20行目: |
20行目: |
| 劇中で、イデが力を発現するのは純粋な自己防衛本能に反応する時であり、要するに誰かがピンチになった時である。[[イデオン]]と[[ソロシップ]]を構成する金属イデオナイト、その内部にある物質Xはイデの精神エネルギーを集積し、イデの判断で純粋な自己防衛本能の強さに応じ物質エネルギーとして解き放たれる。ベスと対話した際には、自分達になりゆきを作り出す力などないと明言するイデ。しかし、イデが[[イデオン]]や[[ソロシップ]]にもたらす力は絶大だった。イデオンソードは最終的に惑星を両断し、イデオンガンは最大パワーでなくとも敵の艦隊を何度も壊滅させ、それらを使用時にソロ・シップを包むバリアーは、強大な破壊力の余波から完璧にガードした。 | | 劇中で、イデが力を発現するのは純粋な自己防衛本能に反応する時であり、要するに誰かがピンチになった時である。[[イデオン]]と[[ソロシップ]]を構成する金属イデオナイト、その内部にある物質Xはイデの精神エネルギーを集積し、イデの判断で純粋な自己防衛本能の強さに応じ物質エネルギーとして解き放たれる。ベスと対話した際には、自分達になりゆきを作り出す力などないと明言するイデ。しかし、イデが[[イデオン]]や[[ソロシップ]]にもたらす力は絶大だった。イデオンソードは最終的に惑星を両断し、イデオンガンは最大パワーでなくとも敵の艦隊を何度も壊滅させ、それらを使用時にソロ・シップを包むバリアーは、強大な破壊力の余波から完璧にガードした。 |
| | | |
− | 劇中終盤の情報と資料集等の各媒体の情報によると、'''目指しているのは「異なるモノ達の融和」一つであり、どんな形であれ分かたれたままの状態を許容しようとしない'''ことがわかる。劇中では「イデの伝説」等と称される伝聞も古来より残されている事が判明しており、内容は「イデは異なる物(者)達から融和した存在 <ref>イデオンの劇中では異星人同士から生まれた子供を指していた。</ref>からいずれ、自らすらを正しく扱う事の出来る程進化した存在」が生まれ、イデ自身もそれを待望しているとされていた。これはイデ自身もそういった存在がいなければいずれ自らも存在出来なくなると考えていた為で、この話を聞かされた[[ユウキ・コスモ]]はその存在こそが人類の救いとなる存在「救世主=メシア」ではないのかと推測し、ソロシップの面々にも話していた。ベスと[[カララ・アジバ|カララ]]の子供はどの事からメシアと名付けられた。 | + | 劇中終盤の情報と資料集等の各媒体の情報によると、'''目指しているのは「異なるモノ達の融和」一つであり、どんな形であれ分かたれたままの状態を許容しようとしない'''ことがわかる。劇中では「イデの伝説」等と称される伝聞も古来より残されている事が判明しており、内容は「イデは異なる物(者)達から融和した存在<ref>イデオンの劇中では異星人同士から生まれた子供を指していた。</ref>からいずれ、自らすらを正しく扱う事の出来る程進化した存在」が生まれ、イデ自身もそれを待望しているとされていた。これはイデ自身もそういった存在がいなければいずれ自らも存在出来なくなると考えていた為で、この話を聞かされた[[ユウキ・コスモ]]はその存在こそが人類の救いとなる存在「救世主=メシア」ではないのかと推測し、ソロシップの面々にも話していた。ベスと[[カララ・アジバ|カララ]]の子供はこの事からメシアと名付けられた。 |
| | | |
− | ソロ星で覚醒してからのイデは、コスモ達の地球とバッフ・クラン両方の母星に流星を衝突にさせて全滅に追い込み、双方が動かざるを得ない状況を作り上げて局面を見守っていたが、最終的に両者を和解させようと直接的に干渉し始める事でカララ・アジバをワープさせて、父親のドバ・アジバに対面させる。イデは彼等を和解させようと試みるがその目論見は果たせず、ドバは地球との戦争継続を望んだ。これに失望したイデは観念して、消滅するギリギリの力を解放「発動」をもって宇宙全てを因果地平へと葬り去った。
| + | 物語開始前からコスモ達の地球とバッフ・クランの母星に流星を落とし、双方がソロ星で邂逅するように仕向けていた。ソロ星で覚醒してからはしばらく局面を見守っていたが、最終的に両者を和解させようと直接的に干渉し、カララ・アジバをワープさせて、父親のドバ・アジバに対面させる。イデは彼等を和解させようと試みるがその目論見は果たせず、ドバは地球との戦争継続を望んだ。これに失望したイデは観念して、消滅するギリギリの力を解放「発動」をもって宇宙全てを因果地平へと葬り去った。 |
| | | |
| 全てが一つになった自分たちの在り方を他者に押し付け拒否を許さないその在り方は、富野由悠季監督の作品に通底するテーマである「エゴ」の塊と言っても差し支えないと言える。 | | 全てが一つになった自分たちの在り方を他者に押し付け拒否を許さないその在り方は、富野由悠季監督の作品に通底するテーマである「エゴ」の塊と言っても差し支えないと言える。 |
43行目: |
43行目: |
| == 関連人物 == | | == 関連人物 == |
| ;[[ユウキ・コスモ]] | | ;[[ユウキ・コスモ]] |
− | :劇場版では彼と対話する。発動篇の終盤で思いが通じ合ったカーシャが死んだ事を聞かされても、最期まで絶望に抗い続けた。 | + | :劇場版ではカララから輸血された彼を融和した存在として認知したためか対話をする。発動篇の終盤で思いが通じ合ったカーシャが死んだ事を聞かされても、最期までイデに抗い続けた。 |
| ;[[ジョーダン・ベス]] | | ;[[ジョーダン・ベス]] |
| :TV版では彼とイデが対話を果たす。その際、彼から言われた「良き道を探すべきだ」という一言が、最終話でドバとカララの親子再会を引き起こしたと思われる。 | | :TV版では彼とイデが対話を果たす。その際、彼から言われた「良き道を探すべきだ」という一言が、最終話でドバとカララの親子再会を引き起こしたと思われる。 |
49行目: |
49行目: |
| :赤ん坊の彼が持つ純粋な自己防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。 | | :赤ん坊の彼が持つ純粋な自己防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。 |
| ;[[メシア]] | | ;[[メシア]] |
− | :ベスと[[カララ・アジバ|カララ]]の間に生まれた赤子。劇中ではまだ胎児の状態であるため(妊娠4ヶ月)パイパー・ルウよりも若い、つまりはより純粋な生命体である。そしてイデの望んだ地球とバッフ・クランの融和の象徴であったため、イデはあらゆる超常を持って彼を守護する事となり、母体であるベスが死亡した後も胎児であった彼は守られ生かされていた。イデが宇宙を因果関係へ葬り去った後に、新たに生まれる宇宙へと向かう全ての魂を道びく役割を果たす。 | + | :ベスと[[カララ・アジバ|カララ]]の間に生まれた赤子。劇中ではまだ胎児の状態であるため(妊娠4ヶ月)パイパー・ルウよりも若い、つまりはより純粋な生命体である。そしてイデの望んだ地球とバッフ・クランの融和の象徴であったため、イデはあらゆる超常を持って彼を守護する事となり、母体であるカララが死亡した後も胎児であった彼は守られ生かされていた。イデが宇宙を因果関係へ葬り去った後に、新たに生まれる宇宙へと向かう全ての魂を道びく役割を果たす。 |
| | | |
| == 他作品の関連人物 == | | == 他作品の関連人物 == |
87行目: |
87行目: |
| *サンライズ版SRWとも言える『[[機甲武装Gブレイカー|サンライズ英雄譚シリーズ]]』のオリジナルラスボス「ミーディエイター」もイデを内包している(ハロボッツシリーズに客演時には「イデの力」という武装まで持っている)。しかしゲーム内で詳しく設定を説明される事はなく、謎が多い機体である。 | | *サンライズ版SRWとも言える『[[機甲武装Gブレイカー|サンライズ英雄譚シリーズ]]』のオリジナルラスボス「ミーディエイター」もイデを内包している(ハロボッツシリーズに客演時には「イデの力」という武装まで持っている)。しかしゲーム内で詳しく設定を説明される事はなく、謎が多い機体である。 |
| | | |
| + | == 脚注 == |
| {{DEFAULTSORT:いて}} | | {{DEFAULTSORT:いて}} |
| [[Category:動力・エンジン・エネルギー]] | | [[Category:動力・エンジン・エネルギー]] |
| [[Category:登場人物あ行]] | | [[Category:登場人物あ行]] |
| [[Category:伝説巨神イデオン]] | | [[Category:伝説巨神イデオン]] |