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441 バイト追加 、 2013年4月19日 (金) 13:13
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*字は孟徳。死後、息子の曹丕が魏の初代皇帝となった際には「太祖武帝」と追号された。
 
*字は孟徳。死後、息子の曹丕が魏の初代皇帝となった際には「太祖武帝」と追号された。
 
*黄巾の乱では官軍の将として乱の鎮圧に活躍し、董卓が漢王朝を牛耳り専横をふるった際には反董卓連合の中心人物の一人として活躍した。董卓の死後に訪れた群雄割拠の時代には帝を戴き、袁術や呂布などの並み居る群雄を打ち破り、遂には当時中国最大の勢力を誇った袁紹を官渡の戦いにて降し、中原の覇者となる。その後は中国を統一すべく軍を南下させるが赤壁の戦いにて孫権と劉備の連合軍に敗北。その後も馬超率いる涼州軍を破り、漢中を平定、順調に勢力を拡大させながら劉備や孫権と覇を競うも、中国統一の宿願を果たす前に死去。曹操の死後、後を継いだ息子の曹丕が後漢の皇帝から禅譲を受け、漢王朝が終焉を迎えると共に魏王朝が誕生し、曹丕が魏の初代皇帝となった。
 
*黄巾の乱では官軍の将として乱の鎮圧に活躍し、董卓が漢王朝を牛耳り専横をふるった際には反董卓連合の中心人物の一人として活躍した。董卓の死後に訪れた群雄割拠の時代には帝を戴き、袁術や呂布などの並み居る群雄を打ち破り、遂には当時中国最大の勢力を誇った袁紹を官渡の戦いにて降し、中原の覇者となる。その後は中国を統一すべく軍を南下させるが赤壁の戦いにて孫権と劉備の連合軍に敗北。その後も馬超率いる涼州軍を破り、漢中を平定、順調に勢力を拡大させながら劉備や孫権と覇を競うも、中国統一の宿願を果たす前に死去。曹操の死後、後を継いだ息子の曹丕が後漢の皇帝から禅譲を受け、漢王朝が終焉を迎えると共に魏王朝が誕生し、曹丕が魏の初代皇帝となった。
*'''「治世の能臣、乱世の奸雄」'''と評され、史実の曹操も絶大な統率力とカリスマ性を持ち軍事・政治・芸術などのあらゆる分野において天才的な能力を持った人物で、その功績は後世にも大きく影響を与えている。正史『三国志』の著者である陳寿からは'''「非常の人、超世の傑」'''…即ち、類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である、と評されている。
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*'''「治世の能臣、乱世の奸雄」'''と評され、史実の曹操も絶大な統率力とカリスマ性を持ち軍事・政治・芸術などのあらゆる分野において天才的な能力を持った人物で、その功績は後世にも大きく影響を与えている。人の「才」を深く愛し、才ある者はいかなる者であろうと登用するなど、劉備にも劣らぬほどの非常に大きな大器を持っていた。正史『三国志』の著者である陳寿からは'''「非常の人、超世の傑」'''…即ち、類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である、と評されている。
*紛れもなく「英雄」と呼べる曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも徹底的に対立した事もあり、『三国志演義』では「正義の劉備」に対する悪役として描かれ、長い間「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった。
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*紛れもなく「英雄」と呼べる曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも徹底的に対立した事もあり、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げる正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとする悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった。
 
**近現代に入り、曹操の再評価運動が広く行われ、現在は劉備や諸葛亮にも負けないほどの非常に高い人気を得ており、漫画作品『蒼天航路』(原作・原案・李學仁、漫画・王欣太)など、曹操を主人公として描く創作作品も少なくない。
 
**近現代に入り、曹操の再評価運動が広く行われ、現在は劉備や諸葛亮にも負けないほどの非常に高い人気を得ており、漫画作品『蒼天航路』(原作・原案・李學仁、漫画・王欣太)など、曹操を主人公として描く創作作品も少なくない。
 
*その人柄や覇業の功績、時代を先取りしすぎた政治手腕や思想故、日本では曹操と同じように苛烈だが時代を超えた革新的な思想と政治手腕で中世の旧時代を破壊し、近世の新時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られる事も多い。
 
*その人柄や覇業の功績、時代を先取りしすぎた政治手腕や思想故、日本では曹操と同じように苛烈だが時代を超えた革新的な思想と政治手腕で中世の旧時代を破壊し、近世の新時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られる事も多い。
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