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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*公式ファンブック掲載のバトルストーリーではミドルネームが異なり、ルイーズ・'''エレナ'''・キャムフォードの名で登場している。また、設定もアニメとは少々異なっている。ちなみにこちらでは、ヘリック共和国前大統領(初代大統領)ヘリック2世・ムーロアの異母弟で、ゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの娘'''エレナ・ムーロア姫'''その人であり、同じくゼネバス皇帝の忘れ形見である[[ギュンター・プロイツェン]]と血縁関係にあり、奇しくも先の大戦時の元首同様に異母弟にあたる。
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*公式ファンブック掲載のバトルストーリーではミドルネームが異なり、ルイーズ・'''エレナ'''・キャムフォードの名で登場している。また、設定もアニメとは少々異なっている。ちなみにこちらでは、ヘリック共和国前大統領(初代大統領)ヘリック2世・ムーロアの異母弟で、ゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの娘'''エレナ・ムーロア姫'''その人であり、同じくゼネバス皇帝の忘れ形見である[[ギュンター・プロイツェン]]と血縁関係にあり、奇しくも先の大戦時の元首同様に異母弟にあたる。後に事実を知ったルイーズは「呪い」と評している。
**この事をルイーズは「呪い」と評している。
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*当初は、父ゼネバス共々旧ゼネバス将兵を従わせるための人質(表向き客分)として生かされていたが、グランドカタストロフによる第一次大陸間戦争休戦と混乱の最中ゼネバスが崩御(エレナ姫が喪主を務めた)、休戦の証として共和国に引き渡されて中央大陸に帰還。伯父ヘリック2世の庇護の元、政治家として成長する。
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**その後、結婚し[[ロブ・ハーマン]]を授かっている。この事から夫の姓は「ハーマン」と推測され「キャムフォード」は身分を偽るための偽名・旧姓と思われる。
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**ロブ・ハーマンが息子であるという事実は伏せられている事から、出自を隠す事の他に、自身の複雑すぎる因果を彼に背負わせない為に旧姓を名乗っていたものを推測される。
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*実は、旧バトストでエレナ姫の存在に触れていたのは宣伝用の冊子版のみであり、それ以外の書籍版などでは全く触れられておらず、影も形もなかったばかりか、ゼネバス帝国の滅亡前夜、皇帝ゼネバスが「兄上には妻も子もできたが、私には何もない」と述べている。
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**因みにゼネバス帝国が滅亡した段階でエレナ姫は16歳だとされている。初期のゾイド(旧バトスト)の資料は設定が二転三転する事もあり(顔が違うのは当たり前)、設定上の矛盾に深い理由は無いのかもしれない(一応、現在は宣伝用冊子版が公式の様である)。
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**真面目な考査として、宮廷内の政争や謀略などで姫の存在が隠されており、「私には何もない…」の話の直後(ゼネバス帝国滅亡後)に姫の存在を知り、認知したのではないかと言われている。
 
*バトストでは、復興を後回しにして軍備増強を図る帝国に対し、先の大戦からの戦後復興と国力回復にいそしみ、対立が激しい東西民族(旧ゼネバス国民と共和国民)間の融和に努めるなど、'''当初は'''理想的な国家元首と描写されていた。
 
*バトストでは、復興を後回しにして軍備増強を図る帝国に対し、先の大戦からの戦後復興と国力回復にいそしみ、対立が激しい東西民族(旧ゼネバス国民と共和国民)間の融和に努めるなど、'''当初は'''理想的な国家元首と描写されていた。
 
**第2次大陸間戦争(西方大陸戦争)開始当初は、強大な国力と国民一丸となって対応し、最初期こそ苦戦したものの以降は優位に戦争を進めていた。しかし、第2次暗黒大陸戦争へと移行した大戦末期、ネオゼネバス帝国の再興と中央大陸への侵攻が行われると事態は一変、旧ゼネバス国民は挙ってネオゼネバスを支持。手を取り合い一丸となっていた筈の国民は、即バラバラになってしまう。旧ゼネバス国民にとって'''融和政策は民族浄化・同化政策と同義であり'''、自らの政策が彼らの心情を全く考えない自己満足であったと痛感する。そして同時に、旧ゼネバス国民が'''愛する故国と民族の尊厳を奪った共和国を心の底から憎んでいた'''事を知る。
 
**第2次大陸間戦争(西方大陸戦争)開始当初は、強大な国力と国民一丸となって対応し、最初期こそ苦戦したものの以降は優位に戦争を進めていた。しかし、第2次暗黒大陸戦争へと移行した大戦末期、ネオゼネバス帝国の再興と中央大陸への侵攻が行われると事態は一変、旧ゼネバス国民は挙ってネオゼネバスを支持。手を取り合い一丸となっていた筈の国民は、即バラバラになってしまう。旧ゼネバス国民にとって'''融和政策は民族浄化・同化政策と同義であり'''、自らの政策が彼らの心情を全く考えない自己満足であったと痛感する。そして同時に、旧ゼネバス国民が'''愛する故国と民族の尊厳を奪った共和国を心の底から憎んでいた'''事を知る。
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**これにより、ルイーズ大統領の心は完全に折れてしまい、一時は自らの出自を明かしプロイツェンとその息子ヴォルフと共同統治者になろうと考えに至るほどになる。しかし、今更国民が納得しないと理解し首都脱出を図る。セイバリオンの余白部分のコンテナに潜み脱出を試みるも、脱出後にコンテナ部分のハッチが開いており、外に投げ出されてしまっていた事が判明し、新型ゾイドの設計図を残し消息を絶った(公式には敵の追撃でコンテナ部分を損傷した際にハッチが開いてしまった'''不慮の事故'''と言う事になっているが、大統領の心情を察するに或いは…)。
 
**これにより、ルイーズ大統領の心は完全に折れてしまい、一時は自らの出自を明かしプロイツェンとその息子ヴォルフと共同統治者になろうと考えに至るほどになる。しかし、今更国民が納得しないと理解し首都脱出を図る。セイバリオンの余白部分のコンテナに潜み脱出を試みるも、脱出後にコンテナ部分のハッチが開いており、外に投げ出されてしまっていた事が判明し、新型ゾイドの設計図を残し消息を絶った(公式には敵の追撃でコンテナ部分を損傷した際にハッチが開いてしまった'''不慮の事故'''と言う事になっているが、大統領の心情を察するに或いは…)。
 
**ルイーズの言葉に嘘・偽りは無く、国民の融和・和解を心の底から願っていたのは事実である。だが、ヘリック共和国を蝕む民族差別という名の癌細胞の前にはどうする事もできなかった。
 
**ルイーズの言葉に嘘・偽りは無く、国民の融和・和解を心の底から願っていたのは事実である。だが、ヘリック共和国を蝕む民族差別という名の癌細胞の前にはどうする事もできなかった。
***ルイーズの叔父であり育ての親でもある前大統領ヘリック2世には、自分よりも出来が良いと認める最愛の弟ゼネバスがいた。兄弟仲は大変良好であり、ヘリック2世が父王ヘリック1世のゾイドを無断で動かして事故を起こし大怪我を負った際、ゼネバスは「自分がやった事だ(兄は巻き添えを食らった)」と兄を庇った事があり、腹違いの兄弟でありながら大変に仲の良い兄弟であった。所が成人し、ヘリック2世が父王の跡を継ぎ国王から大統領に即位、ゼネバスが共和国総司令に就任すると、風向きが変化する。ヘリック2世の出身民族である風民族は、地民族の混血であるゼネバスを嫌い排除を画策、互いの側近(悪く言えば腰巾着)達が相手を中傷し、内需拡大を主張するヘリック2世と外征を主張するゼネバスの政策面の対立が激しくなり、民族対立へと発展する。
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***ルイーズの伯父であり育ての親でもある前大統領ヘリック2世には、自分よりも出来が良いと認める最愛の弟ゼネバスがいた。兄弟仲は大変良好であり、ヘリック2世が父王ヘリック1世のゾイドを無断で動かして事故を起こし大怪我を負った際、ゼネバスは「自分がやった事だ(兄は巻き添えを食らった)」と兄を庇った事があり、腹違いの兄弟でありながら大変に仲の良い兄弟であった。所が成人し、ヘリック2世が父王の跡を継ぎ国王から大統領に即位、ゼネバスが共和国総司令に就任すると、風向きが変化する。ヘリック2世の出身民族である風民族は、地民族の混血であるゼネバスを嫌い排除を画策、互いの側近(悪く言えば腰巾着)達が相手を中傷し、内需拡大を主張するヘリック2世と外征を主張するゼネバスの政策面の対立が激しくなり、民族対立へと発展する。
 
****だが、政策面で対立があろうとも、兄弟は互いを尊重し歩み寄ろうとした。当初はヘリック2世が折れるつもりだった(ヘリック2世が折れる事でゼネバスにも考えを改めさせようとした)のだが、それを良しとしなかったのがヘリック2世を推す風民族を中心とする多数・主流派の議員達であった。多数派民族議員は、あろう事かヘリック2世に無断でゼネバスを陥れ「国家反逆罪」で全ての役職を解任し追放を決定したのである。議会の謀略に気付いたヘリック2世は、あえて謀略を容認し追放する事で弟ゼネバスを守る事にした(ゼネバスは兄の心情を理解し、解任と追放を甘んじて受け入れた)。そして、弟を陥れた議会と多数派民族議員を心の底から軽蔑し憎んだ。追放されたゼネバスは、母方の地民族に擁立される形で中央大陸西部を掌握して皇帝として即位。結果、政策面の対立に過ぎなかった両者を敵対国元首と後戻りできない所まで追いつめてしまう。
 
****だが、政策面で対立があろうとも、兄弟は互いを尊重し歩み寄ろうとした。当初はヘリック2世が折れるつもりだった(ヘリック2世が折れる事でゼネバスにも考えを改めさせようとした)のだが、それを良しとしなかったのがヘリック2世を推す風民族を中心とする多数・主流派の議員達であった。多数派民族議員は、あろう事かヘリック2世に無断でゼネバスを陥れ「国家反逆罪」で全ての役職を解任し追放を決定したのである。議会の謀略に気付いたヘリック2世は、あえて謀略を容認し追放する事で弟ゼネバスを守る事にした(ゼネバスは兄の心情を理解し、解任と追放を甘んじて受け入れた)。そして、弟を陥れた議会と多数派民族議員を心の底から軽蔑し憎んだ。追放されたゼネバスは、母方の地民族に擁立される形で中央大陸西部を掌握して皇帝として即位。結果、政策面の対立に過ぎなかった両者を敵対国元首と後戻りできない所まで追いつめてしまう。
 
****だが、敵対国元首となり相見える事がなくなっても、その兄弟仲は生涯変わることは無かった。ヘリック2世は80過ぎての晩婚であり子宝に恵まれなかった。<ref>Zi人は地球人と比較して長寿の種族であり、80過ぎての初婚はZi人の基準でも遅いが珍しくない。</ref>そんな兄に待望の子供が産まれたと知ったゼネバスは、一時停戦すると外交使節団を派遣し祝福したのである(兄ヘリック2世が感激したのは言うまでもない)。そして、大戦末期にゼネバス帝国滅亡し第1次暗黒大陸戦争が始まると、ヘリック2世は「中央大陸侵攻を狙う暗黒軍(ガイロス帝国の当時の名称)の排除」を表向きの大義名分とし戦争を続けたが、真の目的は「'''誘拐された皇帝ゼネバスの救出'''」と私情が戦争理由であった程である。ヘリック2世は政策や戦争で追いつめられると「助けてくれゼネバス」と兄思いの出来の良かった弟に助けを求めていた。この様に互いに尊敬し信頼していたにも拘らず、背負う国と民が出来た彼らは殺し合いを止められず、戦争はなし崩し的に休戦(停止)し手を取り合うことのないまま没してしまう。
 
****だが、敵対国元首となり相見える事がなくなっても、その兄弟仲は生涯変わることは無かった。ヘリック2世は80過ぎての晩婚であり子宝に恵まれなかった。<ref>Zi人は地球人と比較して長寿の種族であり、80過ぎての初婚はZi人の基準でも遅いが珍しくない。</ref>そんな兄に待望の子供が産まれたと知ったゼネバスは、一時停戦すると外交使節団を派遣し祝福したのである(兄ヘリック2世が感激したのは言うまでもない)。そして、大戦末期にゼネバス帝国滅亡し第1次暗黒大陸戦争が始まると、ヘリック2世は「中央大陸侵攻を狙う暗黒軍(ガイロス帝国の当時の名称)の排除」を表向きの大義名分とし戦争を続けたが、真の目的は「'''誘拐された皇帝ゼネバスの救出'''」と私情が戦争理由であった程である。ヘリック2世は政策や戦争で追いつめられると「助けてくれゼネバス」と兄思いの出来の良かった弟に助けを求めていた。この様に互いに尊敬し信頼していたにも拘らず、背負う国と民が出来た彼らは殺し合いを止められず、戦争はなし崩し的に休戦(停止)し手を取り合うことのないまま没してしまう。
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