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| == 打ち切り(discontinuance) == | | == 打ち切り(discontinuance) == |
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− | 継続的に行われている物事を、終了させること。特に'''理不尽と思える終了'''を指して用いることが多い。
| + | 継続的に行われている物事を、終了させること。特に、'''理不尽と思える終了'''を指して用いることが多い。 |
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− | 事前に兆候が見られる場合、打ち切り回避の手段として『[[テコ入れ]]』が行われる。上手く行けば無事に済むが、失敗すると一巻の終わり、あえなくそのまま打ち切りである。 | + | 事前に兆候が見られる場合、打ち切り回避の手段として『[[テコ入れ]]』が行われる。上手く行けば無事に済むが、失敗すると一巻の終わり。あえなくそのまま打ち切りである。 |
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| == アニメ作品における打ち切り == | | == アニメ作品における打ち切り == |
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| :スポンサーの撤退・倒産によって予算が下りなくなり、以降の作品制作が不可能になるというパターン。主な例として『[[蒼き流星SPTレイズナー]]』の三洋電機(撤退)、『[[合身戦隊メカンダーロボ]]』のブルマァク(倒産)などがある。 | | :スポンサーの撤退・倒産によって予算が下りなくなり、以降の作品制作が不可能になるというパターン。主な例として『[[蒼き流星SPTレイズナー]]』の三洋電機(撤退)、『[[合身戦隊メカンダーロボ]]』のブルマァク(倒産)などがある。 |
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− | 基本的に番組の放送期間の短縮という形になることが多いが、方針が決定するタイミングと残された話数によって番組側の方針転換の可否が大きく左右されることになり、あまりにもスケジュールが切迫している場合は伏線などを回収出来ずに物語が無理矢理終了してしまう場合もある(『[[蒼き流星SPTレイズナー]]』など)。
| + | 基本的に番組の放送期間の短縮という形になることが多いが、方針が決定するタイミングと残された話数によって番組側の方針転換の可否が大きく左右されることになる。あまりにもスケジュールが切迫している場合は、[[伏線]]などを回収出来ずに物語が無理矢理終了してしまう場合もある(『[[蒼き流星SPTレイズナー]]』など)。 |
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| なお、2000年代に入ってからはアニメ全体の購買対象の変移(玩具販促→[[DVD]]販促)に加え、予め初めから話数を決められて延長も短縮もなく制作される作品が主流となり、上記のような打ち切りパターンは殆ど起こらなくなった。 | | なお、2000年代に入ってからはアニメ全体の購買対象の変移(玩具販促→[[DVD]]販促)に加え、予め初めから話数を決められて延長も短縮もなく制作される作品が主流となり、上記のような打ち切りパターンは殆ど起こらなくなった。 |
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− | また逆に『[[超時空要塞マクロス]]』や『[[六神合体ゴッドマーズ]]』のように番組人気の為に話数が引き伸ばされたものや、スパロボなどを含めたゲーム作品などで知名度が上がった事により続編またはリメイクが制作された作品も存在する(『[[鋼鉄神ジーグ]]』など)。
| + | また、逆に『[[超時空要塞マクロス]]』や『[[六神合体ゴッドマーズ]]』のように番組人気の為に話数が引き伸ばされたものや、スパロボなどを含めたゲーム作品などで知名度が上がった事により[[続編]]またはリメイクが制作された作品も存在する(『[[鋼鉄神ジーグ]]』など)。 |
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| === 主な打ち切り作品 === | | === 主な打ち切り作品 === |
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| ;[[合身戦隊メカンダーロボ]] | | ;[[合身戦隊メカンダーロボ]] |
− | :2.と4.に該当。放送中にテコ入れとして[[メカンダーロボ]]を合体式のメカに変更したという話は有名。スポンサー倒産後から残りの話数は全て既存フィルムの再編集で乗り切ったという逸話がある。 | + | :2.と4.に該当。放送中にテコ入れとして[[メカンダーロボ]]を合体式のメカに変更したという話は有名。 |
| + | :なお、スポンサー倒産後から残りの話数は、全て既存フィルムの再編集で乗り切ったという逸話がある。 |
| ;[[闘将ダイモス]] | | ;[[闘将ダイモス]] |
− | :2.に該当。同作の打ち切り以降東映本社制作のロボットアニメシリーズは放送局を移動(テレビ朝日⇒東京12チャンネル(現・テレビ東京))することに。(ちなみにダイモスの後番組は長寿特撮番組『スーパー戦隊シリーズ』であり、『スパイダーマン』と枠を交換した形となる) | + | :2.に該当。同作の打ち切り以降、東映本社制作のロボットアニメシリーズは放送局を移動(テレビ朝日⇒東京12チャンネル(現・テレビ東京))することに(ちなみにダイモスの後番組は長寿特撮番組『スーパー戦隊シリーズ』であり、『スパイダーマン』と枠を交換した形となる)。 |
| ;[[機動戦士ガンダム]] | | ;[[機動戦士ガンダム]] |
− | :1.と2.に該当。クローバー製の玩具が売上不振で話数が短縮されて終わってしまう。しかし放送終了後、雑誌によるブームの爆発が起きクローバー製の玩具が大ヒットとなる。続いてバンダイによるガンプラ発売と再放送によるキャラクター人気が起こってその後の大ブームが巻き起こった。 | + | :1.と2.に該当。クローバー製の玩具が売上不振で話数が短縮されて終わってしまう。 |
| + | :しかし、放送終了後にアニメ雑誌によるブームの爆発が起き、クローバー製の玩具が大ヒットとなる。続いてバンダイによるガンプラ発売と再放送によるキャラクター人気が起こり、劇場版作品上映によるその後の大ブームが巻き起こった。その結果、今日において広く展開されている[[ガンダムシリーズ]]の礎を築くことになる。 |
| + | :打ち切りという不遇の目に遭いながらも、視聴者から再評価され人気確立に至った作品の例の一つ。 |
| ;[[宇宙戦士バルディオス]] | | ;[[宇宙戦士バルディオス]] |
− | :1.と2.に該当。物語が完結せず突如として終わってしまったばかりか、最終回で「'''[[地球]]が海のブルーになる'''」という最悪なオチがつく(元々バッドエンドになる予定だったが)。その後劇場版で補完されたが…。 | + | :1.と2.に該当。物語が完結せず突如として終わってしまったばかりか、最終回で'''「[[地球]]が[[海]]のブルーになる」'''という最悪なオチがつく(元々バッドエンドになる予定だったが)。その後劇場版で補完されたが…。 |
| ;[[伝説巨神イデオン]] | | ;[[伝説巨神イデオン]] |
| :1.と2.に該当。その後劇場版で補完された。 | | :1.と2.に該当。その後劇場版で補完された。 |
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| :1.と2.と3.に該当。放送局の都合で幾度も放送枠が移動となり、今日では「番組自体が放浪していた」と揶揄される事も。 | | :1.と2.と3.に該当。放送局の都合で幾度も放送枠が移動となり、今日では「番組自体が放浪していた」と揶揄される事も。 |
| ;[[銀河疾風サスライガー]] | | ;[[銀河疾風サスライガー]] |
− | :1.と2.に該当。話数短縮のために終盤は1話で複数の星を巡る事に。 | + | :1.と2.に該当。話数短縮のために、終盤は1話で複数の星を巡る事に。 |
| <!-- :[[超時空世紀オーガス]]:1.と2.に該当。あまりにSF的過ぎたストーリーが視聴者に受け入れられなかった。玩具セールスも[[超時空要塞マクロス|前作]]には遠く及ばぬ結果に。 --> | | <!-- :[[超時空世紀オーガス]]:1.と2.に該当。あまりにSF的過ぎたストーリーが視聴者に受け入れられなかった。玩具セールスも[[超時空要塞マクロス|前作]]には遠く及ばぬ結果に。 --> |
| <!-- オーガスって打ち切りでしたっけ?サザンクロスは打ち切りですが…。 --> | | <!-- オーガスって打ち切りでしたっけ?サザンクロスは打ち切りですが…。 --> |
| <!-- 未確認情報なので一応CO。 --> | | <!-- 未確認情報なので一応CO。 --> |
| ;[[蒼き流星SPTレイズナー]] | | ;[[蒼き流星SPTレイズナー]] |
− | :2と4.に該当。物語の筋書きが噛み合わずに最終回を迎えて終わってしまう。その後OVAで補完された。 | + | :2と4.に該当。物語の筋書きが噛み合わずに最終回を迎えて終わってしまう。その後[[OVA]]で補完された。 |
| ;[[忍者戦士飛影]] | | ;[[忍者戦士飛影]] |
− | :2.に該当。ストーリーそのものは41話で終了し、最終2話は総集編となった。 | + | :2.に該当。ストーリーそのものは第41話で終了し、最終2話は総集編となった。 |
| ;[[超獣機神ダンクーガ]] | | ;[[超獣機神ダンクーガ]] |
| :2.に該当。[[超獣機神ダンクーガOVA|OVA]]で補完された後、続編もOVAで展開された。 | | :2.に該当。[[超獣機神ダンクーガOVA|OVA]]で補完された後、続編もOVAで展開された。 |
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| :2.に該当。視聴率自体は悪くはない数字だったが、当初4クールの予定が3クールに短縮される。なお、打ち切りの件が無ければ[[レスカ]]の素性の設定も違っていたらしい。 | | :2.に該当。視聴率自体は悪くはない数字だったが、当初4クールの予定が3クールに短縮される。なお、打ち切りの件が無ければ[[レスカ]]の素性の設定も違っていたらしい。 |
| ;[[機動新世紀ガンダムX]] | | ;[[機動新世紀ガンダムX]] |
− | :当初52話予定が39話に短縮された件については、厳密には「打ち切り」ではなく「編成上の要請での放送期間短縮」となるのだがその理由については『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』のファンブックでは視聴率が原因とされているが、当時の放送局のお家騒動等の煽りを受けた結果ともいわれており理由についての公式アナウンスがない為、どちらなのか、それともそれ以外の理由があるのか等、はっきりしたことは不明。 | + | :当初全52話予定が全39話に短縮された件については、厳密には「打ち切り」ではなく「編成上の要請での放送期間短縮」となる。 |
| + | :打ち切りに至った理由については『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』のファンブックでは視聴率が原因とされているが、当時の放送局のお家騒動等の煽りを受けた結果ともいわれており理由についての公式アナウンスがない為、どちらなのか、それともそれ以外の理由があるのか等、はっきりしたことは不明。 |
| ;[[HEROMAN]] | | ;[[HEROMAN]] |
− | :3と4.に該当。に該当。放送前に起こった「リーマンショック」の影響を直に受けて、当初4クールの予定から2クールへ短縮された。日米の様々な企業が参画した大規模プロジェクトであった事が裏目に出た形となった。放送開始前に短縮が決まったためストーリー面の破綻こそ無かったものの、放送枠は4クール分を確保した後だったため後半2クール分は制作元のボンズが過去に制作したアニメ作品の再放送で穴埋めされた。 | + | :3と4.に該当。に該当。放送前に起こった「リーマンショック」の影響を直に受けて、当初4クールの予定から2クールへ短縮された。日米の様々な企業が参画した大規模プロジェクトであった事が裏目に出た形となった。 |
| + | :放送開始前に短縮が決まったためストーリー面の破綻こそ無かったものの、放送枠は4クール分を確保した後だったため後半2クール分は制作元のボンズが過去に制作したアニメ作品の再放送で穴埋めされた。 |
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| == 漫画作品における打ち切り == | | == 漫画作品における打ち切り == |
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| <!-- 当然ですが参戦作品・スパロボタイトルのコミック化作品で該当するもののみ記載してください。 --> | | <!-- 当然ですが参戦作品・スパロボタイトルのコミック化作品で該当するもののみ記載してください。 --> |
| ;[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]] | | ;[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]] |
− | :2と3.に該当。当初は『週刊少年ジャンプ』で連載していたが、編集部側からの区切りを求める声や講談社からの漫画掲載を望む声、永井豪自身が当時並行して連載していた『デビルマン』に集中するためなどの様々な事情により未完に終わっている(後に単行本で決着が描かれている)。また、リメイク作品といえる『マジン・サーガ』と『Zマジンガー』も未完である(後年発売の完全版で一応の完結は迎えた)。 | + | :2と3.に該当。当初は『週刊少年ジャンプ』で連載していたが、編集部側からの区切りを求める声や講談社からの漫画掲載を望む声、永井豪自身が当時並行して連載していた『デビルマン』に[[集中]]するためなどの様々な事情により未完に終わった(後に単行本で決着が描かれている)。 |
| + | :また、リメイク作品といえる『マジン・サーガ』と『Zマジンガー』も未完である(後年発売の完全版で一応の完結は迎えた)。 |
| ;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α]] | | ;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α]] |
| :4.に該当。人気投票では5位以内に入るなど、人気自体は好調ではあった。後にコミックス全4巻を1冊にまとめた豪華版が発売。 | | :4.に該当。人気投票では5位以内に入るなど、人気自体は好調ではあった。後にコミックス全4巻を1冊にまとめた豪華版が発売。 |