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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ジュリオは父母を死に追いやった上でミスルギ皇国の帝位を簒奪したり、「傲慢な野心家でナルシストでヘタレ」と、どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずの[[リィザ・ランドッグ|リィザ]]にも思う所があった様子を見せている為、(ノーマに対する差別意識はともかく)ジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。リィザに甘えていた時の言動から察するに、「両親からの愛情に飢えていた」という可能性も否定はできない。
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どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずの[[リィザ・ランドッグ|リィザ]]にも思う所があった様子を見せている為、(ノーマに対する差別意識はともかく)ジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。リィザに甘えていた時の言動から察するに、「両親からの愛情に飢えていた」という可能性も否定はできない。
    
実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、もしも立場が違っていたらならばジュリオと同じ事をしていた可能性が有る。そういう意味では'''「ジュリオもまた、歪んだ[[世界観|世界]]の価値観の犠牲者であった」'''とも言える。
 
実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、もしも立場が違っていたらならばジュリオと同じ事をしていた可能性が有る。そういう意味では'''「ジュリオもまた、歪んだ[[世界観|世界]]の価値観の犠牲者であった」'''とも言える。
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また、ノーマを迫害対象に仕立て上げ、ノーマ達にマナの源である[[ドラグニウム]]を体内に持つ[[ドラゴン]]を狩らせ、自らの思いのままの世界を構築したのはエンブリヲなので、「ノーマを殲滅する」というのは(善悪は別にして)[[神]]として振る舞っていた彼の所業を否定するに等しい行為であり、ジュリオはこの事を理解していなかった<ref name="mana">もっとも、仮にノーマを殲滅すれば、彼女達が担っていた'''「神聖ミスルギ皇国の繁栄を支えるマナ(ドラグニウム)を持つドラゴンを狩る」という危険な仕事をマナ人類が担わなければならなくなる'''。つまりマナ人類の視点から見ても「ノーマの殲滅=己の首を絞める愚行」に他ならない。ヴィヴィアンを兵士が確保していた事を見ると、ジュリオ自身は最低限のメイルライダーを確保しつつ他を殲滅する心積もりだったようだが、人材不足による破局のリスクが跳ね上がる事は変わりがない。</ref>。故に自ら墓穴を掘っていたのである。その意味で言えばジュリオは'''「『エンブリヲを否定する』という部分だけは、アンジュと共通していた」'''と言える。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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