13,145 バイト追加
、 2012年5月17日 (木) 10:16
=エルデ・ミッテ (Erde Mitte)=
*[[登場作品]]:[[バンプレストオリジナル]]
**[[スーパーロボット大戦MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|PORTABLE]])
**[[スーパーロボット大戦 OG外伝]]
*[[声優]]:小林優子
*種族:地球人
*性別:女
*[[年齢]]:30歳
*所属:[[ツェントル・プロジェクト]]
*キャラクターデザイン:河野さち子
[[ミタール・ザパト]]らが中心となる[[ツェントル・プロジェクト]]に参加している女性科学者。プロジェクト進行のため、自身が開発した有機コンピュータ「'''[[AI1]]'''」に異常なまでの愛情を注いでおり、我が子のように育て上げることを目標としている。
性格は上昇志向が強く、表面的には冷静沈着な印象を与える。しかし、その内面は極めて自己中心的で嫉妬深く、人間的な器量が小さい。自分の研究成果が常に他人より上でなければ気が済まず、それを証明するためには全く手段を選ばない。[[AI1]]に対しても「進化の行く末を見たいだけ」と公言してはいるが、実際には自分と異なる判断をすることを認めようとしない。
プロジェクト参加前は大学の教鞭を執っており、[[アクア・ケントルム]]は彼女の教え子である。アクアには尊敬されていたが、内心は彼女のことを目障りに感じており、裕福な家庭で育っていたことへの憎悪を抱いていた。過去はあまり語られてないのだが、恵まれない環境だったようである。ある意味同じ境遇の[[ヒューゴ・メディオ]]とは似て異なる。
==スーパーロボット大戦MX==
[[アルベロ・エスト]]が[[メディウス・ロクス]]を強奪した際に彼のパートナーとなり、機体補助とAI1の管理を任される。そして、競合機のオペレーターとなったアクアが自らを慕っていることを利用して動揺を誘うべく、時を見計らって姿を現す。大学時代に苦言として呈した「感情に溺れない」ことを言い放ち、その感情を利用して追い詰める。遂にはヒューゴとアクアのプロジェクトの機体から[[TEエンジン]]を奪い、メディウスとAI1の糧とする。
しかしそれを以てしても[[ヒューゴ・メディオ|ヒューゴ]]と[[アクア・ケントルム|アクア]]の優位性を覆すことは出来ず、同じプロジェクトの機体とパイロットがメディウスを、そしてAI1すら凌駕することに内心追い詰められ、その過程で元々歪んでいた欲望や憎悪、妬みが膨張していった。
更に[[ミタール・ザパト|ザパト]]から、不可解な挙動を起こすAI1を自身の研究目標から排除することを伝えられ、エルデは遂にザパトを射殺する凶行に及んだ。これがきっかけとなり、事実上ツェントル・プロジェクトは空中分解する。そしてパートナーである[[アルベロ・エスト|アルベロ]]をも手にかけようとするが、クライ・ウルブズ出身の彼との力量差は歴然であり、逆に彼に殴打されてメディウスに必要な人間として生かされてしまう。物語終盤には不本意ながら、アルベロの意向や己の野心を満たすために、アクアらマグネイト・テンと一時的に共闘した。
そして[[人類補完計画]]が失敗に終わり、世界の調律が否定されたその時、かねてからのエルデの予想通り宇宙に高エネルギー体([[MX|スーパーロボット大戦MX]]では[[ラ・ムーの星]])が現れる。彼女はそれを強奪し、AI1を強制的に進化させようとする。この時アルベロの手で射殺されるが、最終的に暴走した[[AI1]]がメディウスと[[TEエンジン]]を取り込んで、ある種の有機的な生体兵器へと進化した。アルベロは生死不明となり、エルデは[[AI1]]によって再生され一体化する。再生時には精神が破綻しており、言動は自らのエゴを復活前以上に前面に押し出し、やたらとハイテンションになっていた。
しかしその欲望も、[[ヒューゴ・メディオ|ヒューゴ]]と[[アクア・ケントルム|アクア]]ら[[マグネイト・テン]]の総攻撃や、[[真聖ラーゼフォン]]の前に無に返る。さらに、[[AI1]]へ下した再生命令を拒否されてしまう。最後はAI1の異常進化の煽りで死んだはずの[[アルベロ・エスト|アルベロ]]から、[[AI1]]は自分で敗北の道を選んだと教えられ、エルデはその事実を認められないまま無様に喚き続け、そのままアルベロや[[AI1]]と共に消滅。死亡した。
==登場作品と役柄==
;[[スーパーロボット大戦MX]]([[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|PORTABLE]]):彼女の行動はプロフィールを参考。終盤にメディウスのサブパイロットとして自軍にスポット参戦するが、今回のラストボスもまた彼女である。最終ボス版は、科学者でありながら能力値が高い。これは[[AI1]]によるものだと思われる。反撃の[[カウンター]]さえ対処すれば、思考パターンによりHPの低い戦闘機狙いを行うので、そこを戦艦の[[援護防御]]なりで回避すれば恐れることはない。
;[[スーパーロボット大戦 OG外伝]]:連邦大学における[[アクア・ケントルム|アクア]]とのイベントが再現されている。そしてツェントル・プロジェクトに参加する。そこではドナ・ギャラガーが創造した[[ウェンディゴ]]の再調整を任されることに。この場面でエルデの腹黒さが強調されており、MXをプレイした人には今後の展開を想像させる。試作段階の[[AI1]]を[[ウェンディゴ]]の自律回路に組み込むことで完成させるが、出番はここまで。その後行方不明となる…。
==パイロットステータス設定の傾向==
===[[精神コマンド]]===
;[[集中]] [[ひらめき]] [[努力]] [[期待]] [[覚醒]] [[愛]]:[[メディウス・ロクス]]でのスポット参戦時で使用可能。このラインラップに見るに、やはり彼女の上昇志向が垣間見える。[[愛]]は[[AI1]]だろう。
===[[特殊技能]](特殊スキル)===
;[[底力|底力L9]] [[カウンター|カウンターL9]] [[援護攻撃|援護攻撃L2]] [[2回行動]]:ラスボス時に追加。カウンターのレベルは回数制であり、9回先手を取ってくる。
==パイロットBGM==
;「All In 1」:イベント時のBGMであるが、戦闘BGMでない。
;「Victory(Ver.MX)」:[[AI1]]と共に、最終シナリオ後半の専用BGM。MXのOPテーマソングのオーケストラアレンジバージョン。
==人間関係==
;[[アルベロ・エスト]]:[[メディウス・ロクス]]のパートナーである。エルデ自身は[[AI1]]のためにしか思っていなかったのだが、図らずもアルベロの意思が[[AI1]]のプログラムに影響し、最終的に[[AI1]]が彼女の欲望を裏切る結末となる。
;[[ミタール・ザパト]]:ツェントル・プロジェクトの責任者。彼自身は人の意思によるマシンを目標としており、コンピュータである[[AI1]]には否定的。そして、否定されたエルデはザパトを撃ち殺すのだが・・・。
;[[アクア・ケントルム]]:大学時代の教え子で、彼女からは「ミッテ先生」と慕われていた。しかしエルデは彼女の恵まれた環境に憎悪を抱いており、アクア自身がエルデの本性を知るのは、メディウスを通して対峙した時である。
;[[ヒューゴ・メディオ]]:同じような境遇ながら、彼自身はエルデの事情は知らない。暴走した欲望の塊である彼女を討つ。
;[[ドナ・ギャラガー]]:OGシリーズでは共にツェントル・プロジェクトに関わっている。内心では彼女の事を侮蔑し、嘲笑していた。エルデと彼女はいくつか共通点を見出せるが、人間性は大きく異なっている。
==他作品との人間関係==
;[[ネルフ]]:MXの[[AI1]]は[[MAGIシステム]]を手本としている。元々、エルデは[[MAGIシステム]]の開発に関わっていた。
;[[ゼーレ]]:実は[[ネルフ]]のスパイである。その過程で[[MAGIシステム]]に注目し、図らずも[[ゼーレ]]の保険として[[人類補完計画]]が失敗したときの後釜となった。
;赤木ナオコ:[[赤木リツコ]]の母親で、[[MAGIシステム]]の開発者。かつて彼女とともに[[MAGIシステム]]の開発にあたった。
;[[ひびき洸]]:彼から[[ラ・ムーの星]]を強奪し、[[AI1]]を究極進化させた。
;[[神名綾人]]:MXの最終決戦にて[[真聖ラーゼフォン]]となった彼の参戦に無様に恐怖し、怯え、取り乱す。
;[[チボデー・クロケット]]、[[ブルー・ジェット]]:[[マグネイト・テン]]のメンバーの中でも特にエルデに対して嫌悪感を露にしていた二人。アルベロが[[デビルガンダム]]戦や[[EVA量産機]]戦に際して[[マグネイト・テン]]に対して共闘を申し出た際にはアルベロに対するそれとは比べ物にならないほどエルデに対して嫌悪感と不信感を露にしており、MX本編の最終局面においてエルデが歪んだ欲望を爆発させた際には、当然激しい怒りに声を荒げていた。
==名台詞==
;「あなたは優秀な生徒だけど、感情のコントロールが不得意なのが短所だわ」:アクアの欠点を指摘して、大学を去る。図らずも苦言を強いたエルデが、アクアにその身を教えこむととになる。とは言え、その言葉が最終的にはそのまま自身に跳ね返る事になるとは…。
;「あなたは私たちの計画には不要な存在なのよ」<br/>「アクア…私はあなたのことを何とも思っていなかったわ」<br/>「アクア…あなたは教え甲斐のある生徒だった。でも…それだけよ」:アクアに本性を曝け出し、アクアはショックを受けてしまう。
:「死中に活を見出す?倒すべき敵を倒す?必ず生きて還る?」<br/>「復讐?過去の清算?アハハハ、そんなものお笑いだわ!」<br/>「そういう下らない感情に縛られているから、あの男はAI1から排除されたのよ!」:最終話で自分だけがAI1に必要と見做され、再生を果たしたという優越感から、アルベロの信念を徹底的に嘲笑し続ける。だが、直後ヒューゴから指摘された言葉の矛盾に、エルデは声を詰まらせる。
;「暴走ぅ!?勘違いしないでよ!AI1は完璧よ!エラーもバグもミスもブランクもどこにも無いわ!!」:[[ロム|ロム・ストール]]との戦闘前会話で、彼に追従してAI1の暴走を指摘する[[レイナ・ストール|レイナ]]へ発した反論だが、己自身が最大の「エラー」である事を自覚出来ていない自己陶酔ぶりに、[[ロッド・ドリル|ドリル]]も「駄目だ、こりゃ」とサジを投げた。
;「消え失せなさい!私とAI1の世界に、お前のような機械仕掛けの神は要らない!そう!神も人も要らない!AI1だけがあればいいのよ!!」:MXの最終決戦にて、自分を討ちに現れた[[真聖ラーゼフォン]]に無様に怯え、恐怖し、取り乱して。小物感全開である。
;「アハハハハハ…!! 見える、見えるわ! AI1の世界が!! アハハハハ…!!」:[[AI1]]最終形態撃墜時のセリフ。
;「そ…んな馬鹿な!!AI1が!私の子がそんなことを!!あり得ないッ!あり得ないわ、絶対にッ!!絶対にィィィィッ!!」:MXでの最期の台詞。[[AI1]]にも自分を拒絶され、最期まで己の間違いを認める事無く、狂気と錯乱と絶望の中で朽ち果てる。それまで散々「AI1の成長を見届けたいだけ」と言っておきながら、そのAI1の成長を認めようとせず、どこまでも身勝手に喚き続ける。その最期は同じ[[バンプレストオリジナル]]のマッドサイエンティスト敵キャラである[[アードラー・コッホ|アードラー]]や[[ゼツ・ラアス・ブラギオ|ゼツ]]らと同じく、無様で惨め極まりない末路と言えよう。
==関連機体==
;[[メディウス・ロクス]]:
;[[AI1]]:
{{バンプレストオリジナル}}
{{DEFAULTSORT:えるて みって}}
[[Category:登場人物あ行]]