「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を編集中
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− | + | *小説作品 1989年~1990年 全3巻 | |
− | + | *初参戦スパロボ:[[スーパーロボット大戦V]](2017年) | |
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 富野由悠季監督による[[小説]]オリジナルの[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]作品。『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』のノベライズ'''『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の[[続編]]に当たる作品'''であり、設定<ref>[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|本編]]と異なる点の一例を挙げると、「[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]が本意ではないにせよ[[クェス・パラヤ|クェス]]を手に掛けている」等。</ref>もそちらから引き継いでいる。 | |
− | + | 『逆襲のシャア』の映画版又は徳間文庫より発売された小説の方とは微妙に時事が異なる部分もある作品なのだが、F90やシルエットフォーミュラの電撃コミック版の宇宙世紀年表には本作品で起こった事件が記載されている。また『[[機動戦士ガンダムUC]]』の公式Twitterでは「このΞガンダムが登場する「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、時代的にはガンダムUCの約9年後となる宇宙世紀105年が舞台。ep7では、これくらい先の時代への布石となるようなものも登場する予定です。(公報いぬ)」とのアナウンスがあった。実際に本作を出典とするグスタフ・カールが登場し、また[[クシャトリヤ]](・リペアード)が即席のファンネルミサイルを使用していた。 | |
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<!--== ストーリー == --> | <!--== ストーリー == --> | ||
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=== 主要人物 === | === 主要人物 === | ||
;[[ハサウェイ・ノア]](マフティー・ナビーユ・エリン) | ;[[ハサウェイ・ノア]](マフティー・ナビーユ・エリン) | ||
− | :主人公。[[シャア・アズナブル|シャア]] | + | :主人公。[[ブライト・ノア|ブライト]]と[[ミライ・ヤシマ|ミライ]]の息子。[[シャア・アズナブル|シャア]]の「人類を産んだ地球を滅亡させてはならない、保全すべきだ」という思想に共感し、[[地球連邦政府]]の中央閣僚から世襲と血縁による体制を揺さぶるため、政府高官を狙ったモビルスーツを使った[[テロリスト|テロ行為]]に参加する。 |
− | ; | + | ;ギギ・アンダルシア |
:[[ヒロイン]]。大保険会社の創業者の愛人で、ハサウェイの正体を見抜く鋭い感性を持った女性。 | :[[ヒロイン]]。大保険会社の創業者の愛人で、ハサウェイの正体を見抜く鋭い感性を持った女性。 | ||
− | ; | + | ;ケネス・スレッグ |
− | :キルケー部隊の[[指揮官]] | + | :キルケー部隊の[[指揮官]]。ハサウェイのライバルにして、もう一人の主人公的な存在。 |
+ | ;[[レーン・エイム]] | ||
+ | :キルケー部隊所属で、ペーネロペーのパイロット。 | ||
=== マフティー === | === マフティー === | ||
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=== [[地球連邦軍]] === | === [[地球連邦軍]] === | ||
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;[[ブライト・ノア]] | ;[[ブライト・ノア]] | ||
:ハサウェイの父。『逆襲のシャア』と『UC』に引き続いて[[ラー・カイラム]]の艦長を務める。 | :ハサウェイの父。『逆襲のシャア』と『UC』に引き続いて[[ラー・カイラム]]の艦長を務める。 | ||
+ | :中巻の挿絵や『Gジェネレーション』シリーズの顔グラフィックでは口髭を生やしている。本作では軍を退役し政治に出馬することを考えていた。そして政治家になるための社会勉強としてまずレストランをやろうと考えていたのだが…。 | ||
=== [[民間人]] === | === [[民間人]] === | ||
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;[[クェス・パラヤ]] | ;[[クェス・パラヤ]] | ||
:既に故人だが、ハサウェイの夢の中で登場。 | :既に故人だが、ハサウェイの夢の中で登場。 | ||
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== 登場メカ == | == 登場メカ == | ||
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;[[Ξガンダム]] | ;[[Ξガンダム]] | ||
:ハサウェイの乗機となるガンダム。機体に装備したミノフスキークラフトにより、大気圏内での高い機動戦を可能としている。 | :ハサウェイの乗機となるガンダム。機体に装備したミノフスキークラフトにより、大気圏内での高い機動戦を可能としている。 | ||
− | ; | + | ;メッサー |
:マフティーの主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、ジオン軍の設計思想を色濃く残した機体。 | :マフティーの主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、ジオン軍の設計思想を色濃く残した機体。 | ||
;ギャルセゾン | ;ギャルセゾン | ||
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=== 地球連邦軍 === | === 地球連邦軍 === | ||
;[[ペーネロペー]] | ;[[ペーネロペー]] | ||
− | : | + | :レーンの搭乗機体。大出力のミノフスキークラフトを装備しており、大気圏内のモビルスーツの運用を一変される機種として期待されている。 |
− | ; | + | ;グスタフ・カール |
− | :キンバレー部隊の主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、[[ジム]]や[[ジェガン]] | + | :キンバレー部隊の主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、[[ジム]]や[[ジェガン]]などの設計思想の延長線上に位置する汎用型。なお、『UC』のOVA版7巻で運用試験機として先行登場している。 |
;ケッサリア | ;ケッサリア | ||
:連邦軍で運用されているサブフライトシステム。 | :連邦軍で運用されているサブフライトシステム。 | ||
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== 用語 == | == 用語 == | ||
;マフティー動乱 | ;マフティー動乱 | ||
− | : | + | :宇宙世紀0105年に勃発したハサウェイ率いるマフティーと地球連邦軍との間の戦争。 |
;[[アデレード]] | ;[[アデレード]] | ||
− | : | + | : |
== 楽曲 == | == 楽曲 == | ||
− | 曲名は『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス シリーズ』に参戦した際に付けられたもの。 | + | :曲名は『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス シリーズ』に参戦した際に付けられたもの。 |
;「その名はマフティー・ナビーユ・エリン」 | ;「その名はマフティー・ナビーユ・エリン」 | ||
− | :ゲーム作品において使用されるBGM。『GジェネレーションF』が初出。『V』にて採用。 | + | :ゲーム作品において使用されるBGM。『GジェネレーションF』が初出。『V』にて採用。<br/>疾走感の中に悲壮さが混じった曲調は原作の雰囲気とマッチしているとして人気は高い。『閃光のハサウェイ』が登場するガンダムゲームではほぼ確実に使われており、現在でもΞガンダム&マフティーのテーマ曲として完全に定着している。 |
− | + | ;「連邦軍戦闘BGM(曲名不明)」 | |
− | + | :連邦軍戦闘BGM。『GジェネレーションF』が初出で、この頃の連邦軍の体制を表したような不穏な雰囲気の曲調が特徴。曲名が決まっていないため、便宜上「キルケー部隊(キルケーユニット)」と呼称されることがある。ゲームによっては下記の「レーン・エイムのテーマ」が採用されることがあるため、Gジェネレーションシリーズにおけるペーネロペー&レーンのテーマ曲として定着している。 | |
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;「強襲」 | ;「強襲」 | ||
− | :マフティー汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション | + | :マフティー汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出で、疾走感のある軽快なBGMになっている。なお、一部メロディに『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』の『ザフト:エース』に酷似した部分がある。 |
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;「レーン・エイムのテーマ」 | ;「レーン・エイムのテーマ」 | ||
− | :連邦軍汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出。 | + | :連邦軍汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出。<br/>Gジェネレーションシリーズでは一般兵の戦闘曲だが、一部ゲームではペーネロペー&レーンの戦闘曲として採用されている。 |
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== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
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『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではエンディングに表示されるハサウェイの「その後」が植物観察官と明らかに本作を意識したものとなっており、また『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|両]][[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|篇]]でも[[AG|会話の小ネタ]]程度に本作について触れられている。 | 『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではエンディングに表示されるハサウェイの「その後」が植物観察官と明らかに本作を意識したものとなっており、また『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|両]][[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|篇]]でも[[AG|会話の小ネタ]]程度に本作について触れられている。 | ||
− | === | + | === 単独作品 === |
;[[スーパーロボット大戦V]] | ;[[スーパーロボット大戦V]] | ||
− | : | + | :初参戦作品。機体のみの参戦と告知されていたが、作中のキャラクターである[[レーン・エイム|レーン]]も登場。 |
− | + | :本作のハサウェイは[[世界観/V|宇宙世紀世界]]の出身で[[バナージ・リンクス|バナージ]]と同年代の設定となっているが、新正暦世界の過去ではマフティー・ナビーユ・エリンとして活動し処刑されていた事実が語られている。 | |
− | + | :本作における世界観のからくりを考えると、新正暦世界における『[[第2次ネオ・ジオン抗争|シャアの反乱]]』は『閃ハサ』の前日談となる『ベルトーチカ・チルドレン』のストーリーが展開されていたのかもしれない。 | |
− | :本作のハサウェイは[[世界観/V | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *ニュータイプ1990年8月号のガンダムF91特集で、「先ごろ完結した「閃光のハサウェイ」は、映像化を前提としないノベライズオンリーの作品。当然ながら、映像より、さらにシビアな現実がそこには描かれている。」と書かれていた。この記事を元にして、本作は原作者の富野由悠季が映像化に許可をしないからアニメ化しないのだとインターネットなどで永らく語られていた。 |
− | ** | + | **しかし、ザ・スニーカー03年06月号のインタビューによれば「『~ハサウェイ』の経緯は覚えてないし、とくになにもなかったと思います。映像とのタイアップみたいなものもなにもなかった。」と綴られているので、単に執筆当時に映像化の企画が持ち上がらなかっただけで、原作者の富野が映像化を禁じているという噂はデマであろう。 |
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*『[[第4次スーパーロボット大戦]]』の[[没データ]]において本作に登場するΞガンダムのデータが存在している。 | *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』の[[没データ]]において本作に登場するΞガンダムのデータが存在している。 | ||
− | * | + | *富野氏が手掛けた『逆襲のシャア』小説には他にも、徳間書店より刊行された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(2002年に復刊したバージョンは『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』)があり、こちらは『閃光のハサウェイ』に比べて映像作品の補完的な内容を加えたノベライズとなっている(「閃光のハサウェイ」との繋がりは復刊バージョンの3シャア編のインタビューで物語的な繋がりはないと語られている)。 |
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== 脚注 == | == 脚注 == | ||
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[[Category:登場作品]] | [[Category:登場作品]] | ||
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