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=== 戦績に対する評価 ===
 
=== 戦績に対する評価 ===
 
劇中での戦果は、実のところヘブンズベース攻略戦・レクイエム制圧戦以外は結果的に負けで終わっている。しかも、敗北時の相手はインフィニットジャスティスであったため、よく「非合理的な全領域対応と大型目標特化の性能ゆえに、モビルスーツ戦には却って向いていない」と言われることがある。実際、MS戦……特にインフィニットジャスティスやストライクフリーダムといったエース機との戦いにおいては、高エネルギー長射程ビーム砲やアロンダイトといった大型の武器は取り回しが難しいのは事実である。また、この両武器は一方に適した間合いではもう一方はデッドウェイトになってしまうのも否めない。
 
劇中での戦果は、実のところヘブンズベース攻略戦・レクイエム制圧戦以外は結果的に負けで終わっている。しかも、敗北時の相手はインフィニットジャスティスであったため、よく「非合理的な全領域対応と大型目標特化の性能ゆえに、モビルスーツ戦には却って向いていない」と言われることがある。実際、MS戦……特にインフィニットジャスティスやストライクフリーダムといったエース機との戦いにおいては、高エネルギー長射程ビーム砲やアロンダイトといった大型の武器は取り回しが難しいのは事実である。また、この両武器は一方に適した間合いではもう一方はデッドウェイトになってしまうのも否めない。
しかし、デスティニーには機関砲・ビームライフル・ビームサーベル(フラッシュエッジ)などの対MS戦を想定した武器が一通りは装備されており、正しい武器選びをして戦えばMS戦に不向きということは無いため、この指摘は誤りである。
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しかし、デスティニーには機関砲・ビームライフル・ビームサーベル(フラッシュエッジ)などの対MS戦を想定した武器が一通りは装備されており、正しい武器選びをして戦えばMS戦に不向きということは無いため、この指摘は誤りである。また、両腕が破壊されるとマトモに戦えないと指摘される事が多いが、そもそもソレは'''MSとしては普通の事'''であり、変な事では無い。こう言われるのは恐らくストライクフリーダム、インフィニットジャスティス、レジェンドが腕を使用せずとも使用可能な武装を搭載しているからだろうが、'''両腕が破壊されても使用可能な武装が搭載されていても戦いに勝てるかは全くの別問題'''であり、実際にレジェンドの元と言える'''[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]は両腕が破壊されてドラグーンしか使えない状況で戦っても、片腕が残っていた[[フリーダムガンダム|フリーダム]]に撃墜'''されている。
    
こういった誤った指摘の背景には、「作中での武装の使用頻度の差」や「シンの戦い方」があると思われる(極端な話、'''戦闘バンクの使い回しにより、ビームサーベルが使用されない'''のがおそらく一番の要因)。比較対象が同様に一通りの武器が備わっているうえ、MS戦に秀でているインフィニットジャスティスやストライクフリーダムというのもあるだろう。また、あまり知られていないが、シンを始めとする当時のザフト軍パイロットは、モビルスーツを身体の延長として扱う技術に長けている。
 
こういった誤った指摘の背景には、「作中での武装の使用頻度の差」や「シンの戦い方」があると思われる(極端な話、'''戦闘バンクの使い回しにより、ビームサーベルが使用されない'''のがおそらく一番の要因)。比較対象が同様に一通りの武器が備わっているうえ、MS戦に秀でているインフィニットジャスティスやストライクフリーダムというのもあるだろう。また、あまり知られていないが、シンを始めとする当時のザフト軍パイロットは、モビルスーツを身体の延長として扱う技術に長けている。
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とはいえ、デスティニーガンダムという機体はシンの長所に合致した万能機であり、劇中で戦果を挙げられなかったのは、情緒不安定な状態での相手がとにかく悪すぎたという部分が大きい。この証左として、ヘブンズベース攻略戦では対艦戦闘・対MS戦闘・対MA戦闘・対多数戦闘・拠点制圧を問題なく実行しており、ポテンシャルの高さが窺える。性能の項通り、装甲調整機能についてはザフトの正規工廠で製造された関係でストライクフリーダムよりむしろ上であり、シンが十全な精神状態であれば相手がインフィニットジャスティスであろうと少なくとも一方的にやられる事は無いはずである(後述の漫画版での死闘がその証左)。現にストライクフリーダムに関しては、オーブ戦において初見でアロンダイトを折られた上に上述のエネルギー切れが発生し一時撤退こそしたが、以降は単機でも互角であるように描写されている。またそのオーブ戦でも、ストライクフリーダムが現れる前にさらっと[[アカツキ (オオワシ装備)|アカツキ]]の片腕を切断しているが、実はこれが同機唯一のまともなダメージである。
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とはいえ、デスティニーガンダムという機体はシンの長所に合致した万能機であり、劇中で戦果を挙げられなかったのは、情緒不安定な状態での相手がとにかく悪すぎた部分が大きい。この証左として、ヘブンズベース攻略戦では対艦戦闘・対MS戦闘・対MA戦闘・対多数戦闘・拠点制圧を問題なく実行しており、ポテンシャルの高さが窺える。性能の項通り、装甲調整機能についてはザフトの正規工廠で製造された関係でストライクフリーダムよりむしろ上であり、シンが十全な精神状態であれば相手がインフィニットジャスティスであろうと少なくとも一方的にやられる事は無いはずである(後述の漫画版での死闘がその証左)。現にストライクフリーダムに関しては、オーブ戦において初見でアロンダイトを折られた上に上述のエネルギー切れが発生し一時撤退こそしたが、以降は単機でも互角であるように描写されている。またそのオーブ戦でも、ストライクフリーダムが現れる前にさらっと[[アカツキ (オオワシ装備)|アカツキ]]の片腕を切断しているが、実はこれが同機唯一のまともなダメージである。
    
シン共々不当に低く評価されるのは、TV版のレクイエム防衛戦でインフィニットジャスティスに一方的に撃墜された場面が原因。また、この当時のTV版の視点が完全にキラ側に傾いていたのも原因の1つである。一方で[[ロゴス]]の戦力は全て容易に蹂躙しすぎてしまい、極端になってしまったため、'''メタ的にはシンとデスティニーを以て倒し甲斐のある強敵に恵まれず、強さを量れる物差しがなかった'''というのも不幸であろう。
 
シン共々不当に低く評価されるのは、TV版のレクイエム防衛戦でインフィニットジャスティスに一方的に撃墜された場面が原因。また、この当時のTV版の視点が完全にキラ側に傾いていたのも原因の1つである。一方で[[ロゴス]]の戦力は全て容易に蹂躙しすぎてしまい、極端になってしまったため、'''メタ的にはシンとデスティニーを以て倒し甲斐のある強敵に恵まれず、強さを量れる物差しがなかった'''というのも不幸であろう。
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