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*オールレンジ攻撃の概念の事実上の発案者である富野由悠季監督自身が、この概念の最大の批判者であったことは結構知られている。なぜならば、[[ミノフスキー粒子]]などによって遠隔操作可能な兵器を無力化することで、人型兵器の[[白兵戦]]の現実化を考えた監督にしてみれば'''「オールレンジ攻撃は人型兵器の存在意義を無効にしてしまう本末転倒の戦闘スタイル」'''に他ならないからである。
 
*オールレンジ攻撃の概念の事実上の発案者である富野由悠季監督自身が、この概念の最大の批判者であったことは結構知られている。なぜならば、[[ミノフスキー粒子]]などによって遠隔操作可能な兵器を無力化することで、人型兵器の[[白兵戦]]の現実化を考えた監督にしてみれば'''「オールレンジ攻撃は人型兵器の存在意義を無効にしてしまう本末転倒の戦闘スタイル」'''に他ならないからである。
 
**[[ガンダムシリーズ]]に登場するオールレンジ攻撃は、ビットからファンネルへと設定が変化していく中で、長距離兵器から火力を上げるための浮遊砲台のような位置付けへと描かれ方が変わっていった。だが、ファンネルなどの小さな兵器はそれ自体の見栄えが乏しく、さらに攻撃自体も絵的にも単調でつまらないものになりがちであったこともあり、その問題に拍車をかけることとなる。
 
**[[ガンダムシリーズ]]に登場するオールレンジ攻撃は、ビットからファンネルへと設定が変化していく中で、長距離兵器から火力を上げるための浮遊砲台のような位置付けへと描かれ方が変わっていった。だが、ファンネルなどの小さな兵器はそれ自体の見栄えが乏しく、さらに攻撃自体も絵的にも単調でつまらないものになりがちであったこともあり、その問題に拍車をかけることとなる。
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**絵面に関しては『スパロボA』のアンソロジー4コマでも、敵と味方の戦闘がファンネル同士の撃ち合いになった際、ブライトが'''「どっちが敵でどっちが味方か分からん」'''と溢す場面があった。
 
**実際に『[[機動戦士ガンダムΖΖ|ΖΖ]]』を経た『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』では、[[νガンダム]]と[[サザビー]]の最後の戦いがファンネルを潰しあった末の挙句の殴り合いで終結している。その後『[[機動戦士ガンダムF91]]』以降の富野監督のガンダムシリーズ作品においてはオールレンジ系武装はほとんど採用されておらず、前述の通りターンXなどごく少数が登場するに留まっている。
 
**実際に『[[機動戦士ガンダムΖΖ|ΖΖ]]』を経た『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』では、[[νガンダム]]と[[サザビー]]の最後の戦いがファンネルを潰しあった末の挙句の殴り合いで終結している。その後『[[機動戦士ガンダムF91]]』以降の富野監督のガンダムシリーズ作品においてはオールレンジ系武装はほとんど採用されておらず、前述の通りターンXなどごく少数が登場するに留まっている。
 
**一方で、ロボットの作画負担を減らしつつ見た目上は派手な攻撃演出が可能であるためか、富野監督以外のガンダムシリーズにおいてはコンスタントにオールレンジ系武装が採用され続けている。作品によっては近接攻撃能力の追加などの多機能化やそれに伴う特徴的なデザイン設定など演出のための工夫がされている場合もあるが、それもまたロボットアニメにおける遠隔操作兵器の持つ矛盾を回避するがゆえの苦肉の策であることは、演出的にも論を俟たない。
 
**一方で、ロボットの作画負担を減らしつつ見た目上は派手な攻撃演出が可能であるためか、富野監督以外のガンダムシリーズにおいてはコンスタントにオールレンジ系武装が採用され続けている。作品によっては近接攻撃能力の追加などの多機能化やそれに伴う特徴的なデザイン設定など演出のための工夫がされている場合もあるが、それもまたロボットアニメにおける遠隔操作兵器の持つ矛盾を回避するがゆえの苦肉の策であることは、演出的にも論を俟たない。
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