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| == アンソロジーコミック(Anthology Comic) == | | == アンソロジーコミック(Anthology Comic) == |
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| 元々は「詩選集」「名曲集」といった意味。 | | 元々は「詩選集」「名曲集」といった意味。 |
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| === 概要 === | | === 概要 === |
− | スパロボシリーズのアンソロジーコミックが初めて出版されたのは、光文社の火の玉ゲームコミックスから出版された『[[第4次スーパーロボット大戦]]』の4コマギャグバトルである。その後双葉社からコミックアンソロジーが出版され、それ以降も長く続いたが、現在は一迅社のDNAメディアコミックスのみがスパロボのアンソロジーコミックを出版している。 | + | スパロボシリーズのアンソロジーコミックが初めて出版されたのは、光文社の火の玉ゲームコミックスから出版された『[[第4次スーパーロボット大戦]]』の4コマギャグバトルである。その後双葉社からコミックアンソロジーが出版され、それ以降も長く続いたが『Z』以降は一迅社のDNAメディアコミックス一本に絞られ、2009年に発売された『NEO』のアンソロジーを最後に出版は途絶えている。 |
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| 内容はシリアスな内容とギャグ的な内容に分かれており、シリアスな物は短編のみ、ギャグは4コマ漫画の型式が多い(短編型式もある)。<br /> | | 内容はシリアスな内容とギャグ的な内容に分かれており、シリアスな物は短編のみ、ギャグは4コマ漫画の型式が多い(短編型式もある)。<br /> |
| 特にギャグ的な内容だと、描く者によっては登場するキャラが原作のイメージを覆す性格で描かれる事もある。<br />それぞれの参戦作品にコアなファンが付いているので、付け焼刃的な知識で描くと失笑を招く恐れがあり(実際、初期のシリーズでは[[スーパーロボット|スーパー系]]に疎い若手作家に有りがちな傾向だった)、作家陣にもネタの対象たる作品への或る程度の理解度=愛情が求められる。このように描き手にとっては比較的ハードルが高い題材と言え、その所為か1度執筆したのみで、後々のシリーズに参加しない作家が多いのも特徴のひとつである。 | | 特にギャグ的な内容だと、描く者によっては登場するキャラが原作のイメージを覆す性格で描かれる事もある。<br />それぞれの参戦作品にコアなファンが付いているので、付け焼刃的な知識で描くと失笑を招く恐れがあり(実際、初期のシリーズでは[[スーパーロボット|スーパー系]]に疎い若手作家に有りがちな傾向だった)、作家陣にもネタの対象たる作品への或る程度の理解度=愛情が求められる。このように描き手にとっては比較的ハードルが高い題材と言え、その所為か1度執筆したのみで、後々のシリーズに参加しない作家が多いのも特徴のひとつである。 |
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− | 基本的にスパロボシリーズのアンソロジーコミックは、スパロボの新作が発売されてから数ヵ月後に出版されている。<br />
| + | 基本的にスパロボシリーズのアンソロジーコミックは、スパロボの新作が発売されてから数ヵ月後に出版されていた。 |
− | なお、現時点で最後に出版されたのは『NEO』のアンソロジーであり、『L』以降のシリーズの物は刊行されていない。
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| === 参加した漫画家 === | | === 参加した漫画家 === |
− | | + | ==== 後期まで参加していた漫画家 ==== |
− | ==== よく参加している漫画家 ==== | |
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| ;長谷川裕一 | | ;長谷川裕一 |
| :ロボット物に詳しいファンに知らない人はいない漫画家。SFの素案や漫画のタッチは独特かつ簡潔。角川書店の[[D]]のアンソロジーに参加した。<br />『[[ガンダムシリーズ]]』と『[[伝説巨神イデオン]]』のクロスオーバー作品『'''機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス'''』は寺田プロデューサーがスパロボの構想を思い浮かぶ程の影響を及ぼす。また、[[αシリーズ]]の公式の前日談『[[スーパーロボット大戦α THE STORY 竜が滅ぶ日]]』も執筆。他にも長谷川氏が作画(原作:富野由悠季)を担当した『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』が参戦している。『[[ロマンロボシリーズ]]』のクロスオーバー作品『'''超電磁大戦ビクトリーファイブ'''』や、長谷川氏の執筆した漫画作品の一大クロスオーバーを描いた同人誌『'''長谷川裕一ひとりスーパーロボット大戦 大外伝'''』などの作品も発表している。21世紀のコミック作家の著作権を考える会の委員の一人。 | | :ロボット物に詳しいファンに知らない人はいない漫画家。SFの素案や漫画のタッチは独特かつ簡潔。角川書店の[[D]]のアンソロジーに参加した。<br />『[[ガンダムシリーズ]]』と『[[伝説巨神イデオン]]』のクロスオーバー作品『'''機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス'''』は寺田プロデューサーがスパロボの構想を思い浮かぶ程の影響を及ぼす。また、[[αシリーズ]]の公式の前日談『[[スーパーロボット大戦α THE STORY 竜が滅ぶ日]]』も執筆。他にも長谷川氏が作画(原作:富野由悠季)を担当した『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』が参戦している。『[[ロマンロボシリーズ]]』のクロスオーバー作品『'''超電磁大戦ビクトリーファイブ'''』や、長谷川氏の執筆した漫画作品の一大クロスオーバーを描いた同人誌『'''長谷川裕一ひとりスーパーロボット大戦 大外伝'''』などの作品も発表している。21世紀のコミック作家の著作権を考える会の委員の一人。 |
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| :出版社の枠を超え、不定期で多く参加している。上記の6人とは対照的に、ギャグ担当である。<br />特に光文社の火の玉ゲームコミック及び一迅社(旧:スタジオDNA)のDNAメディアコミックスでは自分の本音(例:「[[神勝平|誰かのぶ代を呼んで来い!]]」、「[[大空魔竜ガイキング|もっと描いておくべきだった…新で]]」等)や当時は声の無い64や携帯機系でしか参戦しなかった『[[無敵超人ザンボット3|ザンボット3]]』や『[[UFOロボ グレンダイザー|グレンダイザー]]』の事をネタにしたもの(例:「ザンボットとダイザーはここだけなのか!?」等)をタイトルにしている。<br />主に女性キャラを色気重視で描く事を得意としているが、たまに女装ネタ・下ネタを描く事もある。 | | :出版社の枠を超え、不定期で多く参加している。上記の6人とは対照的に、ギャグ担当である。<br />特に光文社の火の玉ゲームコミック及び一迅社(旧:スタジオDNA)のDNAメディアコミックスでは自分の本音(例:「[[神勝平|誰かのぶ代を呼んで来い!]]」、「[[大空魔竜ガイキング|もっと描いておくべきだった…新で]]」等)や当時は声の無い64や携帯機系でしか参戦しなかった『[[無敵超人ザンボット3|ザンボット3]]』や『[[UFOロボ グレンダイザー|グレンダイザー]]』の事をネタにしたもの(例:「ザンボットとダイザーはここだけなのか!?」等)をタイトルにしている。<br />主に女性キャラを色気重視で描く事を得意としているが、たまに女装ネタ・下ネタを描く事もある。 |
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− | ;二十五円(旧名:廣野誠) | + | ;二十五円(旧名:廣野誠) |
| :出版社の枠を超えて不定期で多く参加している漫画家で、上記の蜂氏同様ギャグ系がメイン。オチの多くが、被害を受けたキャラやシャレが通じないキャラがマジ切れするオチである(例:[[サイ・サイシー]]の「白菜自由落下」でキレて攻撃する[[出雲銀河|銀河]]、「電磁」と「電池」をかけたダジャレを言う[[葵豹馬|豹馬]]にキレて追いかける[[ラージ・モントーヤ|ラージ]]等)。 | | :出版社の枠を超えて不定期で多く参加している漫画家で、上記の蜂氏同様ギャグ系がメイン。オチの多くが、被害を受けたキャラやシャレが通じないキャラがマジ切れするオチである(例:[[サイ・サイシー]]の「白菜自由落下」でキレて攻撃する[[出雲銀河|銀河]]、「電磁」と「電池」をかけたダジャレを言う[[葵豹馬|豹馬]]にキレて追いかける[[ラージ・モントーヤ|ラージ]]等)。 |
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| ;K-×6(けい・ぺけむっつ) | | ;K-×6(けい・ぺけむっつ) |
− | :現在も多く参加している漫画家。「あやしいスパロボワールド」の如くホ○ネタや全裸ネタ、女装ネタ等が多く、それを見た人たちが泣き出すオチがあるため、好みが分かれる作風である。<br />[[シャア・アズナブル]]のロリコンネタをよく使ったり、「強化型ロケットパンチ」を「強化型ロケットパンツ」と書いたりした。 | + | :現在も多く参加している漫画家。「あやしいスパロボワールド」の如くホモネタや全裸ネタ、女装ネタ等が多く、それを見た人たちが泣き出すオチがあるため、好みが分かれる作風である。<br />[[シャア・アズナブル]]のロリコンネタをよく使ったり、「強化型ロケットパンチ」を「強化型ロケットパンツ」と書いたりした。 |
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| ;柊誠亜 | | ;柊誠亜 |
− | :上記のK-×6氏同様、現在も参加している。『[[第4次]]』の頃から参加しているが、かなり作風が変化している。要所要所で顔をゴツくデフォルメする作風が特徴。『[[α]]』における[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]が[[ライディーン]]の足に飛びついて火傷するというエピソードは、柊氏が『[[新]]』の頃に描いた4コマが初出である。他にも[[ジャック・キング|ジャック]]の鬼兄のネタも最初に出した人である(ちなみに、柊氏の作品では兄キャラは総じて「馬鹿兄」になる)。他には『[[鋼鉄ジーグ (TV)|鋼鉄ジーグ]]』並びに『[[鋼鉄神ジーグ]]』や竜巻と馬にこだわる[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]等のネタや、[[アイナ・サハリン|アイナ]]を黒いキャラとして描く。また、よく[[真ゲッターロボ (原作漫画版)|ゲッター原作漫画版]]を小ネタに使用している。<br />ちなみに、Gガンダムが大好きな模様。 | + | :上記のK-×6氏同様、現在も参加している。『[[第4次]]』の頃から参加しているが、かなり作風が変化している。要所要所で顔をゴツくデフォルメする作風が特徴。『[[α]]』における[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]が[[ライディーン]]の足に飛びついて火傷するというエピソードは、柊氏が『[[新]]』の頃に描いた4コマが初出である。他にも[[ジャック・キング|ジャック]]の鬼兄のネタも最初に出した人である(ちなみに、柊氏の作品では兄キャラは総じて「馬鹿兄」になる)。他には『[[鋼鉄ジーグ (TV)|鋼鉄ジーグ]]』並びに『[[鋼鉄神ジーグ]]』や竜巻と馬にこだわる[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]等のネタや、[[アイナ・サハリン|アイナ]]を黒いキャラとして描く。また、よく[[真ゲッターロボ (原作漫画版)|ゲッター原作漫画版]]を小ネタに使用している。<br />ちなみに、Gガンダムが大好きな模様。 |
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| ;白石琴似 | | ;白石琴似 |
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| :多くのアンソロジーに参加していた漫画家。スパロボ作品中のシステムから原作の設定・シナリオ・スタッフ事情にいたる様々な要素をネタとして絡めるコメディがメイン。多忙な身となった現在でも不定期で参加し、最近では『[[K]]』の表紙や『[[NEO]]』巻頭のイラストを手掛けている。 | | :多くのアンソロジーに参加していた漫画家。スパロボ作品中のシステムから原作の設定・シナリオ・スタッフ事情にいたる様々な要素をネタとして絡めるコメディがメイン。多忙な身となった現在でも不定期で参加し、最近では『[[K]]』の表紙や『[[NEO]]』巻頭のイラストを手掛けている。 |
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− | ==== かつて参加していた漫画家 ==== | + | ==== 最初期~中期に参加していた漫画家 ==== |
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| ;富士原昌幸 | | ;富士原昌幸 |
| :アンソロジーコミックにおいては、ファンなら知らない人はいないと言われている漫画家。<br />初期のアンソロジーでは大トリを勤め、その作品の最終決戦を描く事が多い。<br />『[[超機人 龍虎王伝奇]]』の作者。最近はアンソロジーには参加していない(スパロボ関係の同人誌は出版している)。<br />また、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』ではラストで、原作では全員死亡してしまった[[伝説巨神イデオン|イデオンキャラ]]のハッピーエンド的な後日談を描き、[[ユウキ・コスモ|コスモ]]に[[機動戦士ガンダム|ファースト]]時代の[[アムロ・レイ|アムロ]]と同じ制服、[[イムホフ・カーシャ|カーシャ]]にファースト時代の連邦軍の女性用の制服を着せたりしていた。 | | :アンソロジーコミックにおいては、ファンなら知らない人はいないと言われている漫画家。<br />初期のアンソロジーでは大トリを勤め、その作品の最終決戦を描く事が多い。<br />『[[超機人 龍虎王伝奇]]』の作者。最近はアンソロジーには参加していない(スパロボ関係の同人誌は出版している)。<br />また、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』ではラストで、原作では全員死亡してしまった[[伝説巨神イデオン|イデオンキャラ]]のハッピーエンド的な後日談を描き、[[ユウキ・コスモ|コスモ]]に[[機動戦士ガンダム|ファースト]]時代の[[アムロ・レイ|アムロ]]と同じ制服、[[イムホフ・カーシャ|カーシャ]]にファースト時代の連邦軍の女性用の制服を着せたりしていた。 |
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| ;桜多吾作 | | ;桜多吾作 |
− | :へヴィな展開の桜多版[[マジンガーシリーズ]]でカルト的人気を誇る玄人好みの作家。近年は釣りなどのアウトドア関連作品を中心に活動し、長らくSF系ジャンルから遠ざかっていた為、『[[新]]』を題材にしたMOVIC刊の『SUPAROBO COMIC X』で突如参戦した際には、多くのファンの度肝を抜いた。<br />嘗ての'''毒のある展開'''こそ鳴りを潜めているものの、ダイナミック系以外のロボット描写に果敢に挑戦したり、SRW未登場である『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』後期のレギュラーキャラ・みさとが登場したりと、見所は多い。<br />現時点で、アンソロジー本への参加はこの一作のみ。 | + | :へヴィな展開の桜多版[[マジンガーシリーズ]]でカルト的人気を誇る玄人好みの作家。近年は釣りなどのアウトドア関連作品を中心に活動し、長らくSF系ジャンルから遠ざかっていた為、『[[新]]』を題材にしたMOVIC刊の『SUPAROBO COMIC X』で突如参戦した際には、多くのファンの度肝を抜いた。<br />嘗ての'''毒のある展開'''こそ鳴りを潜めているものの、ダイナミック系以外のロボット描写に果敢に挑戦したり、SRW未登場である『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』後期のレギュラーキャラ・みさとが登場したりと、見所は多い。<br />アンソロジー本への参加はこの一作のみ。 |
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| ==== 表紙を描いた事がある漫画家・イラストレーター ==== | | ==== 表紙を描いた事がある漫画家・イラストレーター ==== |
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| ;うるし原智志 | | ;うるし原智志 |
| :主に学研の『ギャグウェポン・シリーズ』の表紙を描いていた。 | | :主に学研の『ギャグウェポン・シリーズ』の表紙を描いていた。 |
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| ;サダタロー | | ;サダタロー |
− | :TV番組の企画で人気を博した漫画家。講談社出版の第2次αアンソロジーの裏表紙を2冊連続で描いた。その内容はオールキャラ&オールロボットという豪華なものである。 | + | :TV番組の企画で人気を博した漫画家。講談社出版の第2次αアンソロジーの裏表紙を2冊連続で描いた。その内容はオールキャラ&オールロボットという豪華なものである。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
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| ==== 原作とはキャラが異なるキャラクター ==== | | ==== 原作とはキャラが異なるキャラクター ==== |
| ;[[クワトロ・バジーナ]] | | ;[[クワトロ・バジーナ]] |