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| === 機体解説 === | | === 機体解説 === |
− | ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊の副司令官[[ユーゼス・ゴッツォ]]によって独自に開発された大型機動兵器で、それ故に本機は第7艦隊のみでしか配備されていない。外見は[[ギリシア神話]]に登場する半人半蛇の怪物であるテュポーンやラミアを想起させ、4本の腕があり、上側の右腕部は手が大きい蛇の頭のような形になっている等、極めて異形である。変形機構を搭載している可変型機動兵器でもあり、蛇人型の通常形態、サソリ型の突撃形態、サメ型の強襲形態の3形態に変化する事が可能で、この機能によって宇宙のみならず地上や海中においても柔軟に活動する事が可能となっている。 | + | ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊の副司令官[[ユーゼス・ゴッツォ]]によって独自に開発された大型機動兵器で、それ故に本機は第7艦隊のみでしか配備されていない。外見は[[ギリシア神話]]に登場する半人半蛇の怪物であるテュポーンやラミアを想起させ、4本の腕があり、上側の右腕部は手が大きい蛇の頭のような形になっている等、極めて異形である。変形機構を搭載している可変型機動兵器でもあり、半人半蛇型の通常形態、サソリ型の突撃形態、サメ型の強襲形態の3形態に変化する事が可能で、この機能によって宇宙のみならず地上や海中においても柔軟に活動する事が可能となっている。 |
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− | 操縦システムは、地球側の念動力補助機能である「[[T-LINKシステム]]」に匹敵する念動力感知増幅装置「カルケリア・パルス・ティルゲム」を搭載しており、本機は同システムを搭載した帝国軍の上級指揮官機である[[ヴァイクル]]をベース機に発展させたと思われる[[アンティノラ]]を更に発展させる形で完成した機体とされている。一方、試作機であったアンティノラが[[ハバクク]]や[[エゼキエル]]等と同等の武装を装備させていたのに対し、本機はそういった武装は一切搭載されておらず、念動力能力に特化した攻撃方法で戦闘を行う。また、搭乗者の念動力によって無人運用兵器である[[メギロート]]やヴァイクルの無人仕様をコントロールし、戦わせる戦法も可能としている。ただし、カルケリア・パルス・ティルゲムによって搭乗する念動力者に掛かる負担がかなり大きく、高い戦闘能力を備えている反面、長期戦闘に向かないのが最大の欠点。特に、搭乗者が自らの意志に関係無く戦わされている場合は、その負担は更に大きくなり、最悪の場合は命の危険にも大きく関わる事にもなる。 | + | 操縦システムは、地球側の念動力補助機能である「[[T-LINKシステム]]」に匹敵する念動力感知増幅装置「カルケリア・パルス・ティルゲム」を搭載しており、本機は同システムを搭載した帝国軍の上級指揮官機である[[ヴァイクル]]をベース機に発展させたと思われる[[アンティノラ]]を更に発展させる形で完成した機体とされている。一方、試作機であったアンティノラが[[ハバクク]]や[[エゼキエル]]等と同等の武装を装備させていたのに対し、本機はそういった武装は一切搭載されておらず、念動力能力に特化した攻撃方法で戦闘を行う。また、搭乗者の念動力によって無人運用兵器である[[メギロート]]やヴァイクルの無人仕様をコントロールし、戦わせる戦法も可能としている。ただし、カルケリア・パルス・ティルゲムによって搭乗する念動力者に掛かる負担がかなり大きく、高い戦闘能力を備えている反面、長期戦闘に向かないのが最大の欠点。特に、搭乗者が自らの意志に関係無く戦わされている場合は、搭乗者自身の自我の抵抗も重なってその負担は更に大きくなり、最悪の場合は命の危険にも大きく関わる事にもなる。なお、実は本機は2機開発されており、[[レビ・トーラー]]([[マイ・コバヤシ]])機が実質的に実験機であるのに対し、開発者のユーゼスが自ら搭乗する機体として秘密裏に建造していた機体は未完成ながらもより完成に近づいた発展型となっている。 |
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− | 機体名および武器の名称は、13-14世紀イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』の地獄篇に登場する、最も重い罪とされる「裏切り」の罪を犯した者が落とされる地獄の最深層「コキュートス」の四つに区切られた地名からとられている。なお、本機は2機が開発されており、実質的に実験機である[[レビ・トーラー]]機は「'''AGX-14 ホワイト・デスクロス'''」、未完成ながらも発展型であるユーゼス機は「'''ブラック・デスクロス'''」というコードネームで、地球側では呼称されている。 | + | 機体名および武器の名称は、13-14世紀イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』の地獄篇に登場する、最も重い罪とされる「裏切り」の罪を犯した者が落とされる地獄の最深層「コキュートス」の四つに区切られた地名からとられている。 |
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| === [[レビ・トーラー]]専用機 === | | === [[レビ・トーラー]]専用機 === |
− | 機体色は白銀。「カルケリア・パルス・ティルゲム」との連動により搭乗者であるレビ・トーラーの思念を操っていた。メギロート等の無人兵器を操作し、また「ORIGINAL GENERATION」では[[ネビーイーム]]の中枢機能も兼ねていて、事実上の[[エアロゲイター]]の軍勢の中枢たる機体。この機体の反応が消えることで、メテオ3「[[セプタギン]]」が目覚めるシステムとなっている。
| + | 機体色は白銀。地球側でのコードネームは「'''AGX-14 ホワイト・デスクロス'''」。[[サイコドライバー]]クラスの念動力者であるレビが搭乗して運用するのだが、同時に「カルケリア・パルス・ティルゲム」との連動によってレビの思念を操っていた。 |
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| + | レビの念動力によりメギロートやヴァイクル等の無人兵器を大量に操作し、また「ORIGINAL GENERATION」では[[ネビーイーム]]の中枢機能も兼ねていて、事実上の[[エアロゲイター]]の軍勢の中枢たる機体である。更にはこの機体の反応が消える事で、最後の切り札となる「メテオ3」こと「[[セプタギン]]」が連動する形で目覚めるシステムとなってもいた。 |
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| === [[ユーゼス・ゴッツォ]]専用機 === | | === [[ユーゼス・ゴッツォ]]専用機 === |
− | 機体色は黒曜色。仕様はレビ・トーラー機とは代わらないが、ユーゼスによって基本性能が大幅に向上しており、特別に「[[クロスゲート・パラダイム・システム]]」が未完成ながら搭載されている。完成すれば因果律の操作が可能となり、[[ズフィルード]]のみならず、[[ガンエデン]]すら[[アダマトロン|凌駕するほどの性能]]を引き出せる予定となっていた。
| + | 機体色は黒曜色。地球側でのコードネームは「'''ブラック・デスクロス'''」。本機の開発者で、おそらく念動力者であるユーゼス自らが搭乗する。ユーゼスが「ゼ・バルマリィそのものへの反逆」という自らの野望の「要」として開発した機体である事から、[[バルマー戦役]]の最終盤にユーゼスが自ら披露するまで、その存在は敵対する[[SDF|SDF艦隊]](後の[[αナンバーズ]])はおろか、ゼ・バルマリィの第7艦隊側ですらもその存在を全く把握していなかった。 |
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| + | 基本的な仕様はレビ機と変わらないが、本機は単なるコピー機ではなく、むしろレビ機から得た戦闘データを元に、「真の意味での完成」を目指す形でより洗練されたタイプとなっており、「外見」は機体色を除いて同じであっても、機体自体の「質」に関しては殆ど別物である。その為、基本性能に関しては雲泥の差があると言え、またレビ機には無い独自のシステムとして「[[クロスゲート・パラダイム・システム]]」が未完成ながらも搭載されている。このシステムの真の意味での完成に必要となる[[サイバスター]]に搭載されたラプラスコンピューターを搭載すれば、因果律の操作までもが可能となり、最終兵器として運用される[[ズフィルード]]のみならず[[ガンエデン]]すらも[[アダマトロン|凌駕するほどの性能]]を引き出せる予定となっており、ユーゼス本人も「神に近い存在になる」と豪語している程。更には、本機のカルケリア・パルス・ティルゲムを介した精神波動によって、本機以外のT-LINKシステムや[[ウラヌス・システム]]といった念動力に関するシステムを搭載した機体に直接干渉する事も可能としており、[[アストラナガン]]のT-LINKシステムに介入する形で[[イングラム・プリスケン]]をマインドコントロールしたり、[[SRX]](正確に言えば[[R-1]])のウラヌス・システムを強制発動させる形で[[リュウセイ・ダテ]]の念動力を暴走させようとしている。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |