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| ;「人は何を手に入れたのだ! その手に、その夢の果てに!」 | | ;「人は何を手に入れたのだ! その手に、その夢の果てに!」 |
| ;「知りたがり、欲しがり! やがてそれが何の為だったかも忘れ、命を大事と言いながら弄び殺し合う!」 | | ;「知りたがり、欲しがり! やがてそれが何の為だったかも忘れ、命を大事と言いながら弄び殺し合う!」 |
− | ;「何を知ったとて! 何を手にしたとて変わらない!!!最高だな、人は......。」 | + | ;「何を知ったとて! 何を手にしたとて変わらない!!! 最高だな、人は……」 |
− | ;「そして妬み! 憎み! 殺し合うのさ! ならば存分に殺し合うがいい!それが望みなら!」 | + | ;「そして妬み! 憎み! 殺し合うのさ! ならば存分に殺し合うがいい! それが望みなら!」 |
| :第45話「開く扉」より。 | | :第45話「開く扉」より。 |
| :小説版では'''ショッピング'''に例えられる、思い通りの子供を作ろうとする親達を引き合いに出し、この時期の人間の倫理観の欠如を皮肉る。 | | :小説版では'''ショッピング'''に例えられる、思い通りの子供を作ろうとする親達を引き合いに出し、この時期の人間の倫理観の欠如を皮肉る。 |
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| :ヴェサリウスの私室からアデスにMS部隊の展開命令を出した後、フレイに向き直って。 | | :ヴェサリウスの私室からアデスにMS部隊の展開命令を出した後、フレイに向き直って。 |
| :この時彼は薬切れによって激しい発作を起こしており、薬を飲みつつ外れた仮面を予備'''(デスクの中にいっぱいある)'''に付け替え、その勢いのままアデスに激しい口調で命令を出す。普段とは真逆のただならぬ様子にアデスも驚くが、彼の発言を全て無視して通信を打ち切る。その後数秒程かけて息を整えた後、急にいつもの落ち着き払った態度に戻る。上記の電話越しのパトリック・ザラとのやり取りにも似た、余りに急激なクルーゼの変調には'''フレイも若干引いていた'''。 | | :この時彼は薬切れによって激しい発作を起こしており、薬を飲みつつ外れた仮面を予備'''(デスクの中にいっぱいある)'''に付け替え、その勢いのままアデスに激しい口調で命令を出す。普段とは真逆のただならぬ様子にアデスも驚くが、彼の発言を全て無視して通信を打ち切る。その後数秒程かけて息を整えた後、急にいつもの落ち着き払った態度に戻る。上記の電話越しのパトリック・ザラとのやり取りにも似た、余りに急激なクルーゼの変調には'''フレイも若干引いていた'''。 |
− | :小説版では薬切れで苦しみつつもも'''笑いながら'''入室してくるという狂気性の強い場面となっている。また、仮面を付けたのもラウが仮面を付けていないことに気付いたフレイが恐怖心よりも興味心を優先して覗き込もうとしたため、慌てて仮面を取り付けたと解釈されている(小説版のラウの素顔は老人の様な顔と説明されている)。 | + | :小説版では薬切れで苦しみつつもも'''笑いながら'''薬を飲み下す<ref>解釈によっては'''笑いながら部屋に入って来た'''とも受け取れる文章となっている。</ref>という狂気性の強い場面となっている。また、仮面を付けたのもラウが仮面を付けていないことに気付いたフレイが恐怖心よりも興味心を優先して覗き込もうとしたため、慌てて仮面を取り付けたと解釈されている(小説版のラウの素顔は老人の様な顔と説明されている)。 |
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| ;「私も疲れた……。だから、届けて欲しい。それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる」 | | ;「私も疲れた……。だから、届けて欲しい。それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる」 |
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| ;「ここで地球軍とやりあっても何にもならんよ」 | | ;「ここで地球軍とやりあっても何にもならんよ」 |
− | :メンデルコロニー周辺、クルーゼが指揮していた艦が轟沈した直後の台詞。一見すると長い付き合いであった副長等ヴェサリウスのメンバーがほぼ全員死んでしまったが、それでもその場の最高責任者としての責務を果たす…という様に見えるが、付き合いの長いイザークだけは、本当になんとも思ってない事に気づく。長い付き合いのメンバーが死んだのに、何の感情も抱かなかったクルーゼに不信感をもった瞬間でもある。 | + | :メンデルコロニー周辺、クルーゼが指揮していた艦が轟沈した直後の台詞。一見すると長い付き合いであった副長等ヴェサリウスのメンバーがほぼ全員死んでしまったが、それでもその場の最高責任者としての責務を果たす…という様に見えるが、小説版では付き合いの長いイザークだけは、本当になんとも思ってない事に気づく。長い付き合いのメンバーが死んだのに、何の感情も抱かなかったクルーゼに不信感をもった瞬間でもある。 |
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| ;「使って見せるさ…あの男にできて、私にできないはずはない…」 | | ;「使って見せるさ…あの男にできて、私にできないはずはない…」 |
379行目: |
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| ;「また君か。厄介な奴だよ、君は! 在ってはならない存在だというのに」 | | ;「また君か。厄介な奴だよ、君は! 在ってはならない存在だというのに」 |
− | ;「知れば誰もが望むだろう! 君の様になりたいと! 君の様でありたいと! | + | ;キラ「何を!」 |
| + | ;「知れば誰もが望むだろう! 君の様になりたいと!」 |
| + | ;キラ「ぐっ……!」 |
| + | ;「君の様でありたいと!」 |
| + | ;キラ「そんな事!」 |
| ;「……故に許されない。君という存在も!」 | | ;「……故に許されない。君という存在も!」 |
| ;キラ「僕は……それでも僕は! 力だけが、僕の全てじゃない!」 | | ;キラ「僕は……それでも僕は! 力だけが、僕の全てじゃない!」 |
390行目: |
394行目: |
| :「能力だけが全てではない」というキラの言葉は、もはやラウにとって自分がそうであるかないかを認める問題ではなく『それが分かるのなら、自分のようなモノを作らないし……能力や容姿目当てに買い物をしたりしない』という人間の悪性を断じていた。現に二年後には[[ギルバート・デュランダル|彼の旧友]]が遺伝子に基づく能力以外は不要と断じるような社会を作ろうとしたので、当たらずとも遠からずで……正論であった。 | | :「能力だけが全てではない」というキラの言葉は、もはやラウにとって自分がそうであるかないかを認める問題ではなく『それが分かるのなら、自分のようなモノを作らないし……能力や容姿目当てに買い物をしたりしない』という人間の悪性を断じていた。現に二年後には[[ギルバート・デュランダル|彼の旧友]]が遺伝子に基づく能力以外は不要と断じるような社会を作ろうとしたので、当たらずとも遠からずで……正論であった。 |
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− | ;「君の歌は好きだったがね… だが、世界は歌のように優しくはない!」 | + | ;「君の歌は好きだったがね……だが、世界は歌のように優しくはない!」 |
− | :エターナルに銃口を向けるクルーゼ。ラクスの「歌が好きだった」の言葉に込められたのは皮肉か、それとも本心か。 | + | :エターナルに銃口を向けるクルーゼ。 |
| + | :ラクスの「歌が好きだった」の言葉に込められたのは皮肉か、それとも本心か。 |
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− | ;「これが定めさ! 知りながらも突き進んだ道だろう! 正義と信じ、分からぬと逃げ、知らず! 聞かず! その果ての終局だ! もはや止める術など無い!」 | + | ;「これが定めさ! 知りながらも突き進んだ道だろう!」 |
| + | ;キラ「何を!?」 |
| + | ;「正義と信じ、分からぬと逃げ、知らず! 聞かず! その果ての終局だ! もはや止める術など無い!」 |
| ;「そして滅ぶ! 人は! 滅ぶべくしてなぁ!」 | | ;「そして滅ぶ! 人は! 滅ぶべくしてなぁ!」 |
| :この台詞が流れるシーンでは該当する様々なキャラクターの回想が入る。 | | :この台詞が流れるシーンでは該当する様々なキャラクターの回想が入る。 |
403行目: |
410行目: |
| ;「それが人だよ、キラ君!」 | | ;「それが人だよ、キラ君!」 |
| ;キラ「違う! 人は、人はそんなものじゃない!」 | | ;キラ「違う! 人は、人はそんなものじゃない!」 |
− | ;「っは! 何が違う! 何故違う! この憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で! 何を信じる、何故信じる!」 | + | ;「っは! 何が違う! 何故違う!」 |
| + | ;「この憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で! 何を信じる、何故信じる!」 |
| :クルーゼの思考を否定するキラだが、クルーゼは憎しみの連鎖が止まらない現状を引き合いに出す。醜悪な欲望と悪意、憎悪こそが人間でその権化であるラウに言わせれば、人間など初めから信じるに値しない生き物と断じるに足る根拠であった。 | | :クルーゼの思考を否定するキラだが、クルーゼは憎しみの連鎖が止まらない現状を引き合いに出す。醜悪な欲望と悪意、憎悪こそが人間でその権化であるラウに言わせれば、人間など初めから信じるに値しない生き物と断じるに足る根拠であった。 |
− | :このシーンでは間にパトリック・ザラがジェネシスの発射指示を出すシーンが挿まれ、また「憎しみの目と心と~」のパートではパトリックの横顔が映される。遺憾ながら、この時の世界の状況はクルーゼの言う通りでもある。そして、僅か二年でまた同じ事を人間は繰り返すのである。 | + | :このシーンの直前ではパトリック・ザラがジェネシス発射指示に反対した側近のレイ・ユウキを銃撃しており、もう一人の側近がザラの凶行に慄く様、そして「憎しみの目と心と~」のパートではパトリックの横顔が映される。 |
| + | :遺憾ながら、この時の世界の状況はクルーゼの言う通りでもある。そして、僅か二年でまた同じ事を人間は繰り返すのである。 |
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| ;キラ「それしか知らないあなたが!」 | | ;キラ「それしか知らないあなたが!」 |