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装甲には[[サイコフレーム]]で培われた「マルチプル・コントラクション・アーマー (MCA) 構造」と呼ばれる新技術が導入されている。これは外装やフレームなどモビルスーツの構造材自体に金属粒子サイズの電子回路機器を埋め込む事で、MSの構造材と電子機器の機能を併せ持たせる多機能構造材システムである。これにより、コンピューターなど電装機器を搭載するスペースを省き、MSの小型化に成功している。
 
装甲には[[サイコフレーム]]で培われた「マルチプル・コントラクション・アーマー (MCA) 構造」と呼ばれる新技術が導入されている。これは外装やフレームなどモビルスーツの構造材自体に金属粒子サイズの電子回路機器を埋め込む事で、MSの構造材と電子機器の機能を併せ持たせる多機能構造材システムである。これにより、コンピューターなど電装機器を搭載するスペースを省き、MSの小型化に成功している。
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さらに小型で高出力のジェネレーターを搭載したことで従来機を大きく上回る機動力を獲得した他、F90Vでは出力が不安定であった[[ビームシールド]]や[[ビームライフル|V.S.B.R.]]も安定稼動できるようになった。
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さらに小型で高出力のジェネレーターを搭載したことで従来機を大きく上回る機動力を獲得し、F90Vでは出力が不安定であった[[ビームシールド]]や[[ビームライフル|V.S.B.R.]]も大容量メガコンデンサとの併用で安定稼動できるようになった。
    
頭部には主管制コンピューターである[[バイオ・コンピュータ]]が搭載され、MCAによって全身に分散配置された電子機器を統括している。また、バイオ・コンピュータはパイロットの腕前を監視しており、普段は機体出力や操縦系の敏感さを抑えることで機体を扱い易くしている。カタログスペックはこの状態のものであり、[[クロスボーン・バンガード]]のMSと同等レベルに収まっている。
 
頭部には主管制コンピューターである[[バイオ・コンピュータ]]が搭載され、MCAによって全身に分散配置された電子機器を統括している。また、バイオ・コンピュータはパイロットの腕前を監視しており、普段は機体出力や操縦系の敏感さを抑えることで機体を扱い易くしている。カタログスペックはこの状態のものであり、[[クロスボーン・バンガード]]のMSと同等レベルに収まっている。
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;V.S.B.R. (ヴェスバー)
 
;V.S.B.R. (ヴェスバー)
 
:バックパックに左右一対二基装備した新型ビーム射撃兵器。「'''V'''ariable '''S'''peed '''B'''eam '''R'''ifle (可変速[[ビームライフル]])」の頭文字を取ったもので、その名の通り、低速で高威力のビームから高速で高貫通力のビームまでを撃ち分けられる。不使用時はAMBAC肢としても機能する。
 
:バックパックに左右一対二基装備した新型ビーム射撃兵器。「'''V'''ariable '''S'''peed '''B'''eam '''R'''ifle (可変速[[ビームライフル]])」の頭文字を取ったもので、その名の通り、低速で高威力のビームから高速で高貫通力のビームまでを撃ち分けられる。不使用時はAMBAC肢としても機能する。
:可変速ということから、メガ粒子ビームを弱から強まで調整できる兵器と勘違いされるケースがあるが、出力調整はそこまで変化に富むものではなく、主な用途はあくまでビームの射出速度や収束率を変えてビームの性質を変化させる事にある。例えば高速・高収束で貫通力の高いビーム、低速・低収束で破壊力を重視したビームといった具合<ref>実体弾火器で言うところの「徹甲弾」や「榴弾」等の同一口径の弾種変更のイメージに近い。砲の口径が変わるわけではないので、先述の「出力の弱強の変更」の様に「大砲を拳銃の威力で撃つ」的な事にはならない。</ref>。最大出力時 (及び適切な調整が為された場合の威力) は[[戦艦]]の主砲すら凌駕する威力があり、貫徹重視モード発射時にはビーム兵器に対して高い防御力を誇るビームシールドさえ貫通してしまうほどである。[[宇宙世紀]]0130年代においても最強クラスの[[ビーム兵器]]であった。だがラフレシア搭載の強力なIフィールド・バリアは貫通できなかった。
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:可変速ということから、メガ粒子ビームを「弱から強の出力を調整する兵器」と勘違いされるケースがあるが、出力調整はそこまで変化に富むものではなく、主な用途はあくまでビームの射出速度や収束率を変えてビームの性質を変化させる事にある。例えば高速・高収束で貫通力の高いビーム、低速・低収束で破壊力を重視したビームといった具合<ref>実体弾火器で言うところの「徹甲弾」や「榴弾」等の同一口径の弾種変更のイメージに近い。砲の口径が変わるわけではないので、先述の「出力の弱強の変更」の様に「大砲を拳銃の威力で撃つ」的な事にはならない。</ref>。最大出力時 (及び適切な調整が為された場合の威力) は[[戦艦]]の主砲すら凌駕する威力があり、貫徹重視モード発射時にはビーム兵器に対して高い防御力を誇るビームシールドさえ貫通してしまう程である。[[宇宙世紀]]0130年代においても最強クラスの[[ビーム兵器]]であった。だがラフレシア搭載の強力なIフィールド・バリアは貫通できなかった。
:本体に固定されているために射角が限定されてしまうという欠点もあるが、分離して使う事も可能。これは大容量メガコンデンサ<ref>メガ粒子を直接貯留する機構でE-CAPの上位機構と言える物。</ref>を内蔵した恩恵である。また、バイオコンピュータの高管制力のおかげでマニピュレーターでトリガーを引かずとも射撃可能で、劇中ではシーブックは背後の敵に対して装着状態で手を添えないで射撃している。ただし分離脱着可能な仕様は接続部が機体の振動を拾う事に因る照準ブレや動力系統の接続不良、不用意な装備の脱落喪失の可能性を生み出し、実際劇中で右側ヴェスバーはビギナ・ギナ戦で接続不良を起こし発砲不能となったり、左側のヴェスバーはラフレシア戦の際ビギナ・ギナの接触によって脱落喪失してしまっている。
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:本体に固定されているために射角が限定されてしまうという欠点もあるが、分離して使う事も可能。これは大容量メガコンデンサ<ref>メガ粒子を直接貯留する機構でE-CAPの上位機構と言える物。本機が搭載しているのはあくまで「サナリィ独自の大容量メガコンデンサ」で、メガコンデンサ自体は[[ΖΖガンダム]]や[[ゲーマルク]]、[[サザビー]]などといった第一次ネオジオン戦争期以降の機体で採用済みである。</ref>を内蔵した恩恵である。また、バイオコンピュータの高管制力のおかげでマニピュレーターでトリガーを引かずとも射撃可能で、劇中ではシーブックは背後の敵に対して装着状態で手を添えないで射撃している。ただし分離脱着可能な仕様は接続部が機体の振動を拾う事に因る照準ブレや動力系統の接続不良、不用意な装備の脱落喪失の可能性を生み出し、実際劇中で右側ヴェスバーはビギナ・ギナ戦で接続不良を起こし発砲不能となったり、左側のヴェスバーはラフレシア戦の際ビギナ・ギナの接触によって脱落喪失してしまっている。
 
:旧シリーズではカタカナ表記で登場する。気力が上がった後のメインウェポンであり、旧シリーズにおける最強武器である。古い攻略本では稀に「ヴェス'''パ'''ー」という表記をされていたが、表記ミスである。同じく旧シリーズではビームシールドを貫いた性能を再現するため、設定上ビーム兵装でありながらビーム属性を持っていなかったケースもある。貫通力の高さの表現か、『第2次α』では[[全体攻撃]]。
 
:旧シリーズではカタカナ表記で登場する。気力が上がった後のメインウェポンであり、旧シリーズにおける最強武器である。古い攻略本では稀に「ヴェス'''パ'''ー」という表記をされていたが、表記ミスである。同じく旧シリーズではビームシールドを貫いた性能を再現するため、設定上ビーム兵装でありながらビーム属性を持っていなかったケースもある。貫通力の高さの表現か、『第2次α』では[[全体攻撃]]。
 
:SRWでは2門を同時に発射するが、原作では量産型共々1門だけを発射する場面が多い。
 
:SRWでは2門を同時に発射するが、原作では量産型共々1門だけを発射する場面が多い。
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**[[∀ガンダム]]のデザインを担当したシド・ミード氏が参考資料として目を通した歴代ガンダムのデザインで最も好感だったのがこのF91だったと言われる。本職が工業デザイナーである氏にとって工業デザインを参考にしたF91は目に留まる部分があったのだろう。
 
**[[∀ガンダム]]のデザインを担当したシド・ミード氏が参考資料として目を通した歴代ガンダムのデザインで最も好感だったのがこのF91だったと言われる。本職が工業デザイナーである氏にとって工業デザインを参考にしたF91は目に留まる部分があったのだろう。
 
*一部の書籍(フィルムコミック)にて、試験型[[ミノフスキードライブ]]を装備していたとするものもあるが、後に登場した「F99 レコードブレイカー」の設定との辻褄が合わないため詳細は不明である。一部では「ミノフスキーフライト」の誤記ではないかとも言われている。
 
*一部の書籍(フィルムコミック)にて、試験型[[ミノフスキードライブ]]を装備していたとするものもあるが、後に登場した「F99 レコードブレイカー」の設定との辻褄が合わないため詳細は不明である。一部では「ミノフスキーフライト」の誤記ではないかとも言われている。
*第2次オールズモビル戦役を扱った『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』の後半では、ゲームシステムとゲームバランスの都合上百機近い[[クロスボーン・バンガード]]のモビルスーツをF91一機で倒す必要がある(F91を使わずにF90に[[乗り換え]]て戦い続けることは可能)。このため一部のファンの間では「クリア後~建国戦争にかけてのクロスボーンは大量の戦力を失って相当弱体化していたのではないか」と拡大解釈される事もある。
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*第2次オールズモビル戦役を扱った『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』の後半では、ゲームシステムとゲームバランスの都合上百機近い[[クロスボーン・バンガード]]のモビルスーツをF91一機で倒す必要がある(F91を使わずにF90に[[乗り換え]]て戦い続けることは可能)。このため一部のファンの間では「クリア後~建国戦争にかけてのC.V.は大量の戦力を失って相当弱体化していたのではないか」と拡大解釈される事もある。
 
**また、この時のF91が未完成だったため当時のパイロットであったベルフ・スクレットの[[スペースコロニー|フロンティアⅠ]]へ搬入させる際の台詞'''「これで本当に完成したら一体どんな化け物になっちまうんだ?」'''という台詞も有名。
 
**また、この時のF91が未完成だったため当時のパイロットであったベルフ・スクレットの[[スペースコロニー|フロンティアⅠ]]へ搬入させる際の台詞'''「これで本当に完成したら一体どんな化け物になっちまうんだ?」'''という台詞も有名。
*機体の開発自体はかなり早期に行われており、機体そのものは宇宙世紀0116年に出来上がっている。しかしバイオコンピュータの開発と調整に難航、その後『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』を経過し『機動戦士ガンダムF91』本編である宇宙世紀0122年年末にやっと完成するという、実に6年と完成までに非常に時間がかかったMSという設定もある。
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*機体の開発自体はかなり早期に行われており、機体そのものは宇宙世紀0116年に出来上がっている。しかしバイオコンピュータの開発と調整に難航、その後『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』を経過し『機動戦士ガンダムF91』本編である宇宙世紀0122年年末にやっと完成するという、実に6年と完成までに非常に時間が掛かったMSという設定もある。
**ちなみにF90も、宇宙世紀0111年に出来上がったはずなのに『機動戦士ガンダムF90』で9年後の宇宙世紀0120年にまるでロールアウト直後の様な試験運用を行っている。これはF90は当初0120年に建造された設定だったがその後変更されたかららしい。これがF91が完成に長時間要した設定になった原因の一つなのかもしれない。
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**ちなみにF90も、宇宙世紀0111年に出来上がったはずなのに『機動戦士ガンダムF90』で9年後の宇宙世紀0120年にまるでロールアウト直後の様な試験運用を行っている。これはF90は当初0120年に建造・完成した設定だったがその後変更されたという事情の為らしい。
 
*ファンネルやハイメガキャノン同様、ヴェスバー使用時にその名を叫ぶキャラクターもいるが、原典でのパイロットであるシーブック及び[[キンケドゥ・ナウ]]役の辻谷耕史は「発音がし辛い」として戦闘台詞を没にしたという逸話を持ち、『X』まで武器名を叫ぶ台詞の実装がされなかった。なお、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』で[[エルピー・プル]]にこの武器を使わせると、「言いにくい」と愚痴をこぼす。
 
*ファンネルやハイメガキャノン同様、ヴェスバー使用時にその名を叫ぶキャラクターもいるが、原典でのパイロットであるシーブック及び[[キンケドゥ・ナウ]]役の辻谷耕史は「発音がし辛い」として戦闘台詞を没にしたという逸話を持ち、『X』まで武器名を叫ぶ台詞の実装がされなかった。なお、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』で[[エルピー・プル]]にこの武器を使わせると、「言いにくい」と愚痴をこぼす。
 
*ラフレシアの最終局面にてフェイスオープン時の口に当たる部分で廃熱をしているのだが、この際黄色いエフェクトが飛び出ていたので、F91が口からビームを放っていると勘違いしてしまう視聴者が多数いた。
 
*ラフレシアの最終局面にてフェイスオープン時の口に当たる部分で廃熱をしているのだが、この際黄色いエフェクトが飛び出ていたので、F91が口からビームを放っていると勘違いしてしまう視聴者が多数いた。
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