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− | == ラングラン戦記(Record of Langran War) ==
| + | ラングラン戦記(Record of Langran War)とは、[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]のシナリオを手掛けた阪田雅彦氏が、ウィンキーソフトの公式サイトで2002年から連載したWeb小説。第41話にて第一部完。2013年2月1日、同社のホームページが更新された際に一部コンテンツと一緒に削除され、その後ウィンキーソフトが2016年に破産しサイト自体が消滅したため、現在は閲覧不可。 |
− | [[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]のシナリオを手掛けた阪田雅彦氏が、ウィンキーソフトの公式サイトで2002年から連載したWeb小説。第41話にて第一部完。 | |
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| == 世界観 == | | == 世界観 == |
− | 紀元45111年の[[ラ・ギアス]]。[[マサキ・アンドー]]の聖号の元であるランドールが生きていた時代。約200~100年前の百年間、「暗黒の百年」と呼ばれる時代があったらしく、それにより技術的衰退が起きている。[[神聖ラングラン王国]]はまだなく、前身と思われるラングラン共和国である。 | + | 紀元45111年の[[ラ・ギアス]]。[[マサキ・アンドー]]の聖号の元であるランドールが生きていた時代。約200~100年前の百年間、「暗黒の百年」と呼ばれる時代があったらしく、それにより200年前に比べて技術的衰退が起きている。[[神聖ラングラン王国]]はまだなく、前身と思われるラングラン共和国である。 |
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| 紀元45111年2月に、第二ラーブァナ帝国はラングラン共和国に宣戦布告。 | | 紀元45111年2月に、第二ラーブァナ帝国はラングラン共和国に宣戦布告。 |
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| == 登場人物 == | | == 登場人物 == |
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| === ラングラン共和国 === | | === ラングラン共和国 === |
| ;ランドール・ゼノサキス | | ;ランドール・ゼノサキス |
− | :16歳 男性。4月29日生まれ。方向音痴。剣技の才能が抜群に高く、「無窮流」の師であるダイムにも13歳で勝っている。かつて姉メリナを傷付けたことから力を振るうことには消極的。桁外れのプラーナのキャパシティがあり、無窮流のプラーナ制御によりプラーナを放出して魔術を無効化することが可能。魔術の才も高い。プラーナが暴走した際、風の精霊が出現した。後に「剣神ランドール」と呼ばれることになる。[[ゼオルート・ザン・ゼノサキス]]や[[プレシア・ゼノサキス]]、[[エラン・ゼノサキス]]の先祖。「[[神祇無窮流]]」の開祖でもある。 | + | :16歳 男性。4月29日生まれ。方向音痴。剣技の才能が抜群に高く、「無窮流」の師であるダイムにも13歳で勝っている。かつて姉メリナを傷付けたことから力を振るうことには消極的。桁外れのプラーナのキャパシティがあり、無窮流のプラーナ制御によりプラーナを放出して魔術を無効化することが可能。魔術の才も高い。プラーナが暴走した際、風の精霊が出現した。後に「剣神ランドール」と呼ばれることになる。[[ゼオルート・ザン・ゼノサキス]]や[[プレシア・ゼノサキス]]、[[エラン・ザン・ゼノサキス]]の先祖。「[[神祇無窮流]]」の開祖でもある。 |
| + | :その剣は嵐を呼び、大地を裂いたと伝えられている。 |
| ;ゲイン・ビルセイア | | ;ゲイン・ビルセイア |
| :21歳 男性。ダイムの教え子。未来が視える「予感」が不意に起こることがある。ビルセイア姓なのでラングラン王家の先祖と思われる。 | | :21歳 男性。ダイムの教え子。未来が視える「予感」が不意に起こることがある。ビルセイア姓なのでラングラン王家の先祖と思われる。 |
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| :17歳 女性。ダイムの教え子。剣の腕が立ち、プラーナを読む技術を完全修得している。ランドールとは互角と思っていた。 | | :17歳 女性。ダイムの教え子。剣の腕が立ち、プラーナを読む技術を完全修得している。ランドールとは互角と思っていた。 |
| ;ダイム・カザフル | | ;ダイム・カザフル |
− | :45歳 男性。ランドールの育て親。元軍人でタンザー・ゼノキサスの親友。敵兵のプラーナを察知する技術を独自に修得、銃弾も事前に軌道を察知可能で、傷一つ負わずに戦ったことから背中にも目があるようだと評され「四つ目のダイム」の異名をとる。修得には素養が必要で、弟子4人の中ではランドールとトスナの2人だけ完全修得している。剣技は「無窮流」。 | + | :45歳 男性。ランドールの育て親。元軍人でタンザー・ゼノキサスの親友。特殊部隊サイブリーズの隊長だった。敵兵のプラーナを察知する技術を独自に修得、銃弾も事前に軌道を察知可能で、傷一つ負わずに戦ったことから背中にも目があるようだと評され「四つ目のダイム」の異名をとる。修得には素養が必要で、弟子4人の中ではランドールとトスナの2人だけ完全修得している。剣技は「無窮流」。 |
| ;タンザー・ゼノサキス | | ;タンザー・ゼノサキス |
| :37歳 男性。ランドールの父親。階級は中将。妻が行方不明になり、自分が子供に対してかなり過保護なのを自覚して、子供2人を地方都市ゲレーンに住むダイムに預けて教育してもらっている。首都ラングラン陥落後は生死不明。 | | :37歳 男性。ランドールの父親。階級は中将。妻が行方不明になり、自分が子供に対してかなり過保護なのを自覚して、子供2人を地方都市ゲレーンに住むダイムに預けて教育してもらっている。首都ラングラン陥落後は生死不明。 |
| ;バイス・エンバイス | | ;バイス・エンバイス |
− | :24歳 男性。メガネ。元はラーブァナの人間で、オルタネイトを理論化した第一人者。魔術師を自称。目立ち屋。4人に魔術を教えることになり、ランドールとフェリーヌが高い才を見せている。後世の史書はランドールとバイスの出会いこそがラ・ギアス全体の変革の一大転換点だったと評している。 | + | :24歳 男性。[[眼鏡・サングラス|メガネ]]。元はラーブァナの人間で、オルタネイトを理論化した第一人者。魔術師を自称。目立ち屋。4人に魔術を教えることになり、ランドールとフェリーヌが高い才を見せている。後世の史書はランドールとバイスの出会いこそがラ・ギアス全体の変革の一大転換点だったと評している。後に練金学協会の母体を組織し敬意をこめて「学聖」と呼ばれる。 |
| ;エキル・セオトナ | | ;エキル・セオトナ |
| :ランドールの母親。行方不明。 | | :ランドールの母親。行方不明。 |
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| ;ゼスマン | | ;ゼスマン |
| :第508大隊の軍曹。 | | :第508大隊の軍曹。 |
| + | ;テンバレン・ゼイシュノン |
| + | :故人。皇帝ザハムの知恵袋だった。階級は少将。リーグの父親。[[不易久遠流]]の開祖。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
| ;サイファ | | ;サイファ |
− | :ランドールが2年前から、2~3日に一度は全く同じ内容で繰り返し見る夢に現れる少女。見た目は14歳程で、プルシアンブルーの髪の瞳。今まで言葉が聞こえなかった、言葉が聞き取れた際、どうやら助けを求めている様子、「・・・ルク・・・」とヴォルクルスと思しき言葉を口にしている。ランドールのプラーナが暴走して風の精霊が現れた際、ランドールの前に現れた。 | + | :ランドールが2年前から、2~3日に一度は全く同じ内容で繰り返し見る夢に現れる少女。見た目は14歳程で、プルシアンブルーの髪と瞳。今まで言葉が聞こえなかったが、初めて夢の中で言葉が聞き取れた所どうやら助けを求めている様子で、「・・・ルク・・・」とヴォルクルスと思しき言葉を口にしている。ランドールのプラーナが暴走して風の精霊が現れた際、ランドールの前に現れた。 |
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| == 用語 == | | == 用語 == |
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| :古代ゲネス語。話者が5000年以上前に存在しなくなった死んだ言語であるため意味の流動性がなく、魔術に使用可能。後の世で言う咒文と思われる。 | | :古代ゲネス語。話者が5000年以上前に存在しなくなった死んだ言語であるため意味の流動性がなく、魔術に使用可能。後の世で言う咒文と思われる。 |
| ;無窮流 | | ;無窮流 |
− | :ダイムの剣技の流派。プラーナ制御も体系化している。窮めることが無い流派の名の通り、人を育て日々進化する変幻自在の剣。[[神祇無窮流]]と[[不易久遠流]]は無窮流を発展させた流派である。 | + | :ダイムの剣技の流派。プラーナ制御を体系化した武術。窮めることが無い流派の名の通り、人を育て日々進化する変幻自在の剣。[[神祇無窮流]]はこの流派の技に精霊との共鳴を(魔術)交えて発展させた流派である。 |
| + | ;[[不易久遠流]] |
| + | :「無窮流」を皆伝した剣士に対抗するべくテンバレン・ゼイシュノンが興した総合武術。 |
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− | == メモ == | + | == 余談 == |
− | *ラーブァナは第二帝国なので、過去に第2ラーブァナ帝国にとっての第一帝国があったと推測できる。 | + | *「第2ラーブァナ帝国」にはラーブァナという前身国が存在する。かつてラ・ギアス全土を支配して地上(地球圏インド亜大陸)にまで進出。飽くなきまでに版図の拡大に乗り出していたが、本編の約5200年前に発生した「暗黒の百年」という未曽有の災害で滅んでいる。 |
− | *スパロボでラングランは5万年の歴史。ラングラン戦記は紀元45111年なのでスパロボの約5000年前。 | + | *スパロボシリーズにおけるラングランの歴史は中断期を挟みつつも5万年といわれる。ラングラン戦記は紀元45111年なのでスパロボ本編(旧シリーズ/OGシリーズ)の約5000年前。 |
| *[[スーパーロボット大戦EX|EX]]の設定では5000年以上前のインドの都市国家モヘンジョ・ダロは、ラ・ギアスの干渉で興りそして滅んだとされている。モヘンジョ・ダロ滅亡の原因はラ・ギアスの干渉による戦術級核兵器であり、その様子がラーマ王と魔王ラーヴァナの戦いとしてインドの伝承に残った。 | | *[[スーパーロボット大戦EX|EX]]の設定では5000年以上前のインドの都市国家モヘンジョ・ダロは、ラ・ギアスの干渉で興りそして滅んだとされている。モヘンジョ・ダロ滅亡の原因はラ・ギアスの干渉による戦術級核兵器であり、その様子がラーマ王と魔王ラーヴァナの戦いとしてインドの伝承に残った。 |
− | *[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II]]では「ランドールの妻はラングラン王家の血を引いている」という設定が明かされている。本作の時点ではラングランはまだ王政に移行していないが、魔装機神シリーズに登場するラングラン王族の姓といえば…。 | + | *阪田氏いわく“簡単に言うと「北○の拳」から200年後くらいの世界的な背景”。200年前に起きた「暗黒の百年」の始まりは、地上(インド)だけでなくラ・ギアスも核の炎に包まれたのだと思われる。 |
| + | *[[魔装機神II]]では「ランドールの妻はラングラン王家の血を引いている」という設定が明かされている。本作の時点ではラングランはまだ王政に移行していないが、[[魔装機神シリーズ]]に登場するラングラン王族の姓といえば…。 |
| + | *『スーパーロボット大戦OG ダークプリズン』でも小ネタのひとつとして、ランドールが生身でヴォルクルスを倒したという話に対して、[[アルバーダ・バイラリン]]が「ハリウッド映画にしたらラングラン戦記ってタイトルでどうだ」と発言する場面がある。 |
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| == 資料リンク == | | == 資料リンク == |
− | *ラングラン戦記 http://www.winky.co.jp/langran/index.html | + | *ラングラン戦記 http://www.winky.co.jp/langran/index.html (リンク切れ) |
| + | **http://web.archive.org/web/20040226201637/www.winky.co.jp/langran/index.html |
| + | **Wayback Machineのキャッシュは全話分あるわけではない。 |
| {{魔装機神シリーズ}} | | {{魔装機神シリーズ}} |
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