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{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Valsion]]<ref>『スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー』 U-107 ヴァルシオン</ref>
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[OGシリーズ]])
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[OGシリーズ]])
*{{登場作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦}}
*{{登場作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦}}
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'''ヴァルシオン'''とは、『[[バンプレストオリジナル]]』の[[登場メカ]]である。
'''ヴァルシオン'''とは、『[[バンプレストオリジナル]]』の[[登場メカ]]である。
== 概要 ==
== 概要 ==
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[[ビアン・ゾルダーク|ビアン・ゾルダーク博士]]が[[地球]]防衛用に開発した特殊人型機動兵器。機体各所に最新技術を積極的に取り入れ、「'''究極ロボ'''」の[[異名]]の通り、攻撃、防御共に他と一線を画する性能を誇る。
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[[ビアン・ゾルダーク|ビアン・ゾルダーク博士]]が[[地球]]防衛用に開発した特殊人型機動兵器。機体各所に最新技術を積極的に取り入れ、「'''究極ロボ'''」の[[異名]]の通り、攻撃、防御共に他と一線を画する性能を誇る。「[[αシリーズ]]」では人類初の[[EOT]]搭載人型兵器であるが、「[[OGシリーズ]]」では「[[グランゾン]]と違ってEOTそのものは組み込まれていない」という扱い。
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全高・重量が[[コン・バトラーV]]と同じだが、[[OGシリーズ]]では55.0 tと重量が極端に軽くなっている。おそらくは[[誤字|誤植]]と思われる(特にEXやF)が、[[ヴァルシオン改]]が56.0 t、[[ヴァルシオン改・タイプCF|タイプCF]]が64.0 tになっているので、本当に設定変更した可能性も有りうる。ちなみにこの設定だと、一般的な[[パーソナルトルーパー|PT]]よりも軽い。
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まがまがしさを感じさせる威容と赤一色のカラーリングは敵[[異星人]]への精神的影響を考慮したものであり、プロジェクトURや[[グルンガスト零式]]に通じる部分がある。また、武装は接近戦用の手持ち武器、内蔵型のビーム砲、広範囲殲滅兵器とシンプルかつ最低限にまとめられており、後々の量産を考慮してか拡張性も高い。これは、[[DC戦争]]でDCが勝利していた場合、ヴァルシオンを地球圏防衛に投入するための措置の一つである。攻守のバランスに優れたこのコンセプトはシリーズの後の機体にもしっかりと受け継がれ、特に「クロスマッシャー」はシリーズ全機に搭載されている。
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[[αシリーズ]]では人類初の[[EOT]]搭載人型兵器であるが、OGシリーズでは「[[グランゾン]]と違ってEOTそのものは組み込まれていない」という扱い。
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まがまがしさを感じさせる威容と赤一色のカラーリングは敵[[異星人]]への精神的影響を考慮したものであり、プロジェクトURや[[グルンガスト零式]]に通じる部分がある。また、強力な機体ながら武装は接近戦用の手持ち武器、内蔵型のビーム砲、広範囲殲滅兵器とシンプルかつ最低限にまとめられている上、後々の量産を考慮してか拡張性も高い。これは、[[DC戦争]]でDCが勝利していた場合、ヴァルシオンを地球圏防衛に投入するための措置の一つである。攻守のバランスに優れたこのコンセプトはシリーズの後の機体にもしっかりと受け継がれ、特に「クロスマッシャー」はシリーズ全機に搭載されている。
しかし、結果的にこの性能の高さと量産を見越した構造がアダとなり、終戦後は肝心の[[量産型]]がDCの栄光に縋る「亡者」や、大義を失った者達によって量産・利用されるという結果に終わっている。
しかし、結果的にこの性能の高さと量産を見越した構造がアダとなり、終戦後は肝心の[[量産型]]がDCの栄光に縋る「亡者」や、大義を失った者達によって量産・利用されるという結果に終わっている。
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DC戦争が終結して時が過ぎ、技術が進歩した今なおシリーズ最強の機体であり、流れを汲む機体はヴァルシオーネ含めどれもこれもこのオリジナル・ヴァルシオンに比肩するほどの力を持つに至っていない。設計者であるビアンの優秀さは勿論だが、相当な開発コストを注ぎ込んだであろう事が伺える。
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なお、当初はビアンの娘[[リューネ・ゾルダーク]]がパイロットとなる予定であったが、彼女が本機のデザインを気に入らなかったため実現しなかった。そのため、[[ヴァルシオンシリーズ]]の2号機「[[ヴァルシオーネ]]」は彼女のために女性型のデザインで開発された。
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ちなみに、本機は世間ではビアンの専用機として設計されたと認知されているが、実は本来のパイロットには娘の[[リューネ・ゾルダーク]]が予定されていた。しかし、肝心のリューネがヴァルシオンのデザインを気に入らず搭乗を拒否したため、急遽彼女のセンスに外見を合わせた機動性重視型の2号機がロールアウトすることとなった。これが[[ヴァルシオーネ]]である。
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[[第2次スーパーロボット大戦]]では「試作機が存在するとも言われているがその真偽は不明である。」と記述されている。それらしい機体は今のところ登場していない。
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重量設定は当初は「550.0t」だったが、後に「55.0 t」に修正されたため、一般的な[[パーソナルトルーパー|PT]]よりも軽量な機体となっている<ref>ちなみに、登場当初の全高と重量はコン・バトラーVと同じである。</ref>。また、『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』で「試作機が存在するとも言われているがその真偽は不明である。」と記述されているが、該当する機体は未だに登場していない。
== 登場作品と操縦者 ==
== 登場作品と操縦者 ==
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
:各作品での扱いは該当項を参照。
:各作品での扱いは該当項を参照。
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:DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊の「第2次セレクト」で『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』仕様が、「BOSS軍団」で『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』仕様がそれぞれ使用可能。前者はLv10の[[ビアン・ゾルダーク|ビアン]]、後者はLv40の[[バイオロイド兵|エリート兵]]が搭乗。
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:DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊の「第2次セレクト」に『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』仕様([[ビアン・ゾルダーク|ビアン]](Lv.10)が搭乗)、「BOSS軍団」に『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』仕様([[バイオロイド兵|エリート兵]](Lv40)が搭乗)が所属している。
=== [[αシリーズ]] ===
=== [[αシリーズ]] ===
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==== 武装 ====
==== 武装 ====
;ディバイン・アーム
;ディバイン・アーム
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:直訳するならば、『神聖な武器』。巨大な大剣で相手を薙ぎ払う。「OGシリーズ」で入手する同名の換装武器は、この武装をスケールダウンさせたものと思われる。
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:直訳するならば、『神聖な武器』。巨大な大剣で相手を薙ぎ払う。「[[OGシリーズ]]」で入手する同名の[[換装武器]]は、この武装をスケールダウンさせたものと思われる。
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:『OGs』では一太刀を浴びせて吹っ飛ばし、二太刀目を加えた後に肩部の突起部で突撃を行い、最後に渾身の一太刀を叩き込む演出となっている。
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:『[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS|OGs]]』では一太刀を浴びせて吹っ飛ばし、二太刀目を加えた後に肩部の突起部で突撃を行い、最後に渾身の一太刀を叩き込む演出となっている。
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:『OGDW』では一振りで起こした衝撃波だけでアヤの[[量産型ゲシュペンストMk-II・タイプTT]]を中破に追い込む威力を見せた。
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:『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|OGDW]]』では一振りで起こした衝撃波だけでアヤの[[量産型ゲシュペンストMk-II・タイプTT]]を中破に追い込む威力を見せた。
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:『DD』では斬撃属性の通常攻撃。
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:『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』では斬撃属性の通常攻撃。
;クロスマッシャー
;クロスマッシャー
:シリーズの代名詞たる大出力エネルギー砲。『OGs』では左腕部の手首に装備された砲身から、『DW』では背部のユニットから発射された赤と青の二色のエネルギーが螺旋状に絡み合い敵機を襲う。『RoA』ではこれら双方の演出が併用されて発射口が全部で三箇所となっている他、左腕部が展開して砲身が露出するギミックもある。
:シリーズの代名詞たる大出力エネルギー砲。『OGs』では左腕部の手首に装備された砲身から、『DW』では背部のユニットから発射された赤と青の二色のエネルギーが螺旋状に絡み合い敵機を襲う。『RoA』ではこれら双方の演出が併用されて発射口が全部で三箇所となっている他、左腕部が展開して砲身が露出するギミックもある。
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==== [[特殊武器]] ====
==== [[特殊武器]] ====
;エナジードレイン
;エナジードレイン
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:『OG』で追加された、敵のENを吸収する特殊武器。
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:『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION|OG]]』で追加された特殊武器。敵のENを吸収する。
;チャフグレネード
;チャフグレネード
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:『OG』で追加された、命中率を低下させる特殊武器。
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:『OG』で追加された特殊武器。命中率を低下させる。
;アーマーブレイカー
;アーマーブレイカー
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:『OG』で追加された、装甲値を低下させる特殊武器。
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:『OG』で追加された特殊武器。装甲値を低下させる。
;ウェポンブレイカー
;ウェポンブレイカー
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:『OG』で追加された、武器の攻撃力を低下させる特殊武器。
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:『OG』で追加された特殊武器。武器の攻撃力を低下させる。
=== [[特殊能力]] ===
=== [[特殊能力]] ===
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;[[Iフィールド]]
;[[Iフィールド]]
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:「旧シリーズ」では標準設定。
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:「[[旧シリーズ]]」では標準設定。
;[[歪曲フィールド]]
;[[歪曲フィールド]]
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:「OGシリーズ」で採用。全属性のダメージを半減する[[バリア]]。
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:「[[OGシリーズ]]」で採用。全属性のダメージを半減する[[バリア]]。
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
:'''第2回制圧戦'''
:'''第2回制圧戦'''
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| 必殺技命中時、5アクションの間攻撃力・防御力が10%増加する。
| 必殺技命中時、5アクションの間攻撃力・防御力が10%増加する。
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! [[歪曲フィールド]]
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! 歪曲フィールド
| 被ダメージを20%軽減するバリア。
| 被ダメージを20%軽減するバリア。
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| 気力上限が増加する。必殺技命中時、敵ユニットのメインスロットに装備した必殺技回数を1減らす。
| 気力上限が増加する。必殺技命中時、敵ユニットのメインスロットに装備した必殺技回数を1減らす。
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! [[歪曲フィールド]]
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! 歪曲フィールド
| 被ダメージを軽減するバリアを展開。
| 被ダメージを軽減するバリアを展開。
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== 機体BGM ==
== 機体BGM ==
;「ヴァルシオン」
;「ヴァルシオン」
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:読んで字のごとくヴァルシオンのテーマ。
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:読んで字のごとくヴァルシオンのテーマ。SFC版『第3次』では「THE FINAL ENEMY」というタイトルであった。
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:SFC版『第3次』では「THE FINAL ENEMY」というタイトルであったが、『EX』において他の前作からの引き継ぎ曲の例にもれずタイトルが変更され現在のものとなった。他の曲は『第4次』以降元のタイトルに戻ったが、ヴァルシオンがタイトル通りの「最後の敵」ではなくなったためかこの曲に限り変更されたタイトルのままとなった。
== 関連機体 ==
== 関連機体 ==
;[[ヴァルシオンシリーズ]]
;[[ヴァルシオンシリーズ]]
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:このシリーズの1号機。
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:本機はシリーズの1号機にあたる。
;[[ヴァルシオン改]]
;[[ヴァルシオン改]]
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:「旧シリーズ」では強化改良型、「OGシリーズ」では量産型にあたる機体。
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:「[[旧シリーズ]]」では強化改良型、「[[OGシリーズ]]」では[[量産型]]にあたる機体。
;[[ヴァルシオーネ]]
;[[ヴァルシオーネ]]
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:リューネのために作られたシリーズ2号機。女性型の機体で、ヴァルシオンを模した外部装甲が存在する。
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:[[リューネ・ゾルダーク|リューネ]]のために作られたシリーズ2号機。女性型の機体で、ヴァルシオンを模した外部装甲が存在する。
;[[グランゾン]]
;[[グランゾン]]
:「OGシリーズ」ではこちらの方がDCのフラグシップ機として世間に認知されている。
:「OGシリーズ」ではこちらの方がDCのフラグシップ機として世間に認知されている。
;[[エウリード]]
;[[エウリード]]
:ビアン死亡後にリューネが「ビアンに似ている」と評した[[カークス・ザン・ヴァルハレビア]]の愛機。皮肉にもヴァルシオンと同様に「本来の主の意図とは正反対の所で量産されて自部隊に牙を剥く」という末路を迎えた。
:ビアン死亡後にリューネが「ビアンに似ている」と評した[[カークス・ザン・ヴァルハレビア]]の愛機。皮肉にもヴァルシオンと同様に「本来の主の意図とは正反対の所で量産されて自部隊に牙を剥く」という末路を迎えた。
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== 余談 ==
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*『[[スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー|スクランブルギャザー]]』では「U-107」が青いヴァルシオン、「U-519」が赤いヴァルシオンとなっている。
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**なお、「U-519」のヴァルシオンは武器に'''グランワームソード'''と'''ブラックホールクラスター'''が追加されている。
== 脚注 ==
== 脚注 ==