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:雷霆を武器とし神々で最強の力を持ち、巨人達との戦いでは大いに活躍した。その後に現れた怪物テュポーンに対しても、他全ての神が逃げ出す中で唯一立ち向かうなど勇猛である。最終的にはテュポーンに勝利し、母である地母神ガイアには不可能だった、[[宇宙]]の平定も成し遂げている。
:雷霆を武器とし神々で最強の力を持ち、巨人達との戦いでは大いに活躍した。その後に現れた怪物テュポーンに対しても、他全ての神が逃げ出す中で唯一立ち向かうなど勇猛である。最終的にはテュポーンに勝利し、母である地母神ガイアには不可能だった、[[宇宙]]の平定も成し遂げている。
:(後述の女性関係を除けば)平時は暴力的な面は描かれず、英雄たちの死や悲劇に涙を流し無垢な子供を守ろうとする温和な気質を持つ「'''弱者の守護神'''」たる存在。ただし、ガイアの予言を恐れて最初の妻であるメーディスの出産を阻んだりしている(この結果、副次的にゼウスは運命にさえ縛られなくなった)。
:(後述の女性関係を除けば)平時は暴力的な面は描かれず、英雄たちの死や悲劇に涙を流し無垢な子供を守ろうとする温和な気質を持つ「'''弱者の守護神'''」たる存在。ただし、ガイアの予言を恐れて最初の妻であるメーディスの出産を阻んだりしている(この結果、副次的にゼウスは運命にさえ縛られなくなった)。
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:その一方で'''病的ともいえる女好き'''で、妻帯者にも関わらず多くの女性と子を成した。その際は動物や他人、果ては雨にまで化けて女性の寝所に侵入する。挙句、姉に無理矢理子供を作らせている。<ref>なお、ゼウスは'''美少年好き'''でもあり、類稀な美貌を持つ少年ガニュメーデースを攫って自分の給仕係にしている。 </ref>
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:その一方で'''病的ともいえる女好き'''で、妻帯者にも関わらず多くの女性と子を成した。その際は[[鳥|鷲]]や牛などの動物や他人、果ては'''雨にまで化けて'''女性の寝所に侵入する。挙句、姉に無理矢理子供を作らせている。<ref>なお、ゼウスは'''美少年好き'''でもあり、類稀な美貌を持つ少年ガニュメーデースを攫って自分の給仕係にしている。 </ref>
:そんな彼の妻は、よりによって結婚と貞節を司る故か恐ろしく嫉妬深い女神ヘーラー。'''ゼウス・ヘーラー夫妻の諍いのとばっちりで事件に発展した例が割とある'''。また、恋愛に対して豪快なのは私事だけではなく、ハーデースが娘のペルセポネーに恋した際は求婚の許可をもらいに来た彼に対してむしろ誘拐するように唆している。
:そんな彼の妻は、よりによって結婚と貞節を司る故か恐ろしく嫉妬深い女神ヘーラー。'''ゼウス・ヘーラー夫妻の諍いのとばっちりで事件に発展した例が割とある'''。また、恋愛に対して豪快なのは私事だけではなく、ハーデースが娘のペルセポネーに恋した際は求婚の許可をもらいに来た彼に対してむしろ誘拐するように唆している。
:こんなにも多くの女性と浮名を流したのは、多くの都市国家がゼウスの恩恵を授かった逸話を作った辻褄合わせというのが定説。神話的には、強力な神々や半神半人を生み出すことで宇宙や人間界の基盤を守るためとされ、ゼウスと人間の子であるディオニュソスやヘラクレスは後に神々の一員となった。
:こんなにも多くの女性と浮名を流したのは、多くの都市国家がゼウスの恩恵を授かった逸話を作った辻褄合わせというのが定説。神話的には、強力な神々や半神半人を生み出すことで宇宙や人間界の基盤を守るためとされ、ゼウスと人間の子であるディオニュソスやヘラクレスは後に神々の一員となった。
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;ポセイドーン(Poseidon)
;ポセイドーン(Poseidon)
:ギリシア神話の海神。クロノスとレアーの子であり、兄弟のゼウス、ハーデースと力を合わせて父神の王権を奪ったあと、三兄弟の間で世界を分割統治すべく[[海|海洋]]の支配者となった。
:ギリシア神話の海神。クロノスとレアーの子であり、兄弟のゼウス、ハーデースと力を合わせて父神の王権を奪ったあと、三兄弟の間で世界を分割統治すべく[[海|海洋]]の支配者となった。
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:海のように気まぐれで荒々しい性格をしており、一度激昂すれば高波や嵐、大地震を引き起こす。
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:海のように気まぐれで荒々しい性格をしており、一度激昂すれば高波や嵐、大地震を引き起こす。また大変な[[馬]]好きで競馬の神ともされる。
:ローマ神話ではネプトゥヌスと呼ばれ、[[海王星]]を表す「ネプチューン(Neptune)」の語源となった。
:ローマ神話ではネプトゥヌスと呼ばれ、[[海王星]]を表す「ネプチューン(Neptune)」の語源となった。
:*『[[ゲッターロボG]]』では[[ポセイドン号]]、[[ゲッターポセイドン]]の名の由来として使われている。
:*『[[ゲッターロボG]]』では[[ポセイドン号]]、[[ゲッターポセイドン]]の名の由来として使われている。
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;アプロディーテ(Aphrodite)
;アプロディーテ(Aphrodite)
:愛と美を司る女神。アフロディテとも呼ばれる。クロノスに切り落とされたウラノスの'''男性器が海に落ちて生じた泡'''から生まれたと言われる。
:愛と美を司る女神。アフロディテとも呼ばれる。クロノスに切り落とされたウラノスの'''男性器が海に落ちて生じた泡'''から生まれたと言われる。
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:鍛冶の神ヘパイトスと結婚するが、その弟である戦争の神アレスとは愛人関係にある。
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:鍛冶の神ヘパイトスと結婚するが、その弟である戦争の神アレスとは周囲もほぼ公認の不倫関係にある。愛の神であるため浮気をしたこともあり、その際に美少年アドニスはアレスの嫉妬を買ってイノシシに殺され、彼の死を悲しんだアプロディーテはその血から[[アネモネ]]の花を生んだとされる。
:息子であるエロス(ローマ神話におけるクピド、英語読みはキューピッド)は実はアプロディーテどころかウラヌスよりも先にタルタロスから生み出されたが、肉体を有していなかったため、アプロディーテの身体を元に受肉し、美少年の姿で具現化した(アレスとの間に生まれた子に転生したという説もある)。
:息子であるエロス(ローマ神話におけるクピド、英語読みはキューピッド)は実はアプロディーテどころかウラヌスよりも先にタルタロスから生み出されたが、肉体を有していなかったため、アプロディーテの身体を元に受肉し、美少年の姿で具現化した(アレスとの間に生まれた子に転生したという説もある)。
:ローマ神話における[[ビューナスA|ヴェヌス]]に相当し、[[金星]]を表す「ヴィーナス(Venus)」は英語読みであり、かの有名な絵画『ヴィーナスの誕生』の元ネタ。また生物学で「メス」を表す♀マークは彼女の司る金星を意味する。
:ローマ神話における[[ビューナスA|ヴェヌス]]に相当し、[[金星]]を表す「ヴィーナス(Venus)」は英語読みであり、かの有名な絵画『ヴィーナスの誕生』の元ネタ。また生物学で「メス」を表す♀マークは彼女の司る金星を意味する。
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;アレス(Ares)
;アレス(Ares)
:戦争の神。ゼウスとヘーラーの次男であり、大変な美貌の持ち主。しかし短気かつ粗暴で、戦いではロクな目に遭わず、古代ギリシャでは嫌われ者の三枚目キャラだった。
:戦争の神。ゼウスとヘーラーの次男であり、大変な美貌の持ち主。しかし短気かつ粗暴で、戦いではロクな目に遭わず、古代ギリシャでは嫌われ者の三枚目キャラだった。
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:ローマ神話におけるマルスに相当し、[[火星]]を表す「[[マーズ]](Mars)」は英語読み。また生物学で「オス」を表す♂マークは彼の司る火星を意味するため、『[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]]』に登場する[[火星の後継者]]は女性職員であっても♂マークの付いた制服を着用している。火星の衛星「フォボス」「[[ダイモス]]」はアレスとアプロディーテの間に生まれた双子の兄弟神の名にちなむ。
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:ローマ神話におけるマルスに相当し、[[火星]]を表す「[[マーズ]](Mars)」は英語読み。軍事国家であるローマではギリシャとは打って変わって大いに崇拝された。
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:また生物学で「オス」を表す♂マークは彼の司る火星を意味するため、『[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]]』に登場する[[火星の後継者]]は女性職員であっても♂マークの付いた制服を着用している。火星の衛星「フォボス」「[[ダイモス]]」はアレスとアプロディーテの間に生まれた双子の兄弟神の名にちなむ。
:*『[[グレートマジンガー]]』に登場する[[暗黒大将軍]]の故郷「アレス国」の元ネタ。
:*『[[グレートマジンガー]]』に登場する[[暗黒大将軍]]の故郷「アレス国」の元ネタ。
;アテーナー(Athena)
;アテーナー(Athena)