差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
5,089 バイト追加 、 2022年11月2日 (水) 10:15
編集の要約なし
1行目: 1行目:  
{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Lobelia Carlini]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Lobelia Carlini]]<ref>ソフトバンクパブリッシング『サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~ 最終攻略&設定資料集』P19より。</ref>
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|サクラ大戦}}
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|サクラ大戦}}
 
| 声優 = {{声優|井上喜久子}}
 
| 声優 = {{声優|井上喜久子}}
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|藤島康介}}(原案)<br/>{{キャラクターデザイン|松原秀典}}(ビジュアル設定)
+
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|藤島康介}}(原案)<br/>{{キャラクターデザイン|松原秀典}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
| SRWでの分類 = [[パイロット]]
 
| SRWでの分類 = [[パイロット]]
11行目: 11行目:  
| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
 
| 異名 = [[異名::巴里の悪魔]]
 
| 異名 = [[異名::巴里の悪魔]]
| 種族 = 地球人(ルーマニア人)
+
| 種族 = [[種族::地球人]](ルーマニア人)
 
| 性別 = [[性別::女]]
 
| 性別 = [[性別::女]]
 
| 生年月日 = 1905年11月13日
 
| 生年月日 = 1905年11月13日
25行目: 25行目:  
}}
 
}}
   −
'''ロベリア・カルリーニ'''[[『サクラ大戦』シリーズ]][[ヒロイン]]の一人。
+
'''ロベリア・カルリーニ'''は『[[サクラ大戦]]』の[[ヒロイン]]の一人。初登場は『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
32行目: 32行目:  
両親の詳しい素性は明かされていないが、母はトランシルバニア魔導士協会の一員だったという説がある。同協会はアメリカの南北戦争で猛威を振るった南軍のブードゥー教徒呪殺(マクンバ)部隊の対抗手段として北軍に招かれ、そして敗北したという歴史を持つ。この敗北を切っ掛けに組織は没落、[[魔法|魔術]]を無力化する[[霊子甲冑|人型蒸気]]が[[ヨーロッパ|欧州]]に大量投入された欧州大戦が決定打となり、内部抗争と粛清が勃発した。これがカルリーニ一家が「吸血の一族」として忌み嫌われた末、土地を追われた理由ではないかと考えられている<ref>[[小説#サクラ大戦|小説]]『巴里前夜』2巻でも、可能性を示すのみで断定した記述にはなっていない。</ref>。
 
両親の詳しい素性は明かされていないが、母はトランシルバニア魔導士協会の一員だったという説がある。同協会はアメリカの南北戦争で猛威を振るった南軍のブードゥー教徒呪殺(マクンバ)部隊の対抗手段として北軍に招かれ、そして敗北したという歴史を持つ。この敗北を切っ掛けに組織は没落、[[魔法|魔術]]を無力化する[[霊子甲冑|人型蒸気]]が[[ヨーロッパ|欧州]]に大量投入された欧州大戦が決定打となり、内部抗争と粛清が勃発した。これがカルリーニ一家が「吸血の一族」として忌み嫌われた末、土地を追われた理由ではないかと考えられている<ref>[[小説#サクラ大戦|小説]]『巴里前夜』2巻でも、可能性を示すのみで断定した記述にはなっていない。</ref>。
   −
いずれにしても放浪生活の中でロベリアは両親を失い、ジプシーに拾われ育てられた。彼女は成長するとジプシーからも独立し、生きる為に盗みを繰り返すようになる。炎を自在に操る強力な霊力を駆使し、犯罪者としてのスキルを着実に身に着けながら欧州各地を転々としたロベリアはやがて巴里に腰を落ち着かせ、人々から「巴里の悪魔」と恐れられる大悪党となった。
+
いずれにしても放浪生活の中でロベリアは両親を失い、ジプシーに拾われ育てられた。彼女は成長するとジプシーからも独立し、生きる為に盗みを繰り返すようになる。炎を自在に操る強力な[[霊力]]を駆使し、犯罪者としてのスキルを着実に身に着けながら欧州各地を転々としたロベリアはやがて巴里に腰を落ち着かせ、人々から「巴里の悪魔」と恐れられる大悪党となった。
    
上記の通りロベリアは数々の犯罪に手を染めており、その罪状は窃盗、詐欺、傷害、公共物破損と多岐に渡り、懲役1000年はくだらないと言われている。ただし、殺人事件は一件も起こしていない。時と場合によっては義賊的にも捉えられるロベリアだが、盗んだ金品を他人に分け与えるような真似はしない。趣味趣向も酒と金、[[ギャンブル]]と典型的な悪党のそれであり、[[巴里華撃団]]に入隊した経緯も、働きに応じた減刑と特別報酬というグラン・マの司法取引<ref>なお、拒否した場合は即座に死刑台送りとなる旨の刑執行書を提示されていた。</ref>を承諾した結果である。
 
上記の通りロベリアは数々の犯罪に手を染めており、その罪状は窃盗、詐欺、傷害、公共物破損と多岐に渡り、懲役1000年はくだらないと言われている。ただし、殺人事件は一件も起こしていない。時と場合によっては義賊的にも捉えられるロベリアだが、盗んだ金品を他人に分け与えるような真似はしない。趣味趣向も酒と金、[[ギャンブル]]と典型的な悪党のそれであり、[[巴里華撃団]]に入隊した経緯も、働きに応じた減刑と特別報酬というグラン・マの司法取引<ref>なお、拒否した場合は即座に死刑台送りとなる旨の刑執行書を提示されていた。</ref>を承諾した結果である。
   −
その性格及び思考回路は複雑怪奇かつ大胆不敵。普通の人間なら素直に喜ぶような言葉でも、ロベリアにとっては馬耳東風である。彼女には実直なだけではないウィットに富んだ対応が求められる。かと言ってふざけすぎると対等な立場として扱われない為、巴里花組隊長の[[大神一郎]]もロベリアとの関係にはかなり苦慮させられた。
+
その性格及び思考回路は複雑怪奇かつ大胆不敵で必要ならば猫を被る事も朝飯前。普通の人間なら素直に喜ぶような言葉でも、ロベリアにとっては馬耳東風である。彼女には実直なだけではないウィットに富んだ対応が求められる。かと言ってふざけすぎると対等な立場として扱われない為、巴里花組隊長の[[大神一郎]]もロベリアとの関係にはかなり苦慮させられた。しかし巴里の悪魔の呼び名は伊達ではなく、ひとたび味方になってくれれば絵画を盗みに来た怪人の行動を的確に読んだり、他のメンバーでは考え付かない事を指摘など、他メンバーが決定的に不足している部分を補ってくれる非常に頼もしい女性でもある。また、長い間裏の道を生き続けて来ただけあって非常に敏感であり、彼女に生半可な嘘や誤魔化しは一切通用しない。しかし、そんな彼女も天然等に弱く、一気にペースをもっていかれる事も。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
43行目: 43行目:  
:初登場作品。2017年3月のイベント「永遠の歌に花束を」期間限定参戦。
 
:初登場作品。2017年3月のイベント「永遠の歌に花束を」期間限定参戦。
 
:2019年3月の復刻ガシャの際にパイロットパーツが用意された。
 
:2019年3月の復刻ガシャの際にパイロットパーツが用意された。
 +
;[[スーパーロボット大戦30]]
 +
:[[大神一郎#戦闘台詞|大神]]及び[[エリカ・フォンティーヌ#戦闘台詞|エリカ]]の[[特殊戦闘台詞]]で名前が登場。
    
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
 
;[[PROJECT X ZONE]]
 
;[[PROJECT X ZONE]]
:『PXZ』にて、大神&さくらのペアユニットとソロユニットのジュリの戦闘前の掛け合いで「巴里華撃団にいる極悪犯罪者」として存在が示唆されている。
+
:大神&さくらのペアユニットと『ストリートファイター』シリーズのジュリのソロユニットを組ませると、戦闘時の台詞で「巴里華撃団にいる極悪犯罪者」として存在が示唆されている。
:また、井上喜久子氏演じるワルキューレがロベリアの声優ネタを披露する場面もある。
+
;PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
 +
:大神&エリカのペアユニットと『ワルキューレの冒険』シリーズのワルキューレのソロユニットを組ませると、戦闘時の台詞でワルキューレがロベリアの声優ネタを披露する。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
118行目: 121行目:  
:『3』のデートイベントにて。
 
:『3』のデートイベントにて。
 
:ロベリアの恋愛観を端的に表した台詞。
 
:ロベリアの恋愛観を端的に表した台詞。
 +
;ロベリア「どうしたんだ?アタシに何か言うことはないのかい?」<br/>大神「ああ……いまさら言うことはない。」<br/>ロベリア「ネコ……なんだろ?あそこにいるのはさ。そうなんだろ!」<br/>帝都ヒロインによるネコの鳴き声(全8人いるため省略)<br/>ロベリア「あっははははっ!!本当に正直なネコだな。」<br/>「わかった。そういうことにしといてやるよ。」
 +
:『4』の第二幕でロベリアが巴里ヒロイン時、彼女が大神の部屋に来訪した際の選択肢で時間切れを選んだ場合のやり取り。
 +
:他の巴里ヒロインと違い、なにもかも見抜いている彼女は大神の言葉を聞いて埒が明かないと判断し、帝都ヒロインに「お前は猫」だという事を強要させ、大義名分を作らせる。
 +
:しかもそれがロベリアの好感度大アップという、'''ロベリアにとって最良の選択'''であることから、彼女の性格とこれまでの人生と経験を体現し、末恐ろしさをみせつけている。
 +
;「悪かったね……隊長は、このアタシがもらっていくよ。」
 +
:上記のイベントの選択肢の後にさらに発生する逆プロポーズの対応選択にて、大神が「わかった……いいだろう。」を選んだ際、ロベリアが望んだ答えが返ってきて大喜びした後に放った台詞。
 +
:これはタンスに隠れている帝都ヒロインに向けられた勝利宣言と言ってもよく、帝都ヒロインはこの台詞を聞いてひどく動揺し、大きな物音を立てる。
 +
:より確実に大神を手に入れるために精神攻撃をしてくる辺り、ロベリアの狡猾な性格と裏世界の経験、凶悪な泥棒猫ぶりを伺わせる。
 +
;「よく聞きな……この世で一番恐いのは、覚悟を持った人間だ……」<br/>「あの化け物に覚悟があるのか?なにかを成しとげようって、そんな意志はあるのか?」<br/>「そんなものはない……なら、恐れることはなにもない。あんなものただの標的だ。」<br/>「ミカサってのはね……あの米田のオヤジが乗るから怖いんだ……」
 +
:『4』の最終決戦前のフリー移動で発生するイベントでの台詞。
 +
:裏の世界で生き続けて来た人間の説得力ある言葉で、たしかにミカサは強力だが、それ以上に最後に鍵を握るのは人の意思である事を経験し続けていたのだろう。
    
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
 
;[[光武F2 (ロベリア機)]]
 
;[[光武F2 (ロベリア機)]]
 
:
 
:
 +
 +
== 余談 ==
 +
*担当声優の井上喜久子氏は所謂「お姉さんキャラ」を演じる事が多く<ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/544067/ 人気投票実施中】 声優「井上喜久子」さんが演じたテレビアニメのキャラクターで一番好きなのは誰?【人気投票実施中】]、ねとらぼ(2022年6月28日)、2022年10月30日閲覧。</ref>、井上氏が「懲役1000年の大悪党」であるロベリアにキャスティングされた事は当時ファンの間で話題になった。
 +
**実際、井上氏本人にとっても意外だったらしく、『サクラ』の原作者である広井王子氏に起用の理由を尋ねた所、「一人くらい変わり種を入れたかった」「(井上氏が出た外画を見てシリアスな声で大人っぽい役をやっていたから)行けるんじゃないか」との回答だったとの事<ref>[https://bunshun.jp/articles/-/57659?page=4 「この役、私がやるんですか?」声優・井上喜久子がオーディションで思わず“二度見”してしまった「サクラ大戦3」の衝撃]、文春オンライン(2022年9月25日)、2022年10月30日閲覧。</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
5,015

回編集

案内メニュー