[[蒼穹のファフナー|TV版]]
;「これが僕たちの旅の始まりだった。もしも僕たちが生き残れるなら、今日までの笑顔を忘れないでいよう」<br>「またいつかこの島が楽園に戻るその日まで」
:第1話「楽園〜はじまり」より。ファフナーシリーズ最初のモノローグ。
;「見上げてごらん。あの日、晴れた日に、雨が降ったね」<br>「でも、雨に濡れる僕たちに、彼女はそっと、笑顔の傘を差し出してくれたよ。『空よ、泣かないで』と……」
:第6話「翔空〜ぎせい」における[[羽佐間翔子|翔子]]死亡後のモノローグ。続いて[[真壁一騎|一騎]]の慟哭と共にEDが始まり、一連の流れで視聴者を失意のどん底に叩き落とす。
:しかし、モノローグの中でも妙に'''詩的'''さが目立ち、「ポエム」扱いされる大きな要因の一つとも言える。
;「これが甲洋の、自分で招いた結果だ。おかげで[[ファフナー]]を失った。感傷に浸る間はない」
:第9話「同化〜わかれ」より。[[春日井甲洋|甲洋]]が[[同化]]した後の台詞。その直後、[[遠見真矢|真矢]]に平手打ちをされてしまう。
:序盤の総士はこのように一見冷徹なように思える発言が多く、またその真意を語ることもなかったため、これらの積み重なりが[[真壁一騎|一騎]]の[[脱走イベント|脱走]]の原因となった。
:『[[K]]』ではこの場面で[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]にもこの非情な一言を咎められて平手打ちされ、彼女と同様に総士の真意を理解できていなかった[[ミスト・レックス|ミスト]]には内心嫌悪されてしまう(以下、スパロボシリーズの名台詞の欄を参照)。
:『[[UX]]』では通ったルートによって、[[大十字九郎|九郎]]、[[早瀬浩一|浩一]]、[[ミハエル・ブラン|ミシェル]]の3者からそれぞれ、驚きと怒りを買った。
;一騎「どうしても聞いておきたいんだ。ファフナーと俺たち、お前にとってどっちが大切なんだ?」
;総士「ファフナーだ。」
;(中略)
;総士「戦いに疑問を抱けば、次の犠牲者はお前だぞ。羽佐間と甲洋の事は忘れろ。」
;一騎「おまえ、本気で言ってるのか!」
;総士「僕に必要なのは、この左目の代わりになるものだけだ」
:第10話「分解~すれちがい」より。この言葉によって、一騎は昔総士に負わせてしまった左目の傷と、変わっていく島の中で自らの居場所がなくなっていく不安で葛藤することになり…。
:実はこの「ファフナーの方が大切」という発言の真意は、「'''ファフナー=友達や家族を守るもの'''」であり、「'''ファフナーが無ければ大事な友達や家族を守れなくなる'''」という意味。総士としては決して一騎たちを軽視したわけではなかった……が、あまりに言葉が足りなすぎるため当然ながら理解されることはなかった。
:だがそれ以上に、この時の総士は'''チョーカーに黒のノースリーブ'''という周りから浮いたファッション<ref>第10話の作画監督をしていた山岡信一氏が「秘密が明かされた島の象徴として、(それまでとは)ガラッと変わったものにしてくれ」とオーダーを受けたため。</ref>をしていたため人によってはシリアスな笑いになってしまったシーンでもある。
;「あいつの事は理解している。ジークフリード・システムを通して、あいつの感情や深層心理、戦闘時の思考を何度も共有してきた」
:第12話「不在〜あせり」より。一騎の脱走後、一騎君の事を分かろうとしたのかと尋ねてきた真矢への解答。しかし、その思い込みがすれ違いを生んだ事は事実であり「機械を使って人の心を覗いて、それで理解した事になるの?」と指摘された。総士も思うところはあったらしく、その事が同話のモノローグで触れられている。
;「…その機体の識別コードは?」<br>一騎「……マークザイン!」<br>「クロッシングの為に機体を登録する……5秒待て!」<br>一騎「総士?」<br> 「直ぐに済む…」
:第16話「朋友〜おかえり」にて、[[竜宮島]]に帰還した一騎の搭乗する[[マークザイン]]の機体登録を完了した。
:ちなみに登録自体は一瞬で済んだので、5秒はどちらかというと総士の苦しみを理解した一騎の言葉を受けて出た涙をぬぐって気持ちを切り替えるため。'''実際に計測してみると、5秒キッカリで総士は気持ちを切り替えている'''。
:序盤では一騎とすれ違うことの多かった二人だが、ここにきてようやく理解しあえるようになった。…のだが、戦闘を終えた後、一騎と改めて話をするために自室に招待したものの…(以下、迷台詞の欄へ)
:ファンの間では名場面の一つとして挙げられる事が多く、『蒼穹のファフナー』を見た視聴者アンケートの一つ「好きな台詞は?」においてこの台詞が'''第1位に選ばれた'''。
:しかし'''『K』ではよりにもよってこのやり取りが再現されていない'''。しかも「真矢達が初陣でそっちのフォローに専念しなければならないから」という理由まで付けられている…。
:一方、後の『UX』では[[DVE]]になった他、その時の顔グラの上半分が暗くかかるという特殊な演出となっている<ref>剣司が「泣いているのか…?」と発言するので原作未見でも総士が涙を流している事はわかるようになっている</ref>。
;「その格好でのクロッシングは断固拒絶するからな…」
:第21話「咲良〜みらい」より。[[小楯衛|衛]]の[[ゴウバインヘルメット]]をかぶった[[真壁一騎|一騎]]に対して。直後に自分もゴウバインヘルメットを無理やり被らされる羽目に遭う。
;「その程度で相手を理解した気になるのは、ただの傲慢さ。彼女はそう教えてくれた…」
:同上。[[カノン・メンフィス|カノン]]に「クロッシングしているなら、相手の考えもわかっているのではないか」と言われて。総士のいう「彼女」とは真矢の事であり、上記の第12話でのやり取りに起因する。
;「同化…現象…!」
:第22話「守護~ちから」より。戦闘中に一騎の右目が輝き出した事で動揺。この回を境に竜宮島は劣勢となっていく。
;「それが痛みだ、フェストゥム!」<br>「フェストゥム! 教えてやる、僕がお前達に教えた戦い方の名を!」<br>「消耗戦だ!! 痛みに耐えて戦う戦法だ!」<br>「それが戦いの痛みだ。存在することの苦しみだ。いなくなることへの恐怖だ、フェストゥム!」<br>「生きていることに感謝したいか。それが、今ここにいることの喜びだ、フェストゥム……」
:最終話「蒼穹〜そら」にて。「痛み」を感じ、取り乱すイドゥンに対して。
;「僕はここにいる…。いつか再び、出会うまで……」
:同話。一騎に[[伏線|再会の約束]]をし、この言葉を残して[[ジークフリードシステム|ジークフリード・システム]]ごと砕け散る。
;「今ならわかる。たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は、存在を選ぶだろう…… もう一度、お前と出会うために…… お前が信じてくれる限り、いつか必ず帰る。お前がいる場所に……」
:同話モノローグ。この台詞を以って『ファフナー』の物語はひとまず幕を閉じる。『UX』では[[DVE]]。