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結論から言ってしまうと、'''不明'''である。作中で提示されたそれすらも各人物が推測したに過ぎない。アニメ版『アーク』では、貘曰く「欲望や侵略が目的で動いてるわけじゃない」「エンペラーに悪意はない」。また、カムイも重大な決断をしてなお「地球人類を守ると言う単純な行動原理」と怒りや憎しみどころか一定の理解を示している。
結論から言ってしまうと、'''不明'''である。作中で提示されたそれすらも各人物が推測したに過ぎない。アニメ版『アーク』では、貘曰く「欲望や侵略が目的で動いてるわけじゃない」「エンペラーに悪意はない」。また、カムイも重大な決断をしてなお「地球人類を守ると言う単純な行動原理」と怒りや憎しみどころか一定の理解を示している。
一方、未来の地球人類は「ゲッター線に選ばれた」と考えており<ref>彼等の思想は奇しくも『偽書ゲッターロボ ダークネス』のイデアと全く同じである。</ref>、このゲッターエンペラーを使って全宇宙を支配しようとしている。このためエンペラー、及びゲッター艦隊の行動は歴代ゲッターロボに比べると正義の味方ではない。むしろ、捕虜を認めず、1億の生命異星人を一撃で殺戮し、果ては惑星をまるごと腐らせる様はもはや悪役そのもの。石川賢氏自身も'''「アーク」におけるゲッターを絶対悪と位置付けている'''が、ここに単純に善悪では語れない『ゲッターロボ』世界の大宇宙の掟、'''異生物同士の生存競争'''が深く関わってくる。上記の通り、人類を打ち破った流国は「征服」ではなく「殲滅」を選び、人類を降伏すら認めず細胞の一片まで消し去ろうとした。それまで「異文化同士が接触すれば避けられない戦い」をしていた人類に宇宙の掟をわからせたのは流国自身なのである。そして逆に追い込まれたアンドロメダ流国はゲッターを宇宙の敵と呼びつつも、ゲッターエンペラーと人類を滅ぼした後は再び自分たちが宇宙の覇を握らんとしている。
一方、未来の地球人類は「ゲッター線に選ばれた」と考えており<ref>彼等の思想は奇しくも『偽書ゲッターロボ ダークネス』のイデアと全く同じである。</ref>、このゲッターエンペラーを使って全宇宙を支配しようとしている。このためエンペラー、及びゲッター艦隊の行動は歴代ゲッターロボに比べると正義の味方ではない。むしろ、捕虜を認めず、1億の異星人の生命を一撃で殺戮し、果ては惑星をまるごと腐らせる様はもはや悪役そのもの。石川賢氏自身も'''「アーク」におけるゲッターを絶対悪と位置付けている'''が、ここに単純に善悪では語れない『ゲッターロボ』世界の大宇宙の掟、'''異生物同士の生存競争'''が深く関わってくる。上記の通り、人類を打ち破った流国は「征服」ではなく「殲滅」を選び、人類を降伏すら認めず細胞の一片まで消し去ろうとした。それまで「異文化同士が接触すれば避けられない戦い」をしていた人類に宇宙の掟をわからせたのは流国自身なのである。そして逆に追い込まれたアンドロメダ流国はゲッターを宇宙の敵と呼びつつも、ゲッターエンペラーと人類を滅ぼした後は再び自分たちが宇宙の覇を握らんとしている。
更には同じ地球生命の[[恐竜帝国]]ですら、はじめから流国撃退後に用済みになったゲッターを破壊する腹づもりであり、アニメ版では拓馬もまた恐竜帝国の裏切りを予想済であった。ゲッターサーガにおいて[[ゼントラーディ|文化による共感]]や[[ELS|異種との対話]]などは儚い夢であり、たとえゲッターエンペラー、あるいはゲッター線そのものが宇宙を滅ぼす悪であろうとも、人類種を守護しているのは紛れも無い事実なのである。
更には同じ地球生命の[[恐竜帝国]]ですら、はじめから流国撃退後に用済みになったゲッターを破壊する腹づもりであり、アニメ版では拓馬もまた恐竜帝国の裏切りを予想済であった。ゲッターサーガにおいて[[ゼントラーディ|文化による共感]]や[[ELS|異種との対話]]などは儚い夢であり、たとえゲッターエンペラー、あるいはゲッター線そのものが宇宙を滅ぼす悪であろうとも、人類種を守護しているのは紛れも無い事実なのである。
石川賢氏の生前である2004年ごろからファンの間では相互の作品世界がクロスしているのではないかとする説が出始めていたようで、中にはクトゥルフ神話になぞらえたのか、彼の作品を総称して「'''虚無神話作品群'''」と呼ぶ者までいたほどである。
石川賢氏の生前である2004年ごろからファンの間では相互の作品世界がクロスしているのではないかとする説が出始めていたようで、中にはクトゥルフ神話になぞらえたのか、彼の作品を総称して「'''虚無神話作品群'''」と呼ぶ者までいたほどである。
ただし、繰り返すがこれらは'''あくまでファンの仮説'''であることに注意したい。作品においてはファンサービスでスターシステムをよく行う方ではあったのは事実だが、どれだけまことしやかに語られても、石川氏が夭折なされた以上、時天空との関連も、エンペラーの目的も、'''永遠に謎のまま'''である。
ただし、繰り返すがこれらは'''あくまでファンの仮説'''であることに注意したい。作品においてはファンサービスでスターシステムをよく行う方ではあったのは事実であり、実際1999年のインタビューでは『ゲッターロボ・サーガ』と『虚無戦記』を繋げる事についてはうっすら構想はある(ただし、'''「それをやったらおしまいだなって(笑)」'''ともコメントしていた)旨を語られていたが、どれだけまことしやかに語られても、石川氏が夭折なされた以上、時天空との関連も、エンペラーの目的も、'''永遠に謎のまま'''である。
なお、ゲッターロボアンソロジーではラ=グースとゲッターエンペラーの直接対決も描かれてはいる。
なお、ゲッターロボアンソロジーではラ=グースとゲッターエンペラーの直接対決も描かれてはいる。