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644 バイト追加 、 2020年8月6日 (木) 14:29
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=== 機体概要 ===
 
=== 機体概要 ===
 
設計を担当したのは後にガンダムを作る[[ドクターJ]]以下の5人の技師と、[[デュオ・マックスウェル]]を支援するなどした[[ハワード]]教授。
 
設計を担当したのは後にガンダムを作る[[ドクターJ]]以下の5人の技師と、[[デュオ・マックスウェル]]を支援するなどした[[ハワード]]教授。
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5博士が戦闘用MSの本質を突き詰め「たった一機で考え得る全ての戦闘パターンにおいて、単機でも完璧な勝利を可能にする」という兵器としてある種究極的な性能を追求し、 当時において持てる技術を投入し開発したガンダムW世界における「世界初の戦闘用MS」。
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「重装甲の機体を超大推力で制御する」というコンセプトの基に開発を進められ、重装甲・高火力の機体の背部に2基の大出力推進機を装備して、桁違の機動力を持たせた。
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何百機からの攻撃を防ぎ切る「重装甲」の強靭さは最大加速で基地そのものに特攻し基地施設にそのまま激突しても無傷な程で、製作者の博士から「機動性を持った要塞」と称される。
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「重装甲の機体を超大推力で制御する」というコンセプトの基に開発を進められ、重装甲・高火力の機体の背部に2基の大出力推進機を装備して、高い機動力を持たせた。装甲の強靭さは最大加速で特攻してもほぼ無傷な程。
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しかし、その結果'''「スタートから最大スロットル時には加速度が瞬時に15G以上まで到達する」'''「速度は[[エアリーズ]]のマッハ2を遥かに超えて(劇中においてもエアリーズは増槽を破棄してまで全速で離脱するジェット戦闘機に遥か後方から軽々と追いついている)旋回性能は3倍以上」(エアリーズを軽く超える機動性の[[トーラス]]が直線軌道で一瞬で8Gまで加速するという事からその異常さが分かる)というパイロットの安全性を無視した殺人的な機動力を獲得するに至り、乗りこなすのには人間を超えた能力が必要<ref>余談だが、'''現実世界では「耐Gスーツを着用した熟練パイロットであったとしても「旋回(体の身長方向)に9G(一般人ならば6G)までが限度」'''である。水平方向に15Gだと一般車の自動車事故に匹敵するレベルの衝撃を機動中は常時受ける事となる</ref>な機体となってしまった。
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しかし、その結果'''「スタートから最大スロットル時には加速度が15G以上まで到達する」'''「速度は[[エアリーズ]]のマッハ2を遥かに超えて(劇中においてもエアリーズは全速で離脱するジェット戦闘機に遥か後方から軽々と追いついている)旋回性能は3倍以上」(エアリーズを軽く超える機動性の[[トーラス]]が直線軌道で一瞬で8Gまで加速するという事からその異常さが分かる)というパイロットの安全性を無視した殺人的な機動力を獲得するに至り、乗りこなすのには人間を超えた能力が必要<ref>余談だが、'''現実世界では「耐Gスーツを着用した熟練パイロットであったとしても「旋回(体の身長方向)に9G(一般人ならば6G)までが限度」'''である。水平方向に15Gだと一般車の自動車事故に匹敵するレベルの衝撃を毎回受ける事となるし、側面(肩幅方向)には3.5GでF1ドライバーが呼吸困難になり、5Gを超えると失神の危険まである。</ref>な機体となってしまった。
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人間が扱う兵器として破綻している程のあまりも高すぎるスペックと多様性に加え、機体サイズの大型化やドクターJ等五人の技師が[[OZ]]を危険視して行方を眩ましてしまったことが理由となって予備パーツを含めた数機分の製造後、完成目前で開発は中止。開発の支援者のロームフェラとしても「工業製品」になりえないとし、代わりに本機の開発データを基に[[量産型]][[MS]][[リーオー]]が開発されたため、「プロトタイプリーオー」とも呼ばれる。だが老師Oなど、実際の性能は比べ物にならないとしてこの呼び方を嫌悪する技術者もいる。また、リーオーだけでなく、デチューンはされているが本機の機動力をエアリーズが受け継ぎ、ツバロフ技師により[[トラゴス]]が開発された。
 
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量産機としては問題のあるスペックと多様性に加え、機体サイズの大型化やドクターJ等五人の技師が[[OZ]]を危険視して行方を眩ましてしまったことが理由となって予備パーツを含めた数機分の製造後、完成目前で開発は中止。代わりに本機の開発データを基に[[量産型]][[MS]][[リーオー]]が開発されたため、「プロトタイプリーオー」とも呼ばれる。だが老師Oなど、実際の性能は比べ物にならないとしてこの呼び方を嫌悪する技術者もいる。また、リーオーだけでなく、本機の機動力をエアリーズが受け継ぎ、ツバロフ技師により[[トラゴス]]が開発された。
      
なお本来トールギスの頭部はリーオーとほぼ同じ形であり、特徴的なトサカの付いたフェイスガードは外すことが可能で、その下には後のリーオーと同じ四角形のセンサーが存在する。
 
なお本来トールギスの頭部はリーオーとほぼ同じ形であり、特徴的なトサカの付いたフェイスガードは外すことが可能で、その下には後のリーオーと同じ四角形のセンサーが存在する。
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本編開始前のエピソードを描いた外伝[[漫画]]『EPISODE ZERO』(SRW未参戦)などには、[[老師O]]が再現したトールギスが登場している。搭乗したのは[[張五飛]]の妻である竜妹蘭。
 
本編開始前のエピソードを描いた外伝[[漫画]]『EPISODE ZERO』(SRW未参戦)などには、[[老師O]]が再現したトールギスが登場している。搭乗したのは[[張五飛]]の妻である竜妹蘭。
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また、[[小説]]作品『Frozen Teardrops』(SRW未参戦)では、14歳当時の[[トレーズ・クシュリナーダ]]がこの性能では乗りこなせるパイロットがいないという事で否定的な考えだったが、「自分がパイロットならば、不可能ではない」と思い、[[ハワード]]には完成したら自分をパイロットにと懇願していたというエピソードが描かれている。また、この作品では機体色が試作機だから白いのではなく、もともとの迷彩色をトレーズの意向により白を基調に変えさせており、トレーズがTV版の最終局面でわざわざ[[トールギスII]]に搭乗したのは、彼の積年の思いを叶えたものであるとされている。本作では'''50年以上にわたり基礎性能は最強クラスのモビルスーツ'''とされている。
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また、続編[[小説]]作品『Frozen Teardrops』(SRW未参戦)では、14歳当時の[[トレーズ・クシュリナーダ]]がこの性能では乗りこなせるパイロットがいないという事で否定的な考えだったが、「自分がパイロットならば、不可能ではない」と思い、[[ハワード]]には完成したら自分をパイロットにと懇願していたというエピソードが描かれている。また、この作品では機体色が試作機だから白いのではなく、もともとの迷彩色をトレーズの意向により白を基調に変えさせており、トレーズがTV版の最終局面でわざわざ[[トールギスII]]に搭乗したのは、彼の積年の思いを叶えたものであるとされている。本作では'''50年以上にわたり基礎性能は最強クラスのモビルスーツ'''とされている。
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漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』ではオプション兵装が追加されたが、[[南極]]での[[ヒイロ・ユイ]]の[[ガンダムヘビーアームズ]]との決闘直後のOZの調査隊の襲撃を単機で迎え撃った後の展開が変更されており、撃墜され海中に落ちた際に[[ハワード]]にゼクス毎回収され、更に彼の協力で[[ピースミリオン]]に運ばれてトールギスFに改修される。その後はOZ宇宙軍と交戦していったが、ウイングガンダムプロトゼロと交戦した直後の[[デュオ・マックスウェル]]、[[ヒルデ・シュバイカー]]と接触した際にデュオの誤解により交戦、ヒートランスを左腕毎破壊される。ハワードの介入により戦闘終了で回収されるも、長年の保管による疲労等で駆動パーツの交換を余儀なくされ更に[[サンクキングダム]]にトレーズ派残党が入ったことを理由にOZが進軍した事を機に[[ウイングガンダムゼロカスタム|プロトゼロの改修]]を行われる事になり、ウイングバインダー等を移植された後にピースミリオンに封印された。この時ゼクスは封印される本機に対して別れの言葉を残している。
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漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』ではオプション兵装が追加されたが、[[南極]]での[[ヒイロ・ユイ]]の[[ガンダムヘビーアームズ]]との決闘直後のOZの調査隊の襲撃を単機で迎え撃った後の展開が変更されており、撃墜され海中に落ちた際に[[ハワード]]にゼクス毎回収され、更に彼の協力で[[ピースミリオン]]に運ばれてウイングゼロのウイングユニットの試作品となるユニットを装備され更に機動性を増したトールギスFに改修される。その後はOZ宇宙軍と交戦していったが、ウイングガンダムプロトゼロと交戦した直後の[[デュオ・マックスウェル]]、[[ヒルデ・シュバイカー]]と接触した際にデュオの誤解により交戦、ヒートランスを左腕毎破壊される。ハワードの介入により戦闘終了で回収されるも、長年の保管による疲労等で駆動パーツの交換を余儀なくされ更に[[サンクキングダム]]にトレーズ派残党が入ったことを理由にOZが進軍した事を機に[[ウイングガンダムゼロカスタム|プロトゼロの改修]]を行われる事になり、ウイングバインダー等を移植された後にピースミリオンに封印された。この時ゼクスは封印される本機に対して別れの言葉を残している。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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:[[乗り換え]]リストには出るが、他に同系統のユニットがない(同作品出身の'''[[エアリーズ]]とは何故か別系統''')ため実質不可。
 
:[[乗り換え]]リストには出るが、他に同系統のユニットがない(同作品出身の'''[[エアリーズ]]とは何故か別系統''')ため実質不可。
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
:'''[[運動性]]を[[エアリーズ]]に抜かれてしまう'''。とはいえ原作のトールギスは「機動力が高過ぎて小回りが利かない」機体であるため、ある意味理に叶っているとも言える。
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:'''[[運動性]]を[[エアリーズ]]に抜かれてしまう'''という原作設定無視なことになってしまう。
 
:ようやく同系統に属する[[カトル・ラバーバ・ウィナー|カトル]]&[[ガンダムサンドロック]]が加入するため乗り換えが可能となるが、それから僅か2話後(完結編が始まって6話目)の「ガラスの王国」クリア後にゼクス(及び[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]&エアリーズ)と共に[[ロンド・ベル]]を離れる。[[ガンダムF91]]や[[ビギナ・ギナ]]という優秀な機体が完結編冒頭から加入することもあり、もう敢えてこちらを使う理由も無いだろう。
 
:ようやく同系統に属する[[カトル・ラバーバ・ウィナー|カトル]]&[[ガンダムサンドロック]]が加入するため乗り換えが可能となるが、それから僅か2話後(完結編が始まって6話目)の「ガラスの王国」クリア後にゼクス(及び[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]&エアリーズ)と共に[[ロンド・ベル]]を離れる。[[ガンダムF91]]や[[ビギナ・ギナ]]という優秀な機体が完結編冒頭から加入することもあり、もう敢えてこちらを使う理由も無いだろう。
  

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