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ただしその受け止め方はそれぞれに違い、SHOやPS版αでは、形はどうあれそれを良しとして散った(αに関してはロンド・ベルが自身の予測以上に強くなった事で[[ケイサル・エフェス]]打倒の為の布石を一つ打てたというのもあるが)のに対し、DC版αや第2次OGでは非常に往生際が悪い。前者は'''「オリジナルのジュデッカ・ゴッツォが存在していた」'''という予想だにしない結末だったから無理はないが、後者は初歩的ともいえるミスを犯してしまっていた。
 
ただしその受け止め方はそれぞれに違い、SHOやPS版αでは、形はどうあれそれを良しとして散った(αに関してはロンド・ベルが自身の予測以上に強くなった事で[[ケイサル・エフェス]]打倒の為の布石を一つ打てたというのもあるが)のに対し、DC版αや第2次OGでは非常に往生際が悪い。前者は'''「オリジナルのジュデッカ・ゴッツォが存在していた」'''という予想だにしない結末だったから無理はないが、後者は初歩的ともいえるミスを犯してしまっていた。
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第2次OGのユーゼスは当初不完全な「虚憶」において計画頓挫の原因がイングラムであると目星をつけ、「イングラムを計画に組み込むと対抗戦力を構築される上、土壇場で離反され頓挫する⇒ならばあらかじめ排除し、同等の因子を持つ者を造り出して据えれば良い」という考えに至ったと思われるが、結末を見てわかるとおり'''完全な見当違い'''である。
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第2次OGのユーゼスは当初不完全な「虚憶」において計画頓挫の原因がイングラムであると目星をつけ、「イングラムを計画に組み込むと対抗戦力を構築される上、土壇場で離反され頓挫する⇒ならばあらかじめ排除し、同等の因子を持つ者を造り出して据えれば良い」という考えに至ったと思われる。αのイングラムが自分が同じ世界に居るためユーゼスが人を超越するのは不可能と語っていたため、虚億の正体を知るためにアダマトロンへ至るという初期目的だけなら、この目星は正解だったと言える。しかし因果律の鎖を断つというアダマトロンとなったあとに抱いた目的の前では不充分でしかなかった。
    
本人としてはイングラムを排除し、操り人形をその位置に据えることで因子を切り替えたつもりだったのだが、この行動は'''αのユーゼスと全く同じで配役が変わっただけ'''である(アウレフ・バルシェムをイングラムに挿げ替えたように、イングラムをアーマラとイングに挿げ替えただけ。更に自ら[[アストラナガン]]の代役である[[ガリルナガン]]を造り出してアーマラに与えたことで、知らない間にαのイングラムの代役を用意してしまい、挙句にもう一人の代役であるイングはSHOでのイングラム及び、その後継者たるクォヴレーの物語を再現してしまう)。しかも、αとOGの違いは、
 
本人としてはイングラムを排除し、操り人形をその位置に据えることで因子を切り替えたつもりだったのだが、この行動は'''αのユーゼスと全く同じで配役が変わっただけ'''である(アウレフ・バルシェムをイングラムに挿げ替えたように、イングラムをアーマラとイングに挿げ替えただけ。更に自ら[[アストラナガン]]の代役である[[ガリルナガン]]を造り出してアーマラに与えたことで、知らない間にαのイングラムの代役を用意してしまい、挙句にもう一人の代役であるイングはSHOでのイングラム及び、その後継者たるクォヴレーの物語を再現してしまう)。しかも、αとOGの違いは、
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*「シヴァーの操るゲベル・ガンエデン(ゴッツォの者がマシヤフを利用してガンエデンを操り、自ら作り出した存在と対峙し、討たれた)」
 
*「シヴァーの操るゲベル・ガンエデン(ゴッツォの者がマシヤフを利用してガンエデンを操り、自ら作り出した存在と対峙し、討たれた)」
 
という過去作の大ボスに纏わる「因」を一挙に再現。これによって本人の意志とは裏腹に過去作における敗北の流れ(='''これらは全てそれぞれの計画が頓挫した際の姿''')を'''統合・完全再現'''してしまった(身も蓋もない話をすると'''過去のボスに因む敗北フラグを片っ端から立てまくっていた'''。また、この中でノイ・レジセイアに至っては'''OG世界でも実際に再現された因果であり、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]にも特殊戦闘台詞で指摘されている''')。ダメ押ししておくと、エア・クリスマスの特攻でイングに脱出され、それによって形勢が逆転したという事象は、[[F完結編]]DCルートで[[バスク・オム|バスク]]がシロッコに特攻したイベントの再現であるが、エア・クリスマスがウルトラマンを意識してデザインされたことを考えると、SHOにおける、ウルトラ兄弟の犠牲によってゼストの力が中和された場面の再現と見ることも出来る。このため[[因果律|因果の鎖]]によって結末が決定され、当然の如くまたも失敗。それも調停者になれず、破滅の運命からも逃げられず、ゴッツォの計画も破れるという散々な結果に終わった。
 
という過去作の大ボスに纏わる「因」を一挙に再現。これによって本人の意志とは裏腹に過去作における敗北の流れ(='''これらは全てそれぞれの計画が頓挫した際の姿''')を'''統合・完全再現'''してしまった(身も蓋もない話をすると'''過去のボスに因む敗北フラグを片っ端から立てまくっていた'''。また、この中でノイ・レジセイアに至っては'''OG世界でも実際に再現された因果であり、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]にも特殊戦闘台詞で指摘されている''')。ダメ押ししておくと、エア・クリスマスの特攻でイングに脱出され、それによって形勢が逆転したという事象は、[[F完結編]]DCルートで[[バスク・オム|バスク]]がシロッコに特攻したイベントの再現であるが、エア・クリスマスがウルトラマンを意識してデザインされたことを考えると、SHOにおける、ウルトラ兄弟の犠牲によってゼストの力が中和された場面の再現と見ることも出来る。このため[[因果律|因果の鎖]]によって結末が決定され、当然の如くまたも失敗。それも調停者になれず、破滅の運命からも逃げられず、ゴッツォの計画も破れるという散々な結果に終わった。
さらに言えば、過去作でCPSを使用した際には必ずイングラムが立ちはだかっていた。しかしアダマトロンが出現しても、イングラムの後継であるクォヴレーや彼の他にもいるであろう因果律の番人達が姿を見せなかった(クォヴレーについては下手に派遣すると、逆に身代わり人形として利用されてしまう可能性があったからかもしれないが)ことからすると「運命を覆すほどの存在ではない」と神に判断されているも同然であり、鋼龍戦隊に勝利したとしても間違いなく神に挑んで敗北していただろう(そもそも、このアダマトロンが作り出されること自体が神に決められた運命だった節がある)。逆にCPSの完成に固執せずひたすら裏から手を回していれば、アルテウルとして地球圏を支配することも鋼龍戦隊を接収することもできていただろうし、後々の展開からすれば彼が目的とした霊帝の撃破も叶っていたであろうことを考えると、CPSに手を出したが故に全てを失ってしまったと言える。
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逆にCPSの完成に固執せずひたすら裏から手を回していれば、アルテウルとして地球圏を支配することも鋼龍戦隊を接収することもできていただろうし、後々の展開からすれば彼が目的とした霊帝の撃破も叶っていたであろうことを考えると、CPSに手を出したが故に全てを失ってしまったと言える。もしくは初期目的の通り、虚億と因果の源を探るのに専念すればなにか成果を得られた可能性もある。
    
MXの[[加持リョウジ|加持]]と[[弐神譲二|弐神]]よろしく演劇に準えてみると、OGのユーゼスは「スーパーヒーロー作戦」「スーパーロボット大戦α」「スーパーロボット大戦α for Dreamcast」における「ユーゼスの物語」の台本を入手し、結末を改変しようと大筋だけ残して改変を加えた上でこれを統合「第2次スーパーロボット大戦OG」という別の劇場で上演。足りない部分は新しい役者(=別作品のオリジナルキャラクター達や新規キャラクター)で代用し、イングラム役に関してはアーマラとイングの二人一役で再現する、という演出をしていたことになる。しかし、手に入れた肝心の台本(=虚憶)は虫食いの穴だらけであり、しかも重要な部分の記述が抜け落ちていたため、残る部分から台本の内容を類推、共通の結末である「ユーゼスの敗北」を覆すべく、色々と台本や配役に裏から手を回していた(=因子の切り替えを試みた)。ところがいざ上演してみると、二人一役の片割れであるイングはアドリブで本来台本にいないはずのクォヴレー役を演じ始め、さらにユーゼス自身が本人役に加え、知らぬ間にシヴァー役を兼任したことで流れが敗北に向かってしまい、結果としてまたも同じ結末で幕を下ろす羽目になった、ということである。
 
MXの[[加持リョウジ|加持]]と[[弐神譲二|弐神]]よろしく演劇に準えてみると、OGのユーゼスは「スーパーヒーロー作戦」「スーパーロボット大戦α」「スーパーロボット大戦α for Dreamcast」における「ユーゼスの物語」の台本を入手し、結末を改変しようと大筋だけ残して改変を加えた上でこれを統合「第2次スーパーロボット大戦OG」という別の劇場で上演。足りない部分は新しい役者(=別作品のオリジナルキャラクター達や新規キャラクター)で代用し、イングラム役に関してはアーマラとイングの二人一役で再現する、という演出をしていたことになる。しかし、手に入れた肝心の台本(=虚憶)は虫食いの穴だらけであり、しかも重要な部分の記述が抜け落ちていたため、残る部分から台本の内容を類推、共通の結末である「ユーゼスの敗北」を覆すべく、色々と台本や配役に裏から手を回していた(=因子の切り替えを試みた)。ところがいざ上演してみると、二人一役の片割れであるイングはアドリブで本来台本にいないはずのクォヴレー役を演じ始め、さらにユーゼス自身が本人役に加え、知らぬ間にシヴァー役を兼任したことで流れが敗北に向かってしまい、結果としてまたも同じ結末で幕を下ろす羽目になった、ということである。
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しかし、もしこれらの因子を完全に切り替え、計画が成功したとしても、それは即ち[[因果律]]改変を意味するため、[[呪われし放浪者|太極の怒りに触れる]]か、[[イングラム・プリスケン|虚空からの]][[クォヴレー・ゴードン|使者]]によって討たれるだろうことは疑いない。あるいは、どこかの世界で計画を成功させたがためにこのような因果に囚われている事も考えられる。
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しかし、もしこれらの因子を完全に切り替え、計画が成功したとしても、それは即ち[[因果律]]改変を意味するため、[[呪われし放浪者|太極の怒りに触れる]]か、[[イングラム・プリスケン|虚空からの]][[クォヴレー・ゴードン|使者]]によって討たれるだろう。あるいは、どこかの世界で計画を成功させたがためにこのような因果に囚われている事も考えられる。さらに言えば、過去作でCPSを使用した際には必ずイングラムが立ちはだかっていた。しかしアダマトロンが出現しても、イングラムの後継であるクォヴレーや彼の他にもいるであろう因果律の番人達が姿を見せなかった(クォヴレーについては下手に派遣すると、逆に身代わり人形として利用されてしまう可能性があったからかもしれないし、因子がまだ足りなかっただけかもしれないが)ことからすると「運命を覆すほどの存在ではない」と宇宙に判断されているも同然であり、鋼龍戦隊に勝利したとしても間違いなく宇宙の意思に挑んで敗北していたと思われる(そもそも、このアダマトロンが作り出されること自体が神に決められた運命だった節がある)。(しかしαで因果律の番人が防ごうとした事態は「全ての宇宙の崩壊」であるため、アダマトロンが目指した通りに新世界を創造できるのならば宇宙はその行為を許すかもしれない)
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しかも、第2次OGでユーゼスがやろうとしたことを読み解いて見ると、「CPSを完成させ、自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で新たな世界を作り出して輪廻から解脱する」というものである。これは、'''スーパーヒーロー作戦で狙ったことと全く同じ'''であった。その上、SHOでは「(恐らくは)自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で造り上げた新たな世界で」解脱の計画を実行していたことを考えると、'''例え計画が成功しても輪廻から逃げられない'''という根本的な読み違いが見えて来る。
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しかも、第2次OGでユーゼスがやろうとしたことを読み解いて見ると、「CPSを完成させ、自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で新たな世界を作り出して輪廻から解脱する」というものである。これは、'''スーパーヒーロー作戦で狙ったことと全く同じ'''であった。その上、SHOでは「(恐らくは)自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で造り上げた新たな世界で」解脱の計画を実行していたことを考えると、'''例え計画が成功しても輪廻から逃げられない'''という根本的な読み違いが見えて来る。ただし、成功したユーゼスはさらなるステップアップを目指してウルトラマン世界やメタルヒーロー世界やガンダム世界などより強大な力や科学技術が存在する世界を意図的に集めてSHO世界を構築した可能性もある。
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いずれにせよ、彼の目的を考えると'''どう足掻いても詰んでいる'''と言えなくもない。ただし、これらの事実を裏返すと、「破滅の未来を知っても、下手に動かず静観していれば(='''解脱の計画を実行しなければ''')何事もなく回避できる」という逃げ道の存在が見えて来る(まあ、その場合ロボットものとしては盛り上がりに欠ける展開になるだろうが)。
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いずれにせよ、彼の目的を考えると'''どう足掻いても詰んでいる'''と言えなくもない。ただし、これらの事実を裏返すと、「破滅の未来を知っても、下手に動かず静観していれば(='''解脱の計画を実行しなければ''')何事もなく回避できる」という逃げ道の存在が見えて来る(まあ、その場合ロボットものとしては盛り上がりに欠ける展開になるだろうが)。もっとも、平和な日常を送ろうとしても死の因果が事故などの形で発生して、あっけなく死ぬだけかもしれないが。
    
==== ラオデキヤとユーゼス ====
 
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