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| === 劇中での様相 === | | === 劇中での様相 === |
− | 本機は第2次オールズモビル戦役 (『[[機動戦士ガンダムF90|機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122]]』) にてベルフ・スクレット少尉が乗り込んだ。この時点ではバイオコンピューター周りが未完成だったため、普通の学習型コンピューターを搭載している。 | + | 本機は第2次オールズモビル戦役 (『[[機動戦士ガンダムF90|機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122]]』) にてベルフ・スクレット少尉が乗り込んだ。この時点ではバイオコンピューター周りが未完成だったため、普通の学習型コンピューターを搭載している(『ファステストフォーミュラ』ではF90 3号機に搭載されていたコンピューターを移植している)。 |
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− | その後フロンティアIに搬入され、バイオ・コンピュータに換装された。この際バイオ・コンピュータの不具合で本体ごと起動不可になり眠ったままになってしまった。スタッフは再起動させるつもりでいたものの、先に起動した同型機のテストを行うためにフロンティアIから離れた(『機動戦士ガンダムF91プリクエル』)。
| + | その後フロンティアIに搬入され、バイオ・コンピュータに換装された。この際バイオ・コンピュータの不具合で本体ごと起動不可になり眠ったままになってしまった。スタッフは再起動させるつもりでいたもののパイロットがいなかったこともあり、先に起動した同型機のテストを行うためにフロンティアIから離れた(『機動戦士ガンダムF91プリクエル』)。 |
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− | 直後に[[コスモ・バビロニア建国戦争]]が勃発し、スタッフはフロンティアIに戻れなくなってしまった。そのため起動不可のままスペースアークに搭載されており、更に正規の整備マニュアルの大半を紛失していたことと、マニュアル代わりの映像記録の口頭説明が難解だったことから再起動の目途も立っていなかった。しかし[[リィズ・アノー]]にあやとりを使ったパス回路の繋ぎ方をアドバイスされた事で再起動に成功し、「母親が作ったコンピューターだから相性が良いだろう」という理由で[[シーブック・アノー]]が搭乗することに。[[クロスボーン・バンガード]]のモビルスーツ部隊を退け、[[カロッゾ・ロナ]]の[[ラフレシア]]を撃墜したが、本機も中破している。なお、当初は両肩に赤でF91のマーキングが施されていたのだが、3度目の出撃時には理由は不明だが消されている。
| + | そのテスト中に[[コスモ・バビロニア建国戦争]]が勃発し、スタッフはフロンティアIに戻れなくなってしまった。そのため起動不可のままスペースアークに搭載されており、更に正規の整備マニュアルの大半を紛失していたことと、マニュアル代わりの映像記録の口頭説明が難解だったことから再起動の目途も立っていなかった。しかし[[リィズ・アノー]]にあやとりを使ったパス回路の繋ぎ方をアドバイスされた事で再起動に成功し、「母親が作ったコンピューターだから相性が良いだろう」という理由で[[シーブック・アノー]]が搭乗することに。[[クロスボーン・バンガード]]のモビルスーツ部隊を退け、[[カロッゾ・ロナ]]の[[ラフレシア]]を撃墜したが、本機も中破している。なお、当初は両肩に赤でF91のマーキングが施されていたのだが、3度目の出撃時には理由は不明だが消されている。またテスト中だった同型機はクロスボーン・バンガードに奪われしまったが、その後の行方は語られていない。 |
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| 『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』で歴史の教科書にシーブックとF91が載っていたことや、「ザビーネと何度も戦った」という場面で回想されるのがF91だったことを踏まえると、その後修復され、コスモ・バビロニア戦争終結まで活躍したものと思われる。 | | 『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』で歴史の教科書にシーブックとF91が載っていたことや、「ザビーネと何度も戦った」という場面で回想されるのがF91だったことを踏まえると、その後修復され、コスモ・バビロニア戦争終結まで活躍したものと思われる。 |
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| **また、この時のF91が未完成だったため当時のパイロットであったベルフ・スクレットの[[スペースコロニー|フロンティアⅠ]]へ搬入させる際の台詞'''「これで本当に完成したら一体どんな化け物になっちまうんだ?」'''という台詞も有名。 | | **また、この時のF91が未完成だったため当時のパイロットであったベルフ・スクレットの[[スペースコロニー|フロンティアⅠ]]へ搬入させる際の台詞'''「これで本当に完成したら一体どんな化け物になっちまうんだ?」'''という台詞も有名。 |
| *機体の開発自体はかなり早期に行われており、機体そのものは宇宙世紀0116年に出来上がっている。しかしバイオコンピュータの開発と調整に難航、その後『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』を経過し『機動戦士ガンダムF91』本編である宇宙世紀0123年にやっと完成するという、実に7年と完成までに非常に時間が掛かったMSという設定もある。 | | *機体の開発自体はかなり早期に行われており、機体そのものは宇宙世紀0116年に出来上がっている。しかしバイオコンピュータの開発と調整に難航、その後『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』を経過し『機動戦士ガンダムF91』本編である宇宙世紀0123年にやっと完成するという、実に7年と完成までに非常に時間が掛かったMSという設定もある。 |
− | **ちなみにF90も、宇宙世紀0111年に出来上がったはずなのに『機動戦士ガンダムF90』で9年後の宇宙世紀0120年にまるでロールアウト直後の様な試験運用を行っている。これはF90は当初0120年に建造・完成した設定だったがその後変更されたという事情の為らしい。 | + | **ちなみにF90も、宇宙世紀0111年に出来上がったはずなのに『機動戦士ガンダムF90』で9年後の宇宙世紀0120年にまるでロールアウト直後の様な試験運用を行っている。これはF90は当初0120年に建造・完成した設定だったがその後変更されたという事情の為らしい。辻褄を合わせるためか『ファステストフォーミュラ』では試験を妨害する要因になった複数の事件が描かれた。 |
| *ラフレシアの最終局面にてフェイスオープン時の口に当たる部分で廃熱をしているのだが、この際黄色いエフェクトが飛び出ていたので、F91が口からビームを放っていると勘違いしてしまう視聴者が多数いた。 | | *ラフレシアの最終局面にてフェイスオープン時の口に当たる部分で廃熱をしているのだが、この際黄色いエフェクトが飛び出ていたので、F91が口からビームを放っていると勘違いしてしまう視聴者が多数いた。 |
| **しかし後年のガンダムシリーズには実際に[[デビルガンダム|口から]][[レイダーガンダム|ビームを出す]]ガンダムも登場している。また、これを逆手にとって、『[[ガンダムビルドファイターズ]]』では本当に口からビームを発射できるガンダムF91イマジンという機体が登場した。 | | **しかし後年のガンダムシリーズには実際に[[デビルガンダム|口から]][[レイダーガンダム|ビームを出す]]ガンダムも登場している。また、これを逆手にとって、『[[ガンダムビルドファイターズ]]』では本当に口からビームを発射できるガンダムF91イマジンという機体が登場した。 |
| *2019年〜21年にかけて開催の「富野由悠季の世界」展において、物販の目玉としてマスターグレードモデルの[[ガンプラ]]「MG 1/100 ガンダムF91 Ver.2.0 ORIGINAL PLAN Ver.」が用意された。最終稿直前まで検討されていたオリジナル(初期)デザインプランという触れ込みで、胸部やV.S.B.R先端も白く<ref>決定稿では青い。</ref>、足のつま先が青い<ref>決定稿と同じ赤も検討には乗っていたようでキットには青と赤両方が付属し選択できる。</ref>という違いがある。デザインの変遷という史料価値だけでなく、全体的により白が際立ち下端が青い見た目は決定稿を見慣れていると一風変わった新鮮さがあるだろう。 | | *2019年〜21年にかけて開催の「富野由悠季の世界」展において、物販の目玉としてマスターグレードモデルの[[ガンプラ]]「MG 1/100 ガンダムF91 Ver.2.0 ORIGINAL PLAN Ver.」が用意された。最終稿直前まで検討されていたオリジナル(初期)デザインプランという触れ込みで、胸部やV.S.B.R先端も白く<ref>決定稿では青い。</ref>、足のつま先が青い<ref>決定稿と同じ赤も検討には乗っていたようでキットには青と赤両方が付属し選択できる。</ref>という違いがある。デザインの変遷という史料価値だけでなく、全体的により白が際立ち下端が青い見た目は決定稿を見慣れていると一風変わった新鮮さがあるだろう。 |
| **化粧箱に寄稿した富野監督は「カッコイイよね!!」「この時代の究極かと思えたF91!!」と評価を述べると共に「[[機動戦士ガンダムF91|この物語]]で化けさせきれなかった無念さがある」という悔恨の思いも打ち明けている。 | | **化粧箱に寄稿した富野監督は「カッコイイよね!!」「この時代の究極かと思えたF91!!」と評価を述べると共に「[[機動戦士ガンダムF91|この物語]]で化けさせきれなかった無念さがある」という悔恨の思いも打ち明けている。 |
− | **前日譚を描いた漫画『機動戦士ガンダムF91プリクエル』は「富野由悠季の世界」展を記念して連載が開始された。同作ではこの白いF91が1号機、そして足のつま先が赤の機体が2号機として登場する。更にパイロットが確保できなかったので再起動が後回しにされた3号機も登場し、これがベルフやシーブックが載ったF91である。 | + | **前日譚を描いた漫画『機動戦士ガンダムF91プリクエル』は「富野由悠季の世界」展を記念して連載が開始された。同作ではこの白いF91が1号機、そして足のつま先が赤の機体が2号機として登場する。更にパイロットが確保できなかったので再起動が後回しにされた3号機も登場し、これがベルフやシーブックが載ったF91ということになる。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |