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==== TV版 ====
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;「病欠します!」<br />「はい!自分がです!!」
;「病欠します!」<br />「はい!自分がです!!」
:記念すべき第1話の最初の台詞。とても元気に喋るため病気とは思えない。空手部を仮病でサボって、[[グリーン・ノア]]の宇宙港に[[ブライト・ノア|ブライト]]がキャプテンを務める[[テンプテーション]]が入港したため、彼に会いに行くためである。主将のメーズン・メックスには、すぐにサボる気である事を見抜かれ、張り手をかまされるものの受身をとって逃げ出したため、「あれで病欠かよ」と呆れられる。
:記念すべき第1話の最初の台詞。とても元気に喋るため病気とは思えない。空手部を仮病でサボって、[[グリーンノア]]の宇宙港に[[ブライト・ノア|ブライト]]がキャプテンを務める[[テンプテーション]]が入港したため、彼に会いに行くためである。主将のメーズン・メックスには、すぐにサボる気である事を見抜かれ、張り手をかまされるものの受身をとって逃げ出したため、「あれで病欠かよ」と呆れられる。
;「言うなよ!カミーユってのが俺だって誰にでも分かってしまうだろ!」
;「言うなよ!カミーユってのが俺だって誰にでも分かってしまうだろ!」
:嫌いな自分の名前を幼馴染のファに連呼されて不快感を顕にした台詞。これらのやり取りから、カミーユが自分の名前が嫌いだと言う事がわかる。
:嫌いな自分の名前を幼馴染のファに連呼されて不快感を顕にした台詞。これらのやり取りから、カミーユが自分の名前が嫌いだと言う事がわかる。
;「なめるな!」
;「なめるな!」
:[[一年戦争]]で[[ホワイトベース]]の艦長を務めた[[ブライト・ノア]]がキャプテンを務めるテンプテーションが、[[グリーン・ノア]]に入港してきたと聞いて、宇宙港へ行った時に鉢合わせた[[ティターンズ]]の士官である[[ジェリド・メサ]]に、気にしている自分の名前を馬鹿にされ、一緒について来たファに自分の荷物を預け、ファの静止も聞かずゲートに歩み寄りながら叫んだ台詞。場所柄も後先もちっとも考えていない。
:[[一年戦争]]で[[ホワイトベース]]の艦長を務めたブライトがキャプテンを務めるテンプテーションが、グリーンノアに入港してきたと聞いて、宇宙港へ行った時に鉢合わせた[[ティターンズ]]の士官である[[ジェリド・メサ]]に、気にしている自分の名前を馬鹿にされ、一緒について来たファに自分の荷物を預け、ファの静止も聞かずゲートに歩み寄りながら叫んだ台詞。場所柄も後先もちっとも考えていない。
;「'''カミーユが男の名前で何で悪いんだ!俺は男だよ!'''」
;「'''カミーユが男の名前で何で悪いんだ!俺は男だよ!'''」
:ジェリドに「女の名前なのに、何だ男か」と軽口を叩かれ激怒しながら鉄拳一発!さらに止めようとした軍人も殴っている。この行動がお互いを不幸一直線へと導く。名前を馬鹿にしたジェリドもジェリドだが、いきなり殴りかかるカミーユもやり過ぎである。もしここでトラブルを起こしていなかったら、もう少し平穏な人生が送れたのではないのかと思うと居た堪れない。アニメ史における初の「キレる若者」が主人公になった瞬間。[[スーパーロボット大戦α|α]]では[[DVE]]で収録されている。
:ジェリドに「女の名前なのに、何だ男か」と軽口を叩かれ激怒しながら鉄拳一発!さらに止めようとした軍人も殴っている。この行動がお互いを不幸一直線へと導く。名前を馬鹿にしたジェリドもジェリドだが、いきなり殴りかかるカミーユもやり過ぎである。もしここでトラブルを起こしていなかったら、もう少し平穏な人生が送れたのではないのかと思うと居た堪れない。アニメ史における初の「キレる若者」が主人公になった瞬間。[[スーパーロボット大戦α|α]]では[[DVE]]で収録されている。
;「気のせいだ。疲れているんだ」
;「気のせいだ。疲れているんだ」
: 乱闘騒動の後、ティターンズに連行され取調室でMPのマトッシュに尋問されながらも、だんまりを決め込んでいた時に、机の下に見える筈のない宇宙空間を感じた時の台詞。この頃から、既に高いニュータイプとしての資質があったのである。また、同じ頃グリプス付近宙域を[[リック・ディアス (クワトロ専用)|リック・ディアス]]に乗りながら偵察していた、後に人生の師匠ともなる[[クワトロ・バジーナ]]もこの時のカミーユの波動を感じていた…。
: 乱闘騒動の後、ティターンズに連行され取調室でMPのマトッシュに尋問されながらも、だんまりを決め込んでいた時に、机の下に見える筈のない宇宙空間を感じた時の台詞。この頃から、既に高いニュータイプとしての資質があったのである。また、同じ頃グリプス付近宙域を[[リック・ディアス (クワトロ専用)|リック・ディアス]]に乗りながら偵察していた、後に人生の師匠ともなる[[クワトロ・バジーナ]]もこの時のカミーユの波動を感じていた…。
;「怖いんです、怒鳴る人は…」
: 釈放が決まり、マトッシュに同行していた紳士が、カミーユの手錠を外しながら「君が身分不詳のスペースノイドなら、4、5日は彼に可愛がられるところだ」と忠告され「そうなんですか?スペースノイドって」と返した時に、横からマトッシュが「釈放が決まればしゃべるのか?現金な奴だ」と皮肉られた時に返した台詞。名前を馬鹿にされたぐらいで見知らぬ人に殴りかかり、暴力沙汰を起こしたカミーユが言ってもまるで説得力がない。たちまちこのしれっとした態度がマトッシュの癪に触り…。
;「煽ったのは、そちらでしょう!」
:上記の台詞により、キレたマトッシュがカミーユにファイルを投げつけ、紳士がマトッシュを諌めようとする一方で、その横でその仕打ちに激昂したカミーユが飛びかかってマトッシュの顔にハイキックをかまし、これにはさすがの紳士も「公務執行妨害で逮捕するぞ!」とカミーユを咎めた台詞に逆ギレして返した買い言葉。先ほどの乱闘騒ぎといい、ここで素直に尋問に応じて、大人しく引き下がっていればすぐに釈放されたものの、後先考えないで行動するのにも程がある。たちまち数人のMPに取り押さえられマトッシュに警棒で袋叩きにされてしまうハメに…。このあと、運良くジェリドの[[ガンダムMk-II (黒)|Mk-II3号機]]がビルに突っ込んで来なかったら、どうなってたか分かったものじゃない。この時のカミーユの辞書には、『反省』の二文字はないようだ。
;「…」
:Mk-II3号機がビルに突っ込んだ事で、ビル内が上から下への大騒ぎになってる混乱に便乗して、取調室から脱走し身元引受人として迎えに来た母親のヒルダの呼びかけを聞いて、母に一瞥くれるも無視してビルの外へ飛び出して。この僅かなやり取りから、家庭環境が複雑で母子関係が良好ではなく、カミーユが母をあまりよく思っていない事が伺える。
;「…こんな事しちゃって、俺、どうするんだ?」
:ビルの外に鍵が挿さったまま放置されていたエレカに飛び乗ってそれを奪い、MS工場に潜入するべく検問を強行突破して、橋の手前でエレカを乗り捨てるべく飛び降りて藪の中に転げてながら呟いた台詞。ようやく頭が冷えてきたのか、自分のしでかした事の重大さに気付いたようである。今になって後悔するぐらいなら、最初から自重するべき。もはや謝って済むどころのレベルの話ではなくなり、後戻りも出来なくなってしまった。ティターンズから指名手配されるのは、時間の問題である。場当たり的で向こう見ずに感情任せに行動し、鋭い感性やハイスクールの学生としては深い知識や優れた技術を持っているものの、非常に短気でプライドが高いが想像力がまるでないという、カミーユの人物像がよく描かれた第1話であった。
;「許せないな、あの軍人たち」
:2話で、自分を袋叩きにしたMPのマトッシュに復讐するため、ティターンズのMSドッグへ向かいMk-IIを奪うべく基地周辺の森の中を駆け抜けながら、呟いた台詞。元々ティターンズに良い感情を抱いていなかった上に、両親が連邦軍の軍人であるためティターンズ絡みの仕事をしていただけでなく、これまでの経緯からジェリドとのいざこざやマトッシュの尋問などによって相当プライドを傷つけられて立腹している様子である。前話のラストシーンで反省するような素振りを見せたと思えば、始まった途端にこれだから始末に悪い。今のカミーユの頭の中には、ティターンズの軍人たちに仕返しする事で頭がいっぱいなのだろう。<br />また、一人の少年が軍人たちに「許せない」と思うのは、幾多の戦乱を起こしてきた宇宙世紀という時代の歪みを象徴しているのかもしれない。これらの体験による怒りがカミーユの心に刻まれ、ティターンズに対して「許せない」という思いが原動力となり、ティターンズとの戦いに偶然か必然か巻き込まれてゆく第一歩になったのは、カミーユの運命だったのだろう。
;「ティターンズだなんて言ったって、地球生まればかりを使う軍隊に、何ができるんだ」
;「ティターンズだなんて言ったって、地球生まればかりを使う軍隊に、何ができるんだ」
:2話で、自分を袋叩きにしたMPのマトッシュに復讐するため、ティターンズのMSドッグへ向かい[[ガンダムMk-II (黒)|ガンダムMk-II]]を奪うべく基地周辺の森の中を駆け抜けながら、呟いた台詞。地球に住むアースノイド(俗に言う地球の重力に魂を引かれた人間達)が、宇宙に住むスペースノイドを『宇宙人』と見下すように、同じくスペースコロニーに住むスペースノイドたちもアースノイドたちに対して、地球生まれは何も出来ないボンボンという偏見と差別意識がある事がわかる。このアニメのスケールの大きさと、世界観を象徴する一言である。
:上記の台詞に続けた台詞。地球に住むアースノイド(俗に言う地球の重力に魂を引かれた人間達)が、宇宙に住むスペースノイドを『宇宙人』と見下すように、同じくスペースコロニーに住むスペースノイドたちもアースノイドたちに対して、地球生まれは何も出来ないボンボンという偏見と差別意識がある事がわかる。このアニメのスケールの大きさと、世界観を象徴する一言である。
;「そこのMP!一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやろうか!」
;「そこのMP!一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやろうか!」
:MP=Military Police=軍警察、憲兵のこと。前話で自分をボコボコにしたMPを奪ったMk-IIで仕返ししようとしたときの台詞。流石に殺すまでには至らなかったが、生身の人間に対してバルカンを乱射したり踏み潰そうとしたりし、逃げ惑う彼を見て「ははははは!ざまあないぜ!」と嘲笑するなど、仮にもTVアニメの主人公の取る態度としては放送当時では衝撃的、現在でもかなり異端的なシーン。これには近くで見ていたシャアも開いた口が塞がらなかった。アムロとの差別化を図るべく、思春期特有の情緒不安定さや残虐的な一面が、前面に出され強調されている。<br />シンがこの時の彼を見たらどう思うのであろうか…。[[刹那・F・セイエイ|刹那]]がこれを見たら間違いなくマジギレするであろう。なお彼のエキセントリックな面が抑えられている劇場版においても、このシーンはカットされていない。
:MP=Military Police=軍警察、憲兵のこと。前話で自分をボコボコにしたMPを奪ったMk-IIで仕返ししようとしたときの台詞。流石に殺すまでには至らなかったが、生身の人間に対してバルカンを乱射したり踏み潰そうとしたりし、逃げ惑う彼を見て「ははははは!ざまあないぜ!」と嘲笑するなど、仮にもTVアニメの主人公の取る態度としては放送当時では衝撃的、現在でもかなり異端的なシーン。これには近くで見ていたシャアも開いた口が塞がらなかった。アムロとの差別化を図るべく、思春期特有の情緒不安定さや残虐的な一面が、前面に出され強調されている。<br />シンがこの時の彼を見たらどう思うのであろうか…。[[刹那・F・セイエイ|刹那]]がこれを見たら間違いなくマジギレするであろう。なお彼のエキセントリックな面が抑えられている劇場版においても、このシーンはカットされていない。
:連行されている途中で、知らなかったとは言え母を殺してしまったジェリドに、罪悪感からの裏返しなのか「まだおっぱいが恋しい年頃だったんだものな」と挑発された時に返した台詞。17歳とは思えないくらいに正論であるが、言われたジェリドにはこの上ない屈辱であったであろう。挑発に素直に応じてやらないカミーユの態度に、この作品の底意地の悪さが伺えるシーンである。
:連行されている途中で、知らなかったとは言え母を殺してしまったジェリドに、罪悪感からの裏返しなのか「まだおっぱいが恋しい年頃だったんだものな」と挑発された時に返した台詞。17歳とは思えないくらいに正論であるが、言われたジェリドにはこの上ない屈辱であったであろう。挑発に素直に応じてやらないカミーユの態度に、この作品の底意地の悪さが伺えるシーンである。
;「いけませんか!こんなこといって!でもね、僕は両親に親をやって欲しかったんですよ。そう言っちゃいけないんですか?子供が。父は、前から愛人を作っていたし、母は父が愛人を作っていたって、仕事で満足しちゃって、そんな父を見向きもしなかったんです。軍の仕事ってそんなに大切なんですか!?エゥーゴだ、ティターンズだってそんなことじゃないんです。子供が無視されちゃたまんないんですよ!!」
;「いけませんか!こんなこといって!でもね、僕は両親に親をやって欲しかったんですよ。そう言っちゃいけないんですか?子供が。父は、前から愛人を作っていたし、母は父が愛人を作っていたって、仕事で満足しちゃって、そんな父を見向きもしなかったんです。軍の仕事ってそんなに大切なんですか!?エゥーゴだ、ティターンズだってそんなことじゃないんです。子供が無視されちゃたまんないんですよ!!」
:5話にて、父フランクリンも名誉・地位・手柄欲しさにクワトロの[[リック・ディアス]]を強奪し勝手極まりない愚行に走った末に、宇宙の藻屑となり戦闘が終わった後のアーガマに一室で、カミーユがさらけ出した本音。言いたい事はわかるが、その場にいるクワトロ、エマ、[[レコア・ロンド|レコア]]も人の親になった事がないから、分かってもらえない。クワトロは「よく分かる話だが…」と一見理解を示しているような事を言っているが、同情もしていないし慰めもなくやるべき事をやれとカミーユに言う。こういう事は経験しなければ分からないのだし、身も蓋もない言い方をしてしまえばクワトロ達にとってはカミーユの両親が殺された事などは所詮他人事なのである。
:5話にて、父フランクリンも名誉・地位・手柄欲しさにクワトロのリック・ディアスを強奪し勝手極まりない愚行に走った末に、宇宙の藻屑となり戦闘が終わった後のアーガマに一室で、カミーユがさらけ出した本音。言いたい事はわかるが、その場にいるクワトロ、エマ、[[レコア・ロンド|レコア]]も人の親になった事がないから、分かってもらえない。この場に2児の父親であるブライトがいれば、話は別だっただろうが…。クワトロは「よく分かる話だが…」と一見理解を示しているような事を言っているが、同情もしていないし慰めもなくやるべき事をやれとカミーユに言う。こういう事は経験しなければ分からないのだし、身も蓋もない言い方をしてしまえばクワトロ達にとってはカミーユの両親が殺された事などは所詮他人事なのである。
;「死んだ両親のことは言うなというのですか?」
;「死んだ両親のことは言うなというのですか?」
:クワトロの「よくわかる話だが…」に対して返した台詞。やはり、カミーユも「やはりそうか」と薄々こういう返事が返ってくる事を予想したことが伺える。でも、こんな状況下なら言わずにはいられなかかった。クワトロ達に理解して欲しかった。しかし、それは結局は現実の前にかなう事はなかった。この時、願望と言えるものを遮られたカミーユは何を感じたのだろうか…。
:クワトロの「よくわかる話だが…」に対して返した台詞。やはり、カミーユも「やはりそうか」と薄々こういう返事が返ってくる事を予想したことが伺える。でも、こんな状況下なら言わずにはいられなかかった。クワトロ達に理解して欲しかった。しかし、それは結局は現実の前にかなう事はなかった。この時、願望と言えるものを遮られたカミーユは何を感じたのだろうか…。