差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
6,697 バイト追加 、 2021年11月15日 (月) 08:33
編集の要約なし
20行目: 20行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ベスパ]][[地球]]侵攻の拠点である、[[ヨーロッパ]]の[[ラゲーン基地]]司令。自らも[[モビルアーマー|MA]]・[[リカール]]に乗り込み戦闘にも参加する。
+
[[ザンスカール帝国]]の軍隊である[[ベスパ]]の軍人。20代前半の年齢でありながらも、佐官クラスの階級を持ち、階級は中佐。
   −
ギロチン執行人の家系であり、地球上で[[ザンスカール帝国|ザンスカール]]のギロチンを敢行している張本人である。その為敵味方を問わず恐れられているが、町で出会った見知らぬ[[ウッソ・エヴィン]]達にデザートをふるまうような優しい一面も持つ。しかし、無断でギロチンを断行した為に失脚し、宇宙漂流刑に処される。
+
序盤の[[ウッソ・エヴィン]][[リガ・ミリティア]]の敵の指揮官として立ち回るが、物語の終盤にて意外な形で再登場する事になる。
   −
実はこの宇宙漂流刑は[[タシロ・ヴァゴ]]が自身の野心の為に周囲を欺くために仕組んだ刑だったと言われ、実際に救われたのだが本人はそんなことは知らされていなかった。しかも助けるつもりだった割には丸二日も漂流させられていた(宇宙空間を漂流する彼女を見つけるのに手間取ったのかもしれないが)ため、この刑で受けた恐怖に耐えかね自害寸前まで追い詰められてしまった結果、極度に情緒不安定な状態となってしまった。その後再びパイロットとしてウッソの前に立ちはだかった際には残忍さが増し、以前見せた優しさは残っていなかった。
+
=== 人物 ===
 +
赤紫がかった髪が特徴。サイド2のギロチンによる死刑執行人家系であるグリフォン家の出身。序盤の[[地球]]侵攻作戦時は鞭を常に携帯している。元々は指揮官としてだけでなく[[モビルスーツ]]のパイロットとしても優秀であったようだが、[[ヨーロッパ]]の[[ラゲーン基地]]司令であった時期は、腹心の[[メッチェ・ルーベンス]]が操縦する形で[[モビルアーマー]]・[[リカール]]に乗り込んで前線で指揮を執っている。
   −
[[ザンネック]]で超高空から容赦なく地を焼き、宇宙で一度墜とされてもなお[[ゲンガオゾ]]でウッソを苦しめたが、最期はウッソと新たな命を宿した[[マーベット・フィンガーハット]]に敗れ、命を落とした。
+
ベスパの軍人としては厳格かつ冷酷な人物であり、更には捕らえた敵に対し容赦の無い拷問を掛けて、相手の心を完全に屈服させた上で敗北を認めさせる事を好むという残忍なサディスト気質も持ち合わせている。その為、敵味方を問わず恐れられているのだが、その一方でプライベートにおいては町で出会った見知らぬ[[ウッソ・エヴィン]][[スージィ・リレーン]]達にチョコレートパフェといったデザートを振舞ったり、戦場となる予定の街から退去する事を忠告する等、優しい一面も持っている。なお、スージィによるとファラには亡くなった姉の面影があった模様。
 +
 
 +
地球上でザンスカールに歯向かう者達に対しギロチン刑を敢行している張本人でもあるが、自らの自由な判断で行う事が許されている訳では無く(無暗にギロチン刑を敢行すると、民衆の反感をいたずらに増幅して結束力を高めかねない為で、[[オイ・ニュング]]伯爵に独断でギロチン刑を行った結果、実際にそうなってしまった)、刑の執行には上官の[[タシロ・ヴァゴ]]大佐や宰相の[[フォンセ・カガチ]]からの許可がいる模様。
 +
 
 +
地球侵攻作戦の失敗による失脚後、スーパーサイコ研究所で[[強化人間]]としての処置を施されたと思われる状態で再登場。タシロの私兵的存在となっているが、階級は中佐から少佐に降格となり、宇宙漂流刑の影響によって精神が不安定になった結果、以前見せた優しさは残っていなかった。両耳や額には鈴の形をしたサイコミュ・センサーの効果を促進させる役目を持ったサイコミュ補助具を付けられており、鈴の形をしているのは、生家であるグリフォン家のトレードマークが鈴であった為。残忍さが増している上に行動や言動もエキセントリックそのものとなっており、[[カテジナ・ルース]]や[[ルペ・シノ]]とは方向性が異なる形でウッソに対し偏執的な執着心を抱き、彼が[[マリア・ピァ・アーモニア]]の念を感じ取っていたのに気付いた際は、「あたしの前で他の女に気を取られるかい!」とまで叫ぶ等、ヤンデレ染みた様子を見せている程。その一方、ギロチン家系のグリフォン家に生まれた事で血塗られた宿命からは逃れられない事について独り言で呟く等、ごく普通の女性として幸せに生きたかったと思わせる様子も見せている。
    
ウッソと並ぶ『Vガンダム』世界の'''最強パイロットの1人'''と目される。[[V2ガンダム]]に乗り換えて以降、ほとんど機体を破損させる描写すら無かったウッソを単独で撃墜寸前まで追い詰めたのは彼女ぐらいのものである。女性に限れば、ガンダム世界でも屈指の実力と迫力に満ちたパイロットであり、[[ハマーン・カーン]]と比較しても遜色がないほど。
 
ウッソと並ぶ『Vガンダム』世界の'''最強パイロットの1人'''と目される。[[V2ガンダム]]に乗り換えて以降、ほとんど機体を破損させる描写すら無かったウッソを単独で撃墜寸前まで追い詰めたのは彼女ぐらいのものである。女性に限れば、ガンダム世界でも屈指の実力と迫力に満ちたパイロットであり、[[ハマーン・カーン]]と比較しても遜色がないほど。
 +
 +
=== 劇中の様相 ===
 +
ヨーロッパのラゲーン基地司令として指揮を執り、地球侵攻作戦を着々と進めつつ、民衆の犯行を削ぎ落す目的も兼ねて反逆者に対するギロチン刑の執行も行っている。その一方で、若くして出世している事を部下達の何人からは妬まれ、副司令官である[[ゲトル・デプレ]]の様に機会があれば自らの立場を追い落とそうとしている者もいる等、心労の絶えない状態となっていた。
 +
 +
そんな中、ザンスカール本国より預けられる形となった[[クロノクル・アシャー]]が、リガ・ミリティアのヨーロッパ方面のリーダー格となるオイ・ニュング伯爵を捕らえ、彼に対し容赦の無い拷問を掛けるのだが、全く拷問に屈しない伯爵の様子に苛立った上に、「私をギロチンに掛けるがいい」という挑発に乗ってしまう形でギロチン刑を執行。その結果、返ってリガ・ミリティア側の結束を強め、更にはこの件を機に自らの立場も危うい物となってしまう。その後、リガ・ミリティアの仲間達と合流しようとしていたウッソやスージィ達とお互いの正体に気付かないまま遭遇しており、デザートを振舞っている。
 +
 +
[[ジブラルタル]]の[[マスドライバー]]を巡る戦いでは、進退窮まる焦りもあってか、腹心のメッチェが操縦を担う形でモビルアーマーのリカールに搭乗し戦闘に参加するが、ウッソの駆る[[Vガンダム]]の撃墜に執着し過ぎたのが災いし、[[マーベット・フィンガーハット]]の駆る[[トップファイター]]に撃墜されてしまう。失敗の追及は免れられないと悟ったのか、ファラ本人はそのまま死ぬつもりでいたが、メッチェによって脱出させられ、クロノクルに回収される形で宇宙へと上がる事になる。その後、上官のタシロの命令で、失敗続きの責任として宇宙漂流刑を科せられる。実は失脚後に執行された宇宙漂流刑は、タシロが自身の野心の為に周囲を欺くために仕組んだ刑だったと言われ、実際に救われたのだが、本人はそんなことは知らされていなかった。しかも助けるつもりだった割には丸二日も漂流させられていた(宇宙空間を漂流する彼女を見つけるのに手間取ったのかもしれないが)為、この刑で受けた恐怖に耐えかね自害寸前まで追い詰められてしまった結果、極度に情緒不安定な状態となってしまった。
 +
 +
[[エンジェル・ハイロゥ]]による最終作戦の準備が進む中、モビルスーツのパイロットとして、スーパーサイコ研究所で開発された試作型のモビルスーツである[[ザンネック]]に搭乗し、超高空から容赦なく地を焼き、更には宇宙のハイランドに集結するリガ・ミリティアと[[地球連邦軍]]の合同艦隊に対して超長距離からの狙撃を繰り返していたが、新たにV2ガンダムに搭乗したウッソと再び対峙する。自らが生身の状態でウッソの目の前に姿を晒している隙に、部下のキル・タンドンがザンネックで砲撃するという常軌を逸した策に出て、V2に損傷を与える事には成功したが、自らを砲撃に巻き込んでしまう事を恐れたキルがビームの出力を抑えた結果、失敗。ウッソの反撃によってザンネックを撃破されてしまい、その後八つ当たりに近い形でキルを射殺した。
 +
 +
しかし、尚もウッソに執着し続け、新たに与えられたモビルスーツである[[ゲンガオゾ]]でウッソを苦しめる事になったのだが、その場にいたマーベットのお腹の中に宿っていた[[オリファー・イノエ]]との子の存在を感知した結果、動揺。その隙を突かれる形で撃破されてしまう。だが、この時はもう既に生きる気力は持っておらず、自らの為に命を尽くしてくれたメッチェの存在を求めながら最期を迎えた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
スパロボでは再登場([[ザンネック]]搭乗)時から[[強化人間]]として扱われることが多い。
 
スパロボでは再登場([[ザンネック]]搭乗)時から[[強化人間]]として扱われることが多い。
   −
再登場後の不気味なノリや怪しい台詞、尋常の成長というにはあまりに変貌して人間離れしたパイロット能力やサイコミュ兵器の運用から、強化人間としてのイメージが定着したのだろうが、原作では強化に関わる明白な台詞や描写は一切ない。
+
再登場後の不気味なノリや怪しい台詞、尋常の成長というにはあまりに変貌して人間離れしたパイロット能力や、ニュータイプ能力が必須となるサイコミュ兵器の運用から、強化人間としてのイメージが定着したのだろうが、原作では強化に関わる明白な台詞や描写は一切ない。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
127行目: 143行目:  
;「白い奴は何でも使ってくるんだ。敵のモビルスーツを使うなど、得意なところなんだよ」
 
;「白い奴は何でも使ってくるんだ。敵のモビルスーツを使うなど、得意なところなんだよ」
 
:第44話より。カリンガの要請を聞き、共に出撃。ホワイトアーク隊にキスハールの[[リグ・シャッコー]]がいることに疑問を抱いたカリンガへの返答。劇中でも[[シャッコー]]や[[ゾロ]]を奪ったため、まさしくその通りなのだが、この状況ではファラはカリンガのキスハールの仇討ちなどは気にせず、ウッソのV2を付け狙う算段を含んでいたと思われる。
 
:第44話より。カリンガの要請を聞き、共に出撃。ホワイトアーク隊にキスハールの[[リグ・シャッコー]]がいることに疑問を抱いたカリンガへの返答。劇中でも[[シャッコー]]や[[ゾロ]]を奪ったため、まさしくその通りなのだが、この状況ではファラはカリンガのキスハールの仇討ちなどは気にせず、ウッソのV2を付け狙う算段を含んでいたと思われる。
 +
;「坊や、あたしの前で他の女に気を取られるのかい!それは目の前の女に対して!無礼だろうが!!」
 +
:ウッソがマリアの念を感じ取っていたのに気付いたファラが叫んだ台詞。ウッソからしてみれば迷惑であるのは確かだろう。
 
;「みんなギロチンで、一刀両断にしてやる。なにっ……なんだぁ? 一つの命の中に、二つの命があるというのか、何故だ!」
 
;「みんなギロチンで、一刀両断にしてやる。なにっ……なんだぁ? 一つの命の中に、二つの命があるというのか、何故だ!」
 
:敵であるマーベットの胎児を感知し、スキを作ってしまう。
 
:敵であるマーベットの胎児を感知し、スキを作ってしまう。
 
;「あれも光、命も光、ギロチンの刃も光る…」
 
;「あれも光、命も光、ギロチンの刃も光る…」
:
   
;「タシロ! あとはお前1人でやってみろーっ!」
 
;「タシロ! あとはお前1人でやってみろーっ!」
:
   
;「メッチェ…! 今、行くからね…」
 
;「メッチェ…! 今、行くからね…」
 
:戦死シーンでの台詞。鈴が外れてどこか穏やかで、この時は素のファラ・グリフォンだった。
 
:戦死シーンでの台詞。鈴が外れてどこか穏やかで、この時は素のファラ・グリフォンだった。
409

回編集

案内メニュー