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− ジオニック社が開発した[[ジオン公国軍]]の[[量産型]][[モビルスーツ]]。+
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− 最大の特長は、ジオン軍では初の携行式[[ビーム兵器]]を採用した機体という点で、水陸両用モビルスーツの物をベースに開発した大型のジェネレーターと新型の冷却装置によって装備が可能となっている。+
− 腰部や脚部には[[ドム]]と同様にスラスターを配置しており、これはツィマッド社の技術を用いている。+
− これにより、ジオン軍技術陣の集大成ともいえる量産型モビルスーツが完成した。その性能は非常に高く、[[地球連邦軍]]の[[ガンダム]]と同等以上であるとも言われる。+
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− 実際にカタログスペック上は、本体重量・ジェネレーター出力・スラスター総推力・センサー有効範囲と多くの面でガンダムを凌駕しており、ガンダム側のアドバンテージといえば装甲材がルナ・チタニウム合金であることくらいしか見出せない。ただし昨今では「連邦軍がコストを度外視して作ったスーパー高級機であるガンダムと同等の物を量産できるだけの資源・財力が敗戦寸前のジオンのどこにあったのか?」と突っ込まれることも多くなり、後付けで徐々に性能は控えめになってきている(ある漫画では、ゲルググがもっと早く量産されていればジオンは[[一年戦争]]に勝てたかもしれない、という逸話がある)。とはいえ、装甲はザクと同じであるし技術的にも連邦とジオンには10年の差がある(現実でも10年前のハイエンドモデルをエントリーモデルが抜いてしまうことはよくある)とされているので、決して無理のある設定とも言えないかもしれない。
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− 本機は同時期に開発されたツィマッド社の[[ギャン]]とのコンペティションに勝利し、次期主力機として採用される事になった。まず、先行量産型であるYMS-14が25機製造され、その内の1機は[[シャア・アズナブル]]の元に送られ、残りは[[アナベル・ガトー]]やキマイラ隊などの[[エース|エースパイロット]]らに配備された。シャア専用機については「'''[[シャア専用ゲルググ]]'''」の項を参照。
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− その後、[[ビームライフル]]の生産の遅れもあって[[一年戦争]]末期に本格的な配備が始まっているが、傑作機とも言える優秀な性能の反面、この頃になるとベテラン兵や熟練パイロットの多くが戦死・乗り慣れた機体に搭乗していた為、若年層の新兵や学徒動員兵に配備された。しかし、まだパイロットとしての実戦経験が未熟な故に、大抵はその性能を発揮できないまま撃墜されている。[[ア・バオア・クー]]戦では[[キシリア・ザビ]]に「ゲルググ、ドムの動きが目立たないのはどういう訳だ?」と問われ、トワニングが「学徒動員のパイロットが多いようですから」と答えるシーンがあるが、キシリアからは「脆過ぎる」と酷評された。外伝ではフォーメーションを組みやすくするために見込みのある学生はザクとドムを回し、落ちこぼれにゲルググを回していた事が語られており、成果が出せないのはある意味当然であった。
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− 背部にバックパックを装備していないというかなり珍しいデザインであるが、バリエーション機である高機動型ゲルググやゲルググキャノンではアタッチメント式のバックパックを装着している。また、本機の一部は地上にも配備されたが、その数は非常に少ない。
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− 「青の部隊」が運用しているレストア機、タグという名のパイロットが使ったとされるものが登場する。青の部隊仕様は性能が向上している。ディドー・カルトハやエロ・メロエが搭乗したが、[[ジュドー・アーシタ]]らと交戦して撃破されている。後者は戦死したタグの形見で、見た目は角の無い[[シャア専用ゲルググ]]。恋人であったマサイ・ンガバが搭乗し、[[ガンダム・チーム]]と交戦したが撃破された。+
→概要
== 概要 ==
== 概要 ==
[[ザクII]]に代わる次期主力機として開発さた、[[ジオン公国軍]]の[[量産型]][[モビルスーツ]]。
[[ザクII]]に代わる次期主力機として開発されており、[[高機動型ザク]]のデータを基にしている。
ゲルググ最大の特長は、ジオン軍の量産型MSとしては初めて携行式[[ビーム兵器]]を採用した点であり、サイド6経由で入手した連邦軍のエネルギーCAP技術の導入によってドライブが可能となった。基礎設計はザクと同じくジオニック社が担当しており、[[高機動型ザク]]のR-1~R-3型で培われたデータを基にしている。脚部・腹部スラスター等の推進部には[[ドム]]を手掛けたツィマッド社の技術が用いられており、ビーム兵器の開発はMIP社と、ジオニック社の独自開発ではなく各分野における有力企業が分散して請け負っている。即ちゲルググは、ジオン軍技術陣の集大成とも言える機体であり、その性能は[[地球連邦軍]]の[[ガンダム]]と同等ともそれ以上とも言われる。
完成したゲルググは、同時期に開発されたツィマッド社の[[ギャン]]とコンペティションを行い、これに圧倒的大差を付けて勝利、次期主力MSとして正式採用される事となった。まずは先行量産型であるYMS-14が25機製造され、[[シャア・アズナブル]]、[[アナベル・ガトー]]、ロバート・ギリアムの3名に渡された後、残りは全てエースパイロット部隊のキマイラ隊に配備された。この内シャア専用機については「'''[[シャア専用ゲルググ]]'''」の項を参照。
その後は一般部隊にも配備が開始されたが、ビームライフルの生産の大幅な遅延により、本格的な配備は[[一年戦争]]末期にまでずれ込む事となった。しかしこの頃には戦争の長期化で多くの熟練兵が失われており、また統合整備計画の実施までは各MS間で操縦系統が統一されておらず、残った熟練兵も「真新しい高性能MS」よりも「乗り慣れたザクやドム等の既存MS」を好んだ。以上の点から若年層の新兵や学徒動員兵らに配備されたが、まだパイロットとしての実戦経験が未熟な故に、大抵は傑作機とも言える優秀な性能を発揮できないまま撃墜されている。[[ア・バオア・クー]]戦では[[キシリア・ザビ]]に「ゲルググ、ドムの動きが目立たないのはどういう訳だ?」と問われ、トワニングが「学徒動員のパイロットが多いようですから」と答えるシーンがあるが、キシリアからは「脆過ぎる」と酷評された。
背部のランドセルがないというかなり珍しいデザインであるが、これは複数のランドセルを用意し、任務や状況に応じてた換装を前提としているためである。増速用のブースターパック、水陸両用MSのメガ粒子砲の技術を転用したビームキャノンパック、ザク・デザートタイプと同型のランドセル等があり、それぞれ高機動型ゲルググ・ゲルググキャノン・ゲルググGと呼ばれる。
=== [[機動戦士Ζガンダム]] ===
=== [[機動戦士Ζガンダム]] ===
=== [[機動戦士ガンダムΖΖ]] ===
=== [[機動戦士ガンダムΖΖ]] ===
「青の部隊」が運用しているレストア機や、タグという名のパイロットが使用したとされるものが登場する。青の部隊仕様は性能が向上している。ディドー・カルトハやエロ・メロエが搭乗したが、[[ジュドー・アーシタ]]らと交戦して撃破されている。後者は戦死したタグの形見で、見た目は角の無い[[シャア専用ゲルググ]]。恋人であったマサイ・ンガバが搭乗し、[[ガンダム・チーム]]と交戦したが撃破された。
=== その他 ===
=== その他 ===