劇中でも、かなりの悪役としての印象の強い人物であるが、実の所、カシムが目指していたのはあくまでも「自らの地位の維持やイノセントという種の存続」という極めて現実的な目的であった。アーサーが人類再生計画完了を宣言して惑星ゾラの主権全てをシビリアンが完全に握った場合、立場が逆転する形で自分達イノセントがシビリアンに隷属させられるか、あるいは武力によって駆逐されてしまう可能性も考慮すれば、無理も無かった行動と言え(ジロン達シビリアンがイノセントとの「融和」ではなく「打倒」を目指していたなら猶の事)、実際に[[ビラム・キイ]]や[[ドワス]]、[[ドクター・マネ]]の様に自らの考えに同調する形で付き従うイノセントもかなりいた。この為、ザブングルの作中では「最大の悪役」として扱われながらも「絶対悪の存在」という訳では無く、アーサーが「理想」を追求したのに対し、カシムは「現実」を見据えていた人物だったのかもしれない。 | 劇中でも、かなりの悪役としての印象の強い人物であるが、実の所、カシムが目指していたのはあくまでも「自らの地位の維持やイノセントという種の存続」という極めて現実的な目的であった。アーサーが人類再生計画完了を宣言して惑星ゾラの主権全てをシビリアンが完全に握った場合、立場が逆転する形で自分達イノセントがシビリアンに隷属させられるか、あるいは武力によって駆逐されてしまう可能性も考慮すれば、無理も無かった行動と言え(ジロン達シビリアンがイノセントとの「融和」ではなく「打倒」を目指していたなら猶の事)、実際に[[ビラム・キイ]]や[[ドワス]]、[[ドクター・マネ]]の様に自らの考えに同調する形で付き従うイノセントもかなりいた。この為、ザブングルの作中では「最大の悪役」として扱われながらも「絶対悪の存在」という訳では無く、アーサーが「理想」を追求したのに対し、カシムは「現実」を見据えていた人物だったのかもしれない。 |