差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
2,492 バイト追加 、 2021年11月2日 (火) 03:54
編集の要約なし
17行目: 17行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
元・[[アルヴィス]]の[[ファフナー]]開発部に在籍していた[[科学者・技術者|科学者]]で、[[遠見千鶴]]の元夫であり、[[遠見弓子]]と[[遠見真矢]]の父親。アルヴィスでは[[フェストゥム]]に勝てないと判断し、8年前に竜宮島を捨てて現在は新国連ファフナー開発部の上席技官となっている<ref>ミツヒロの抱いていたファフナーの設計思想は「一体でも多くの敵を倒す」という[[日野洋治]]とは正反対のものであり、島を出たのもフェストゥムに勝利する機体とパイロットを生み出すためであった。</ref>。
+
元・[[アルヴィス]]の[[ファフナー]]開発部に在籍していた[[科学者・技術者|科学者]]で、[[遠見千鶴]]の元夫であり、[[遠見弓子]]と[[遠見真矢]]の父親。アルヴィスでは[[フェストゥム]]に勝てないと判断し、本編の8年前に[[竜宮島]]を捨てて現在は新国連ファフナー開発部の上席技官となっている。
   −
一見、温厚で紳士的な人物に見えるが、その本性は傲慢極まりない[[性格]]の持ち主で、自らの目的の為に他人はおろか家族をも利用し捨てようとする冷酷な人物。更にフェストゥムに対する並外れた憎しみから、人としての心を殆ど無くしつつあった。
+
=== 人物 ===
 +
一見、温厚で紳士的な人物に見えるが、その本性は傲慢極まりない[[性格]]の持ち主で、自らの目的の為に他人はおろか家族をも利用し捨てようとする冷酷な人物。フェストゥムを相手に文字通り命懸けでファフナーに搭乗して戦っているパイロットの子供達の命も軽んじており、本人達の前で「ファフナーを動かす電池」と侮蔑する等、人としての心を殆ど無くしつつあった。この為、ティターン・モデルの一件からも弓子からは憎悪され、真矢からも最終的には「フェストゥムと同じ」と見なされる事になっている。
   −
弓子が真矢の適正データを改竄していた事実を知った事で、急遽[[竜宮島]]に帰島。真矢を自らが開発している[[マークニヒト]]のパイロットにすべく、弓子の行いを口実に遠見親子全員を島から追放して、新国連に連れて行こうとした。しかし、竜宮島の島民やアルヴィスのメンバー、そしてファフナーのパイロット達による遠見親子の擁護発言に逆上し、パイロット達に対する暴言から、遠見親子からは失望を、アルヴィスのメンバーやファフナーのパイロット達からは激しい怒りを買う結果となり、完全にアルヴィスや竜宮島と決別する。
+
更にフェストゥムに対する並外れた憎しみから、ミツヒロの抱いていたファフナーの設計思想も「一体でも多くの敵を倒す」という[[日野洋治]]とは正反対であり、島を出たのもフェストゥムに勝利する機体とパイロットを生み出す為で、最終的にフェストゥムを殲滅出来れば何も残らなくても良いとまで断じている。
   −
その後、回収させた[[マークフィアー]]のコアを流用し、[[マークザイン]]のデータを元に、殲滅戦重視のザルヴァートル・モデル・マークニヒトを完成させる。真矢を手に入れられなかった為、自らを慕う[[狩谷由紀恵]]の気持ちを利用し、彼女に致死量寸前の投薬処置を施してまで、半ば強引にファフナーと適合させる。
+
かつてのファフナーのパイロット候補生でアルヴィスの大人達を憎んでいた[[狩谷由紀恵]]にとって唯一慕っている存在であるが、ミツヒロ自身はそんな彼女の気持ちを利用して新国連側のスパイとして利用するだけでなく、致死量のフェストゥム・ゲネを投与して[[マークニヒト]]のテストパイロットをさせる等、実験用のモルモットの様にしか扱わなかった。
   −
しかし、自らが立案した最終作戦「ヘブンズドア」の開始前日のマークニヒト最終実験時に、パイロットだった由紀恵がフェストゥム・[[イドゥン]]に[[同化]]されてしまうのを目の当たりにし、最高傑作であったマークニヒトをあっけなく奪われたショックから、狂気の笑い声を上げたままそのマークニヒトに拳を叩き付けられて死亡するという、自業自得の結末を迎えた。
+
なお前述のとおり、千鶴の元夫であるが、彼女ほどの良識のある女性が何故このような男と一時でも一緒になっていたかは一作目では特に明かされなかった。その後『EXODUS』にて千鶴曰く「彼の若い時そっくり」なとある青年が登場しており、彼の様子を見る限り若き頃は勇敢かつ聡明で、思いやりを持ちつつも理想に燃える性格であったようだが、いつしかその心を失っていった様子。元妻の千鶴からは、「竜宮島で最初にファフナーに[[同化]]された人物」と評されている。
 +
 
 +
=== 劇中の様相 ===
 +
かつて、[[ゼロファフナー|エーギル・モデル]]の実験中の事故によって娘夫婦を死なせてしまった[[西尾行美]]がファフナー開発から一線を退いた後、洋治と共に研究を引き継ぐ事になった。しかし、ミツヒロは自身の娘である弓子や由紀恵も含めた第一世代のパイロットの子供達に対し、エーギル・モデルの発展型であるティターン・モデルの無茶な機動実験や訓練を強行させ、第一世代のパイロットの多くを死に追いやるも同然の結果を招いてしまい、この事で弓子には激しく憎悪され、洋治もまた竜宮島を離れてファフナーの研究を継続する決意をさせるに至っている。
 +
 
 +
そして本編の8年前となる2138年にて、自らも竜宮島を捨てて新国連に参加。[[ヘスター・ギャロップ]]に巧みに取り入る事で現在の地位と権限を手に入れ、[[人類軍]]の方針そのものを自らの望む形に捻じ曲げるまでの影響力を持つようになった。
 +
 
 +
2146年([[蒼穹のファフナー|無印]])にて、由紀恵からの情報を得て海中に沈んでいたノートゥング・モデルのファフナーである[[マークフィアー]]のサルベージを行った後、弓子が真矢の適正データを改竄していた事実を知った事で、急遽竜宮島に帰島。真矢を自らが開発している[[マークニヒト]]のパイロットにすべく、弓子の行いを口実に遠見親子全員を島から追放し、新国連に強制連行しようとした。しかし、竜宮島の島民やアルヴィスのメンバー、そしてファフナーのパイロット達による遠見親子の擁護発言に逆上し、パイロット達に対する暴言から、遠見親子からは失望を、アルヴィスのメンバーやファフナーのパイロット達からは激しい怒りを買う結果となり、完全にアルヴィスや竜宮島と決別する事になった。
 +
 
 +
その後、回収させたマークフィアーのコアを流用し、洋治の遺した[[マークザイン]]のデータを元に、殲滅戦重視のザルヴァートル・モデル・マークニヒトを完成させる。真矢を手に入れられなかった為、自らを慕うの気持ちを利用し、彼女に致死量寸前の投薬処置を施してまで、半ば強引にファフナーと適合させる。しかし、自らが立案した最終作戦「ヘブンズドア」の開始前日のマークニヒト最終実験時、パイロットだった由紀恵がフェストゥム・[[イドゥン]]に[[同化]]されてしまうのを目の当たりにし、自らの最高傑作であったマークニヒトをあっけなく奪われたショックから、狂気の笑い声を上げたままそのマークニヒトに拳を叩き付けられて死亡するという、自業自得の結末を迎えた。
    
その後、ミツヒロの死は竜宮島へと伝えられたが、生前の愚行故に実の娘にすら全く悲しまれていなかった。
 
その後、ミツヒロの死は竜宮島へと伝えられたが、生前の愚行故に実の娘にすら全く悲しまれていなかった。
   −
漫画版ではモルドヴァ基地を脱出した直後に、[[ヘスター・ギャロップ]]諸共イドゥンに殺害されている。
+
漫画版ではモルドヴァ基地を脱出した直後に、ヘスター諸共イドゥンに殺害されている。
 
  −
なお前述のとおり、千鶴の元夫であるが、彼女ほどの良識のある女性が何故このような男と一時でも一緒になっていたかは一作目では特に明かされなかった。その後『EXODUS』にて千鶴曰く「彼の若い時そっくり」なとある青年が登場しており、彼の様子を見る限り若き頃は勇敢かつ聡明で、思いやりを持ちつつも理想に燃える性格であったようだが、いつしかその心を失っていった様子。
      
=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
410

回編集

案内メニュー