10行目:
10行目:
| タイトル = スペック
| タイトル = スペック
| 分類 = DMバスター(対[[次元獣]]用機動兵器)
| 分類 = DMバスター(対[[次元獣]]用機動兵器)
+
| 生産形態 = 試作機
| 型式番号 = [[型式番号::DMB-00]]
| 型式番号 = [[型式番号::DMB-00]]
| 全長 = [[全長::18.3 m]]
| 全長 = [[全長::18.3 m]]
36行目:
37行目:
=== [[Zシリーズ]] ===
=== [[Zシリーズ]] ===
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
−
:主人公、クロウ・ブルーストの機体。本作では主人公選択がないので必ずこの機体を使用することになる。序盤の選択によって近距離武器と遠距離武器の選択が可能で、選んだ選択肢によって得意武器と一部の武器の演出が変化する。
+
:初登場作品。
−
:「各武器の演出が長い」「中でもダメージ部分とされる演出が長い」「第二次Zの仕様で攻撃演出→ダメージ部演出&ダメージ表示(→相手の攻撃演出)という部分スキップしかできない」の三つの仕様が悪いほうに噛み合い、「長い演出を見なければ命中の有無や、ダメージ値、特殊技能・能力の発動が非常に分かりにくい(相手の残りHPから推察するほかない)」という結果になってしまった。そのため、テンポが悪いと評するユーザーも多かった。
+
:本作の主人公機。主人公選択がないので、必ずこの機体を使用することになる。序盤の選択によって近距離武器と遠距離武器の選択が可能で、選んだ選択肢によって得意武器と一部の武器の演出が変化する。
+
:本作では戦闘演出に力が入っており、クラッチ・スナイパーを除くすべての武装にトドメ演出が存在する。しかし、間が大きめに開く演出が多く全体的に尺が長く、近年の作品ようにフェイズ別のスキップ演出や加速機能が無いため戦闘アニメを見る場合、テンポが悪いと評するユーザーも多かった。
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
−
:主人公機ながら第15話「マン・アズ・ビフォー」が初登場。今回は『破界篇』で選択式だった格闘・射撃双方の武装を持っている。なお、[[ブラスタEs]]の改造をそのまま引き継ぐため、第14話までに目いっぱいEsを改造しておくと非常に楽。各武器のテンポの悪さはある程度改善されている。
+
:主人公機ながら第15話「マン・アズ・ビフォー」が初登場。今回は『破界篇』で選択式だった格闘・射撃双方の武装を持っている。なお、[[ブラスタEs]]の改造をそのまま引き継ぐため、第14話までに目いっぱいEsを改造しておくと非常に楽。
+
:戦闘アニメに関しては前作のテンポに関する評判を受けてか全体的に間や演出が調整され、大きく改善されている。中でも長かったACPファイズに至っては、動きが追加されたにも関わらず10秒ほど演出が短縮されている。ただし、一部武装はこれに伴いトドメ演出がオミットされた。
== 装備・機能 ==
== 装備・機能 ==
−
;AX-55EAGLE
+
=== 武装・[[必殺武器]] ===
−
:アクシオン製の電磁加速式ガンランチャー。二門の砲口があり、下部の砲口はカートリッジとオプションの変更によって捕獲や突撃、狙撃と武器の性質が変化する兵器となっている。
+
==== 通常装備 ====
−
:EAGLEは英語で「鷲」のことだが、ブラスタEsのFALCON、リ・ブラスタのRAPTORと合わせて考えると、アメリカの戦闘機「F-15 イーグル」が由来と思われる。
+
;AX-55 EAGLE
−
:リ・ブラスタに改修する際に外されるが、後にアクシオ・スコートSPに装備される形で再登場する。
+
:アクシオン製の電磁加速式ガンランチャーで本機の主兵装。二門の砲口があり、下部の砲口はカートリッジとオプションの変更によって捕獲や突撃、狙撃と武器の性質が変化する兵器となっている。
+
:EAGLEは英語で「鷲」のことだが、ブラスタEsのFALCONやリ・ブラスタのRAPTORと合わせて考えると、戦闘機「F-15 イーグル」が由来と思われる。
+
:;EAGLEショット
+
::高速移動を行いながらセミオートにて対象に6射撃つ。破界篇ではトドメ演出として、命中後にマガジン交換を行い敵に接近、回り込みながら連射して撃ち抜く。ダメージ表示タイミングが通常演出とトドメ演出が同じな為、トドメ演出ではダメージ表示後に演出が続く。
+
::再世篇ではトドメ演出自体がオミットされたが、全体的な流れは同じ。変更点は全体的なアニメーション速度とマガジン交換がカットされた事とダメージ表示タイミングが変更されたのみ。
+
:;クラッチ・スナイパー
+
::EAGLEのグレネードアタッチメントをパージ後にロングバレルに換装し狙撃を行う。
+
::破界篇では合計3発撃つが、最初の2発を外し最後の1発だけが命中する。破界篇しようとしては珍しくトドメ演出はなし。最初の2発はデータ収集やけん制の為に外していたとされる。
+
::再世篇では構成が変更されトドメ演出が追加。通常演出では2発のみ射撃し命中させ、トドメ演出にて3発目を撃ち込む形になった。
+
:;グレネード
+
::AX-55 EAGLEの下部グレネードアタッチメントから射出されるグレネード。
+
::単体では使用せず、後述のACPファイズにて「円の動きで追い込んだ後の集中砲火」で使用する
+
:;電子チャフグレネード
+
::AX-55 EAGLEの下部グレネードアタッチメントから射出されるチャフグレネード。
+
::単体では使用せず、後述のACPファイズの最初の牽制にて使用する
+
:;EMネット
+
::グレネードのマガジン換装にて使用可能になる対次元獣用の捕獲兵器。所謂ネット弾。これ自体に攻撃力はないと思われ、後述するスタンロッドと合わせて使用するものと思われる。
+
::単体では使用せず、ベイオネット・スパイカーの演出内でのみ使用する。
+
:;ベイオネット・スパイカー
+
::グレネードのマガジン換装にて使用可能になる近接戦闘用装備。破界篇、再世篇共にEMネットやスタンロットとの連携にて使用する為、運動性低下の[[特殊効果]]を持つ。
+
::戦闘アニメではグレネードのマガジンをEMネットに換装し、ネット弾を2連射して敵を捕縛し、スタンロットにてスタンさせたところに突撃を行う。トドメ演出では切り抜けた後に払いの演出がある。
+
::再世篇では戦闘アニメは大きくは変更はないが、各攻撃間の間が大幅に削減されテンポが改善されている。
+
;スタンロッド
+
:腰部に装着された対次元獣用の捕獲兵器。射出した杭が対象に突き刺さった後に放電を行い相手をスタンさせる。
+
:単体では使用せず、ベイオネット・スパイカーの演出内でのみ使用する。
;バンカー
;バンカー
:左腕に装備してあるシールド。表面から発生するフィールドで敵の攻撃を防ぐだけでなく、これ自体がワイヤード・ブレードとなっているため、そのまま斬りつけたり、先端を射出して刺突するという方法もある。
:左腕に装備してあるシールド。表面から発生するフィールドで敵の攻撃を防ぐだけでなく、これ自体がワイヤード・ブレードとなっているため、そのまま斬りつけたり、先端を射出して刺突するという方法もある。
+
:;バンカー・ブレイク
+
::有線式シールドバンカーを射出して対象を貫く。破界篇ではトドメ演出としてバンカーを回収後にバンカーにて斬り抜く。EAGLEショット同様にダメージ表示タイミングが通常演出とトドメ演出が同じな為、トドメ演出ではダメージ表示後に演出が続く。
+
::再世篇ではトドメ演出自体がオミットされ、回収後の斬り抜く動きはなくなった。
;SPIGOT
;SPIGOT
−
:「スピゴット」と呼称される4つあるリング状の随伴装備。「物体の移動と変換のための空間確率干渉器」、つまりVX(揺れる天秤)から発生される莫大なエネルギーを制御するための機能が付いている。これによって、VXのエネルギーを暴発させずにブラスタの攻撃力に転換できる。ただし、エネルギー源であるVXの出力を引き出せなければ使いこなせないため、実質[[スフィア・リアクター]]であるクロウ専用の装備。
+
:4機のリング状の随伴装備。「物体の移動と変換のための空間確率干渉器」、つまりVX(揺れる天秤)から発生される莫大なエネルギーを制御するための機能が付いている。これによって、VXのエネルギーを暴発させずにブラスタの攻撃力に転換できる。ただし、エネルギー源であるVXの出力を引き出せなければ使いこなせないため、実質[[スフィア・リアクター]]であるクロウ専用の装備。
+
:単体武装としては未使用だが、SPIGOT-VXにて使用する。
;ステルス機能
;ステルス機能
−
:正式名称不明。『破界篇』第2話でのみ使用し、イナクトのお披露目の会場近くに隠れていた。GN粒子の散布によって強制的に解除されるまでは全く気付かれておらず、かなりの高性能であることを伺わせる。恐らく、データ収集用として搭載していると思われる。
+
:破界篇2話でのみ使用し、イナクトのお披露目の会場近くに隠れていた。
+
:作中ではGN粒子の散布によって強制的に解除されるまでは全く気付かれておらず、かなりの高性能であることを伺わせるが、特殊能力等では採用されなかった。
−
=== 武装・[[必殺武器]] ===
+
==== 必殺武器====
−
;バンカー・ブレイク
−
:有線式シールドバンカーを射出する。トドメ演出時はワイヤーを引き戻して回収、接近して斬りつけるのだが、'''ダメージが既に出終わった後'''にこれらの演出を行う為、非常に演出が冗長。せめてトドメの一撃時にダメージが表示されるようにすれば、そんなに問題はなかったのだが。
−
;EAGLEショット
−
:AX-55EAGLEを連射する。トドメ演出時は接近して旋回撃ち。
−
;ベイオネット・スパイカー
−
:対次元獣用の捕獲兵器。カートリッジを交換してネットを射出し、腰部から電磁パイルを射出。さらにカートリッジを交換して先端部にエネルギーの銃剣を発生させ、一気に貫く。突撃時の牽制手段がないためかEsでは未採用。
−
:運動性低下の[[特殊効果]]を持つ。
−
;クラッチ・スナイパー
−
:AX-55EAGLEをロングバレルに交換して狙撃する。破界篇では二発外した後、誤差修正してから本命の一発を叩き込む。再世篇では最初の二発が当たるようになり、最後の一発はトドメ演出時のみになった。なお、クロウが構築したクラッチ・スナイパーの狙撃用のデータはブラスタEsのフルアクセル・シュートに転用されている。
;ACPファイズ
;ACPファイズ
−
:「アサルトコンバットパターン・ファイズ 」と呼称されるパターンアタックでクロウの十八番。
+
:正式名称「アサルトコンバットパターン・ファイズ」。[[ファイヤバグ]]で用いられている複数の機体で行う連携戦術パターンを元にしており、元隊員のクロウの十八番でもある。本人曰く「呆れるほどに有効な戦術」。
−
:グレネードを3発撃ち込み、シールドバンカーを射出して相手を拘束し、それを軸として中央を周り込みながらEAGLEを発砲、速やかに火力を集中のところまでは共通演出。
+
:電子チャフグレネードを3発撃ち込みながら、シールドバンカーを射出して相手を拘束、それを軸として中央を周り込みながらEAGLEを発砲、速やかに火力を集中し最後に突撃して〆る。名前の「ファイズ」はギリシャ文字の「Φ(ファイ)」のことで、この一連の動きがこの文字に似ているのが由来。
−
:選択肢によって演出が異なり、射撃では相手に急接近してEAGLEを中央に撃ち込み、格闘では相手に急接近してバンカーで中央を両断する。再世篇ではこの二つの演出を合わせ、急接近しつつEAGLEを撃ち込み、しかる後バンカーで両断、という演出になった。
+
:破界篇では選択肢によって最後の突撃の内容が異なり、射撃では相手に急接近してEAGLEを中央に撃ち込み、格闘では相手に急接近してバンカーで中央を両断する。
−
:本来は[[ファイヤバグ]]で用いられている、複数の機体で行う連携戦術パターンであり、その流れは大きく分けて三段階。「ターゲットを中央に固定(敵機を複数人で包囲)」⇒「そのまま速やかに火力を集中(囲んだ状態で集中砲火)」⇒「最後は中央を突破(隊長機による格闘攻撃)」。クロウ曰く「呆れるほど有効な戦術」。この一連の流れを単機でやってのけるあたり、クロウの技量とブラスタのポテンシャルがうかがえる。
+
:再世篇では最後の突撃部分はこの二つの演出を合わせ、急接近しつつEAGLEを撃ち込み最後にバンカーで両断という演出に変更。また、連射速度やモーション開始のスピードが速くなっており、破界篇に比べると10秒近く短くなっている。
−
:なお、『再世篇』では連射速度やモーション開始のスピードが速くなっており、『破界篇』に比べると10秒近く短くなっている。ちなみに「ファイズ」はギリシャ文字の「Φ(ファイ)」のことで、この一連の動きがこの文字に似ているのが由来。
+
:先述の通り元々は複数の機体で行う連携戦術で、敵機を複数人で包囲(ターゲットを中央に固定)し、囲んだ状態で集中砲火(そのまま速やかに火力を集中)。隊長機による格闘攻撃(最後は中央を突破)という流れなのだが、クロウはこの一連の流れを単機でやってのけるあたり、彼の技量とブラスタのポテンシャルがうかがえる。
−
:リ・ブラスタには[[リ・ブラスタR|R]]・[[リ・ブラスタB|B]]共に引き継がれなかったが、『[[天獄篇]]』において[[リ・ブラスタT]]のSPIGOT-VXMとして復活した。
;SPIGOT-VX
;SPIGOT-VX
−
:SPIGOTを使用した攻撃パターン。本機における最強必殺技。選択によって性能・演出が変わる。再世篇では2つがそれぞれ別の武器として併用使用可能になった。
+
:SPIGOT4基とリンクし連携を行う攻撃パターン。本機における最強必殺技。選択によって性能・演出が変わる。再世篇では2つがそれぞれ別の武器として併用使用可能になった。
−
:射撃ではEAGLEと機体後方に展開したSPIGOTとの連続射撃で牽制した後、SPIGOTを機体前方、横一列に配置し「フォーメーション・スプリットライン」で一斉発射、最後にSPIGOTを機体胸部のVX前方に一直線に配置、VXから発射したエネルギーをSPIGOTで集束し、相手を縦に切り裂く。[[グランゾン]]の「ディストリオンブレイク」を想像すれば大体あっている。リ・ブラスタではブルーキットのクラッチ・スナイパーに演出が継承されている。トドメ演出では上空では大爆発、地上では火柱が立つ。
+
:いわゆるスフィアを使用した攻撃だが、スフィアの発動音は格闘でのみ鳴る。
−
:格闘ではSPIGOTをVXとリンク、「フォーメーション・ショットガン」でSPIGOTをチャクラムとして相手を引き裂いた後、SPIGOT3基で取り囲んで相手を拘束。
+
:;SPIGOT-VX(射撃)
−
:その後ベイオネット・スパイカーを展開し、残った一基に刀身を通し巨大化させて突撃、相手を貫いた後は全機を結集した後頭上に掲げ、全てのSPIGOTから刀身を展開して粉砕する。
+
::機体後方に展開したSPIGOTとの連続射撃で牽制した後、SPIGOTを機体前方、横一列に配置し「フォーメーション・スプリットライン」で一斉発射。その後SPIGOTを機体胸部のVX前方に一直線に配置、VXから発射したエネルギーをSPIGOTで集束し、相手を縦に切り裂く。
−
:敵を掲げる際のカットイン時にスフィアの発動音が鳴る。なお、『再世篇』では近距離の格闘・遠距離の射撃のパターンアタックがそれぞれ別の武器として実装されている。ちなみに格闘の方はトドメにならない場合、攻撃後にくるくる回りながら離脱するという奇妙なパターンを見せる。
+
:;SPIGOT-VX(格闘)
+
::「フォーメーション・ショットガン」にてSPIGOTをチャクラムとして飛ばし相手を引き裂いた後、SPIGOT3基で取り囲んで相手を拘束、ブラスタはベイオネット・スパイカーと残ったSPIGOT1基を直結し巨大化させて突撃、相手を貫いた後は全機を結集した後頭上に掲げ、全てのSPIGOTから刀身を展開して粉砕する。
=== [[特殊能力]] ===
=== [[特殊能力]] ===
108行目:
131行目:
== 関連機体 ==
== 関連機体 ==
−
;[[アクシオ]]
+
;[[アクシオ]]、[[アクシオ・スコートSP]]
:ブラスタのデータを流用した改造機がいくつか登場している。
:ブラスタのデータを流用した改造機がいくつか登場している。
;[[次元獣]]
;[[次元獣]]