差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
120 バイト追加 、 2020年9月22日 (火) 04:31
編集の要約なし
30行目: 30行目:  
基本的には落ち着いた性格の持ち主で、機微に富んでおり、トラウマを抱える形で家族を失った若い兵士であるカミーユやファの精神的ケアを務めようとする等、世話焼き面も持ち合わせた包容力の持ち主だった。その一方で、[[一年戦争]]の頃より既に反ジオンゲリラとして戦いの日々に身を投じていた経験から、敵地の潜入による情報収集等といった任務に自分から積極的に投じようとする等、危険を好んでいる危うい面があり、「いつもギリギリのところにいないと生きてる気がしない」と語る部分からも、レコア自身にも自覚があった<ref>結果的に、この性質が後の「辱め」やシロッコへの寝返りに繋がる決定的な要因となっている。</ref>。また、一方では「安定」を求めて自分を女として認めて欲しいという願望もある等、非常に複雑な精神構造をしていたと言える。
 
基本的には落ち着いた性格の持ち主で、機微に富んでおり、トラウマを抱える形で家族を失った若い兵士であるカミーユやファの精神的ケアを務めようとする等、世話焼き面も持ち合わせた包容力の持ち主だった。その一方で、[[一年戦争]]の頃より既に反ジオンゲリラとして戦いの日々に身を投じていた経験から、敵地の潜入による情報収集等といった任務に自分から積極的に投じようとする等、危険を好んでいる危うい面があり、「いつもギリギリのところにいないと生きてる気がしない」と語る部分からも、レコア自身にも自覚があった<ref>結果的に、この性質が後の「辱め」やシロッコへの寝返りに繋がる決定的な要因となっている。</ref>。また、一方では「安定」を求めて自分を女として認めて欲しいという願望もある等、非常に複雑な精神構造をしていたと言える。
   −
過去の経緯から、まだ若いながらも[[クワトロ・バジーナ]]大尉には諜報活動に重用されており、彼とは懇意の関係にあった。ある件を切っ掛けに、彼に対し自分を「女」として受け止めて欲しいという希求が強くなるのだが、暗殺された[[ブレックス・フォーラ]]に代わるエゥーゴの指導者として政治と闘争に没頭しなければならなかった上に、自らの「危険」と「安定」の両方を求めている二律背反な性質は、戦場で生きてきたクワトロからしてもついていけないものがあった様で、結果的に彼だけでなくエゥーゴ全体の男性に対し、一方的とも言える失望感を抱く事になったレコアは、兼ねてより興味を抱いていた[[パプテマス・シロッコ]]の元へと走り、[[ティターンズ]]へと寝返ってしまう事になった。
+
過去の経緯から、まだ若いながらも[[クワトロ・バジーナ]]大尉には諜報活動に重用されており、彼とは懇意の関係にあった。ある件を切っ掛けに、彼に対し自分を「女」として受け止めて欲しいという希求が強くなるのだが、暗殺された[[ブレックス・フォーラ]]に代わるエゥーゴの指導者として政治と闘争に没頭しなければならなかった上に、自らの「危険」と「安定」の両方を求めている二律背反な性質は、戦場で生きてきたクワトロからしてもついていけないものがあった様で、結果的に彼だけでなくエゥーゴ全体の男性に対し、一方的とも言える失望感を抱く事になったレコアは、兼ねてより興味を抱いていた[[パプテマス・シロッコ]]の元へと走り、[[ティターンズ]]へと[[裏切りイベント|寝返って]]しまう事になった。
    
しかし一方で、既に引き返す事の許されない身でありながら、その後もアーガマ隊に対しては非情になり切れない態度を示すこともあったのだが、毒ガス作戦の時点で彼等からは大きな反感を買ってしまっている為、最初は自身を救いたいと思っていたカミーユからも「レコアさんは勝手だよ!」と、突き放されてしまう事になっている。
 
しかし一方で、既に引き返す事の許されない身でありながら、その後もアーガマ隊に対しては非情になり切れない態度を示すこともあったのだが、毒ガス作戦の時点で彼等からは大きな反感を買ってしまっている為、最初は自身を救いたいと思っていたカミーユからも「レコアさんは勝手だよ!」と、突き放されてしまう事になっている。
   −
ティターンズからエゥーゴに転身した[[エマ・シーン]]とは対極的な女性として描かれており、やがて[[グリプス戦役]]の終盤にて、レコアの男達への怨嗟に満ちた怒りの矛先は、自分と違って明確な信念を持って戦い、女の幸せを掴みかけようとしていた彼女に向けられる事になった。
+
ティターンズからエゥーゴに転身し、自分と違って信念を持って戦い続ける[[エマ・シーン]]とは対極的な女性として描かれており、やがて[[グリプス戦役]]の終盤にて、レコアの男達への怨嗟に満ちた怒りの矛先は「女の幸せ」を掴みかけようとしていた彼女に向けられる事になった。
    
=== 劇中の様相 ===
 
=== 劇中の様相 ===
 
一年戦争で両親を失ったレコアは、反ジオンのゲリラとして活動し続け、終戦後は[[地球連邦軍]]へと入隊。その後はエゥーゴへと転身して中核メンバーの一人となり、現在までに至っている。
 
一年戦争で両親を失ったレコアは、反ジオンのゲリラとして活動し続け、終戦後は[[地球連邦軍]]へと入隊。その後はエゥーゴへと転身して中核メンバーの一人となり、現在までに至っている。
   −
南米の[[ジャブロー]]基地を[[偵察]]する為に単身[[地球]]に降り立つが、その際[[ティターンズ]]に捕らえられてしまい、[[カミーユ・ビダン]]の手で救出される。しかし、劇中では明確に描かれていないが、捉えられた時に兵士から「辱め」を受けたらしく、この傷はレコアの男性への見方に影響を及ぼしたと思われる<ref>なお、小説版ではクワトロの[[リック・ディアス (クワトロ専用)|リック・ディアス]]を奪おうとしたカミーユの父のフランクリンを、やむを得ず射殺した事から、この辱めを自分への戒めとして受け止めている。</ref>。
+
南米の[[ジャブロー]]基地を[[偵察]]する為に単身[[地球]]に降り立つが、その際ティターンズに捕らえられてしまい、[[カミーユ・ビダン]]の手で救出される。しかし、劇中では明確に描かれていないが、捉えられた時に兵士から「辱め」を受けたらしく、この傷はレコアの男性への見方に影響を及ぼしたと思われる<ref>なお、小説版ではクワトロの[[リック・ディアス (クワトロ専用)|リック・ディアス]]を奪おうとしたカミーユの父のフランクリンを、やむを得ず射殺した事から、この辱めを自分への戒めとして受け止めている。</ref>。
   −
その後もレコアは自分から危険な任務を志願していくのだが、宇宙へ上がった後はモビルスーツのパイロットに転身している。そんな中で、自分を「戦士」としてではなく「女性」として受け止めてくれる男性を求めるようになった結果、クワトロに好意を寄せるのだが、ブレックスの死によってエゥーゴの代表を務めなければならなくなった彼にはレコア個人に気を使う余裕などある筈もなく、それを理解出来なかった事で一方的な失望感を抱く。日に日に募る男性不信とともに自分を受け入れてくれる男性への希求が抑えられなかったのか、[[ジュピトリス]]潜入時の[[パプテマス・シロッコ]]との出会いが、彼女をティターンズへの裏切りという選択肢に走らせてしまう。その後、[[ヤザン・ゲーブル]]に撃墜され、ティターンズに連れ去られたのを切っ掛けにエゥーゴを離反する。
+
その後もレコアは自分から危険な任務を志願していくのだが、宇宙へ上がった後はモビルスーツのパイロットに転身している。そんな中で、自分を「戦士」としてではなく「女性」として受け止めてくれる男性を求めるようになった結果、クワトロに好意を寄せるのだが、ブレックスの死によってエゥーゴの代表を務めなければならなくなった彼にはレコア個人に気を使う余裕などある筈もなく、それを理解出来なかった事で一方的な失望感を抱く。日に日に募る男性不信とともに自分を受け入れてくれる男性への希求が抑えられなかったのか、[[ジュピトリス]]潜入時のシロッコとの出会いが、彼女をティターンズへの裏切りという選択肢に走らせてしまう。その後、[[ヤザン・ゲーブル]]に撃墜され、ティターンズに連れ去られたのを切っ掛けにエゥーゴを離反する。
    
半ば衝動的にシロッコ目当てで離反したのはいいものの、当然ティターンズからはスパイとして疑われ、[[バスク・オム]]からティターンズへの忠誠心を試す為の任務として、[[スペースコロニー]]サイド2の21バンチに毒ガスを注入し住民を虐殺する作戦を任される事になってしまう。[[メッサーラ]]に搭乗したレコアは、「作戦が失敗しても指揮を執った事で忠誠心は立証される」と考え、エゥーゴのアーガマ隊が阻止してくれると甘い期待をしていたが、彼らが間に合う事が無かった為にやむなく作戦を実行。これでもう後に引けなくなっていく。
 
半ば衝動的にシロッコ目当てで離反したのはいいものの、当然ティターンズからはスパイとして疑われ、[[バスク・オム]]からティターンズへの忠誠心を試す為の任務として、[[スペースコロニー]]サイド2の21バンチに毒ガスを注入し住民を虐殺する作戦を任される事になってしまう。[[メッサーラ]]に搭乗したレコアは、「作戦が失敗しても指揮を執った事で忠誠心は立証される」と考え、エゥーゴのアーガマ隊が阻止してくれると甘い期待をしていたが、彼らが間に合う事が無かった為にやむなく作戦を実行。これでもう後に引けなくなっていく。
   −
シロッコにより「安心」を得たレコアは、彼が自分を利用しているだけという事実にも気付いていたのだが、むしろそれは彼女の本質とも言えた「危険を好む女」としての部分を呼び覚ますものとなり、新たに[[パラス・アテネ]]を乗機として与えられ、以前よりも強力な戦士となっていく。そして、グリプスIIをめぐる最終決戦にて、自身と同じく裏切った身でありながら、対照的に女としての幸せを得ようとしていたエマの乗る[[ガンダムMk-II]]に対し、逆恨みや嫉妬心も含めた憎悪をぶつける形で猛攻を仕掛けてビームサーベルで斬り合うも、自身のパラス・アテネのがMk-IIの肩を刺し貫いたのに対し、彼女のMK-IIのはパラス・アテネのコックピットに直撃。男に対する怨嗟の念を爆発させながらレコアは散るのだったが、その怨嗟に引き寄せられるかの様に、コックピットから出てしまったエマもまた致命傷を負う事になった。
+
シロッコにより「安心」を得たレコアは、彼が自分を利用しているだけという事実にも気付いていたのだが、むしろそれは彼女の本質とも言えた「危険を好む女」としての部分を呼び覚ますものとなり、新たに[[パラス・アテネ]]を乗機として与えられ、以前よりも強力な戦士となっていく。そして、グリプスIIをめぐる最終決戦にて、自身と同じく裏切った身でありながら、対照的に女としての幸せを得ようとしていたエマの乗る[[ガンダムMk-II]]に対し、[[逆恨み]]や嫉妬心も含めた憎悪をぶつける形で猛攻を仕掛けてビームサーベルで斬り合うも、自身のパラス・アテネのがMk-IIの肩を刺し貫いたのに対し、彼女のMK-IIのはパラス・アテネのコックピットに直撃。男に対する怨嗟の念を爆発させながらレコアは散るのだったが、その怨嗟に引き寄せられるかの様に、コックピットから出てしまったエマもまた致命傷を負う事になった。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
68行目: 68行目:  
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Z}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Z}}
:最初は仲間にいるが、途中で離反する。その後、ルートとフラグ次第ではサラを伴って投降し、再び[[ZEUTH]]に参加する。音声は新規収録されている。主に[[応援]]で自軍のレベルアップに貢献するが、それ以外は小隊長としても小隊員としてもいまひとつ。復帰の際には自軍メンバーからは裏切りについて言及され、激しく非難の言葉を浴びせられる事になる。勿論、レコアが自分の意思でZEUTHの敵となって立ちはだかったのは事実である為非難されてしまうのは仕方ないのだが、同じく一度ZEUTHを裏切った[[ミヅキ・立花|ミヅキ]]や[[シリウス・ド・アリシア|シリウス]]は一切のお咎めもなくZEUTHへの復帰を認められた事と比較すると、レコアの扱いは相当不憫に思える。セツコルートではセツコとの交流が何度か描かれるなど、離脱前のシナリオの扱いは決して悪くはない。
+
:最初は仲間にいるが、途中で離反する。その後、ルートとフラグ次第ではサラを伴って投降し、再び[[ZEUTH]]に参加する。音声は新規収録されている。主に[[応援]]で自軍のレベルアップに貢献するが、それ以外は小隊長としても小隊員としてもいまひとつ。復帰の際には自軍メンバーからは裏切りについて言及され、激しく非難の言葉を浴びせられる事になる。勿論、レコアが自分の意思でZEUTHの敵となって立ちはだかったのは事実である為非難されてしまうのは仕方ないのだが、同じく一度ZEUTHを裏切った[[ミヅキ・立花|ミヅキ]]や[[シリウス・ド・アリシア|シリウス]]は一切のお咎めもなくZEUTHへの復帰を認められた事と比較すると<ref>ミヅキは最初から連邦側のスパイであった為、正確には裏切りとは言えない。</ref>、レコアの扱いは相当不憫に思える。セツコルートではセツコとの交流が何度か描かれるなど、離脱前のシナリオの扱いは決して悪くはない。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
117行目: 117行目:  
:彼女がMSパイロットとなってからは、[[メタス]]を取り合うようになる後輩。エゥーゴのメンバーの中では、唯一レコアの心情を理解してくれていた節があった。ただ、後述の生々しい愚痴に関してはさすがに引かれてしまっている。
 
:彼女がMSパイロットとなってからは、[[メタス]]を取り合うようになる後輩。エゥーゴのメンバーの中では、唯一レコアの心情を理解してくれていた節があった。ただ、後述の生々しい愚痴に関してはさすがに引かれてしまっている。
 
;[[エマ・シーン]]
 
;[[エマ・シーン]]
:互いに軍を裏切った者同士で、対比されるべきといった存在。似たような境遇でありながらエゥーゴで明確な居場所を確保していた彼女に対し、内心では激しい嫉妬心を抱いていたようで、彼女との最後の戦いの際に、死ぬ間際までその情念を剥き出しにしていた。尚、レコアはエマに対し自身の心境を理解して欲しいと言わんばかりの様子であったが、明確な信念を持って戦い続けようとする彼女には、ただの身勝手な女にしか映らなかった模様。
+
:互いに軍を裏切った者同士で、対比されるべきといった存在。似たような境遇でありながらエゥーゴで自分の居場所を確保していた彼女に対し、内心では激しい嫉妬心を抱いていたようで、彼女との最後の戦いの際に、死ぬ間際までその情念を剥き出しにしていた。尚、レコアはエマに対し自身の心境を理解して欲しいと言わんばかりの様子であったが、明確な信念を持って戦い続けようとする彼女には、ただの身勝手な女にしか映らなかった模様。
 
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
 
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
 
:上官。中盤では、[[ラーディッシュ]]の艦長の仕事で忙殺される彼から想い人であるエマへのプレゼントを託され、彼女に渡してくれるよう頼まれる事に。
 
:上官。中盤では、[[ラーディッシュ]]の艦長の仕事で忙殺される彼から想い人であるエマへのプレゼントを託され、彼女に渡してくれるよう頼まれる事に。

案内メニュー