「シンジロウ・サコミズ」を編集中
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− | + | == シンジロウ・サコミズ/迫水真次郎 (Shinjirou Sakomizu) == | |
− | + | *[[登場作品]]:[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]] | |
− | + | *[[声優]]:小山力也 | |
− | + | *種族:地球人(日本人) | |
− | + | *性別:男 | |
− | + | *所属:日本海軍特攻隊→ホウジョウ国 | |
− | + | *[[軍階級|階級]]:大日本帝国海軍二等飛行兵曹⇒[[聖戦士]]⇒ホウジョウ国王 | |
− | + | <!-- *身長:---cm --> | |
− | + | <!-- *体重:---kg --> | |
− | + | *キャラクターデザイン | |
− | + | **小説:湖川友謙(カドカワノベルス版)、大森英敏(角川文庫版)、寺田克也(完全版表紙) | |
− | + | **アニメ:工藤昌史 | |
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+ | ホウジョウ国の王。<br/> | ||
+ | かつて太平洋戦争時の大日本帝国海軍特攻隊(小説版では階級は二等飛行兵曹)に所属しており、戦いの最中に[[バイストン・ウェル]]へと召喚され、'''[[リーンの翼]]'''を持つ靴を履いた[[聖戦士]]として戦った経緯を持つ。<br/> | ||
聖戦士の持つ[[オーラ力]]によるものなのか、70年以上の歳月が流れながらもサコミズ自身は壮年程度の歳を保っている。 | 聖戦士の持つ[[オーラ力]]によるものなのか、70年以上の歳月が流れながらもサコミズ自身は壮年程度の歳を保っている。 | ||
− | + | 原作小説版『リーンの翼』の[[主人公]]でもあり、'''OVA版でも一応の主人公である[[エイサップ・鈴木]]を食ってしまうほどの存在感を放っている'''。また、完全版小説では全編を通して主人公となっている。 | |
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− | + | === 小説版 === | |
+ | 第二次世界大戦中、[[沖縄]]の上空付近で[[特攻]]の最中に米軍機コルセアに撃破された瞬間、突如[[オーラロード]]が開きバイストン・ウェルに召喚される。その後、直心影流剣術を奮い見知らぬ土地で「聖戦士」として活躍する。そして戦い続ける中で彼のオーラ力が「リーンの翼」として顕現した。<br/> | ||
+ | いつかは無事に地上に戻れるものと期待していたが、同胞であった[[アマルガン・ルドル|アマルガン]]に裏切られて死亡。彼の意思はリーンの翼と融合して地上界に戻り、小倉に落とされるはずだった第三の原爆を防いだ。 | ||
− | + | OVA版発表後に刊行された完全版では大幅に修正が入り、アマルガン共々死亡せずに原爆を防ぎ、バイストン・ウェルに生きて帰還するという結末に変更され、OVA版のノベライズ分に繋がる形となっている(全4巻中、前半が原作小説の加筆、後半がOVA版ベースの新規執筆)。 | |
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=== OVA版 === | === OVA版 === | ||
− | 小説版(完全版以前)のラストとは違った運命を辿っており、[[リュクス・サコミズ]] | + | 小説版(完全版以前)のラストとは違った運命を辿っており、[[リュクス・サコミズ|リュクス]]が語った中ではアマルガンらと対立し自分に従っている兵を引き連れてホウジョウ国を作り上げたと語っている。<br/> |
+ | 再び地上界に戻った際、現在の[[日本]]の有り様を見て絶望し[[東京]]の崩壊を行おうとした。その際、急激な老化とオーラ力の暴走で[[ハイパー化]]したが、エイサップの[[説得]]と特攻前に残していった[[特攻人形]]へ託された想いに触れ改心。[[核ミサイル|核弾頭]]を[[アッカナナジン]]から取り上げ、リーンの翼と[[オウカオー]]のオーラ力を使い、核爆発を吸収。祖国を救い、その波乱の生涯に幕を下ろす…… | ||
− | + | なお、実は『[[聖戦士ダンバイン]]』の世界にもかつて存在していた。彼がアマルガンに討たれた場合の物語は『ダンバイン』に続き、残された桜花は[[ビルバイン]]のブースターの参考として使われる。一方、生き残った場合はOVA版『[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]]』に繋がることになる。 | |
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦UX]] |
− | + | :初登場作品。担当声優の小山力也氏も第2次Zでの[[ガイオウ]]役を経て初の版権キャラでのスパロボ参加となる。今作では世界観が未来寄りになっている都合上、時間の流れが原作以上に激しいものとなっており、[[バイストン・ウェル]]で70年ものの時間が経過し、地上では'''200年も経過した'''という設定になっている。 | |
:現実であった戦争の生き残りというキャラクター性もほぼ余すところなく再現され、その強烈なキャラクター故、物語の中でも強烈な存在感を誇り、物語を時には熱く、時には哀しく盛り上げる。 | :現実であった戦争の生き残りというキャラクター性もほぼ余すところなく再現され、その強烈なキャラクター故、物語の中でも強烈な存在感を誇り、物語を時には熱く、時には哀しく盛り上げる。 | ||
− | : | + | :日本の有り様を見て絶望する理由の1つは「自分と同じ目線に立てる人間がいなくなってしまった」ことではないかと解釈されているようで、自分と同じく大日本帝国軍に所属していた[[加藤久嵩]]とのやり取りにおいては穏やかな一面を見せていた。原作のラストで過去の怨念や妄執から解放されていることもあり、仲間になる際にはそういった「憑き物」が落ち、UXの面々に対して毅然としつつも穏やかな態度を見せている。 |
− | :基本的に原作通りの結末を辿るが、特定のフラグを成立させると[[隠し要素/UX|隠しキャラ]]としてリーンの翼の導きで生還し、第3部の[[ヒトマキナ]]との戦いに味方援軍として登場、仲間に加わる。場合によっては[[呂布トールギス|呂布]] | + | :基本的に原作通りの結末を辿るが、特定のフラグを成立させると[[隠し要素/UX|隠しキャラ]]としてリーンの翼の導きで生還し、第3部の[[ヒトマキナ]]との戦いに味方援軍として登場、仲間に加わる。場合によっては[[呂布トールギス|呂布]]もサコミズと同時加入する。 |
− | : | + | :フラグには最終決戦での説得も含まれるのだが、'''各参戦作品の主人公キャラから説得可能'''(それどころか、一部ライバルキャラやヒロイン格まで説得できる)という[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]以来の豪華な仕様となっている(版権キャラとしては[[L]]で[[張五飛]]が[[中島宗美|宗美]]への説得が前例として挙げられる)。 |
− | :本作においては彼もまた「時空を超える意思」の持ち主らしく、生存時に[[呂布トールギス|呂布]]のフラグが成立していると同時出現。それを示すフレーズを口にする他、リーンの翼によって[[オーラロード]]に消えた際はエイサップと共に「(『[[鉄のラインバレル|ラインバレル]] | + | :本作においては彼もまた「時空を超える意思」の持ち主らしく、生存時に[[呂布トールギス|呂布]]のフラグが成立していると同時出現。それを示すフレーズを口にする他、リーンの翼によって[[オーラロード]]に消えた際はエイサップと共に「(『[[鉄のラインバレル|ラインバレル]]』の)前世の地球」を見ている。カリ・ユガとの戦いの後、UXを元の世界に戻すための力の1つとなった。 |
− | :なお、『[[聖戦士ダンバイン]]』が前世の[[地球]]での出来事であり、[[ビルバイン]] | + | :なお、『[[聖戦士ダンバイン]]』が前世の[[地球]]での出来事であり、[[ビルバイン]]の補助ロケットがサコミズがかつて乗っていた桜花を参考にしている事、『ダンバイン』のバイストン・ウェルにはサコミズが存在しない事と合わせると、前世の地球におけるサコミズは初期小説版の展開でアマルガンに殺害されていたと解釈できるかもしれない。 |
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]] |
− | : | + | :原作とは違い、[[コドール・サコミズ|コドール]]と[[コットウ・ヒン|コットウ]]に引導を渡した後は憎しみと哀しみの感情に取りつかれ[[カイルス]]に襲い掛かるが、[[特攻人形]]からの少女たちの想いを受け、憑き物が落ちた後は[[ELS]]との直接対話に向かう[[刹那・F・セイエイ|刹那]]を援護する。 |
− | : | + | :その後はソレスタルビーイング号での戦いで参戦し、これを期に[[カイルス]]に加わった。 |
− | |||
− | |||
− | == | + | === ACEシリーズ === |
− | === [[ | + | ;[[Another Century's Episode 2]] |
− | + | :OVA本編に先駆けてサプライズ参戦。 | |
+ | ;[[Another Century's Episode 3 THE FINAL]] | ||
+ | :中盤から本格的にシナリオに絡んでくるが、ルート選択によっては一度も戦わないことも。最期は[[フィフス・ルナ]]を相手にリーンの翼を発動させて、自らの命と引き換えにフィフス・ルナの落下を阻止する。最期の流れも併せて、フィフス・ルナが原作において[[矢藩朗利|朗利]]と[[金本平次|金本]]によってアメリカ軍から奪取されて東京に投下された核弾頭の代わりも兼ねている。 | ||
+ | == パイロットステータスの傾向 == | ||
+ | === 能力値 === | ||
+ | 版権ボスだけあって全体的に高い。特に搭乗する[[オウカオー]]が格闘専用なのもあって格闘が最も高く設定されている。 | ||
=== [[精神コマンド]] === | === [[精神コマンド]] === | ||
− | ; | + | ;[[直感]]、[[気迫]]、[[直撃]]、[[理想]]、[[魂]] |
− | + | :UXのもの。エイサップと違い「集中」がないため単機での切りこみは厳しいが、「魂」があるため一発の火力で勝る。PUを組ませるなら雑魚はエイサップで刈り落とし、サコミズはボス相手に「魂」+ツインオーラアタックを叩き込むのがいいだろう。 | |
− | : | + | === [[特殊技能]](特殊スキル) === |
− | + | ;[[オーラ力]]L9、[[聖戦士]]、[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L2、[[見切り]]、[[全体攻撃]]L1、[[指揮]]L3 | |
− | ;[[ | + | :味方仕様の先天成長限界。例によって援護攻撃、全体攻撃と指揮のレベルは敵より低いが、それでも豪華なラインアップである。指揮は曹操やと艦長達は同じくL3まで成長できる。 |
− | |||
− | |||
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− | === [[ | + | === [[戦術指揮]] === |
− | ; | + | ;格闘武器の攻撃力10%上昇、CRT率30%上昇、サイズ差無効 |
− | : | + | :格闘機向けの非常に強力な指揮。サイズ差無効がある為、[[オーラバトラー]]は勿論サイズの小さな三国伝とも相性が良い。 |
− | |||
− | + | == [[BGM|パイロットBGM]] == | |
− | ; | + | ;「MY FATE」 |
− | : | + | : |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
=== 共通 === | === 共通 === | ||
;[[アマルガン・ルドル]] | ;[[アマルガン・ルドル]] | ||
− | : | + | :かつて共に戦った同志だが、現在は反乱軍の頭目。初期小説版では彼に反逆され、両者共に落命していた。 |
=== 小説版 === | === 小説版 === | ||
− | ; | + | ;迫水英一郎 |
− | : | + | :兄。 |
+ | ;迫水美津子 | ||
+ | :妹。 | ||
;ハロウ・ロイ | ;ハロウ・ロイ | ||
:サコミズを[[バイストン・ウェル]]に召喚したエ・フェラリオ。 | :サコミズを[[バイストン・ウェル]]に召喚したエ・フェラリオ。 | ||
;ゲリィ・ステンディ | ;ゲリィ・ステンディ | ||
− | :商人の家で働いていた少女だったが、迫水に惹かれてアマルガン軍に参加。彼女の死が「[[リーンの翼]] | + | :商人の家で働いていた少女だったが、迫水に惹かれてアマルガン軍に参加。彼女の死が「[[リーンの翼]]」が発現する切欠となった。 |
;リンレイ・メラディ | ;リンレイ・メラディ | ||
− | :キェ国の[[女王]] | + | :キェ国の[[女王]]。女王リンレイとは共に幾多の戦いを潜り抜けることで、将来を約束するような仲となる。完全版では、アマルガンの凶刃からサコミズをかばって死亡。 |
− | |||
;蓼科宗一郎 | ;蓼科宗一郎 | ||
− | : | + | :サコミズと同じ地上人の仲間。長崎の原爆によりバイストン・ウェルへ跳ばされた。 |
− | : | + | :完全版から登場。 |
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;アピア・メッレ | ;アピア・メッレ | ||
− | : | + | :一人目の妻。後述のシンイチを亡くしたことで心身ともに衰弱し、後を追うように病死。 |
;シンイチ・サコミズ | ;シンイチ・サコミズ | ||
− | : | + | :アピアとの息子。10歳ほどで、地上で言うインフルエンザのような何ということの無い流行り病に罹りあっけなく死亡。 |
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=== OVA版以降 === | === OVA版以降 === | ||
;[[リュクス・サコミズ]] | ;[[リュクス・サコミズ]] | ||
− | : | + | :二人目の妻であるエミヤ・スッカ(SRW未登場)との実の娘。 |
;[[コドール・サコミズ]] | ;[[コドール・サコミズ]] | ||
− | : | + | :三人目の妻である「後添え様」。[[CC]]では彼女を討った。 |
;[[コットウ・ヒン]] | ;[[コットウ・ヒン]] | ||
:[[フガク]]の艦長を務める部下。同部族のコドールと共謀してサコミズを討とうとしたが、完全版ではあべこべにサコミズに討ち取られる。 | :[[フガク]]の艦長を務める部下。同部族のコドールと共謀してサコミズを討とうとしたが、完全版ではあべこべにサコミズに討ち取られる。 | ||
− | : | + | :CCではコドール共々コットウを葬った。 |
;[[エイサップ・鈴木]] | ;[[エイサップ・鈴木]] | ||
− | :偶然から出会った若き[[聖戦士]] | + | :偶然から出会った若き[[聖戦士]]。彼をリュクスの婿にさせようとした。劇中では意見が兎に角ぶつかり合うが、サコミズとエイサップでは生きた時代も価値観も視点もまるで違うため、目指すところとその前提、という根本の部分から食い違っている。 |
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== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
=== [[バイストン・ウェル]]関連 === | === [[バイストン・ウェル]]関連 === | ||
;[[ショット・ウェポン]] | ;[[ショット・ウェポン]] | ||
− | :サコミズたちの住まうバイストン・ウェルとは別のバイストン・ウェルで[[オーラバトラー]]を開発した男。 | + | :サコミズたちの住まうバイストン・ウェルとは別のバイストン・ウェルで[[オーラバトラー]]を開発した男。[[UX]]では『[[聖戦士ダンバイン|ダンバイン]]』の世界から転移してきた彼を部下とし、[[ホウジョウ軍]]のオーラバトラーの開発を任せる。 |
− | + | :ホウジョウ軍が地上から放逐された後は[[人類軍]]へと参加する為、サコミズが生存した場合は敵対する事になるが、特に会話はない。 | |
− | :ホウジョウ軍が地上から放逐された後は[[人類軍]] | + | :CCではコドールとコットウ諸共、彼を殺害した。 |
− | : | ||
;[[ショウ・ザマ]]、[[チャム・ファウ]]、[[マーベル・フローズン]]、[[バーン・バニングス]] | ;[[ショウ・ザマ]]、[[チャム・ファウ]]、[[マーベル・フローズン]]、[[バーン・バニングス]] | ||
:別のバイストン・ウェルの聖戦士及びその関係者達。サコミズの頑なさと強すぎる信念から徐々に[[ハイパー化]]への懸念を募らせていたが、最終戦でそれが現実となってしまう。 | :別のバイストン・ウェルの聖戦士及びその関係者達。サコミズの頑なさと強すぎる信念から徐々に[[ハイパー化]]への懸念を募らせていたが、最終戦でそれが現実となってしまう。 | ||
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=== [[ガンダムシリーズ]] === | === [[ガンダムシリーズ]] === | ||
;[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操ガンダム]] | ;[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操ガンダム]] | ||
− | : | + | :[[UX]]における最大のライバルといえる侠。同じ「王」として、互いの信念と誇りをかけて激突する。 |
;[[孫尚香ガーベラ]]、[[陸遜ゼータプラス]] | ;[[孫尚香ガーベラ]]、[[陸遜ゼータプラス]] | ||
− | : | + | :UXの序盤、ホウジョウ軍に捕らえられた彼らを地上人だと勘違いしてショット共々驚愕する。 |
;[[呂布トールギス]]、[[貂蝉キュベレイ]] | ;[[呂布トールギス]]、[[貂蝉キュベレイ]] | ||
− | : | + | :UXでは共にフラグを満たしている場合、第45話にて共に参戦し、UXの活路を開くべく[[ヒトマキナ]]を相手に奮戦する。 |
− | : | + | :余談だがサコミズを演じる小山氏は、三国志漫画の一つ『蒼天航路』のアニメ版にて呂布を演じている。 |
;[[孔明リ・ガズィ]] | ;[[孔明リ・ガズィ]] | ||
− | : | + | :UXではアブタ・ブラスを焼き討ちしようとした際、彼が立案した[[アル・アジフ]]の魔術による陽動作戦に引っかかって作戦が失敗している。 |
;[[刹那・F・セイエイ]] | ;[[刹那・F・セイエイ]] | ||
− | : | + | :UXにおいて、[[ダブルオークアンタ]]の初陣の相手となる。サコミズ自身もまた初戦闘の時から刹那を「聖戦士の素養がある」と評価し、[[説得]]された際はエイサップやショウと並ぶ大きな効果がある。 |
+ | ;[[シャア・アズナブル]] | ||
+ | :直接関わる事は無かったが、ACE3では彼の作戦を結果的には阻止する。 | ||
+ | ;[[ギム・ギンガナム]] | ||
+ | :同じく[[富野作品]]の熱く濃すぎる漢で、色々と似たような点が多い人物。ACE3では合体攻撃が存在する。 | ||
=== リアル系 === | === リアル系 === | ||
;[[小楯衛]] | ;[[小楯衛]] | ||
− | : | + | :[[UX]]では彼の様な少年までもが戦いに出ている事に大きなショックを受ける。大切なものを守る為に戦う彼の信念を認めるも、直後の悲劇にサコミズも激しい怒りと悲しみを露わにする。 |
=== スーパー系 === | === スーパー系 === | ||
;[[海動剣]] | ;[[海動剣]] | ||
− | : | + | :[[UX]]の序盤、城に単身乗り込んできた彼と[[白兵戦]]を展開する。血気盛んな彼を「ガロウ・ラン気質の地上人」と見、自らにサムライとして仕えるよう勧誘する。 |
;[[加藤久嵩]] | ;[[加藤久嵩]] | ||
− | : | + | :UXでは地上に出た後、彼ら[[加藤機関]]と一時的に同盟を結ぶ。サコミズ自身は第二次世界大戦当時、大日本帝国軍の少将だった加藤と対面した事がある。現在でも彼を「加藤少将」と呼び、敬意を表している。 |
:加藤もまさかサコミズが生きていたとは思いもしなかったようで懇意に接しており、負けると分かっていて太平洋戦争に加担していたにも関わらずサコミズが敬意を表してくれる事には負い目を感じていた節がある。EDでは、エイサップやリュクス、ショウ達と共に、サコミズの墓参りに訪れている。 | :加藤もまさかサコミズが生きていたとは思いもしなかったようで懇意に接しており、負けると分かっていて太平洋戦争に加担していたにも関わらずサコミズが敬意を表してくれる事には負い目を感じていた節がある。EDでは、エイサップやリュクス、ショウ達と共に、サコミズの墓参りに訪れている。 | ||
:なお、明言されないが時間軸の関係上、[[石神邦生|石神]](当時海軍中尉)とも会っていた可能性はあるが、回想場面で加藤と石神が「小倉への原爆投下を阻止した若い特攻隊員の噂」について話している様子を見る限り、2人ともサコミズと会っていたとしてもそこまで親しかったわけではなさそうである。 | :なお、明言されないが時間軸の関係上、[[石神邦生|石神]](当時海軍中尉)とも会っていた可能性はあるが、回想場面で加藤と石神が「小倉への原爆投下を阻止した若い特攻隊員の噂」について話している様子を見る限り、2人ともサコミズと会っていたとしてもそこまで親しかったわけではなさそうである。 | ||
− | :余談だが、加藤久嵩の[[声優]] | + | :余談だが、加藤久嵩の[[声優]]はエイサップ・鈴木と同じ福山潤氏である。 |
;[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ]] | ;[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ]] | ||
− | : | + | :UXではサコミズが仲間になった後、同じアメリカ人であるマーベルと共にかつて太平洋戦争にてアメリカを敵国として戦い、現代でもアメリカへの敵愾心を露わにしていたサコミズの想いを心配されるが、そんな彼とマーベルに対し、自身が憎悪と妄執を既に捨て去ったことを穏やかに伝える。 |
− | |||
;[[ハザード・パシャ]] | ;[[ハザード・パシャ]] | ||
− | : | + | :UXにおいて最も憎んだ人物の一人。軍人でありながら、醜悪な欲望のために非道の限りを尽くす彼に激怒する。また、生存フラグを立てなかった場合は間接的にサコミズの死因を作った形になる。 |
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
168行目: | 153行目: | ||
:[[白兵戦]]時の掛け声。直心影流剣術独特の気合である。 | :[[白兵戦]]時の掛け声。直心影流剣術独特の気合である。 | ||
;敷島の 大和心を 人問わば 朝日に匂ふ 山桜花 | ;敷島の 大和心を 人問わば 朝日に匂ふ 山桜花 | ||
− | :特攻時に残した[[辞世の句]] | + | :特攻時に残した[[辞世の句]]。UXでは第40話ラストにてホワイトバックに浮かび上がる演出がある(奇しくも、同じような演出がなされた[[羽佐間翔子]]も「守るために大空へと飛翔して散った」という共通点がある)。また、EDにおいて彼(と言うよりは迫水家)の墓前で[[加藤久嵩|加藤]]がこの句を読んでいる。 |
− | + | :なお、元ネタ(『引用元』と言うべきか)は江戸時代の国学者である本居宣長の詠んだ句であり、後年、太平洋戦争末期には海軍中将の大西瀧治郎によって創設された神風特別攻撃隊(所謂カミカゼ特攻隊)の最初の部隊が、この句をモチーフに小隊名を名付けている(敷島隊・大和隊・朝日隊・山桜隊)。 | |
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=== 小説版 === | === 小説版 === | ||
[[小説]]という文字媒体故か、OVA版や漫画版では見られない踏み込んだ(際どい)台詞が存在するのが特徴である。 | [[小説]]という文字媒体故か、OVA版や漫画版では見られない踏み込んだ(際どい)台詞が存在するのが特徴である。 | ||
178行目: | 161行目: | ||
;「あなたには分かりはしないんだ。地上から、いきなりこんな中世みたいな[[バイストン・ウェル]]なんて処に放り込まれて、やれ[[アマルガン・ルドル|アマルガン]]だ、ガロウ・ランだ、剣で人を即死させろ、フェラリオと性行為をしろのと、やっていられると思うか!? 挙句の果てにレッツォであなたに出会う。俺の国はね、今は滅びるか滅びないかの大戦争を戦っている最中なのに、俺は講談本以下の世界に飛び込まされて……若いと言われて、あんたなんかに笑われる筋合いなんか、金輪際ないんだ」 | ;「あなたには分かりはしないんだ。地上から、いきなりこんな中世みたいな[[バイストン・ウェル]]なんて処に放り込まれて、やれ[[アマルガン・ルドル|アマルガン]]だ、ガロウ・ランだ、剣で人を即死させろ、フェラリオと性行為をしろのと、やっていられると思うか!? 挙句の果てにレッツォであなたに出会う。俺の国はね、今は滅びるか滅びないかの大戦争を戦っている最中なのに、俺は講談本以下の世界に飛び込まされて……若いと言われて、あんたなんかに笑われる筋合いなんか、金輪際ないんだ」 | ||
:アマルガンをバイストン・ウェルの水先案内人とすることをリンレイから「若い」と揶揄されたように感じたのか、ムキになって今までの鬱憤を晴らすかのようにまくし立てる。 | :アマルガンをバイストン・ウェルの水先案内人とすることをリンレイから「若い」と揶揄されたように感じたのか、ムキになって今までの鬱憤を晴らすかのようにまくし立てる。 | ||
+ | :前半はなんだか[[紫雲統夜|巻き込まれ型主人公]]に通じるような物言いだが(実際バイストン・ウェルに来たのはサコミズにしてみれば偶然なのだが)、当時の[[日本]]が太平洋戦争を戦っている事を考えると、単純に割り切れないものがあるのも事実である。というか、転移した直後にガロウ・ランと徒手空拳で戦っている分だけ、マシである。 | ||
;(あの[[女王]]の股座を覗くためにも、俺は高い男にならなければならない。ただ女に呑み込まれるような男では、あの女の魔性に伍してはいけないんだ) | ;(あの[[女王]]の股座を覗くためにも、俺は高い男にならなければならない。ただ女に呑み込まれるような男では、あの女の魔性に伍してはいけないんだ) | ||
:ドラバロの砦へ向かう最中にリンレイに青春を感じながら。 | :ドラバロの砦へ向かう最中にリンレイに青春を感じながら。 | ||
185行目: | 169行目: | ||
;サコミズ「あなたは、政治を司ることのできる方です」<br/>リンレイ「なぜ?」<br/>サコミズ「できない人との関係を想像することができる方ですから……それは、人の長になる方の素養だと思います」 | ;サコミズ「あなたは、政治を司ることのできる方です」<br/>リンレイ「なぜ?」<br/>サコミズ「できない人との関係を想像することができる方ですから……それは、人の長になる方の素養だと思います」 | ||
:リンレイとのやり取りの一節。OVA版で有名な「政治を司る」のフレーズがすでにここにでている。 | :リンレイとのやり取りの一節。OVA版で有名な「政治を司る」のフレーズがすでにここにでている。 | ||
− | ; | + | ;「俺は、どこかで、リンレイ・メラディを信じていなかったのだ……いや、違う……俺は、、バイストン・ウェルで、永遠に一人だと思いすぎていたのかもしれない……」<br />「困ったものだ……ここも現実のはずなのに……」<br />「リンレイ・メラディ……会いたい……俺は、あなたに恋をしている……!」 |
− | :盗まれた[[リーンの翼]] | + | :盗まれた[[リーンの翼]]の沓を取り返して変える最中、リンレイから新たなリーンの翼の沓を送られて、むせび泣きながら。 |
− | ; | + | ;(リンゴの歌だと!? 廃墟だというなら空襲の後の東京だ……いや、ここは横浜か!? いや、米兵がいる!? なんでだ!? 名古屋なのか!? なんでこんな能天気な歌がはやっているんだ!? ……鬼畜米英だったんだぞ! 打ちてし止まんという精神は……!?)<br />(敗残した日本は、焼け野原ではないか!? なのに、なんで、こんなにもめでたい歌が流れているのだ!? 米国に、連合国に敗けたんだろう!? なら、日本の天空にも地にも海にも、戦死させられた者たちの無念の魂が、彷徨っているのだぞ!)<br />(こんな堕落の極みの日本などに、誰が戻るものか! B-29を撃墜できたのは、自分の任務をリーンの翼が達成させてくれたからだ! 任務は完了した。もう、日本に忠義を果たさねばならないいわれはない。父よ、母よ! 妹よ! おれは大人になった。軍人を捨てた!)<br />(クシャミだとぉ! それが国家敗北の直後に吐く言葉か!) |
− | : | + | :完全版でのみのセリフ。原爆投下を阻止した直後のサコミズに聞こえてきたのは「[[歌|リンゴの歌]]」だった。それを聞いたサコミズは(リンレイが死んだこともあって)言葉の上では日本に失望しながら(直後の蓼科との会話でこの唄を聞けば日本は復興するのではないか、言っている為)、バイストン・ウェルに帰り、新たな戦いを始めていく……。 |
− | ;「国家に騙されていた……いや、国家をささえるべきはずの高位高官たち、権力を行使できるとおもっている人びとは、本当に、国家や家のために、国民に死ぬ意味のある戦争をやらせていたのか? そういう確信をもっていたのか? おれがのせられた[[人間爆弾]]は、米国人にはバカボムといわれたのだぞ! たかが二十秒たらずで燃えつきてしまう火薬エンジンのロケットで敵艦を沈められるものか! そんな事ができる奴が、そっちの世界こっちの世界にいるものか! 自由に顕現させられないリーンの翼でさえ、いったん現れてくれれば、剣と同じだけの威力を発揮してくれたのに、桜花は落ちるだけだったのだぞ!」 | + | :ちなみに、原作版では「日本に希望を感じながら消失していく」という結末になっている。 |
− | : | + | ;「国家に騙されていた……いや、国家をささえるべきはずの高位高官たち、権力を行使できるとおもっている人びとは、本当に、国家や家のために、国民に死ぬ意味のある戦争をやらせていたのか? そういう確信をもっていたのか? <br />おれがのせられた[[人間爆弾]]は、米国人にはバカボムといわれたのだぞ! たかが二十秒たらずで燃えつきてしまう火薬エンジンのロケットで敵艦を沈められるものか! そんな事ができる奴が、そっちの世界こっちの世界にいるものか! 自由に顕現させられないリーンの翼でさえ、いったん現れてくれれば、剣と同じだけの威力を発揮してくれたのに、桜花は落ちるだけだったのだぞ!」<!-- <br/>「仏になって国を守れるのなら、死んでもみせよう! しかし、生き神様では、グラマンは落とせないんだ! [[特攻]]して死ねといった奴らは愛国者か! 立派な軍人だったのか!? 命を賭けて守るに値することを決定できるような高潔で賢い人間たちだったのか!? ちがうだろうっ! 死ねと命令を出した奴にかぎって、まっさきに転属していったのを知っているぞ! <br />あの軍艦マーチはなんだ! そんなもので、おれたちの仲間をつぎつぎに殺して、貧乏人だからって徴兵して戦場におくりこんで、そいつらが死ねば、一千五厘で、つぎの若者をつれてくればいいといった軍人は、何千人もいるんだぞ!」<br/>「そんな口をきく奴が愛国者か! 忠誠を誓ってみせて、上巻命令を傘にきて、天皇の名前をだせば部下を殴れる! それで、天皇にかわって死ねと命令をするが、殴られるような兵隊が死んでいけば、国が守れるのか!? 天皇は本当に国民に死ねといったのか!? 貴様達の無責任で無能な決定を強行するために、天皇をもちだしていたのではなかったのかっ! それが天皇制なら、天皇本人は関係がないんだよ! 自分たちが好き放題をするために、天皇を隠れ蓑につかっていたんだろう! 百年まちがわない政策をうちだした奴なんか、いなかったんだからっ!」<br/>「おれは、本当にバカモノだった。政治家と軍部は、国民を騙したのだ。騙せたのだ。その騙せる素地をつくったのは、国民自身だったのかもしれない。しかし、それを利用した偉い奴といわれる奴らは、もっと狡猾で卑怯だった。そういうことしかできない大人たちが、国家の中枢にすわっていたというのは……それはどういうことなんだ!?」<br/>「国民が戦争を勝つことを望んでいた!? ……それはそうだ。戦争をはじめてしまったら、負け戦を望む国民がいるわけがない……日本が戦争に勝てるといったのは、誰だ? ……天皇か……おい、こたえろ! 国家を統治する者たちっ! 政治を商売にするなっ! ……軍縮を受け入れたから、国民が反対した!? もっと精強な軍隊をつくれと要求した!? そういうこともあった。あったが、それを誘導した奴はいるんじゃないのか!? 大学出のインテリか!? そういう権力者とか有識者が、国家を戦争に誘導したのだろう! こたえろ! 関東軍か、海軍か、陸軍なのか、誰なんだぁ!?」<br/>「……軍でも政治でも、経済でもいい! その頂点の地位にいて、権力を行使する者たち、知恵ある大人たちは、なにを理由にして、権力をふるっているんだ!? なにをもって、力をふるえると思っているんだ! 権力をふるって手にいれたものを墓にもっていけるのか!? 力をふるって屈服すしてくれる人間を見るのが楽しいのか!? 天下をとって、それを自分の懐にいれてどうするんだ!? 天下を抱いてどうするんだ!? そんな欲の果てにある高みというのはなんだ!? 人間は死んでいくんだぞ!それなのに、なにを欲しがっているんだ!? 結局は……結局は、安心だろう! 自分が安心でいたいだけなんだろう! それなのに、そのために天下国家の数百万人の命をうばうのか! 貴様たちは天皇を出汁にして、洞察力のない政策決定をして、軍事行動をして、国民を殺して責任はとらない! 天皇を現人神という奴らは、その代償にリーンの翼を国民すべてに配給しなければならない! そういう理屈がなんでわからない!」--> |
+ | :戦時中の自身の経験が何の意味も無い、無駄なものだと気づき、その惨めさによる絶望からとめどもなく涙を流しながら。本来は表示の3倍ほど続くのだが、長すぎるため割愛する。 | ||
=== OVA版 === | === OVA版 === | ||
;「鈴木君!」 | ;「鈴木君!」 | ||
− | :[[エイサップ・鈴木|エイサップ]] | + | :[[エイサップ・鈴木|エイサップ]]に対して。単に苗字で呼んでいるだけなのだが、鈴木というありふれた姓をくどいまでに何度も何度も呼んでいることから、妙に印象に残る台詞となっている。 |
− | ; | + | ;「ならば聞こう。今の日本は昭和何年なのだ?」 |
− | : | + | :エイサップが地上から来た事を知り、こう返す。この台詞からサコミズが長い間地上の状況を何一つ知らない事が解る。 |
− | : | + | :一応完全版では、東京五輪が開催された事(ちなみに、東京五輪は昭和39年。すなわち、[[西暦]]1964年の出来事である)は知っている。 |
− | ;エイサップ「姫様にこの名無しの操作を教えてもらっているだけです!」<br | + | ;エイサップ「姫様にこの名無しの操作を教えてもらっているだけです!」<br>サコミズ「ナナジンと名付けたか! 七福神の!」 |
− | : | + | :思いっきり聞き間違えた挙句、名前の由来まで決めてしまう。バイストン・ウェルの言語に慣れすぎたらしい。 |
− | + | :なお、現実に「[[ナナジン]]」という名前が付けられた経緯も「名無し」からの連想であることが明かされている。 | |
− | + | ;サコミズ「鈴木君には政治を司る新しい聖戦士をやってくれ!」<br>エイサップ「そんな事を言って、隙を作らせるのか!」<br>サコミズ「そうでもあるがぁぁぁぁ!!」 | |
− | + | :サコミズの代名詞とも言える会話で、富野節全開である。UXでは3行目が[[DVE]]で取り入れられている。ついでにエイサップの台詞の方は汎用の回避台詞に採用。 | |
− | + | ;「見事だよエイサップ君。キャノピーを閉じ、ナナジンの角も折らなかった」<br/>「聖戦士の資格があると見た! ホウジョウの城の婿殿にならんか!」 | |
− | ;サコミズ「鈴木君には政治を司る新しい聖戦士をやってくれ!」<br | + | :上記の台詞と共にナナジンに背負い投げをかました後で。UXでは[[中断メッセージ]]にこれが使われる。 |
− | : | + | ;エイサップ「地上界に異質なエネルギーを持ち込むのは危険ですよ」<br/>サコミズ「君は混血なのだろう?」 <br/>エイサップ「…はい」<br/>サコミズ「異質なものの組み合わせの真骨頂だ。その君は、自分の存在が危険なものと感じるのかね?」 <br/>エイサップ「いえ」 |
− | + | :OVA第3話「地上人のオーラ力」でのやりとり。エイサップはオーラ力を異質なエネルギーと言うが、他のスパロボでは地上界そのものに[[オーラ力]]に勝るとも劣らない[[光子力エネルギー|異]][[ゲッター線|質]][[ビムラー|な]][[ムートロン|エ]][[Gストーン|ネ]][[ザ・パワー|ル]][[トリニティエネルギー|ギ]][[リンカージェル|ー]]が数多く存在している。 | |
− | + | :…そもそも言うのならスパロボ自体が、'''異質なものの組み合わせ'''である。 | |
− | + | ;エイサップ「こ、こんな……こんなことが現実に日本で!」<br>サコミズ「あったのだ! この凄惨な記憶達は、紛れもない過去の現実! 目を背けてはならぬと、リーンの翼が語っておるのだ!」 | |
− | |||
− | ;「見事だよエイサップ君。キャノピーを閉じ、ナナジンの角も折らなかった」<br/>「聖戦士の資格があると見た! ホウジョウの城の婿殿にならんか!」 | ||
− | : | ||
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− | ;エイサップ「地上界に異質なエネルギーを持ち込むのは危険ですよ」<br/>サコミズ「君は混血なのだろう?」<br/>エイサップ「…はい」<br/>サコミズ「異質なものの組み合わせの真骨頂だ。その君は、自分の存在が危険なものと感じるのかね?」<br/>エイサップ「いえ」 | ||
− | : | ||
− | |||
− | ;エイサップ「こ、こんな……こんなことが現実に日本で!」<br | ||
:オーラロードを彷徨う中、沖縄戦の映像を垣間見て。かつて国のためと信じて戦争に身を投じた憂国の志士、在りし日の聖戦士は、それこそが現実なのだと若き聖戦士に叫ぶ。 | :オーラロードを彷徨う中、沖縄戦の映像を垣間見て。かつて国のためと信じて戦争に身を投じた憂国の志士、在りし日の聖戦士は、それこそが現実なのだと若き聖戦士に叫ぶ。 | ||
− | : | + | :そして、忘れてはならないのは、リーンの翼が彼らに見せたこれら惨劇は、サコミズが言うように「'''紛れもない過去の現実'''」であるということである。サコミズだけではなく'''我々プレイヤーにとっても'''。 |
− | : | + | :初参戦のUXやCCでも忠実に再現され、現実であった戦争をストーリー中で取り扱ったのは史上初である。 |
− | ; | + | ;「この苦しみ……この悲しさ、無念さ! [[東京]]にいる俗物どもにもわからせるッ!」<br/>「我が意思に力を貸せ! [[リーンの翼]]よォォォーッ!!!」 |
− | : | + | :「さすらいの歌」が響く中、ホウジョウの王は叫ぶ。戦争の悲惨さ、奪われた命の叫びを知らぬ俗物にそれを知らしめると、そのための道を開けと。強すぎるその意志はリーンの翼をすら御し、彼らを元いた時へと送り返した。 |
− | + | ;サコミズ「コドールの褥(しとね)は暖かいよなぁ……?」<br>コットウ「へ、へへへへ、へへへぇ…」<br>サコミズ「死ねやぁぁぁぁ!」 | |
− | + | :OVA第6話「桜花嵐」にて、自らを謀った[[コドール・サコミズ|コドール]]と[[コットウ・ヒン|コットウ]]に詰め寄って。あまりの剣幕にコットウは失禁してしまう。小山氏演じるサコミズの怒り滲む凄味の効きまくった演技と、対するコットウのサコミズの剣幕に飲まれてビビリまくる醜態を演じる三木氏の演技は必聴。 | |
− | + | :小説完全版ではスパロボではそのまま使用することはできなさそうな更に「踏み込んだ」遣り取りのあと、コットウを殺害する。UXではなんとDVE。 | |
− | ; | + | :CCでは多少アレンジされており、さらにコドールとコットウ(と[[ショット・ウェポン|ショット]])を自身の手で屠るなど、原作とUXとは異なった展開を遂げる。 |
− | :OVA第6話「桜花嵐」にて、自らを謀った[[コドール・サコミズ|コドール]]と[[コットウ・ヒン|コットウ]] | + | ;サコミズ「…うぅ!? これは……私の桜花に残した、[[特攻人形|文金高島田の特攻人形]]……!?」<br>エイサップ「この人形は、あなたたちを特攻に出すしかなかった、少女たちの哀しみと、感謝の印だったのでしょう!?」<br> 特攻人形『生き神様でした…』<br>サコミズ「そ、そう言って……そう言って哀れんでくれたぁぁぁぁ!!」 |
− | : | + | :[[ジャコバ・アオン|ジャコバ]]の力を借りた[[エレボス]]の祈りによって「命の手紙」はサコミズ王に届けられた。東京大空襲・沖縄戦・原爆投下の記憶を目の当たりにし、欧米化した日本を見せられて、自分を見失って自暴となったところに、エイサップ達が「命の手紙」として特攻人形を届けてくれた。自分を想ってくれた無垢なる願いがあったことを思い出し「守りたかった」という初心に立ち返ったサコミズ王は涙を流し……。 |
− | : | + | :UXでは人形を特攻人形を手にした瞬間、若々しいそれでなく、歳相応の老人の顔となっていた。そう、憑き物が落ちたかのように…。 |
− | ;サコミズ「…うぅ!? これは……私の桜花に残した、[[特攻人形|文金高島田の特攻人形]]……!?」<br | + | ;「ナナジンにはリーンの翼はないぞ」 |
− | :[[ジャコバ・アオン|ジャコバ]]の力を借りた[[エレボス]] | + | :水爆を抱えて上昇する[[アッカナナジン]]に肉薄して。瞬間、リーンの翼が羽ばたき……。 |
− | : | ||
− | ; | ||
− | :水爆を抱えて上昇する[[アッカナナジン]] | ||
;「リーンの翼が聖戦士のモノなら……我が想いを守れ…!!!」 | ;「リーンの翼が聖戦士のモノなら……我が想いを守れ…!!!」 | ||
− | : | + | :最期。アッカナナジンから水爆を奪い、ハイパー化したオウカオーでその爆発を吸収しながら叫ぶ。その姿は妄執に取り付かれた王ではなく、紛れもない[[聖戦士]]のものだった……。 |
− | : | + | :UXではDVEで収録されているが、原作以上に叫んでいる。 |
− | ; | + | ;「桜花達……」 |
− | : | + | :迫水家の墓前で……。UXではDVEで収録。 |
− | |||
=== 漫画版 === | === 漫画版 === | ||
;「甘い言葉だけなら100でも言える」<br/>「そしてそれを反故にする口実も100でも200でも言えるのだぞッ!!」<br/>「まして反骨で国を治めるなど…」 | ;「甘い言葉だけなら100でも言える」<br/>「そしてそれを反故にする口実も100でも200でも言えるのだぞッ!!」<br/>「まして反骨で国を治めるなど…」 | ||
− | : | + | :終盤にて同盟を結んだマキャベルを、サコミズと同じ「反骨の士」と説明したコドールの見識のなさをなじる。事実、マキャベルはガルンが「ガロウ・ラン」と毒づいていたとおり、フガクに時限爆弾を設置させていた(直後に爆発した)ばかりか、朗利と金本が核爆弾を強奪したのを見て、日本を手中に収めようとエゴをむき出しにしていた。 |
− | + | ;(リーンの翼よ……<br> 翼が聖戦士のものなら<br> 我が想いを<br> 守れ…<br> リュクス<br> リュクス……もう一度……) | |
− | ;(リーンの翼よ……<br | + | :漫画版における最期。サコミズが思い浮かべたのは、幼い頃の愛娘だった。 |
− | : | ||
== スパロボシリーズの名台詞 == | == スパロボシリーズの名台詞 == | ||
===戦闘台詞=== | ===戦闘台詞=== | ||
;「核を動力源にするなど…あってはならん!」<br/>「核を恐れる私ではないぞ!」 | ;「核を動力源にするなど…あってはならん!」<br/>「核を恐れる私ではないぞ!」 | ||
− | :[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]] | + | :[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]等の核が動力源の機体に対する特殊台詞。<br/>ちなみにスパロボではガンダム以外にも小型核融合エンジンである熱核タービンエンジンを使う[[バルキリー]]や原子力エンジンから発生させる超電磁エネルギーを利用する[[コン・バトラーV]]や[[ボルテスV]]、原子炉を持つ[[ジャイアント・ロボ]]や[[メカンダーロボ]]など核動力の機体は意外にあったりする。 |
− | |||
;「対話の道など、祖国に原爆を落とした奴らを滅ぼすまでありえん!」 | ;「対話の道など、祖国に原爆を落とした奴らを滅ぼすまでありえん!」 | ||
− | :[[刹那・F・セイエイ|刹那]] | + | :対[[刹那・F・セイエイ|刹那]]の特殊セリフ。 |
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;「米国人は滅びよ! 我が無念晴らしてくれる!」 | ;「米国人は滅びよ! 我が無念晴らしてくれる!」 | ||
− | :[[グラハム・エーカー|グラハム]] | + | :[[グラハム・エーカー|グラハム]]等のアメリカ人に対する特殊セリフ。上のセリフからも分かるように、アメリカへの深い憎しみを抱いていることがよく伝わる。 |
− | : | + | :とはいえアニメ版でのサコミズはエイサップを気に入り、マキャベル指令たちもホウジョウ軍に編入しようとしているなど、各個人としてのアメリカ人への差別意識はそこまで強くはない。 |
− | : | + | :また、UXではサコミズに仕えているショットもアメリカ人だが差別している様子はないため、アメリカ人キャラクター全体にこのような戦闘セリフが使われるのは少々過激な改変と言える。なのだが、第40話にて日本人キャラクターで戦闘すると……。 |
− | ;「滅びよ! | + | ;「滅びよ! 21世紀の日本人!!」<br/>「天皇のいない東京天国など消せばいい!」<br/>「あんなコンクリートの街で! 日本人は窒息しておらんのか!? 答えろよぉっ!!」 |
− | : | + | :第40話「桜花嵐」でのエイサップや浩一など、日本人に対する戦闘台詞。過去の妄執に囚われ、今や進むべき道を見失いつつあるホウジョウの王……その刃はいつしか向けるべき相手を誤り、己の知る故国を取り戻そうと「未来の今」に振り下ろされる。 |
− | : | + | :ちなみに'''UX世界は22世紀である'''が、それ以上に2項目にある台詞はアニメや小説媒体では滅多に使用されない単語だったりするので、それに驚いたプレイヤーは多かった。 |
;エイサップ「俺とサコミズ王が力を合わせれば、やれるはずです!」<br/>サコミズ「君がそう言うのならばそうなのであろう!」 | ;エイサップ「俺とサコミズ王が力を合わせれば、やれるはずです!」<br/>サコミズ「君がそう言うのならばそうなのであろう!」 | ||
− | : | + | :ツインオーラアタック使用時、エイサップから始動した場合の掛け合い。憑き物が落ちたこともあってか、心底エイサップを信頼しているらしい。 |
− | ;サコミズ「今の鈴木君ならば、私の動きにもついて来られよう」< | + | ;サコミズ「今の鈴木君ならば、私の動きにもついて来られよう」<BR/>エイサップ「わかりました! やって見ます!」 |
:サコミズから始動した場合はこちら。 | :サコミズから始動した場合はこちら。 | ||
=== シナリオデモ === | === シナリオデモ === | ||
− | ; | + | ;「威勢が良いな。自らの渇きのままに戦いを求める者……ガロウ・ラン気質の地上人と見た!」 |
− | : | + | :[[UX]]で、自らの首を取りに来たと吼える[[海動剣|海動]]の言葉を受けて。ちなみにガロウ・ランとは[[バイストン・ウェル]]に存在する蛮族――というより種族――のことで、[[ガロード・ラン|ガンダムのパイロットではない]]。 |
− | + | ;「………」<br/>「敷島の、大和心を人問わば、朝日に匂ふ、山桜花……」<br/>「いずれ、先に散った桜たちと、春のこずえで……」 | |
− | ; | + | :UX第38話「防人たち」のシナリオデモにて、久嵩との別れ際に。「春の梢」は軍歌「同期の桜」の歌詞を援用したもので、この歌は特に特攻隊員達が好んでいた。 |
− | : | ||
:ホウジョウの王が久嵩と再び共闘できるかは――プレイヤーの手にかかっている。 | :ホウジョウの王が久嵩と再び共闘できるかは――プレイヤーの手にかかっている。 | ||
;「子供を盾にするとは…! 貴様ら、それでも軍人かッ!」<br/>「ド外道がぁぁぁぁーッ!」 | ;「子供を盾にするとは…! 貴様ら、それでも軍人かッ!」<br/>「ド外道がぁぁぁぁーッ!」 | ||
− | : | + | :UX第38話にて、[[核ミサイル|核]]を積んだ[[ファミール艦]]を守ろうとした[[小楯衛|衛]]に対して「自爆なり何なりしてそのバケモノを止めろ」と心無い言葉を吐いたハザードに対して怒りを爆発させた。 |
:サコミズのやってることは決して許されないにしろ、志のある少年を己の野望を守るための「使い捨ての道具」同然の暴言を吐いたハザードに彼も怒りを抑えられるはずもなかっただろう。 | :サコミズのやってることは決して許されないにしろ、志のある少年を己の野望を守るための「使い捨ての道具」同然の暴言を吐いたハザードに彼も怒りを抑えられるはずもなかっただろう。 | ||
;「お、愚かなことを…!」<br/>「あたら若い命を、なんという愚かな行為で…!」 | ;「お、愚かなことを…!」<br/>「あたら若い命を、なんという愚かな行為で…!」 | ||
− | : | + | :UX第38話でのイベント戦闘後、[[ハザード・パシャ|ハザード]]の[[ファミール艦]]から放たれたミサイルが[[マークフュンフ]]に命中、爆散する様を目の当たりにして。 |
:敵と言えど若き命を散らせたハザードの非業な行為に対して。それでいて「ファフナー諸共爆散すればよかったものの」と暴言を吐いたハザードに対しては彼も怒りと憎しみを抑えることは出来なかった。 | :敵と言えど若き命を散らせたハザードの非業な行為に対して。それでいて「ファフナー諸共爆散すればよかったものの」と暴言を吐いたハザードに対しては彼も怒りと憎しみを抑えることは出来なかった。 | ||
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;「フン、小賢しい! いかに言葉を弄しようと…!」<br/>「今を生きるすべてのものが堕落しているわけではないことは認めよう!」 | ;「フン、小賢しい! いかに言葉を弄しようと…!」<br/>「今を生きるすべてのものが堕落しているわけではないことは認めよう!」 | ||
− | : | + | : UXでの[[説得]]に対するリアクション。前者は失敗、後者は成功時のもの。それぞれもう少しセリフが続くが、割愛する。 |
− | :ちなみに失敗すると'''[[魂]]がかかる'''。ペナルティ搭載の説得と言うのも珍しい。 | + | : ちなみに失敗すると'''[[魂]]がかかる'''。ペナルティ搭載の説得と言うのも珍しい。 |
− | ; | + | ;「諦めてはならんッ!」<br/>「わだつみたちの声が、私に生きる力と…掴むべき運命を与えてくれたッ!」<br/>「今の私に、もはや迷いはないッ!」<br/>「加藤少将! あの時の誓い…今こそ果たす時!」 |
− | + | :UX第45話でのサコミズ生存フラグ成立時限定の台詞。襲来した[[ヒトマキナ]]の圧倒的な力に苦戦するUXの前に、桜花と共に散ったはずだった憂国の士が、再び姿を現した。今度は、頼もしき味方として――。 | |
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− | : | ||
;「さあ、集え! 始まりのもとにッ!」 | ;「さあ、集え! 始まりのもとにッ!」 | ||
:[[呂布トールギス|呂布]]が生存していると代わりにこの台詞が出る。サコミズもまた、[[アニエス・ベルジュ|アーニー]]達同様「時空を超える意思」を持つ者の一人であり、生還出来たのはその意志にリーンの翼が応えたためらしい。 | :[[呂布トールギス|呂布]]が生存していると代わりにこの台詞が出る。サコミズもまた、[[アニエス・ベルジュ|アーニー]]達同様「時空を超える意思」を持つ者の一人であり、生還出来たのはその意志にリーンの翼が応えたためらしい。 | ||
− | ; | + | ;「過去に囚われた亡霊は、未来を生きる若者たちにすべてを託すと決めた…」<br/>「だが、今一度! 若者たちの未来を守るため、この亡霊の力を振るってくれよう!」 |
− | : | + | :同じくUX第45話より、初戦闘時。過去の妄執に囚われたホウジョウの王は、もうそこにはいない。本義に立ち返った往年の[[聖戦士]]……その刃が、命持つ傀儡を捉え、閃く。 |
;「心配するな。今の私にとってはもはや日本も米国も関係ない」<br/>「我々は共にこの星に生きる民…いや、この宇宙に生まれた同じ命ではないか」<br/>「それを教えてくれたのは、君たちアルティメット・クロスだ」 | ;「心配するな。今の私にとってはもはや日本も米国も関係ない」<br/>「我々は共にこの星に生きる民…いや、この宇宙に生まれた同じ命ではないか」<br/>「それを教えてくれたのは、君たちアルティメット・クロスだ」 | ||
− | : | + | :[[UX]]で自軍入りしたとき[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ|ジョーイ]]と[[マーベル・フローズン|マーベル]]から自分たちの事を憎んでいるのでは、と懸念されてこう諭した。 |
− | : | + | :彼もまた過去の妄執を乗り越え、日本や米国という括りではなく、地球に生きる命を守り抜こうという意志を以ってUXの旗のもとに参じた。これも[[道明寺誠|彼]]のいうところの「憑き物が落ちた」と呼ぶべきだろうか。 |
− | ;「こ、これが…! | + | ;「こ、これが…! これが人間のすることかァァッ!!」 |
− | : | + | :UX第47話より。第2次蒼穹作戦の後、ハザードが'''人間特攻兵器にした[[キバの輩|彼]][[ガラン軍兵士|ら]]を自軍に向けて[[特攻]]させている'''残虐極まりない凶行にホウジョウの王は激しい怒号をあげた。 |
:かつて特攻隊に所属したこと、太平洋戦争を初めとする凄惨な光景を身をもって知った彼にとっては、己の醜悪な欲望のために脱獄した囚人を無理やり特攻兵器に仕立て上げて平然と特攻させるハザードに怒りを抑えられるはずがなかった。 | :かつて特攻隊に所属したこと、太平洋戦争を初めとする凄惨な光景を身をもって知った彼にとっては、己の醜悪な欲望のために脱獄した囚人を無理やり特攻兵器に仕立て上げて平然と特攻させるハザードに怒りを抑えられるはずがなかった。 | ||
− | : | + | :ちなみにサコミズを仲間に出来なかった場合[[関羽ガンダム|関羽]]がこの台詞を言い放つ。 |
− | ;「いざ、往かん! | + | ;「いざ、往かん! 我らは今、新たな神話となる!」 |
− | : | + | :最終話の特殊IMの〆。数え切れないほどの輪廻の末、一つに集った「可能性」達……決戦に向けて闘志を燃やす彼らを鼓舞するがごとく、ホウジョウの王は号令する。 |
== スパロボシリーズの迷台詞 == | == スパロボシリーズの迷台詞 == | ||
;「何っ! 貴様にも聖戦士の資格があると!?」 | ;「何っ! 貴様にも聖戦士の資格があると!?」 | ||
− | : | + | :『UX』における被ダメージ時の'''汎用戦闘台詞'''。なので、誰だろうと構わず聖戦士認定してしまう。一応[[オーラバトラー]]勢には専用の被ダメージ台詞があるので、この台詞が地上人以外に出ることはないが……<br/>作中で聖戦士の素質について触れられている[[刹那・F・セイエイ|刹那]]や[[羽佐間翔子|翔子]]あたりに出ればいいが、酷い時には'''[[ハザード・パシャ|ハザード]]相手でも出る。''' |
− | + | ;「日本は…地上は一体どうなってしまったというのだ!」 | |
− | ; | + | :『UX』にて、兵士が連れてきた[[孫尚香ガーベラ|孫尚香]]と[[陸遜ゼータプラス|陸遜]]を見て漏らした言葉。彼女らは地上とも日本とも全く関係ない[[三璃紗]]の人間なのだが、まがりなりにも地上から転移してきた者がこんな姿だったら驚くのも致し方ない。 |
− | : | ||
− | |||
;サコミズ「鈴木君、決めて見せよっ!」<br/>エイサップ「本当はご自身で決めたいんでしょうが!」<br/>サコミズ「そうでもあるがぁぁぁっ!!」 | ;サコミズ「鈴木君、決めて見せよっ!」<br/>エイサップ「本当はご自身で決めたいんでしょうが!」<br/>サコミズ「そうでもあるがぁぁぁっ!!」 | ||
:ツインオーラアタックの〆。こんなところで名台詞を使わなくても。 | :ツインオーラアタックの〆。こんなところで名台詞を使わなくても。 | ||
− | ; | + | ;「見事だよプレイヤー。途中セーブをし、正規の手順でゲームも終わらせた。聖戦士の資格があると見た!」<br/>「ホウジョウの城の婿殿にならんか!」 |
− | :[[中断メッセージ/UX| | + | :[[中断メッセージ/UX|中断メッセージ]]にて。'''そんな理由で聖戦士&ホウジョウの城の婿殿になれるのはどうかと思う'''。そしてエイサップからは「'''プレイヤーが女だったらどうするんですか'''」と突っ込まれる。 |
− | |||
− | |||
− | |||
== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == | ||
;桜花 | ;桜花 | ||
− | : | + | :実在したロケット特攻機で、これに乗った状態でバイストン・ウェルに召還された。UXでもイベントシーンでエイサップ達に見せている。 |
− | : | + | :数ある特攻兵器の中でも、航続距離が短すぎる、重すぎて母機がまともに飛べない、ロケット機なのに当時の米軍戦闘機と大差ない速度など多数の欠陥を抱えており、連合軍からは『BAKA(馬鹿)』という酷いコードネームで呼ばれた。 |
− | : | + | :なお、『リーンの翼』のパラレルワールドにあたる『[[聖戦士ダンバイン]]』では[[ビルバイン]]の脚部補助ロケットの参考にされたという設定が存在する。 |
+ | :[[OGシリーズ]]に登場する[[オウカ・ナギサ]]の名前の由来でもある。 | ||
;マリア | ;マリア | ||
− | : | + | :メッオの国(後のホウジョウ国)が最初に開発したオーラバトラー。この機体のテストパイロットを務めていた。 |
;パジャマリア | ;パジャマリア | ||
− | : | + | :マリアの後継機。マリアよりも数段性能が上がったが配備数が少なく、メッオの国は常に劣勢を強いられていた……がこれに搭乗したサコミズが「[[リーンの翼]]」を発現したことで戦況は逆転。ホウジョウ国がヘリコンの地を統一した原動力となった。 |
− | |||
;[[オウカオー]] | ;[[オウカオー]] | ||
− | : | + | :専用[[オーラバトラー]]。名前の由来はサコミズが搭乗した特攻機、桜花から。 |
− | + | ;;[[ドハツオウカオー]] | |
::オウカオーが[[ハイパー化]]した姿。 | ::オウカオーが[[ハイパー化]]した姿。 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *富野監督は完全版第4巻付属の小冊子「バイストン・ウェルへの誘い4」で、OVA版サコミズのことを'''「肩肘張って怒鳴ってるだけの人」''' と評している。 |
− | * | + | *実は、最初に召喚された切っ掛けとなった桜花の撃墜の時点で'''肉体的には死亡している。'''OVA版でも描写された過去の[[沖縄]]上空における、サコミズの手の上で消えた意味深な赤い命の羽根は、その時散っていたサコミズ自身の命の羽である。 |
− | + | *サコミズのキャラクター性は、昔も今も伝統的となっている「異世界漂流もの」の成れの果てだったりする。サコミズは異世界で周囲から望まれて王になるも、不老の王政が次第に民から疎まれていく、という非常にリアリティのある設定。 | |
− | + | **例え[[アマルガン・ルドル|同胞]]に裏切られたとしても、若き聖戦士のまま死した初期小説版設定のままだった方が本人にとっては幸せだったのかも知れない。 | |
− | ** | + | **近年の創作では、主人公は元の世界へ戻らず異世界へ留まるという結末も多く見られる。[[マサキ・アンドー]]をはじめ、似たような境遇の者達のありうるかもしれない末路と言える。 |
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[[Category:リーンの翼]] | [[Category:リーンの翼]] |