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| この企画のために「武者の衣装を着たSDキャラクターたちが活躍する異世界の物語」が用意され、BB戦士付属冊子のコミックワールドやコミックボンボン誌上で連載された。なお、武者ガンダムの玩具は「BB戦士」を主軸に展開され、「元祖SDガンダム」を主軸にしていた騎士ガンダムとは住み分けがされていた。 | | この企画のために「武者の衣装を着たSDキャラクターたちが活躍する異世界の物語」が用意され、BB戦士付属冊子のコミックワールドやコミックボンボン誌上で連載された。なお、武者ガンダムの玩具は「BB戦士」を主軸に展開され、「元祖SDガンダム」を主軸にしていた騎士ガンダムとは住み分けがされていた。 |
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− | 展開初期の頃は、武者たちの名前は「モチーフとなったモビルスーツの名前を強引な当て字で漢字にする」ことであらわしていた。例えば「武者駄舞留精太頑駄無(むしゃだぶるぜいたがんだむ)」は[[ΖΖガンダム]]をモチーフにする(スパロボでいえば我亜里怨と書いてガーリオンと読ませる)。後に強引な当て字は少なくなり、「白龍頑駄無」(モチーフは[[ガンダム試作1号機]])などオリジナルの名前をつけることも多くなり、ついに第10弾からは「武者デスサイズ」など普通にカタカナ表記となったが、武者ガンダムシリーズの最盛期はこの当て字がされていた時代であり、今でも武者ガンダムといえば'''暴走族のような名前がついたガンダム'''というイメージで捉えている人は少なくない。 | + | 展開初期の頃は、武者たちの名前は「モチーフとなったモビルスーツの名前を強引な当て字で漢字にする」ことであらわしていた。例えば「武者駄舞留精太頑駄無(むしゃだぶるぜいたがんだむ)」は[[ΖΖガンダム]]をモチーフにする(スパロボでいえば我亜里怨と書いてガーリオンと読ませる)。後に強引な当て字は少なくなり、「白龍頑駄無」(モチーフは[[ガンダム試作1号機Fb]])などオリジナルの名前をつけることも多くなり、ついに第10弾からは「武者デスサイズ」など普通にカタカナ表記となったが、武者ガンダムシリーズの最盛期はこの当て字がされていた時代であり、今でも武者ガンダムといえば'''暴走族のような名前がついたガンダム'''というイメージで捉えている人は少なくない。 |
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| 武者ガンダムシリーズはさらに以下のように区分される。 | | 武者ガンダムシリーズはさらに以下のように区分される。 |
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| ;SD戦国伝(第1弾 ~ 第3弾) | | ;SD戦国伝(第1弾 ~ 第3弾) |
| :最初に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武者七人衆編」「風林火山編」「天下統一編」の三部に分けることができる。 | | :最初に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武者七人衆編」「風林火山編」「天下統一編」の三部に分けることができる。 |
− | :SDキャラクターたちが暮らす戦国時代の日本のような世界を舞台に、この地を納める「頑駄無一族」の若武者とその仲間たちが、この地を支配しようとする「闇軍団」との壮絶な合戦を繰り広げるという物語。三部にわたって大きな年代経過があり、この地の王が「頑駄無大将軍」の地位が代替わりされていくというのも特徴。第一部のキャラクターが第二部では出世して別のデザインになっている、というような形で、玩具展開も広がりを見せた。 | + | :SDキャラクターたちが暮らす戦国時代の日本のような世界を舞台に、この地を納める「頑駄無一族」の若武者とその仲間たちが、この地を支配しようとする「闇軍団」との壮絶な合戦を繰り広げるという物語。三部にわたって大きな年代経過があり、この地の王「頑駄無大将軍」の地位が代替わりされていくというのも特徴。第一部のキャラクターが第二部では出世して別のデザインになっている、というような形で、玩具展開も広がりを見せた。 |
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| ;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第6弾) | | ;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第6弾) |
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| :登場する武者も、影舞乱夢出身者には古代中国風の武具を、赤流火穏出身者には古代インド風の武具が着せられ、デザインのバリエーションは格段に増えている。 | | :登場する武者も、影舞乱夢出身者には古代中国風の武具を、赤流火穏出身者には古代インド風の武具が着せられ、デザインのバリエーションは格段に増えている。 |
| :敵は闇の力の信奉者たちであり、光と闇の二元論の壮大なサーガが背景にある。扱われるストーリーも世界の創世神話に絡む規模までインフレした。 | | :敵は闇の力の信奉者たちであり、光と闇の二元論の壮大なサーガが背景にある。扱われるストーリーも世界の創世神話に絡む規模までインフレした。 |
− | : | + | :四部の主人公はそれぞれ父(「地上最強編」「伝説の大将軍編」)、長男(「七人の超将軍編」)、次男(「超機動大将軍編」)であり、系譜的な広がりを見せている。 |
| ;超SD戦国伝(第7弾 ~ 第10弾) | | ;超SD戦国伝(第7弾 ~ 第10弾) |
| :三番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武神輝羅鋼(ブシンキラハガネ)編」「刀覇大将軍編」「天星七人衆編」の三部に分けることができる。 | | :三番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武神輝羅鋼(ブシンキラハガネ)編」「刀覇大将軍編」「天星七人衆編」の三部に分けることができる。 |
− | :『新SD戦国伝』とおなじく三大陸の武者たちが活躍する戦記もので、各部ごとで100年以上がたつため、ストーリー的には前作のようなサーガ展開は薄い。しかし、前の部の血縁の子孫が次の部に登場したりという歴史ドラマの色合いが濃い。 | + | :『新SD戦国伝』とおなじく三大陸の武者たちが活躍する戦記もので、武神輝羅鋼編は超機動大将軍編の直系だが、それ以降は各部ごとで100年以上がたつため、ストーリー的には前作のようなサーガ展開は薄い。しかし、前の部の血縁の子孫が次の部に登場したりという歴史ドラマの色合いが濃い。 |
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| ;ムシャ戦記 光の変幻編(第11弾) | | ;ムシャ戦記 光の変幻編(第11弾) |
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| :時系列としては『ムシャ戦記 光の変幻編』の数十年後になるが、基本的にはギャグ・コメディもので、シリアス一辺倒だった武者ガンダムシリーズをSDガンダムの元祖たるパロディ路線に回帰させたようなシリーズ。 | | :時系列としては『ムシャ戦記 光の変幻編』の数十年後になるが、基本的にはギャグ・コメディもので、シリアス一辺倒だった武者ガンダムシリーズをSDガンダムの元祖たるパロディ路線に回帰させたようなシリーズ。 |
| :全三部構成だが、各編に特別な名前はない。第三部は逆に現代日本のキャラが天宮にやってくる構成になっている。 | | :全三部構成だが、各編に特別な名前はない。第三部は逆に現代日本のキャラが天宮にやってくる構成になっている。 |
− | : | + | :各部の主人公が後の部に再登場し、最終局面では主人公3人が揃って[[ゲッターロボ (兵器)|ゲッター]]的な融合を果たして「頑駄無大将軍」となっている。 |
| ;SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編(第16弾) | | ;SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編(第16弾) |
| :SD戦国伝の第一部「武者七人衆編」のリメイク。ただし、時系列的には天宮の歴史設定に組み込まれており、「天宮の未来に、過去と同じような事件が起こった」という扱い。 | | :SD戦国伝の第一部「武者七人衆編」のリメイク。ただし、時系列的には天宮の歴史設定に組み込まれており、「天宮の未来に、過去と同じような事件が起こった」という扱い。 |
154行目: |
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| 「騎士ガンダム(ナイト - )」とはSD化されたモビルスーツに西洋風の騎士甲冑を施したもののことである。展開時期は1989年~1998年だが、2007年頃からはじまったカードダスの復刻が好評をもって迎えられた影響か、2013年から『新約SDガンダム外伝』という名で新企画が組まれた。 | | 「騎士ガンダム(ナイト - )」とはSD化されたモビルスーツに西洋風の騎士甲冑を施したもののことである。展開時期は1989年~1998年だが、2007年頃からはじまったカードダスの復刻が好評をもって迎えられた影響か、2013年から『新約SDガンダム外伝』という名で新企画が組まれた。 |
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− | SDガンダムシリーズが誕生した時期は、ちょうどファミコンで『ドラゴンクエスト』などのファンタジーRPGが爆発的に広まった時期であり、いわばその流れに便乗した企画である。そのため、騎士ガンダムの着る装備はリアルな中世の鎧というより、ファンタジーものに出てくる「伝説の武具」のようなケレンミにあるデザインとなっている。騎士ガンダムシリーズは武者ガンダムシリーズよりも後に展開が始まっているため、でSDガンダムでシリアス系を行うことへの不安要素はなく、「魔法使い風のモビルスーツ」など武者ガンダム以上に挑戦的なデザインも行われた。
| + | SDガンダムシリーズが誕生した時期は、ちょうどファミコンで『ドラゴンクエスト』などのファンタジーRPGが爆発的に広まった時期であり、いわばその流れに便乗した企画である。そのため、騎士ガンダムの着る装備はリアルな中世の鎧というより、ファンタジーものに出てくる「伝説の武具」のようなケレンミにあるデザインとなっている。騎士ガンダムシリーズは武者ガンダムシリーズよりも後に展開が始まっているため、SDガンダムでシリアス系を行うことへの不安要素はなく、「魔法使い風のモビルスーツ」など武者ガンダム以上に挑戦的なデザインも行われた。 |
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| 展開の中心はカードダスであり、各カードの裏にかかれたテキストで、ストーリーや世界観の理解を深められるようになっていた。これは食玩の「ビックリマン 天使VS悪魔シール」の模倣ではあるが、当時はこのようなやり方は様々なコンテンツで行われていた。なお、舞台となる世界の名前「スダ・ドアカワールド」は「カードダス」の逆読みである。その中でもラクロアという王国が最も主要な舞台として扱われた。 | | 展開の中心はカードダスであり、各カードの裏にかかれたテキストで、ストーリーや世界観の理解を深められるようになっていた。これは食玩の「ビックリマン 天使VS悪魔シール」の模倣ではあるが、当時はこのようなやり方は様々なコンテンツで行われていた。なお、舞台となる世界の名前「スダ・ドアカワールド」は「カードダス」の逆読みである。その中でもラクロアという王国が最も主要な舞台として扱われた。 |
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| ;SDガンダム列伝 ガンダム騎士団(第9弾) | | ;SDガンダム列伝 ガンダム騎士団(第9弾) |
| :過去のシリーズの騎士たちが「エレナ・ルウム」に召還されて、勇者として戦うクロスオーバーもの。 | | :過去のシリーズの騎士たちが「エレナ・ルウム」に召還されて、勇者として戦うクロスオーバーもの。 |
− | :漫画のみで展開でカードダス化はされず、騎士ガンダムそのもののブーム終焉から半年で打ち切られた(しかも過去シリーズの騎士たちが'''次々と敵に殺されていく'''という展開)という扱いなため、公式からはなかば[[黒歴史]]的に扱われている風がある。2011年にアスキー・メディアワークスから販売された『SDガンダム大全集 騎士ガンダム編』でも触れられていない。 | + | :漫画のみで展開しカードダス化はされず、騎士ガンダムそのもののブーム終焉から半年で打ち切られた(しかも過去シリーズの騎士たちが'''次々と敵に殺されていく'''という展開)という扱いなため、公式からはなかば[[黒歴史]]的に扱われている風がある。2011年にアスキー・メディアワークスから販売された『SDガンダム大全集 騎士ガンダム編』でも触れられていない。 |
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| ;SDガンダム英雄伝(第10弾) | | ;SDガンダム英雄伝(第10弾) |
201行目: |
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| カードダスと「元祖SDガンダム」を主流に展開され、「G-ARMS」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の四部で構成されている。 | | カードダスと「元祖SDガンダム」を主流に展開され、「G-ARMS」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の四部で構成されている。 |
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− | 人類と意思あるモビルスーツが共存し、すでに文明が外宇宙まで進出したスペースオペラ風の世界が舞台とする。「中央大陸マゼラン」では長く続いた平和の中でSDモビルスーツたちはだらけきっていた。しかし、そんな中突然、宇宙の果てから謎勢力ザタリオン正規軍が攻めてくる。戦いを忘れたSDモビルスーツたちは大パニックにの陥るが、鬼教官コマンドガンダムの指導の元、徐々に戦士として成長していく、というのが第一部「G-ARMS」のストーリーライン。基本的には部が変わってもこのプロットが変わらず、戦う相手は「悪の軍団」で、主人公たちはそれを打ち砕く「正義のヒーロー部隊」という扱いである。平たく言えば'''いつものスパロボの主人公部隊'''のイメージそのものである。
| + | 人類と意思あるモビルスーツが共存し、すでに文明が外宇宙まで進出したスペースオペラ風の世界が舞台とする。「中央大陸マゼラン」では長く続いた平和の中でSDモビルスーツたちはだらけきっていた。しかし、そんな中突然、宇宙の果てから謎の勢力ザタリオン正規軍が攻めてくる。戦いを忘れたSDモビルスーツたちは大パニックに陥るが、鬼教官コマンドガンダムの指導の元、徐々に戦士として成長していく、というのが第一部「G-ARMS」のストーリーライン。基本的には部が変わってもこのプロットが変わらず、戦う相手は「悪の軍団」で、主人公たちはそれを打ち砕く「正義のヒーロー部隊」という扱いである。平たく言えば'''いつものスパロボの主人公部隊'''のイメージそのものである。 |
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| デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」をよりエクストリーム進化させたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[フルメタル・パニック!]]シリーズ』のような、若干ライトなノリがある。 | | デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」をよりエクストリーム進化させたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[フルメタル・パニック!]]シリーズ』のような、若干ライトなノリがある。 |