「ラ・ギアス」を編集中
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− | ラ・ギアス(La'gias/Ra- | + | == ラ・ギアス(La'gias/Ra-Geas) == |
− | + | 『[[魔装機神シリーズ]]』の世界。担当の阪田雅彦氏曰く「ファンタジー色を濃厚にするために、SF小説でよく用いられる『地球空洞説』を取り入れた」とのことで、その結果、[[地球]]内部の空洞に存在する設定となった。ただし、一般的な地球空洞説の「地球の内部は中空になっており、凹面部分に地底世界が存在。地上と地底を結ぶ大穴を通じて行き来が可能」という設定とは異なり、ゴムボールほどのサイズの空間の中に存在する四次元的・五次元的に歪曲された[[異世界]]…要するに異次元世界として設定されている。 | |
== 特徴 == | == 特徴 == | ||
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*[[地球]]に限りなく近い異次元に存在するタイプの異世界である。 | *[[地球]]に限りなく近い異次元に存在するタイプの異世界である。 | ||
− | * | + | *魔法のようなオカルト的な力が実在し、その使い手が社会的な地位を得ている。 |
*一定の(霊的・魔術的な)手段により、地上との生き来を可能とするゲートを開通することが可能。 | *一定の(霊的・魔術的な)手段により、地上との生き来を可能とするゲートを開通することが可能。 | ||
*元々軍事的な技術については未発達である。世界全土を覆う軍拡の潮流に伴い、その世界の人間に比較して優れた資質([[オーラ力]]、[[プラーナ]])を持つ地上人が召喚されるようになったことが物語の発端である。 | *元々軍事的な技術については未発達である。世界全土を覆う軍拡の潮流に伴い、その世界の人間に比較して優れた資質([[オーラ力]]、[[プラーナ]])を持つ地上人が召喚されるようになったことが物語の発端である。 | ||
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=== 歴史 === | === 歴史 === | ||
− | + | 約2億年前から7000万年前、巨人族と呼ばれた種族が高度な文明を築き上げていた事が語られている(「リューネの章」8話、『OGDP』7話など)。その他、本編の遥か昔となる5万5000年前に『トロイア』と称された帝国が滅びを迎え、5200年ほど前には『ラーブァナ帝国』という統一国家が「暗黒の100年」と呼ばれた未曾有のクライシスを引き起こして崩壊している。 | |
− | なお、新暦の元年かラ・ギアス紀元の時代かは不明だが、地底世界全土を対象とした「核分裂の発生をおさえる魔術」が行使された出来事が記録されている。この魔法の力でラ・ギアスにおいて核分裂反応は全て抑制される。[[核ミサイル|核弾頭]]等の兵器は無効化されるため、『EX』で[[ガンダム試作2号機|GP-02A]] | + | なお、新暦の元年かラ・ギアス紀元の時代かは不明だが、地底世界全土を対象とした「核分裂の発生をおさえる魔術」が行使された出来事が記録されている。この魔法の力でラ・ギアスにおいて核分裂反応は全て抑制される。[[核ミサイル|核弾頭]]等の兵器は無効化されるため、『EX』で[[ガンダム試作2号機|GP-02A]]がアトミックバズーカを「プラズマリーダー」に換装したことがある([[モビルスーツ]]に対する言及は特になかったため、おそらく核融合反応は問題ないものと思われる)。古代に核が原因となる放射能汚染があったのかもしれない。「降魔弾」と呼ばれる兵器がテロで使用された際、マサキが核兵器に関する発言をしており、それを聞いたラ・ギアス人の[[セニア・グラニア・ビルセイア|セニア]]は「そんな生易しいものではない(精霊まで殺すから)」と即答している。少なくとも核兵器に関する知識・記録はラ・ギアスにも存在しているようである。 |
=== 文化・社会 === | === 文化・社会 === | ||
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オカルトと科学を融合させたような技術であり、要するに「超自然的な力を持つ機械や道具」を作り出す技術のことである。ここにある「金」とは「人」の事を指し示しており、ラ・ギアスにおいて『練金学』とは'''人を育てる学問'''を顕す。 | オカルトと科学を融合させたような技術であり、要するに「超自然的な力を持つ機械や道具」を作り出す技術のことである。ここにある「金」とは「人」の事を指し示しており、ラ・ギアスにおいて『練金学』とは'''人を育てる学問'''を顕す。 | ||
− | + | 練金学および魔術についてはラ・ギアス全土的な統括組織「練金学協会」が厳重な管理を行っており、その管理規約に背いたものは協会追放等の厳罰が処せられる。酷い者([[ゼツ・ラアス・ブラギオ|ゼツ]])には「債務調査課」から刺客が放たれる。昨今では軍事技術の増進に伴って練金学の応用範囲も広がり、[[オリハルコニウム]]装甲や[[フルカネルリ式永久機関]]といった技術で魔装機の開発に貢献している。 | |
なお、実在した学問の「錬金術」との設定的な関わりについては不明。 | なお、実在した学問の「錬金術」との設定的な関わりについては不明。 | ||
<!-- 詳しい方補記願います。 --> | <!-- 詳しい方補記願います。 --> | ||
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===== 魔術 ===== | ===== 魔術 ===== | ||
ファンタジー作品における「魔法」と概ね同種の設定と考えて差し支えない。 | ファンタジー作品における「魔法」と概ね同種の設定と考えて差し支えない。 | ||
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ラ・ギアスでは魔力の素養のある人物(ラングランでは「未来見」の役職で呼ばれる)による将来予測を政治に反映させているが、この「予言」の不確実さを排除するために「ラプラス変換理論」が用いられている。この理論を応用し、魔装機に搭載するべく作成されたのが「ラプラスデモンタイプコンピュータ(通称・ラプラスコンピュータ)」であり、高い魔力を持つ者が稼働させることで因果律計算に基づく高度な未来予測を可能とする。設定上は多くの魔装機に標準搭載されているものであるが、特にαではサイバスターに搭載されているそれが特別視されている。本来の機能を発揮するには高位の精霊の力を必要とするのかもしれない。 | ラ・ギアスでは魔力の素養のある人物(ラングランでは「未来見」の役職で呼ばれる)による将来予測を政治に反映させているが、この「予言」の不確実さを排除するために「ラプラス変換理論」が用いられている。この理論を応用し、魔装機に搭載するべく作成されたのが「ラプラスデモンタイプコンピュータ(通称・ラプラスコンピュータ)」であり、高い魔力を持つ者が稼働させることで因果律計算に基づく高度な未来予測を可能とする。設定上は多くの魔装機に標準搭載されているものであるが、特にαではサイバスターに搭載されているそれが特別視されている。本来の機能を発揮するには高位の精霊の力を必要とするのかもしれない。 | ||
− | ===== | + | ===== 精霊 ===== |
− | + | ウェンディ曰く「ラ・ギアスの善き意志の集合体」。 | |
− | + | 言葉そのままの意味で、ラ・ギアスの人々の信仰によって存在しているもの。総体としての意志の強さによってその力は強くも弱くもなるが、ラ・ギアスで長きにわたり続いた精霊信仰の結果その力は強まり、独自の意志を持つ精霊も現れるようになった。 | |
− | + | 精霊には風・火・水・地の四大属性があり、魔装機はこのいずれかの属性の精霊と契約を結び、その力を得ている。特に、それぞれの属性の高位精霊と契約を結び、より大きな力を操ることが可能となった魔装機が「[[魔装機神]]」であり、最上位の魔装機と呼ばれる所以となっている。ただし、「ラ・ギアス全体の意志」により近い存在との契約である関係上、機体(精霊)側が乗り手を選び、邪な心を持った者は契約を解除されることもある。 | |
==== 唯一神信仰 ==== | ==== 唯一神信仰 ==== | ||
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==== 国家・地名 ==== | ==== 国家・地名 ==== | ||
− | 現在のラ・ギアスにおいて主要な三大国となっているのが[[神聖ラングラン王国]](「帝国」の資料もあり)、[[シュテドニアス連合国]]、[[バゴニア連邦共和国]] | + | 現在のラ・ギアスにおいて主要な三大国となっているのが[[神聖ラングラン王国]](「帝国」の資料もあり)、[[シュテドニアス連合国]]、[[バゴニア連邦共和国]]の三国である。他に、エクシール共和国、ラーダット王国、ストロハイム人民共和国、メディーナ国、[[エリアル王国]]、サザ公国、フィルディフィア民主共和国の各国が主要国として挙げられる。特に神聖ラングラン王国はEXおよび魔装機神の主要な舞台であり、登場の機会が多い。世界全体の人口は約15億人。 |
<!-- 一部資料(SFC版EX攻略本(ファミ通)等)にはフィラデルフィア共和国の誤記あり。 --> | <!-- 一部資料(SFC版EX攻略本(ファミ通)等)にはフィラデルフィア共和国の誤記あり。 --> | ||
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==== 人物 ==== | ==== 人物 ==== | ||
元々のラ・ギアス人に加え、ラ・ギアスに召喚された地上人も含める場合が多い。 | 元々のラ・ギアス人に加え、ラ・ギアスに召喚された地上人も含める場合が多い。 | ||
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詳細は「[[魔装機神の登場人物]]」を参照。 | 詳細は「[[魔装機神の登場人物]]」を参照。 | ||
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== 作品間での設定の違い == | == 作品間での設定の違い == | ||
− | + | 旧シリーズにおける魔装機神の物語の完結後、作品展開の関係からラ・ギアスを巡る物語の展開は大きな転機を迎えた(詳細は「[[魔装機神シリーズ]]」を参照)。その結果、ラ・ギアスの設定についてもいくつかのバリエーションが生まれている。 | |
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=== [[αシリーズ]]設定 === | === [[αシリーズ]]設定 === | ||
『[[スーパーロボット大戦α]]』への参戦に伴い魔装機神系の設定が改編された(α設定)。その過程で、[[サイバスター]]およびラ・ギアスについて設定の追加が行われた。前述した[[サイバスター]]の特殊性の強調のほか、本作より登場した[[バンプレストオリジナル]]メカ「[[龍王機]]」「[[虎王機]]」には、過去にラ・ギアスの技術が組み込まれたという設定がある(同機に搭載されている永久機関「五行器」とフルカネルリ式永久機関に関係性を持たせようとした節が見られる)。 | 『[[スーパーロボット大戦α]]』への参戦に伴い魔装機神系の設定が改編された(α設定)。その過程で、[[サイバスター]]およびラ・ギアスについて設定の追加が行われた。前述した[[サイバスター]]の特殊性の強調のほか、本作より登場した[[バンプレストオリジナル]]メカ「[[龍王機]]」「[[虎王機]]」には、過去にラ・ギアスの技術が組み込まれたという設定がある(同機に搭載されている永久機関「五行器」とフルカネルリ式永久機関に関係性を持たせようとした節が見られる)。 | ||
− | + | ただし、魔装機神勢はα外伝を最後にαシリーズから退場してしまったため、この設定が現在も有効であるのかは定かでない。 | |
=== [[OGシリーズ]]設定 === | === [[OGシリーズ]]設定 === | ||
− | + | OGシリーズにおいては、基本的に旧シリーズと同様のストーリーが展開されている。ただし一部α設定のものがそのまま使用されている(SRX等に使われているゾル・オルハルコニウム絡みや、サイバスターが当初エアロゲイターと誤認されたなど)。また、ラ・ギアスでの新たな物語も展開されており、今後が気になるところである。 | |
=== アニメ「[[魔装機神サイバスター]]」 === | === アニメ「[[魔装機神サイバスター]]」 === |