙あおい]] | ||
:相葉兄弟の幼なじみ。兄弟の和解を願う。 | :相葉兄弟の幼なじみ。兄弟の和解を願う。 | ||
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===ツヴァイ=== | ===ツヴァイ=== | ||
− | + | 士官候補生で構成されたエリートチーム。正式名称は'''操船科二期生'''。 | |
;[[ユイリィ・バハナ]] | ;[[ユイリィ・バハナ]] | ||
110行目: | 110行目: | ||
===チーム・ブルー=== | ===チーム・ブルー=== | ||
− | + | 土星圏出身のアウトロー集団。 | |
;[[エアーズ・ブルー]] | ;[[エアーズ・ブルー]] | ||
:チーム・ブルーのリーダー。 | :チーム・ブルーのリーダー。 | ||
;フー・ナムチャイ | ;フー・ナムチャイ | ||
− | : | + | :チーム・ブルーのサブリーダー。詐欺師の息子で'''言葉の魔術師'''と揶揄されるほど弁が立つ。 |
;リュウ・ギイル | ;リュウ・ギイル | ||
:粗暴な性格でチームの荒事担当。 | :粗暴な性格でチームの荒事担当。 | ||
122行目: | 122行目: | ||
:スパイに利用するためにチャーリーを誑かすがブルー失脚の際、彼に庇われたことで最終的に相思相愛の関係となり、その影響で改心する。 | :スパイに利用するためにチャーリーを誑かすがブルー失脚の際、彼に庇われたことで最終的に相思相愛の関係となり、その影響で改心する。 | ||
:看護科で医療の知識があったことから、昴治の負傷時にその治療を行った。 | :看護科で医療の知識があったことから、昴治の負傷時にその治療を行った。 | ||
+ | :後にリヴァイアスに再乗艦したのはブルーとクリフの2名のみ。 | ||
;ミシェル・ケイ | ;ミシェル・ケイ | ||
:クリフの妹。小悪魔的な性格で複数の男を侍らす。 | :クリフの妹。小悪魔的な性格で複数の男を侍らす。 | ||
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;パトリック・キャンベル | ;パトリック・キャンベル | ||
:リーベ・デルタ教官エリック・キャンベルの息子。 | :リーベ・デルタ教官エリック・キャンベルの息子。 | ||
− | : | + | :エリックに会いに来た直後にリーベ・デルタ倒壊事故で死別することになるもユイリィに保護され、父の死を乗り越え、自立もしていく。 |
;カレン・ルシオラ | ;カレン・ルシオラ | ||
− | : | + | :明るく社交的だがグループへ入らず単身行動を好む少女。途中からVGの操縦チームに加わるなど能力も高い。 |
:個人的興味から祐希と行動を共にするようになる。 | :個人的興味から祐希と行動を共にするようになる。 | ||
;ニックス・チャイプラパット | ;ニックス・チャイプラパット | ||
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;市川レイコ | ;市川レイコ | ||
:あおいとこずえの親友。叔父のジョンに憧れている。 | :あおいとこずえの親友。叔父のジョンに憧れている。 | ||
− | : | + | :気弱だがお調子者の面もあり防犯グッズにこだわるなどストーリーにおけるムードメーカー的存在であったがこずえの暴行事件を防げなかったことでイクミから激しく詰められ、その恐怖からグループを抜け、ファイナの庇護下に入る。 |
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;エマーソン・エルビィ | ;エマーソン・エルビィ | ||
:リリッシュの彼氏。リリッシュとは相思相愛であったがギャンブルに溺れるようになったことで不仲となり、事件後に破局。 | :リリッシュの彼氏。リリッシュとは相思相愛であったがギャンブルに溺れるようになったことで不仲となり、事件後に破局。 | ||
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:コンラッドが艦長を務める灰色のヴァイア艦。スフィクスはマーヤ。 | :コンラッドが艦長を務める灰色のヴァイア艦。スフィクスはマーヤ。 | ||
;深緑のヴァイスハイト | ;深緑のヴァイスハイト | ||
− | : | + | :第23話の冒頭にてシルエットの状態のみ登場したヴァイア艦。 |
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;山吹のディプロマーター | ;山吹のディプロマーター | ||
− | : | + | :本編未登場のヴァイア艦。 |
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===[[ヴァイタル・ガーダー]]=== | ===[[ヴァイタル・ガーダー]]=== | ||
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==用語== | ==用語== | ||
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;ゲドゥルト・フェノメーン | ;ゲドゥルト・フェノメーン | ||
− | :異常噴出した[[太陽]] | + | :異常噴出した[[太陽]]フレアにより[[太陽系]]全域が超重力とプラズマの渦巻く「ゲドゥルトの海」に覆われた現象。 |
− | :[[地球]] | + | :[[地球]]も南半球がゲドゥルトに晒され、17億もの人類が失われた。将来的には太陽系の惑星全てがゲドゥルトに沈む事が予測されていることから、「ヴァイア計画」が開始される。 |
− | : | + | :大災害である一方で、ゲドゥルトのプラズマエネルギーは、リーベ・デルタのような宇宙ステーションの[[動力・エンジン・エネルギー|エネルギー]]を充電するのにも用いられる等、人類の生活に欠かせないものにもなっている。 |
− | : | + | :なお、ゲドゥルトの海はその深度をシアー(sere)という単位で表され、深度が深いほど環境は過酷になっていく。また、本作の物語の各話数を表す単位としてもsereが使われている。 |
;ヴァイア計画 | ;ヴァイア計画 | ||
:来たる第2のゲドゥルト・フェノメーンに備えた、ヴァイア艦による外宇宙進出計画。 | :来たる第2のゲドゥルト・フェノメーンに備えた、ヴァイア艦による外宇宙進出計画。 | ||
;ヴァイア艦 | ;ヴァイア艦 | ||
− | : | + | :ヴァイア計画の核となる存在。重力制御能力を持ち、ゲドゥルト最深部へも潜航可能な航宙可潜艦。名称の由来は「ヴァイア」と呼ばれる宇宙生物を重力制御源としている事から。 |
:通常の艦船よりも遥かに長く深くゲドゥルトの海に潜ることが可能となっており、艦内も極めて高度な重力制御によって常に1Gの状態が保たれている。 | :通常の艦船よりも遥かに長く深くゲドゥルトの海に潜ることが可能となっており、艦内も極めて高度な重力制御によって常に1Gの状態が保たれている。 | ||
− | : | + | :本来の用途は移民船であり、戦闘を目的として造られたものではないが、搭載しているヴァイタル・ガーダーと重力制御機能を転用することで通常の戦闘用艦船とは比較にならない戦闘能力を発揮する。 |
;[[ヴァイタル・ガーダー]] | ;[[ヴァイタル・ガーダー]] | ||
:ヴァイア艦と対を成す存在である機動兵器。艦の要であるヴァイアを核としているため、搭載は各艦に1機のみ。パイロットは搭乗せず艦内から遠隔操縦される。 | :ヴァイア艦と対を成す存在である機動兵器。艦の要であるヴァイアを核としているため、搭載は各艦に1機のみ。パイロットは搭乗せず艦内から遠隔操縦される。 | ||
;スフィクス(S-fix) | ;スフィクス(S-fix) | ||
:ヴァイア艦の制御中枢を司る存在。ソリッド体の形状は艦によって異なる。スフィクスの死はヴァイア艦の機能停止に等しい。 | :ヴァイア艦の制御中枢を司る存在。ソリッド体の形状は艦によって異なる。スフィクスの死はヴァイア艦の機能停止に等しい。 | ||
− | : | + | :乗組員らの精神とリンクして効率的に艦全体のコントロールを行う機能を有しており、未熟なリーベ・デルタの訓練生らでも問題なく操艦や艦内機能の管理を可能としている。特に艦長として認識された者とのリンクは極めて強く、命令が最優先で処理されるため、ヴァイア艦の艦長となることは階級だけでなく、実際にヴァイア艦そのものを掌握するに等しいほどの権限を得ることと同義となる。このため、歴代リヴァイアスの艦長の中には隔絶された艦内社会の権力者として君臨した者も居る。 |
− | : | + | :一方で、精神リンクのフィードバックから引き起こされる「バックヤード」と呼ばれる弊害により、航行が長期に渡ると乗組員の精神に異常をきたさせてしまうという問題点も抱えている。 |
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==楽曲== | ==楽曲== | ||
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**谷口氏はリヴァイアスの政権担当者によって精神コマンドの使い手が変わり、なぜか昴治は常に居ることを考えていた。 | **谷口氏はリヴァイアスの政権担当者によって精神コマンドの使い手が変わり、なぜか昴治は常に居ることを考えていた。 | ||
*本作のシリーズ構成を務めた黒田洋介氏は「'''遂に俺も[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]を書かせてもらえることになったか'''と意気込んでいたが、勘違いであった」というエピソードがある。 | *本作のシリーズ構成を務めた黒田洋介氏は「'''遂に俺も[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]を書かせてもらえることになったか'''と意気込んでいたが、勘違いであった」というエピソードがある。 | ||
− | ** | + | **なお、黒田氏のガンダムへの参加は、この[[機動戦士ガンダム00|7年後]]に実現することとなる。 |
*この番組の30分後に放送されていた『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』(未参戦)において'''「夕方に小難しい話をしていられるか」'''とこの番組のことを揶揄するかのような台詞が出ているが、これは本来はシリアスな設定である原語版『ビーストウォーズメタルス』を日本語吹き替えにあたり子供たちに親しみやすいようにユーモラスな翻訳やアドリブを行った件についての発言であり、本作を指している訳ではない。 | *この番組の30分後に放送されていた『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』(未参戦)において'''「夕方に小難しい話をしていられるか」'''とこの番組のことを揶揄するかのような台詞が出ているが、これは本来はシリアスな設定である原語版『ビーストウォーズメタルス』を日本語吹き替えにあたり子供たちに親しみやすいようにユーモラスな翻訳やアドリブを行った件についての発言であり、本作を指している訳ではない。 | ||
*当初の結末は「昴治はイクミに殺され、それが元で艦内では殺し合いが勃発し、事件後、生き残りの1人であるユイリィが艦内で起きた惨劇を説明する」というバッドエンドになる予定だった。 | *当初の結末は「昴治はイクミに殺され、それが元で艦内では殺し合いが勃発し、事件後、生き残りの1人であるユイリィが艦内で起きた惨劇を説明する」というバッドエンドになる予定だった。 | ||
− | ** | + | **オープニング映像で「宇宙の闇に消えていくような昴治」は、死亡案の名残である。 |
*元々はアニメではなく、アドベンチャーゲームとして企画が進められてきたが監督の意向やスケジュールの都合上アニメ放映という形となった逸話がある。 | *元々はアニメではなく、アドベンチャーゲームとして企画が進められてきたが監督の意向やスケジュールの都合上アニメ放映という形となった逸話がある。 | ||