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**理由については、監督の庵野秀明氏から1981年に公開されたイギリス映画「炎のランナー」、アントニン・ドヴォルザークの代表曲である交響曲第9番『新世界より』と似たような音楽を作るよう依頼されたためとしている。
 
**理由については、監督の庵野秀明氏から1981年に公開されたイギリス映画「炎のランナー」、アントニン・ドヴォルザークの代表曲である交響曲第9番『新世界より』と似たような音楽を作るよう依頼されたためとしている。
 
**どんな雰囲気の作品にしてほしいのかを伝えるために参考例として既存作品を挙げることや、パロディを意識した作品作りを依頼するということ自体は創作界隈ではよくあることではあるが、楽曲制作においてオリジナリティを重視する田中氏にとってこれらの要求は受け入れがたいものであったのだろう。そうした経緯あってか、本作以降、田中氏は庵野氏の作品に参加していない。ただし、『[[ふしぎの海のナディア]]』は田中氏が音楽を担当する案もあった(田中氏が前年にNHKの別のアニメを担当していた為、結局実現には至っていない)<ref>https://ameblo.jp/kenokun/entry-10247543236.html</ref>。
 
**どんな雰囲気の作品にしてほしいのかを伝えるために参考例として既存作品を挙げることや、パロディを意識した作品作りを依頼するということ自体は創作界隈ではよくあることではあるが、楽曲制作においてオリジナリティを重視する田中氏にとってこれらの要求は受け入れがたいものであったのだろう。そうした経緯あってか、本作以降、田中氏は庵野氏の作品に参加していない。ただし、『[[ふしぎの海のナディア]]』は田中氏が音楽を担当する案もあった(田中氏が前年にNHKの別のアニメを担当していた為、結局実現には至っていない)<ref>https://ameblo.jp/kenokun/entry-10247543236.html</ref>。
*本作が製作された経緯は、ガイナックスの自社製作作品第一弾であった『王立宇宙軍オネアミスの翼』の商業的な大失敗から抱えた巨額の負債を返済し、会社を立て直さなければならない、という、切羽詰まった事情からであり、そのため『'''確実に売れる作品を作る'''』との即物的な方針のもと、オネアミスのような作品性の追求は止め、とにかく目先の売上を第一に、娯楽とパロディに徹しようというものであった。そのため、庵野秀明氏も当初は全く企画に興味を示していなかったが、山賀博之氏が執筆した第2話の脚本を読んで興味を持ち、自ら絵コンテを描いて持ち込んだため、そのまま全話の監督を任され、それが庵野秀明氏の監督デビュー作になった、という経緯がある(本人は'''監督になる気は全くなかった'''とも言っている)。
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**タイトルの『トップをねらえ!』も、トム・クルーズの『トップガン』と『エースをねらえ』のパロディである事は言うまでもないが、肝心の'''庵野監督がトップガンを知らなかったため'''トップガン要素が皆無になった、という逸話がある。
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***結果、庵野監督の意向によって、本人が知ってる70年代の特撮や東宝特撮映画、スポ根アニメ、邦画の戦争映画、岡本喜八映画、宇宙戦艦ヤマト、[[イデオン]]などがパロディーの元ネタにふんだんに使われ、純和風作品要素が濃くなり、洋画パロディーの要素がほぼ消えている。逆に、脚本・企画の山賀博之氏と岡田斗司夫氏は、本作の大元の元ネタをSF小説の『終わりなき戦い(ジョー・ホールドマン作)』にあると明かしている。
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****本作はヒットできるかもわからなかったため、とりあえず4話までを作って、売れたら追加であともう2話を作る、という方針で製作された。そのため、第4話目が一旦の区切りであり、セミ最終回として製作されている。結果は予想外のヒットだったため、急遽追加された5話、6話の予算が足りなかった。そこで一計を案じ、一部をモノクロで演出する事で作業工程を省いて節約しようとしたが、'''それならまるまるモノクロでやりたい'''と庵野監督が提案したため、最終回は全編モノクロ映像で、止め絵を多用している。止め絵を多用して予算を浮かせる手法は、その後もエヴァンゲリオンなどでも見かけられる、庵野秀明氏の得意の演出手法となった。上記のパソコン用アダルトゲームの製作も、それだけ懐事情が厳しかったからである。なお、そうまでしてもガイナックスの経営はなかなか上向かず、ようやく会社の経営が軌道に乗ったのは『[[ふしぎの海のナディア]]』ヒットと、赤井孝美氏が手がけたプリンセスメーカーシリーズが売れてからだという。
      
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

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