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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 英語ではSequelと言われる。作品の後日談などの時間経過しての人物を描く事もあれば、作品をシリーズ化して「別作品」として描く事もある。
| + | [[英語]]ではSequelと言われる。作品の後日談等の時間経過しての人物を描く事もあれば、作品をシリーズ化して「別作品」として描く事もある。 |
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| スパロボでは両方の要素が取り入れられている。 | | スパロボでは両方の要素が取り入れられている。 |
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| 作品の続編を作る場合、様々な要素が絡み合って「パターン化」されている。 | | 作品の続編を作る場合、様々な要素が絡み合って「パターン化」されている。 |
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− | 一般的に一定の時間を置いて、作者や構成者が余裕を持って続編を描く。特に連続小説ではこの手法を取り入れられている。さらに高い人気を得たことにより、作品の続編が見たいファンの後押しを受けて描く。特にシリーズ化されたアニメや特撮では、前作と続編との間に時間的に余裕なしに描くこともある。
| + | 一般的に一定の時間を置いて、作者や構成者が余裕を持って続編を描く。特に連続小説ではこの手法を取り入れられている。さらに高い人気を得た事により、作品の続編が見たいファンの後押しを受けて描く。特にシリーズ化されたアニメや特撮では、前作と続編との間に時間的に余裕無しに描く場合もある。 |
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− | また、前作におけるサイドストーリーを取り入れて続編への繋ぎとすることもあれば、続編を作る前に漫画のような単作「読みきり」を描くことで、続編の足掛りとすることもある。
| + | また、前作における[[外伝|サイドストーリー]]を取り入れて続編への繋ぎとする事もあれば、続編を作る前に漫画のような単作「読みきり」を描く事で、続編の足掛りとすることもある。 |
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| == 続編の弊害 == | | == 続編の弊害 == |
− | 続編を続けざまに作ると、作者が精神的に負担をきたして続編が破綻するというケースが漫画や小説のような一個人としての作者に最も多い。世界観や人物の再構築を個人で行うと、大抵は頭が混乱して前作と続編との作品のバランスが保てず、結局は前作ほど人気が得られずに終わってしまう事も少なくない。特に続編を期待したファンの信頼を裏切る結果となり、見放されて埋没してしまう可能性がある(全部とは言い切れないが、日常茶飯事の出来事ではある)。特にシリーズ物を毎年のように作られると、作品の要素がテンプレート化されて、結果消費者に飽きられるケースも少なくない。
| + | 続編を続けざまに作ると、作者が精神的に負担をきたして続編が破綻するというケースが[[漫画]]や[[小説]]のような一個人としての作者に最も多い。[[世界観]]や人物の再構築を個人で行うと、大抵は頭が混乱して前作と続編との作品のバランスが保てず、結局は前作ほど人気が得られずに終わってしまう事も少なくない。特に続編を期待したファンの信頼を裏切る結果となり、見放されて埋没してしまう可能性がある(全部とは言い切れないが、日常茶飯事の出来事ではある)。特にシリーズ物を毎年のように作られると、作品の要素がテンプレート化されて、結果消費者に飽きられるケースも少なくない。 |
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− | また、複数のスタッフで成り立つゲームやアニメのような作品では、各人の負担を少なくするために、新規参入のスタッフを取り入れて作品を安定させようとする試みがある。だが、ひいてはそのスタッフが作品を壊す原因となることさえあり、結局は続編を期待したファンから全く違う作品と受け取られて失敗につながるリスクも否定できない。
| + | また、複数のスタッフで成り立つゲームやアニメのような作品では、各人の負担を少なくするために、新規参入のスタッフを取り入れて作品を安定させようとする試みがある。だが、ひいてはそのスタッフが作品を壊す原因となる事さえあり、結局は続編を期待したファンから全く違う作品と受け取られて失敗につながるリスクも否定できない。 |
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− | 製作上ではなく、内容上の弊害を言えば、新規視聴者(ユーザー)へのハードルが上がることがある。一から作られた全く新しい世界観ではない、既にある程度確立された世界観の中へ予備知識のない状態で飛び込むのは極めて負担が大きい(前作から続投しているキャラクターの立ち位置や人間関係がわからなくなる、等)。
| + | 製作上ではなく、内容上の弊害を言えば、新規視聴者(ユーザー)へのハードルが上がる事がある。一から作られた全く新しい世界観ではない、既にある程度確立された世界観の中へ予備知識の無い状態で飛び込むのは極めて負担が大きい(前作から続投しているキャラクターの立ち位置や人間関係がわからなくなる、等)。 |
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| == 総評 == | | == 総評 == |
− | このように、続編を作るには前作で得たファンの人気の後押しを受けて製作されることが一般的である。その一方で、続編を作り続けることは負担を強いられる。スパロボでは毎回[[登場作品]]が違い、その作品の要素を元に世界観を構築させることで、ファンを飽きさせないように工夫している。これはスパロボの作品の'''特徴'''だからこそであり、仮に毎回のように一部の[[登場作品]]が固定化されると、やはりファンから飽きられてしまう。そのため、随時新しい[[登場作品]]を取り入れることで人気を繋ぎ止めている。スパロボでは世界観を構築させると共に、作品の主人公には[[バンプレストオリジナル]]と呼ばれるキャラクターやメカニックが登場し、それらを作品の主軸にする手法が一般的であり、パターンでもある。この恩恵を得て製作されたのが、『[[OGシリーズ|ORIGINAL GENERATIONシリーズ]]』である。
| + | このように、続編を作るには前作で得たファンの人気の後押しを受けて製作される場合が一般的である。その一方で、続編を作り続けることは負担を強いられる。スパロボでは毎回[[登場作品]]が違い、その作品の要素を元に世界観を構築させることで、ファンを飽きさせないように工夫している。これはスパロボの作品の'''特徴'''だからこそであり、仮に毎回のように一部の[[登場作品]]が固定化されると、やはりファンから飽きられてしまう。そのため、随時新しい[[登場作品]]を取り入れることで人気を繋ぎ止めている。スパロボでは世界観を構築させると共に、作品の主人公には[[バンプレストオリジナル]]と呼ばれるキャラクターやメカニックが登場し、それらを作品の主軸にする手法が一般的であり、パターンでもある。この恩恵を得て製作されたのが、『[[OGシリーズ|ORIGINAL GENERATIONシリーズ]]』である。 |
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− | スパロボでは固定ファンが、毎回一部の[[登場作品]]のみ登場させて欲しいと願うこともある。例えば『[[マジンガーシリーズ]]』、『[[ガンダムシリーズ]]』、『[[ゲッターロボシリーズ]]』の三作品、「[[御三家]]」と呼ばれるものが中心となって固定化される。特に[[ガンダムシリーズ]] はファンの間でも特に人気が高いので毎回参戦しているが、物語そのものはほぼ再現して出し尽くしたので、所謂「[[いるだけ参戦]]」のような状況に陥ることもある。ただ、人気が高い分にはそのキャラクターの個性が世界観を成り立たせることにも繋がるため、その辺りは「シナリオライター」と呼ばれる作者の描き方次第となる。なお、『[[マジンガーシリーズ]]』の一作にして元祖『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』だけは「'''[[スーパーロボット|元祖スーパーロボット]]'''」と呼ばれるほど、ロボットアニメの源流という理由で製作者側の意向で毎回参戦している(「[[マジンガーZ]]」の名を持つ機体は『UX』を除き全て参戦)。 | + | スパロボでは固定ファンが、毎回一部の[[登場作品]]のみ登場させて欲しいと願うこともある。例えば『[[マジンガーシリーズ]]』、『[[ガンダムシリーズ]]』、『[[ゲッターロボシリーズ]]』の三作品、「[[御三家]]」と呼ばれるものが中心となって固定化される。特に[[ガンダムシリーズ]] はファンの間でも特に人気が高いので毎回参戦しているが、物語そのものはほぼ再現して出し尽くしたので、所謂「[[いるだけ参戦]]」のような状況に陥る事もある。ただ、人気が高い分にはそのキャラクターの個性が世界観を成り立たせることにも繋がるため、その辺りは「シナリオライター」と呼ばれる作者の描き方次第となる。なお、『[[マジンガーシリーズ]]』の一作にして元祖『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』だけは「'''[[スーパーロボット|元祖スーパーロボット]]'''」と呼ばれるほど、ロボットアニメの源流という理由で製作者側の意向で毎回参戦している(「[[マジンガーZ]]」の名を持つ機体は『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』を除き全て参戦)。 |
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− | スパロボは寺田プロデューサーが語っている通り、「'''数多くのファンがいるから'''」成り立っている作品である。その寺田プロデューサーもファンや作品を作った作者との交流により毎回違う要素のスパロボを作り、送り続け、ファンの期待を裏切ることをしていない。作る側に立てば毎回大変なことだが、我々ファンとしても作る側の立場となって応援していきたい。
| + | スパロボは[[スタッフ:寺田貴信|寺田プロデューサー]]が語っている通り、「'''数多くのファンがいるから'''」成り立っている作品である。その寺田プロデューサーもファンや作品を作った作者との交流により毎回違う要素のスパロボを作り、送り続け、ファンの期待を裏切る事をしていない。作る側に立てば毎回大変な事だが、我々ファンとしても作る側の立場となって応援していきたい。 |
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| == 関連項目 == | | == 関連項目 == |
| ;[[外伝]] | | ;[[外伝]] |
− | : | + | :上記の通り、外伝の物語を膨らませる事によって、続編作が製作される場合が有る。 |
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| [[Category:小辞典]] | | [[Category:小辞典]] |